〈呼気NO検査〉
🍀どんな検査?
長引く咳、息苦しさなどの症状で実施します。
吐いた息に含まれるNO(一酸化窒素)濃度を測定します。
呼気中のNO濃度は気道の炎症状態を反映すると言われています。喘息の方の気道では好酸球による炎症(アレルギー反応)が生じており、その刺激によってNOが大量に産生されます。
そのため、喘息の診断や治療法の選択に役立ちます。
また、喘息治療開始後のコントロールの指標としても有用です。
🍀検査方法
所要時間は5分程度です。
専用のマウスピースを咥え、技師の合図に合わせて息を一定の強さで吐き続けます。
🍀注意事項
・検査前の行動制限はありません。
・以下の要素は数値に影響すると言われているため、医師の総合的な判断が必要です。
NO濃度上昇:硝酸塩(ほうれん草、春菊、レタス、牛肉)を含んだ食べ物、鼻炎、風邪
NO濃度低下:喫煙、カフェイン、アルコール、呼吸機能検査、喘息治療薬
〈肺機能検査〉
🍀どんな検査?
息切れや長引く咳、痰などの症状で実施します。
また、当院では禁煙前後や呼吸リハビリテーション前後、吸入薬使用前後での肺機能を評価するためにも検査を行っています。
検査では肺活量(どれだけ空気が吸えるか)、努力性肺活量(どれだけ勢いよく息を吐ききれるか)を測定します。COPD(慢性閉塞性肺疾患)や肺線維症、喘息など、呼吸器疾患の診断や治療法の選択に役立ちます。また、肺年齢の推定も可能です。
🍀検査方法
所要時間は10~15分程度です。
椅子に座って、専用のマウスピースを咥えます。鼻から息が漏れないようにクリップをして、技師の合図に合わせて吸ったり吐いたりしてもらいます。この行程を2~4回繰り返してもらうため、症状に合わせて休憩しながら実施します。
🍀注意事項
・検査前の行動制限はありません。