ガンダムUC

「OVAはとりあえず見なくてよい」と最初に言い切ってしまったがゆえに言及を避けていたガンダムUC。とうとう再編集版の「RE:0096」が地上波で放送されることとなりました。

傑作なのは間違いないです。私もブルーレイ全巻持ってますし、さらには全話新宿ピカデリーに観に行ったくらい入れ込んでおります。

ただ、なかなか初心者には勧めにくい。きちんと理解しようと思うと、1st・Z・逆シャアに加え、どちらかというと鬼っ子・異端扱いで、自称ガンダム好きでもちゃんと全話観た人は少ないであろう「ZZ」を知っていることが前提になるのと、結論がでるはずもない「ニュータイプ論」が出てきてしまうことから、ハードルが高いんです。

「アニメ?漫画?小説?」で、ガンダムというアニメーションには原作がない、と申し上げましたが、数少ない例外の一つがこのUCで、まず福井晴敏氏の小説が発表されたあと、これをアニメ化するというステップでOVAが製作されています。私はアニメ化の話が出る前に小説版を読んで大いに感動し、アニメ化のニュースを聞いて小躍りしたクチです。

福井氏を脚本に加えたうえで、原作を踏襲するところと大胆に改変するところ、そのバランスは絶妙だったと思います。原作既読者からすると、端折りすぎではと余計な心配をしてしまう向きもありますが、原作未読者は多分気にならないのではないかと思います。

余計な心配はせず、逆シャアあたりまで見たらUCを見てしまって、そのあと原作小説やZZを見る、というルートもありなのかな、と感じています。