スペースノイドとアースノイド

ファーストガンダムをまずは見ることをお勧めしましたが、このアニメ、設定・世界観に関するアニメ本編中の説明が最小限しかなく、まっさらな状態で見ても、なかなかその面白さを理解していただけないかと思いますので、補足説明をいくつかしたいと思います。

今回は、宇宙世紀モノ全般を貫く、戦争を生み出す構造要因をお話しておきたいと思います。

宇宙世紀とは、でお話した通り、ガンダムの世界では、人口・環境問題対策のため、スペースコロニーに大半の人類を移住させることになりました。そしてこの政策を推し進めるための超国家機関として、「地球連邦政府」が樹立されました。

しかしながら、いくら地球の危機だからといって、宇宙に移れと言われて素直に従う人はあまりいないわけで、移民政策は半強制的に実施されることとなります。地球に残れる人は、政府要人など、特権階級のごく一部の人々。こうして、宇宙移民した人々(スペースノイド)と、地球に残り続ける人々(アースノイド)、という対立軸が生まれることとなります。

スペースコロニー群は当然ながら地球連邦政府の統治下(支配下)に置かれるわけですが、地球連邦政府への不満がくすぶることになり、コロニーの自治権を巡って、たびたびスペースノイドとアースノイドが衝突することになります。

そして、U.C.0058になって、地球連邦政府からの独立を宣言したコロニー群が現れました。これが「ジオン共和国(後の「ジオン公国」)」です。

まとめ:

・ガンダム世界では、宇宙に住む人々(スペースノイド)と、地球に住む人々(アースノイド)が対立している。