12.自治体の公開情報

今回は、

地方自治体が公開している情報を収集する方法について課題演習を行います。


 特に、今回は、単元09で情報収集した自然災害について、

被災地自治体の基本情報検索し、収集して、

Excelに入力して表にまとめ、

WordレポートとPowerPointプレゼンテーションスライドにコピペします。

今回は、特に、数値データではない文字情報について情報収集の方法を学習します。


1.自治体の公開情報

 日本の都道府県や市町村など日本の自治体は、自治体住民の選挙によって民主的に直接選ばれた首長(しゅちょう)が自治体住民と自治体内で営利活動する企業などから納税された税金などによって運営する民主的な行政機関なので、最近は、広報誌やWebページ、SNSなどを用いて、種々の行政情報を公開しています。

 インターネットから直接アクセスできない情報については、一部の機密を要する情報以外は開示を請求することも出来る仕組みになっています。

 特に、地方自治に関するレポートや論文を作成する場合は、自治体が公開しているこれらの情報を引用して参考にします。


首長(しゅちょう:chief

 小学館のデジタル大辞泉によれば、首長とは、

集団・組織を統率する長。かしら。おさ。『部族の首長』 行政機関独任制の長官。特に、内閣の代表者としての内閣総理大臣。都道府県知事・市町村長などをさすこともある。くびちょう。 カタールクウェート、またアラブ首長国連邦を構成する各首長国の元首の称。アラビア語の『アミール』の和訳。

などと解説されています。

 ここでは、「都道府県知事・市町村長」をさしています。



 そこで、今回は、

単元09で担当した自然災害について、

被災した都道府県のホームページから基本情報検索し、収集して、

レポートにまとめる演習を行います。


【注意】

この科目の課題は続き物になっています。

前回の課題が欠席・遅刻などで未だ完了していない場合は、

先に、そちらを完了させて下さい。





2.今回の課題内容

 今回は、

単元09で担当した自然災害について、

被災した都道府県のホームページ検索し、そこから、

自治体役所の住所・人口・面積・特産品・産業など基本情報を収集して、

ExcelのSheetに入力し、

②Wordのレポートにコピペして、

③PowerPointのプレゼンテーションスライドにもコピペします。

【注意】情報の出典元は必ず明示します。


担当する災害は、各自異なります。

担当と違う災害でレポートとプレゼンテーションスライドを作成した場合は、失格!

⇒再提出になります^o^;


【作業手順】

1.前回作成したExcelブック「BIT18131999」を開きます。

2.新しいSheetを追加し、Sheet名を「被災地自治体基本情報の一覧表」とします。

3.単元09で作成したSheetの表「人的・物的被害の状況の一覧表」に入力されている

  各自治体(都道府県市町村)のWebページ

  インターネットからWikipediaを利用して検索します。

見つけた被災地の自治体のWebページから、

  自治体役所の住所、人口、面積、特産品・産業など」を

  ExcelのSheet被災地自治体基本情報の一覧表」にコピペないしは手作業で入力します。

出来上がったExcelのSheet被災地自治体基本情報の一覧表」を

  WordレポートとPowerPointスライドにコピペします。


【注意】情報の出典元は必ず明示します。



【出来上がり見本】

【Excel】

【Word】

【PowerPoint】

【注意】

・1枚のスライドに収まるように調整します。

・引用した部分の出典も明記します。

・プレースフォルダーの位置を調整して、見た目を良くします。

 

3.情報とデータ

 ビジネス現場のITリテラシーでは、「情報」とか「データ」という言葉がよく使われます。

ここで、「情報」とか「データ」という言葉の意味について、きちんと確認しておきます。


【情報information)】


【データdata)】


 上記の解説から以下のことが解ります。

①コンピュータでは、映像も音楽も文字も数値も全てが「0または1」の2進数に数値化されたデータとして処理されます。

【注意】 参考書FOM E3

 Excelで扱うデータには「文字列」と「数値」がありますが、日付などもデータとして処理されます。

②1個以上のデータが意味を持つ場合、情報を持ったデータといえます。


 ところで、Excelなどでは数値のみがデータと思い込みがちですが、

「情報を持っている」という意味で、文字もデータといえます。


 文字という言葉にとらわれると、

文字情報を処理するのはWordと思い込みがちで、Wordで表を作ったりしがちですが、

Excelで表を作ることで、データベース機能を使って並べ替えたり、フィルターを使ったりすることができます。

参考書FOM E38~52、E102~108


 

4.被災自治体の基本情報の検索と収集

 被災した自治体の基本情報について、情報を検索し収集して、Excelに入力します。

Excelに出来上がった一覧表をWordレポートとPowerPointプレゼンテーションスライドにコピペします。


【作業手順】

1.前回作成したExcelブック「BIT演習18131999」を開きます。

   


2.新しいSheet「被災地自治体基本情報の一覧表」を追加して、

  下記のような表を作成し、

  上書き保存します。


【注意】前回作成したSheetは「人的住家被害状況の一覧表」というSheet名を付けておきます。



.Sheet「人的住家被害の状況の一覧表」に入力されている自治体(都道府県)名を

  新しく作成した「被災地自治体基本情報の一覧表」の都道府県名欄にコピペし、

  上書き保存します。




4.被災地自治体の基本情報を、

  自治体別にWikipediaを利用して被災地自治体のWebページを検索します。


   ↓


見つけた被災地自治体のWebページから、

自治体役所の住所、人口、面積、特産品・産業など」を

ExcelのSheet被災地自治体基本情報の一覧表」にコピペないしは手作業で入力します。


【注意】


【先生のサンプル】学生毎に担当している災害が異なるので、内容は各自異なります。


上書き保存

【注意】Excelは未だ閉じません。


 

5.ExcelからWordへのコピペ

出来上がった表をExcelからWordにコピペします。


【作業手順】

1.フォルダ「ビジネスIT演習A」から、

  Wordの文書ファイル「BIT演習18131999」を開きます。


2.新しい段落を作ります。

  ナビゲーション・ウィンドウで、課題7に移動し、

  グラフの下で数行改行してから、

  ページ区切りを入れて改ページし、

  新しいページに、「課題8 自治体の公開情報」と見出し1のスタイルを設定します。

  続いて、その下の行に

  自治体役所の住所・人口・面積・特産品・産業など」と文字列を入力して、

  10行程度改行して、空行を作ります。⇒【注意】Excelの表を挿入するスペースになります。



3.ExcelからWordに表をコピペします。

 ①タスクバーからExcelをクリックして前面に表示させます。

 ②Excelに作成した表全体をドラッグして選び、

 ③[ホーム]-[クリップボード]-[コピー]をクリック

 ④タスクバーからWordをクリックして再び前面に表示させます。

【注意】Excelはまだ閉じません。

 ⑤段落の表を挿入する位置にカーソルを入れます。

 ⑥ホーム]-[クリップボード]-[貼り付け]-[図]をクリックして、

  図として貼り付けます



 ⑦WordにExcelで作成した表が、図として貼り付きました


【注意】ここでは、Wordで編集しやすい図の形式で表を貼り付けました。


 ⑧貼り付けた時点では、図(表)は「行内」に張り付いていので、

  位置合わせや大きさの調整などがうまく出来ません

  図ツールから文字列の折り返しを使って、図の配置を「前面」に変更します。

 [図ツール]-[書式]-[配置]-[文字列の折り返し]-[前面]をクリックして下さい。

 ⑨図が大き過ぎて余白にはみ出ている場合は、

 [図ツール]-[書式]-[サイズ]を使って、大きさを調整します。

 ⑩最後に、図(表)の配置を、用紙の中で左右中央揃えに設定します。

 [図ツール]-[書式]-[配置]-[配置]-[左右中央揃え]をクリック


【出来上がり見本】


 ⑪上書き保存

 



6.ExcelからPowerPointへのコピペ

続いて、出来上がった表をExcelからPowerPointにコピペします。


【作業手順】

1.フォルダ「ビジネスIT演習A」から

 PowerPointのプレゼンテーションファイル「BIT演習18131999」を開きます。


2.サムネイルペインで、10枚目のスライドに移動し、

  10枚目のスライドの後ろに新しいスライド(タイトルとコンテンツ)を追加して、

  「課題8 自治体の公開情報」とタイトルを入力し、

  箇条書きプレースホルダーに

  自治体役所の住所・人口・面積・特産品・産業などとサブタイトルを入力します。


3.Wordの時と同様の操作でExcelから表を図としてコピペします。

タスクバーからExcelをクリックして前面に表示させます。

Excelに作成した表全体をドラッグして選び、

[ホーム]-[クリップボード]-[コピー]をクリック

タスクバーからPowerPointをクリックして再び前面に表示させます。

【注意】Excelはまだ閉じません。

[ホーム]-[クリップボード]-[貼り付け]-[図]をクリック



PowerPointにExcelで作成した表が、図として貼り付きました。

図として貼り付けた表の大きさを調整し、配置をスライドの中で左右中央揃えに設定します



【注意】


上書き保存



7.課題の途中提出

 授業時間中にここまでしか出来上がらなかった場合は、

途中提出をして、「出席」のカウントを取り、

続きは次回に完成させて、再提出して下さい。


WordとPowerPoint、Excelを全て閉じます。

フォルダ「ビジネスIT演習A」には、

Excelで作成したBook「BIT演習18131999」

Wordで作成したレポート「BIT演習18131999」

PowerPointで作成したプロジェクト「BIT演習18131999」

3種類のファイルが保存されています。



【課題の提出】

出来上がった3つのファイルをメールに添付して先生に送信し、提出して下さい。

①先生のメールアドレスは、t067110@st.daito.ac.jp です。

②メールの件名は、被災地自治体基本情報 学籍番号 氏名、として下さい。


【注意】

 ファイルは全て閉じてからメールに添付して下さい。

 開いた状態で添付し、送信すると、着信側では壊れていてファイルが開けない場合があります。


今回の授業時間が余っている場合、ないし、次回は、

続いて「被災地Map」を作成します。




【以上】