04.Google検索
今回は、
情報を収集する手段について、どのような方法があるかを学習し、
その内の一つであるGoogle検索について課題演習を行います。
1.情報を収集する手段
PCとインターネットの普及が進んだ20世紀末から現在に至るまでの間に、
インターネットを利用して情報を収集する色んな手段が開発され普及してきました。
それらを整理すると下記のようになります。
①.Google Chrome(グーグル・クローム)でGoogle検索を使う方法
②.EdgeのBing検索を使う方法
③.Wikipedia(ウィキペディア)を使う方法
④.コトバンクを使う方法
⑤.内外の大手新聞社の記事アーカイブを使う方法
⑥.内外の専門学術雑誌に採録された論文アーカイブを使う方法
⑦.政府や自治体、外国の政府、内外の研究機関などのホームページで情報検索する方法
ここで、
上記④のコトバンクを使う方法は前回の課題で学習しました。
コトバンクは、信用度が極めて高い内外の大手出版社が公式に出版している辞書・辞典・百科事典などを集約して無料で公開しているウェブサイトで、このコトバンクというサイトを窓口として、内外の著名な辞典などから出典が明確な検証済みの信頼度が高い情報を収集することが出来ます。ただし、既に確定している言葉の意味や定義、文例などを調べるのには簡単で便利ですが、最近にわかに発生した新しい流行語や新語などは収録されていない場合もあります。
一方、上記①のGoogleを使った情報検索は、従来、「ググル」といわれて、世界中で大流行しましたが、その検索は与えたキーワードを含むインターネット上に存在する情報を超高速スピードで収集してくるだけのもので、収集された情報の真偽は検索者が検討しなければならず、膨大な収集結果がリストアップされているだけなので、それなりの技能が無いとフェイクな情報とは知らずに引用してしまうリスクがありました。
同様に、上記②のEdgeのBingを使った検索は、上記①のGoogle検索と同類ですが、最近、ChatGPTが実装されたことで、以前よりは便利になったといわれています。
また、上記③のWikipediaを使った検索は、Google検索が大流行した頃に登場し、その百科事典形式が利用しやすい反面、誰でもフェイクな情報が書き込めるオープンさから、学術的には「信用度が低い」と評価され、現在では、学術論文などでの引用には利用されていません。ただし、Wikipediaで下調べをした情報について元の出典に当たって確認し、フェイクでない情報だけを引用するという方法もあります。
さらに、上記⑤の内外の大手新聞社の記事アーカイブ(archive)を使って検索する方法は、内外の事件やニュースなどについて確定した信用度が高いニュース情報を収集したい場合に用います。記事データーベースと呼ばれている場合もあります。個人で使うには高額な使用料が必要ですが、大学や行政、大手企業、研究機関などの場合は機関として契約をしているので、所属する学生や社員・研究員などは、それぞれの指定されたホームページからアクセスして無料で利用することが出来ます。大手新聞社が公式に発表している社説や論説なども引用することができます。論文やレポートなどの作成で、SNSからの伝聞ではない公式に報道されているニュース情報を引用するにはより適切な収集方法であるといえます。
同じく、上記⑥の内外の専門学術雑誌に採録された論文を検索する方法は、内外で公式に発表されている査読済みの専門的な研究情報を収集したい場合に使用します。個人で使うには高額な購読料が必要ですが、大学や行政、大手企業、研究機関などの場合は機関として契約をしているので、所属する学生や社員・研究員などはそれぞれの指定されたホームページからアクセスして無料で利用することが出来ます。最新の研究論文だけでなく、特定の分野での研究成果がまとめてレビューされた特別号なども公式に刊行されるため、特定の専門分野の研究や新製品の開発、新たな行政政策の立案などに有用であるといえます。ただし、場合によっては、古くは定説といわれていた学説が新たな発見や研究を経て覆っている場合や、百家争鳴して諸説がいまだに乱立している場合もあるので引用するには注意を要します。
なお、上記⑦の政府や自治体、外国の政府、内外の公的研究機関などのホームページで検索する方法は、それぞれに各種発表されている統計などの公式データや政策などを引用する場合に利用できます。それぞれ、税金など公的資金で公表されている情報なので、特別な有料契約は必要ありませんが、不適切なアクセスや利用などは好ましくありません。
以上の事から、
仮に、今後、生成AIを用いた情報収集が世の中の主流になるとしても、上記のような従来からある種々の情報収集の方法を理解し習得したうえで、目的に応じて臨機応変な方法を用いて情報収集できる情報リテラシーを身につけることこそ21世紀を生きる大学生に求められている重要なリテラシーの一つであるといえます。
ところで、PCやインターネットとは関係なしに、古今東西、欲しい情報は図書館を利用して収集するというのが本来の主流でした。
特に、図書館は、今でも世界中の大学や国・自治体には大小を問わず種々の図書館が設置されて膨大な図書や文書・資料を収集して管理し保存しています。
大東文化大学でも図書館は設置されています。
そこで、この科目では、上記の各種ある情報収集の手段を適宜選んで学習します。
特に、今回は、Google検索を使って、情報収集する課題演習を行います。
2.今回の課題
Google検索を使って、
前回にコトバンクを使って情報収集した「剽窃」という言葉の意味を検索し、
情報を収集して、WordのレポートとPowerPointのスライドにまとめて下さい。
なお、今後しばらくの間、「剽窃」という言葉をテーマにして、
種々の方法で情報収集する課題を実施します。
Google検索
従来、「ググル」といわれて、世界中で大流行しましたが、
その検索は、与えたキーワードでインターネット上に存在する情報を超高速で収集してくるだけで、
収集された情報の真偽は検索者が自己責任で検討しなければならず、
膨大な収集結果が無作為にリストアップされているだけなので、
それなりの技能が無いとフェイクな情報とは知らずに引用してしまうリスクがありました。
また、Googleは、米国のGoogle社によって提供されている世界最大のインターネットサービスで、
Gmail(ジーメイル;Google-mail)やYouTube、Map、翻訳など広く普及したなアプリも揃っています。
Googleでアカウント登録をすると、GmailやYouTubeなどGoogleアプリが利用できます。また、GoogleはPC以外にスマホやiPhoneでも共用利用できる便利さで、FaceBookやInstagramなどのSNSとセットで、世界中に広く普及しています。
Googleのマニュアル本は多数出版されているので、詳細な知識はマニュアル本でゲットして下さい。
【注意】
・Googleアカウントは、仕事用と個人用で使い分けるのが普通になっています。
・大学から配布されているGmailと個人用は使い分けるようにして下さい。
・就活では、大学から配布されているGmailを使うのがマナーといえます。
・Googleアカウントは、PCとスマホやiPhoneで共有してこそ本来の便利さが利用できます。
1.前回の課題で作成したWordとPowerPointのファイルを開きます。
2.Wordのレポートにページ区切りを挿入して、新しい見出し「Google検索」を追加します。
↓
3.PowerPointの2枚目のスライドの後ろに新しいスライド(タイトルとコンテンツ)を挿入して、
新しいスライドにタイトル「Google検索」を入力します。
↓
4.GoogleChromeを起動し、検索Boxに「剽窃」と入力して検索します。
↓
【注意】
・僅か0.49秒で約5,380,000件の検索結果が得られました。
・今回は、偶々、コトバンクが最初に表示されましたが、いつもそうとは限りません。
・通常は、色んな広告記事が冒頭に並んで出てくることが多いです。
・多数の大学の記事が出てくるのは、
「剽窃」に対する対策指導を強化するようにという文科省からの指示を受けた結果と
おもわれます。
・これら多数の検索結果の中から最も適切と思われる情報を選んでまとめるには
一定のスキルが必要です。
ところで、前回、利用したコトバンクがGoogle検索でも出たということであれば、
校正・校閲がキチンと済まされて、大手出版社から刊行されている辞書・辞典から引用できる
コトバンクの情報を利用するのが合理的であるといえます。
そこで、今回は、以上のような検索結果を回答としてまとめます。
5.上記の検索結果をWordのレポートにまとめます。
まとめる時には、下記のポイントに留意します。
何を検索したかを文頭に明記します。
検索結果は、箇条書きでまとめると見やすく解りやすいです。
検索結果は時間と共に変化するので、検索した日時を必ず明記する。
例)Accessed 2024/3/18
検索して得られた情報から考察した結論を記すことも忘れない。
6.WordのレポートをPowerPointにコピペします。
コピペする時には、下記のポイントに留意します。
1枚のスライドに収まるように、Wordのレポート内容を編集します。
プレースホルダーの位置をスライドの左右中央揃えにして、見た目をスマートに整えます。
7.WordとPowerPointを、上書き保存して、閉じます。
3.課題の提出
フォルダ「ビジネスIT演習A」には、
Wordで作成したレポート「BIT演習18131999」
PowerPointで作成したプロジェクト「BIT演習18131999」
の2種類のファイルが保存されています。
出来上がった2つのファイルをメールに添付して先生に送信し、提出して下さい。
①先生のメールアドレスは、t067110@st.daito.ac.jp です。
②メールの件名は、Google検索 学籍番号 氏名、として下さい。
【注意】
ファイルは必ず閉じてからメールに添付して下さい。開いた状態で添付し、送信すると、受信側では壊れていてファイルが開けない場合があります。
課題の提出で出席のカウントを取ります。
課題メールの受信が無い場合は「欠席」扱いになります。
課題が未完成の場合でも、出来たところまで提出して、「出席」のカウントを取って下さい。
教室外からの提出は、「出席」にはなりません。
欠席した場合も、次回に課題を提出して「課題点」はカウントを取って下さい。
この科目の課題は、順番に「続き物」になっています。欠席した単元も必ず作成して下さい。
【以上】