10b.文字データの可視化
情報の収集が完了すると、
次に、集めた情報を分析し考察をして結論を導きます。
前回までに、「数値データ」の可視化(グラフ化)について学習しました。
そこで、
ここでは、「文字データ」の可視化について学習します。
先に情報を収集した「被災地自治体」について、
見て解り易いように、「文字データの可視化」を行います。
具体的には、
MS-WindowsのWindowsアクセサリにあるペイントを用いて、
被災地自治体を記入した白地図を作ります。
【出来上がり見本】
1.文字データの可視化
ビジネス現場のITリテラシーでは、「可視化(かしか)」という言葉がよく使われます。
【可視化(Visualization)とは】
コトバンクの小学館『デジタル大辞泉』には下記のように解説されています。
詰まり、ここでは、
文字データも表やグラフ・画像などにして、見て解るようにすることです。
1.WordやPowerPointには、SmartArtグラフィックや表の作成などの機能があり、
文字データの可視化のツールとして利用すると非常に便利です。
参考書FOM W23~33
2.ビジネスITの業界では、昨今、文字データの可視化の手法として「テキストマイニング」が大流行しています。
【テキストマイニングとは】text mining
詰まり、
SNSなどに現れた文字(テキスト)のビッグデータを分析してグラフなどを作成し可視化することです。
NHKなどTV番組でもよく「今日、SNSでよく現れたキーワード」などとして利用されています。
最近は、「ビッグデータ⇒テキストマイニングxAI⇒グラフ」という分析手法が大流行しています。
3.SmartArtグラフィックや表、テキストマイニングなどでは表せない文字データを可視化するツールとして、以下の手法があります。
①写真や映像、画像、アニメーションを作成する。
②漫画やイラストを作成する。
③Mapや白地図を使う。⇒GoogleMap、YahooMapなどや白地図画像
④その他
これらの大半は画像(映像)ファイルとして保存され、
WordレポートやPowerPointプレゼンテーションスライドに挿入して使用します。
【白地図(しろちず)】コトバンクの小学館『デジタル大辞泉』によれば、
【画像ファイル】image file
【画像ファイルが扱えるアプリ】
MS-Windowsには画像ファイルが扱える標準のアプリとして、
スタートメニューのWindowsアクセサリに「ペイント」が用意されています。
ペイントを使えば、
ネット上の画像をコピペしたり、自分で画像を作ったり、編集したりすることが出来ます。
【注意】使い方については、サブページ「E.ペイントの使い方」に簡単な説明を用意しました。
2.被災地自治体を記入した白地図「日本地図」の作成
MS-WindowsのWindowsアクセサリにあるペイントを用いて、
被災地自治体を記入した白地図「日本地図」を作ります。
【作業手順】
1.白地図の収集
今回使用する「日本地図 白地図」(画像ファイル)を、インターネットで検索し、
ダウンロードして下さい。
【注意】
都道府県名と境界が予め入っていると便利です。
白地図の画像ファイルの形式は、PNGまたはJPEGを選びます。
①Edgeを起動し、「白地図」とキーワードで検索します。
検索候補に「白地図帳 日本 無料」と表示されれば、選択して、検索を絞り込みます。
②検索結果が表示されたら、
今回の使用目的に合致したモノを更に絞り込んで、選びます。
③使えそうなモノが見つかったら、ダウンロードします。
画像の上にマウスポインタを置いて右クリックし、
メニューから「名前を付けて画像を保存」をクリックし、
課題フォルダに保存します。
【注意】
ダウンロードする時にはファイル名を変更しません。
都道府県名と境界が予め入っていると便利です。
白地図の画像ファイルの形式は、PNGまたはJPEGを選びます。
ダウンロードしたファイルは、
フォルダ「ビジネスIT演習A」に保存して下さい。
画像ファイル「日本地図」は、開く前に、
ファイル名の末尾に自分の学籍番号を付け加えて、
ファイル名を変更して下さい。
2.白地図へのデータ入力
ペイントを使って、
ダウンロードした白地図に被災地自治体のデータを入力し、
「被災地自治体Map」を作成します。
①上記の画像ファイル「日本地図(+自分の学籍番号)」をペイントで開いて下さい。
ファイルにマウスのポインタを当てて右クリック⇒プログラムから開く⇒ペイント
【注意】
ペイントがメニューに表示されていない場合は、
「別のプログラムを選択」
⇒左図のメニューからペイントを探して選びます。
ただし、
「常にこのアプリを使って.jpgファイルを開く」
にチェックを入れておきます。
それでも、ペイントが見つからない場合は、
最初に、
スタートメニューのWindowsアクセサリからペイントを起動し、
ペイントから
画像ファイル「日本地図(+自分の学籍番号)」を開いて下さい。
②白地図の「日本地図」がペイントで開きました。
③先にExcelで作成した「被災地自治体基本情報の一覧表」を見ながら、
白地図に表示されている都道府県名の中から、該当する自治体を選んで、
[ツールバー]ー[図形]ー[四角形]を選んで、赤い色で囲みます。
④出来上がれば、上書き保存して、ペイントを閉じます。
【出来上がり見本】
【注意①】
予め、Excelブック「BIT演習18131999」を開いて、
先に作成したSheet「被災地自治体基本情報の一覧表」を画面に表示しておきます。
↓
【注意②】
元の白地図に都道府県名が表示されていない場合は、
Excelの「被災地自治体基本情報の一覧表」を見ながら、
ペイントで「日本地図」に被災地自治体名を記入します。
①ツールにあるテキスト(文字入力)をクリック
②カラーパレットから文字の色を選ぶ
③記入したい場所をマウスポインタでドラッグ
④日本語入力をONにする
↓
⑤文字のサイズを設定します。
⑥被災地自治体を記入します。
記入は、
1個毎に行いますが、近隣の場合はまとめて記入します。
「被災地自治体Map」が完成したら、上書き保存して、ペイントを閉じます。
3.出来上がった白地図をWordとPowerPointに挿入します
出来上がった白地図を、WordレポートとPowerPointプレゼンテーションスライドに挿入します。
1.出来上がった白地図をWordに挿入します。
①フォルダ「ビジネスIT演習A」からWordの文書ファイル「BIT演習18131999」を開きます。
②ナビゲーション・ウィンドウで、「課題8 自治体の公開情報」のページに移動し、
「被災地自治体Map」の段落の見出しを入力します。
③「被災地自治体Map」の見出しの下に2~3行おいた文頭にカーソルを入れます。
④[挿入]-[図]-[画像]ー[画像の挿入元:このデバイス]をクリックします。
⑤「図の挿入」ダイアログボックスが開きます。
⑥フォルダ「ビジネスIT演習A」から日本地図を選んで、挿入ボタンをクリックします。
⑦Wordに白地図が、挿入されました。
⑧書式タブのリボンに並んだコマンドボタンを使って、
ⅰ)文字列の折り返し⇒前面
ⅱ)サイズ⇒ページに収まるようにサイズを調整します。
ⅲ)配置⇒左右の中央揃え
ⅳ)図のスタイル-図の枠線⇒白地図の周りに枠線を設定します。
図を挿入した時点では、図は「行内」に張り付いていますので、位置合わせや大きさの調整などがうまく出来ません。
[図の形式]タブから[文字列の折り返し]を使って、図の配置を「前面」に変更します。
[図の形式]-[書式]-[配置]-[文字列の折り返し]-[前面]をクリックします。
続いて、
サイズ⇒ページに収まるようにサイズを調整します。
図が大き過ぎて余白にはみ出ている場合は、
[図の形式]-[サイズ]の右下角のボタンをクリックし、
表示されたダイアログボックスを使って、大きさを調整します。
更に、
Mapの周りに囲み線を設定します。
[図の形式]-[図の枠線]-[黒色]
【注意】図の囲み線は必ず黒色にします。
最後に、
図の配置を、ページ(用紙)の中で「左右中央揃え」に設定します。
[図の形式]-[配置]-[配置]-[左右中央揃え]をクリックします。
⑨出来上がったら、上書き保存して、Wordを閉じます。
【出来上がり見本】
2.続いて、PowerPointに挿入します。
①フォルダ「ビジネスIT演習A」からPowerPointのプレゼンテーションファイル「BIT演習18131999」を開きます。
②サムネイルペインで11枚目のスライド「被災地自治体の基本情報」に移動し、
新しいスライドを追加して、
「被災地自治体Map」と、スライドのタイトルを入力します。
③スライドに白地図を挿入します。
[挿入]-[画像]-[画像]ー[画像の挿入元:このデバイス]をクリックします。
④「図の挿入」ダイアログボックスが開きます。
フォルダ「ビジネスIT演習A」から日本地図を選んで、挿入ボタンをクリックします。
⑤スライドに白地図が挿入されたので、
[図の形式]で[サイズ]の右下角のボタンをクリックして、
表示された「図の書式設定」で、
サイズを調整します。
【注意】PowerPointには、「文字列の折り返し」はありません。
⑥[図の形式]-[図の枠線]を使って白地図の周りに黒い枠線を設定します。
⑦配置をスライドの中で、上下中央揃え、左右中央揃えに設定します。
【出来上がり見本】
⑧上書き保存し、PowerPointを閉じます。
4.課題の提出
WordとPowerPoint、ペイントを全て閉じます
フォルダ「ビジネスIT演習A」には、
ペイントで作成した白地図の画像「日本地図18131999」
Wordで作成したレポート「BIT演習18131999」
PowerPointで作成したプレゼンテーション「BIT演習18131999」
Excelで作成したブック「BIT演習18131999」
の4種類のファイルが保存されています。
【課題の提出】
出来上がった4つのファイルをメールに添付して先生に送信し、提出して下さい。
①先生のメールアドレスは、t067110@st.daito.ac.jpです。
②メールの件名は、被災地自治体Map 学籍番号 氏名、として下さい。
【注意】
ファイルは全て閉じてからメールに添付して下さい。
開いた状態で添付し、送信すると、
着信側では壊れていてファイルが開けない場合があります。
【以上】