A.剽窃と類似語


 剽窃と類似した言葉には、以下のようなものがあります。

それぞれ、よく使用されていますが、混同や誤用も多いので、気を付ける必要があります。

【注意】特に、著作権侵害をしてしまった人が、ごまかすために、あれこれ、下記の言葉を使う場合があります(笑)。


【剽窃(ひょうせつ)】 出典:ブリタニカ国際大百科事典の小項目辞典

他人の著作から,部分的に文章,語句,筋,思想などを盗み,自作の中に自分のものとして用いること。他人の作品をそっくりそのまま自分のものと偽る盗用とは異なる。元来,日本には「本歌取り」の伝統もあり,剽窃 (ひょうせつ) に対する罪悪感は希薄であったと考えられるが,最近は著作権に関する意識の高まりもあって,重視されるようになった。しかし,道義上はともかく,剽窃を法律的に判定することは依然として難しいのが実情である。 


【盗用(とうよう)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

盗んで用いること。無断で使用すること。


【盗(とうさく)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

無断で他人の作品を自分の作として発表すること。また、その作品。剽窃(ひょうせつ)。


パクリ】 出典:小学館デジタル大辞泉

1.口を大きくあけるさま。大きな口をあけて物を食べるさま。2.割れ目や傷口などが大きくあくさま。ぱっくり。3.かすめとること。アイデアなどを盗用すること。


偽筆(ぎひつ)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

ある人の筆跡に似せて書き上げること。他人の筆跡を巧みにまねて書いた文字。また、絵画の場合にもいう。にせひつ。にせがき。にせふで。


贋作がんさく:art forgery)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

小説、絵画、工芸品などのにせもの。



【注意】剽窃、盗用、盗作、偽筆も英語では、Plagiarismという。



オマージュ仏語:hommage)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

(ある人に捧げる)尊敬。敬意。また、献辞。賛辞。


トリビュート(英語:tribute)】 出典:小学館デジタル大辞泉

感謝・賞賛・尊敬などの気持ちを表すしるし。賛辞。捧げ物。


アレンジ(英語:arrange)】 出典:小学館デジタル大辞泉

1.配置すること。配列すること。2.手はずを整えること。手配すること。3.編曲すること。脚色・翻案すること。4.新しく構成しなおすこと。


カバー(英語:cover)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

1.全体、あるいは部分をおおうもの。おおい。2.靴下、足袋(たび)などの上にさらにはくもの。3.補うこと。足りない点を補うこと。うめあわせること。欠点、落度などを補い助けること。援護すること。スポーツで、味方の選手の動作を助けること。4.おおうこと。全体に力が及ぶこと。

5.「カバー‐バージョン」の略。


リスペクト(英語:respect)】 出典:小学館デジタル大辞泉

尊敬すること。敬意を表すこと。価値を認めて心服すること。


インスパイア(英語:inspire)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

活動の原動力となるような思想、感情を吹きこむこと。鼓吹すること。


パロディー(英語:parody)】 出典:小学館精選版日本国語大辞典

1.既存の作品の文体や語句、韻律などの特徴を模して、全く別の意図のもとに滑稽や風刺、諧謔(かいぎゃく)、教訓などを目的として作りかえた文学などの作品。もじり。2.音楽で既成の楽曲の旋律または歌詞を借りて、原曲をもじった楽曲をつくること。


リメイク(英語:remake)】 出典:小学館デジタル大辞泉

1.つくりなおすこと。もう一度つくること。2.再び映画化すること。また、その作品。


二次創作(英語:remake)】 出典:小学館デジタル大辞泉

既存の作品をもとにして、新たな作品を創作すること。特に、マンガ・アニメなどの登場人物や世界観を流用して独自の作品を創作すること。また、その作品をいう。二次創作物。二次的著作物。