08.政府の公開情報①
今回は、
政府が公開している情報を収集する方法について課題演習を行います。
1.政府の公開情報
日本政府は、日本国民の選挙によって民主的に選ばれた与党が首相を立てて内閣を作り、日本国民と国内で営利活動する企業などから納税された税金によって運営する民主的な行政機関なので、関係する法規(「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」 など)に従い、種々の行政情報を公開しています。
現在は、それらの中から主な情報は、それぞれの省庁が管轄する情報を、各省庁のホームページで公開しています。特に、まとまった文書類などはpdfファイルでダウンロードすることも可能になっています。
また、ホームページから直接アクセスできない情報については、一部の機密を要する情報以外は政府や各省庁に開示を請求することも出来る仕組みになっています。
文書類にまとまった公開情報には、白書(はくしょ;White Paper )と呼ばれる、政府が政治・経済・外交などの実情や施策を国民に知らせるために公表する報告書などもあります。また、各種の政策や予算などに関する報告書や調査に基づく統計情報などもあります。
行政などに関するレポートや論文を作成する場合は、政府が公開しているこれらの白書や統計情報などを引用して参考にします。
内閣府(CAO;Cabinet Office)
日本の行政機関の一つで、2001年(平成13年)の中央省庁再編で誕生した首相直属の機関です。首相や内閣官房を補佐し助けて内閣の重要政策に関する企画や調整を行い、内閣総理大臣が担当することがふさわしい行政事務等を所管しています。また、複数の省庁にまたがる重要な政策を総合調整したり、行政各部の統一を図るための企画立案も任されているため、他の省庁よりも上位に位置付けられています。
内閣府防災情報のページ
日本政府は、日本国内で発生した火山や台風、豪雨、地震など顕著な自然災害は、その救助・救済活動から被害状況などまで一連の行政活動の結果をまとめた報告書を内閣府防災情報のページで公開しています。
総務省(MIC;Ministry of Internal Affairs and Communications )
日本の行政機関の一つで、行政組織や地方自治、地方公務員制度、選挙、政治資金、情報通信、郵便、統計、消防など、日本の行政における基本的な組織を所管しています。
【注意】
警察庁は、三権(司法・立法・行政)分立により、政府から独立した国家公安委員会が所轄する組織です。なお、警視庁は、東京都公安委員会が所轄する東京管区の警察組織です。
国土交通省(MLIT;Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism)
日本の行政機関の一つで、日本の国土の総合的で体系的な利用や開発および保全や社会資本の合理的なな整備や交通政策の推進、気象業務ならびに、海上の安全や治安の確保に関することなどを所管しています。
【注意】
海上保安庁(JCG;Japan Coast Guard)は、日本の領海とその周辺の海上における人命・財産の保護や法律違反の予防・捜査・鎮圧を任務とする国土交通省が所轄する保安組織です。
気象庁(JMA;Japan Meteorological Agency)
気象庁は、国土交通省が所轄する行政組織の一つで、気象に関する業務全般を担当しています。
また、日本国内で発生した火山や台風、豪雨、地震など顕著な自然災害などの命名も担当しています。
顕著な自然災害は、メディアや自衛隊の出動、行政各機関の対応などで気象庁が命名した名称が統一されて使用されています。
経済産業省(METI;Ministry of Economy, Trade and Industry)
日本政府の行政機関の一つで、日本の経済や産業の発展および鉱物資源やエネルギー資源の供給に関する行政を所管しています。
文部科学省(MEXT;Ministry of Education, Culture, Sports, Science and Technology)
日本の行政機関の一つで、日本の教育、学術、スポーツ、文化および科学技術の振興、宗教などに関する行政を所管しています。
そこで、今回は、
文部科学省のホームページで、
「剽窃」に関連する情報を検索した結果を、
レポートにまとめる演習を行います。
2.今回の課題
文部科学省のホームページで、
「剽窃」に関する情報を検索し、
情報を収集して、WordのレポートとPowerPointのスライドにまとめて下さい。
1.前回の課題で作成したWordとPowerPointのファイルを開きます。
2.Wordのレポートにページ区切りを挿入して、新しい見出し「政府の公開情報①」を追加します。
3.PowerPointの6枚目のスライドの後ろに新しいスライド(タイトルとコンテンツ)を挿入して、
新しいスライドにタイトル「政府の公開情報①」を入力します。
4.Edgeを起動し、Bingを使って
文部科学省のトップページにアクセスし、
「剽窃」のキーワードで検索します。
5.検索結果が表示されます。
6.情報の吟味と選択
検索結果を上から順番にクリックして、
内容を確認し、
収集目的に合致した情報であるかどうかを吟味します。
以上の、検索結果をまとめると以下のようになります。
・探している言葉の意味を解説したページが必ず見つかるとは限りません。
・内容が必ずしも期待通りであるとは限りません。
・今回の検索結果では、同省内での約365件の情報が見つかりました。
・また、文部科学省が定めた「不正行為等の定義」が見つかりました。
・特に、文部科学省が受理した「研究活動の不正行為」の情報が多数見つかりました。
その結果、研究活動のための資金配分に影響がでるようです。
そこで、今回は、以上のような検索結果を回答としてまとめます。
7.上記の検索結果をWordのレポートにまとめます。
まとめる時には、下記のポイントに留意します。
何を検索したかとどこから(URLも含む)検索したかなど文頭に明記します。
検索結果は、箇条書きでまとめると見やすく解りやすくなります。
検索結果は時間と共に変化するので、検索した日時を必ず明記します。
例)Accessed 2024/3/24
検索して得られた情報から考察した結論を記すことも忘れないようにします。
検索場所(引用場所)や検索日時は、出典としてまとめて明記する場合もあります。
例)出典:文部科学省のホームページ(http://www.mext.go.jp/) (Accessed 2024/3/24)
8.WordのレポートをPowerPointにコピペします。
コピペする時には、下記のポイントに留意します。
1枚のスライドに収まるように、Wordのレポート内容を編集します。
プレースホルダーの位置をスライドの左右中央揃えにして、見た目をスマートに整えます。
9.WordとPowerPointを、上書き保存して、閉じます。
3.課題の提出
フォルダ「ビジネスIT演習A」には、
Wordで作成したレポート「BIT演習18131999」
PowerPointで作成したプロジェクト「BIT演習18131999」
の2種類のファイルが保存されています。
出来上がった2つのファイルをメールに添付して先生に送信し、提出して下さい。
①先生のメールアドレスは、t067110@st.daito.ac.jp です。
②メールの件名は、政府の公開情報① 学籍番号 氏名、として下さい。
【注意】
ファイルは必ず閉じてからメールに添付して下さい。開いた状態で添付し、送信すると、受信側では壊れていてファイルが開けない場合があります。
課題の提出で出席のカウントを取ります。
課題メールの受信が無い場合は「欠席」扱いになります。
課題が未完成の場合でも、出来たところまで提出して、「出席」のカウントを取って下さい。
教室外からの提出は、「出席」にはなりません。
欠席した場合も、次回に課題を提出して「課題点」はカウントを取って下さい。
この科目の課題は、順番に「続き物」になっています。欠席した単元も必ず作成して下さい。
【以上】