09c.数値データの可視化
情報の収集が完了すると、次に集めた情報を分析し考察をして結論を導きます。
特に、数値データに関しては、データテーブルにまとまっているだけでは、結論がよく見通せません。
そこで、数値データに関しては、グラフ化して、結論を可視化するのが一般的になっています。
ここでは、「数値データ」の可視化(グラフ化)について学習します。
先に作成したExcelブック「BIT18131999」のSheet「人的・住家被害の表」から、
「数値データの可視化」を行います。可視化の要はグラフ化です。
【出来上がり見本】
1.数値データの可視化(グラフ化)
ビジネス現場のITリテラシーでは、「可視化(かしか)」という言葉がよく使われます。
【可視化(Visualization)とは】
コトバンクの小学館『デジタル大辞泉』には下記のように解説されています。
詰まり、ここでは、
数値データをグラフにして見て解るようにすることです。
【グラフの見本】
【縦棒グラフ】
【横棒グラフ】
【円グラフ】
【レーダーチャート(クモの巣グラフ)】
【ヒストグラム】
【相関図(散布図)】
【バブルチャート】
【Excelでのグラフの作り方】 参考書FOM E32~37、84~94
Excelでは、データを入力した表から簡単にグラフが作成できます。
グラフは、その視覚効果を利用してデータの比較や分析に効果的です。
Excelで用意された基本のグラフを色々アレンジして効果的なグラフを作成する事が出来ます。
Excelには、縦棒グラフ、横棒グラフ、折れ線グラフ、円グラフなど11種類の基本のグラフが用意されています。
2.Excelグラフの作成
Excelでグラフを作成する作業手順は、下記の通りです。
1.数値データが入力されたデータテーブル(表)を作ります。
2.グラフにしたいセル範囲を選びます。
【注意】
①ここでは、先ず、「人的被害」の部分のグラフを作り、その後で、
「住家被害」の部分のグラフを別に作ります。
従って、グラフは2枚出来上がります。
②小計や合計は選びません。
3.グラフの種類を、【挿入】タブ-【グラフ】グループから選びます。
ここでは、ドーナツを選びます。
4.Sheetに挿入されたグラフを、
グラフのデザインや書式のリボンにある種々の機能を使って編集します。
【注意】Excelでは、グラフを作成する時に色々便利な「グラフツール」が用意されています。
①.最初に、大きさと配置を調整します。
【注意】データ表の該当部分の真下に配置すると、見た目に解りやすくなります。
【注意】
Excelで作成したグラフには各パート毎に、例えば「グラフエリア」などの名称が付いています。
各パートの名称を知らないと、他のExcelユーザーやITユーザーとの共通語が無く、会話が通じません。
参考書FOM E33
②.【グラフのデザイン】タブ-【データの選択】をクリックして、
グラフのタイトルや軸ラベルをデータテーブルの表から選択します。
表示された「データソースの選択」ダイアログボックスで、
「編集」のボタンをクリックします。
表示された「系列の編集」ダイアログボックスで、
「人的被害」のセル範囲を選択し、OKボタンをクリックします。
系列名が「人的被害」とセットされました。
続いて、
「横(項目)軸ラベル」の編集ボタンをクリックします。
データテーブルの表からセル範囲[B2:E3]を選んで、OKボタンをクリックします。
「横(項目)軸ラベル」に、各項目名がセットされました。
OKボタンをクリックします。
【注意】セル範囲をドラッグしても正しくセットされない場合は、手入力で修正します。
③.「グラフのデザイン」タブで「クイックレイアウト」から「レイアウト1」を選択します。
④.グラフタイトル「人的被害」をドーナツの穴に移動します。
⑤.ドーナツの穴の大きさを調整します。
【注意】
ドーナツ内で右クリック⇒メニューから「データ系列の書式設定」をクリックします。
「系列のオプション」から「ドーナツの穴の大きさ」で調整します。
⑥.「データラベル」をクリック⇒データラベルの書式設定
データラベルとして、「分類名、値、パーセンテージ、引出線を表示する」を設定します。
⑦.グラフエリアに黒色の枠線を設定します。
5.同じ手順で「住家被害」のドーナツグラフを作成します。
【出来上がり見本】
Excelを上書き保存します。
3.出来上がったグラフをWordとPowerPointにコピペします。
1.出来上がったグラフを1つづつ、ExcelからWordに図としてコピペします。
【出来上がり】
【注意】ここでは、Wordで編集しやすい図の形式で表を貼り付けます。
データテーブルの表と同じページに収まらない場合は、ページ区切りを挿入して改ページし、次のページに貼り付けます。
貼り付けた時点では、図(表)は「行内」に張り付いていますので、位置合わせや大きさの調整などがうまく出来ません。
図ツールから文字列の折り返しを使って、図の配置を「前面」に変更します。
[図ツール]-[書式]-[配置]-[文字列の折り返し]-[前面]をクリック
図が大き過ぎて余白にはみ出ている場合は、[図ツール]-[書式]-[サイズ]を使って、大きさを調整します。
最後に、2つのグラフの図(表)の配置を、用紙の中で左揃えと右揃えに設定します。
Wordを上書き保存します。
2.続いて、出来上がったグラフを1枚づつExcelからPowerPointにコピペします。
9枚目のスライドの後に白紙のスライドを追加して、グラフを貼り付けるスライドを作ります。
Wordの時と同様の操作でExcelからグラフを図としてコピペします。
【出来上がり見本】
PowerPointを上書き保存します。
4.課題の提出
WordとPowerPoint、Excelを全て閉じます
課題フォルダ「ビジネスIT演習A」には、
Excelで作成したBook「BIT演習18131999」
Wordで作成したレポート「BIT演習18131999」
PowerPointで作成したプロジェクト「BIT演習18131999」
ダウンロードした災害報告書のpdfファイル
の4種類のファイルが保存されています。
【課題の提出】
出来上がったWord・PowerPoint・Excelの3つのファイルをメールに添付して先生に送信し、
提出して下さい。
未完成の場合も、提出して、「出席」のカウントを取って下さい。
①先生のメールアドレスは、t067110@st.daito.ac.jpです。
②メールの件名は、グラフ 学籍番号 氏名、として下さい。
【注意】
1.ファイルは全て閉じてからメールに添付して下さい。
開いた状態で添付し、送信すると、
着信側では壊れていてファイルが開けない場合があります。
2.ダウンロードした災害報告書のpdfファイルは、ファイルサイズが大きいので提出しないで下さい。
万が一、添付したことが原因で先生の受信トレイに着信しなかった場合は、
「欠席」扱いになります。
【以上】