第一章(2)

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▼ シーン3 幸せを生み出すその手で

アンナ@たこすけ

さて、昼時終わって夕方までの学食休憩室とか如何か。

飯島隆盛@夢亜

それでいきましょうか

アンナ@たこすけ

「お疲れさま。はい、お昼は"レバカツ丼"にしたわ。なかなか思った味にならないのよね」

昼時終わって、片付けがひと段落したタイミング。

料理担当たちは、遅めの昼食に入る。

飯島隆盛@夢亜

「っと、サンキュ!アンナさん。悪いね、俺の分まで」

アンナ@たこすけ

「取っておいても悪くなっちゃうし、ちょっと思い出したから……作りたくなっちゃったの」

「さ、食べましょ。それから、感想をお願いね」

(mgmg)

飯島隆盛@夢亜

「アンナさん、最近色々と試行錯誤してるよな」と苦笑して「いただきますっ!」

アンナ@たこすけ

「やぁねぇ隆盛クン……前からよ?」

「どんどん新しい食材が下の階層から入ってくるし、調味料も、レシピも……」

「追いかけるだけでせいいっぱいになっちゃいそうよね?」

(そういいつつ、レバカツ丼は、ブラート亭で出してた味を目指してるアンナさんである)

飯島隆盛@夢亜

あははっ、と笑って

「でも、そいつを上手い事、美味くするのが料理人ってもんだろ?」

アンナ@たこすけ

「(うれしそうに)そうよね。まったく、寝る時間ももったいないわ」

飯島隆盛@夢亜

「それに、常に新しい素材、調理法が出てくるって事は、その分、幸せの素が増えるって事だ。俺は悪い気はしないよ」

アンナ@たこすけ

「ふふっ。ふふふふっ。ホント……そうよね。まったくだわ」

「じゃぁ、こんどは隆盛クンにその幸せを分けてもらわないと、ね」

と、いたずらっぽく笑うアンナ。ホントにうれしそうに。

飯島隆盛@夢亜

(あの時受けた恩と一緒に、な) とこちらも笑って

「あ、そうだ!レバカツ丼だけどさ、もう少し揚げる時間を長くしてみたらどーだ?・・・あーいや、それだと旨味が逃げちまうし・・・」

んー、とぶつぶつ

アンナ@たこすけ

「(ほほえましそうに)ソースがちょっと違うと思うのよ。いくつか持ってくるから、味見お願いしてもいいかしらね?」

なにと違うか、は言わず。

「あ、そうだ。どうせなら、隆盛クンの作ったコレ、食べてみたい、かな」

飯島隆盛@夢亜

かっこんだ丼から顔を上げて 「へ、ほへが?」

もぐもぐ、ごくん。 「・・・俺が?」

アンナ@たこすけ

「そう。キミが」

「私の持っているレシピを、どんな"幸せ"に変えるのか、変えてくれるのか……楽しそうじゃない?」

飯島隆盛@夢亜

「アンナさん程上手くはいかないかもだけどな」肩をすくめて「でも、それは楽しそうだ!」

アンナ@たこすけ

「ほら、私が知っている料理なら、いろいろ教えてあげられるし、ね」

「たのしみに、してる」 まどろむ猫のように目を細めて、微笑む

※色々…いろいろですか…未亡人が手足足取りいろいろ教えてくr……ふおおおおお!(゚∀゚)(うるさい外野、飛び交うブーケ)

飯島隆盛@夢亜

「じゃぁ一つ、ご教授お願いしますっ」 と少し冗談めかして深々と頭を下げる。

アンナ@たこすけ

「どうぞこちらこそ」 ゆったりと頭をさげるアンナさんで、あった。

※ちなみに、隆盛くんはアンナさんが恩人の妻だったことも息子を亡くしたことも知らないし、アンナさんは隆盛くんがお店の客だったことを知らないとのこと。

もし知ってしまったが最後、お互いこんな気安い態度はとれなくなるそうです……。だからなんで君らはそうやってわざわざ地雷埋設するの!!(ブーケ投げる

▼ シーン4 天空の星々、今は無き花々

※相談の結果、初めてステラバトルを行った後の回想シーンということになった。

守天導児@ぽんすけ

(その日、己ははじめて相手を屠った)

(次の日に戦った場所に行ったが、戦いの後は何もなく、全てが元通りであった)

「ふむ、アレがステラバトルとか言う奴であったのだな」

「…チクワよ、戦の残滓はもう残っておらん。怯えなくても良いのだぞ」

(逢魔が時の願いの広場には人はいない。まるで、そこだけ世界から切り取られたかのようだ)

チクワ@あかうさ

おずおずと、王子の足にしがみつきながら、ガーデンを覗き込みます。

「王子…チクワたちは本当に、ステラバトルに勝ったのニャ?」

「何も残ってないニャ…お花も、ないのニャ…」

「戦っていた人たちはみんな、どこへ行ってしまったのニャ?」

守天導児@ぽんすけ

「おそらく昨日のアレらはもうこの世界には残っておらんだろう」(目を閉じて)

「これからあのような戦いが何度起こるのだろうな」

「まぁ、昨日の奴らはあれはあれで全力を尽くした。己達も全力を尽くした」

「奴らが消えても己とチクワが覚えておけば奴らは報われるのだ」

(その場にどかっとあぐらで座る)

「だからチクワよ、悲しむことはないぞ」(招き入れるように微笑む)

チクワ@あかうさ

「おうじーーー!!」ぼろぼろ泣きながら懐に飛び込もう

守天導児@ぽんすけ

(よしよしとチクワを撫でる。その瞳は優しかった)

チクワ@あかうさ

「チクワは忘れないニャ、みんなみんな、お願い事があったニャ、王子が願っているのと同じくらい…それ以上に…」

守天導児@ぽんすけ

「……そうだな」

(「本当に、この世界の神とやらは残酷すぎる。まるで切なる願いで人を釣っているようではないか」)

チクワ@あかうさ

「チクワノートに毎日書いておくニャ。王子のことと同じくらいに、戦った人たちのことも…」

(ノートを取り出してクレヨンでぐにぐにとなんかを書きこんでいる)

(王子が見てもよくわかんないが、頑張って文字とか練習してるよ)

守天導児@ぽんすけ

「おお、チクワも文字が上手くなったな」

チクワ@あかうさ

「えっへんニャ!」

守天導児@ぽんすけ

「己もチクワを見習って記憶を書いておかねばな」

チクワ@あかうさ

チクワが広げたページには、

『おうじは すっごい おおさまに なるニャ』

という殴り書きがあります。

守天導児@ぽんすけ

「そうとも、己は王になるのだ」

(「己の故郷も、チクワの故郷ももう長くはないだろう。だからこそ、己は神に肉薄してこの三千世界を手にいれねばならんのだ」)

チクワ@あかうさ

(チクワは夕暮れの光を頼りに、お花畑を描いている)

ふと顔を上げて

「あっ…一番星にゃ」

守天導児@ぽんすけ

「…この三千世界を見守る偉大な覇王に、己はなるのだ(チクワを見守りながら)」

……そして、オレンジから藍のグラデーション天の中、輝く一番星は一人と一匹を照らすのであった。

※積層都市で星の運行とかどうなってるのかなー…なんてこまけえことはいいんだよ! 俺のアーセルトレイには一番星が出るんだよ!

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