㈱実用技術研究室
超短パルスレーザー応用、レーザー微細加工、技術コンサルティング
レーザー加工および加工技術の 講座・講習 (webinar)
"μ-3D" 加工 (アブレーション) 技術
超短パルスレーザー応用、レーザー微細加工、技術コンサルティング
"μ-3D" 加工 (アブレーション) 技術
超短パルスレーザー加工機を導入し,アブレーション加工にトライしてみると,思ったよりも容易に高品位な微細加工結果が得られます。「投入したエネルギーを持って材料の原子・分子が脱離・飛散していく」と云うアブレーションのメカニズムから導かれる通りに,加工に際して発生する熱(加工熱)は大幅に抑制されており,非熱的加工と呼ばれるのもモットもだと思えます。現状のアブレーション加工の課題は,コスト高・低スループットです。単位時間当たりの加工量の増加を検討していくと,加工部の変色やデブリスの付着,更には溶融による加工形状の毀損等の熱影響が次々と現れます。多くの方々は,小手先の修正で高品位な非熱的加工が得られるものと信じ,加工条件を闇雲に弄り回します。成功裏に実用展開できた例は僅かで,大半は暗中模索に疲れ果て,超短パルスレーザー微細加工は使い物にならないと結論付けます。
ガソリンエンジンのエネルギー効率は約40%,照明に革命をもたらしたLEDのエネルギー効率は30~50%。エネルギー効率が低くても実用に供されている技術は沢山ありますが,エネルギー効率が高いと構成をシンプルにでき,応用範囲が飛躍的に広がります。実は,レーザーアブレーション加工のエネルギー効率は約35%です。従来型のレーザー加工と比較して効率が高いだけでなく,実用に供されている多くの科学技術の中でも,高いエネルギー効率に分類されます。このような技術を実用展開できないならば,我々技術者はそれを恥とすべきでしょう。
熱影響が超短パルスレーザー微細加工の価値を失わせているのであれば,その熱の源を理解しましょう。アブレーション加工であっても加工熱の発生は当たり前であると考え,主要な熱源を一つ一つ確認していきましょう。直面している熱影響の熱源が分かれば,対処方法も自ずと決まります。加工条件は闇雲に弄るのではなく,弊社のwebinar「加工条件」をご参考ください。暗中模索から解放され,見通しの良い条件検討が可能になります。
多くの方々がこれまで超短パルスレーザー微細加工における加工熱に目を背けてきました。一方,当たり前の現象であるのに多くの方々が酸化に気付かずにいます。殆どの場合,コスト抑制のために大気雰囲気での加工を余儀なくされます。酸化による変色は目に見えますが,それ以外にも思わぬところで酸化は加工に影響してきます。
加工中の照射点温度の変化は,熱拡散をベースに理解することができます。幾つかの材料における照射点温度の,照射スポット直径・繰返し周波数・パルスフルエンス依存のシミュレーション結果を示します。
弊社のwebinar「加工熱・酸化」は,加工熱,熱拡散,酸化の三つから構成されています。超短パルスレーザー加工の実際において,熱影響の問題に直面されている方々に,特に本webinarをお勧めします。
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(株)実用技術研究室
p.s.
「熱現象」から「加工熱・酸化」に改題しました。
「酸化」の章の資料は,暫くの間web上では公開しません。セミナー・ウェビナーを受講される際にお配りする資料には含まれます。
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