㈱実用技術研究室
超短パルスレーザー応用、レーザー微細加工、技術コンサルティング
レーザー加工および加工技術の 講座・講習 (webinar)
"μ-3D" 加工 (アブレーション) 技術
超短パルスレーザー応用、レーザー微細加工、技術コンサルティング
"μ-3D" 加工 (アブレーション) 技術
レーザー・アブレーションは良く分からない現象です。弊社webinar「レーザー・アブレーション」を受講された方は,高密度高エネルギー光子照射により夥しい数の外部光電効果が発生して原子間の結合の役割を担っていた価電子が大量に失われた結果として,ワーク表面の原子・分子は固相を維持できず,直接に気相に変化することを具体的イメージを持って理解されたことと思います。飛躍的に理解は進みましたが,日常生活に類似を求められない特殊な現象であり,数値的にどのように取り扱うかを,見通しよく考えるのはまだ難しいでしょう。
例えば,厚み100 μmのSUS板に,直径50 μmの貫通穴を,毎秒100穴あけたい。光源として,出力がどれほどのレーザーを用意する必要があるか? レーザー加工が,或いはレーザー・アブレーション加工が科学技術であるならば,これは分かって当たり前の基礎事項です。
科学は長い歴史を持っています。基本的な法則の一つに「エネルギー保存則」があります。「エネルギー保存則」が成り立つ系では,状態Aから状態Bに変化させるのに幾通りもの経路が存在したとしても,どの経路を通っても必要なエネルギーは同じです。例えば金属材料のレーザー・アブレーション加工の始状態は固相金属であり,終状態は気相金属陽イオンと電子です。我々が良く知っている現象,昇華とイオン化で別経路を設定できます。同様の考え方で共有結合材料,樹脂材料などを検討した数値結果は,レーザー・アブレーション加工に要したエネルギーの実験値と,良い一致を見せています。(イオン結晶の解析は行いましたが,実加工のデータがなく,一致を議論できません。)
投入したエネルギーとその消費を基にした検討の土台を手に入れました。レーザー・アブレーション加工におけるエネルギーロスは,高い確率で熱影響を招くと予測されます。また,レーザー・アブレーション加工における課題の多くは熱影響です。加工の実際の問題をより適切に解析し,より効果的な対策を打つために,本webinar「凝集エネルギー,加工エネルギー」の受講をお勧めします。
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(株)実用技術研究室
p.s.
「エネルギー」から「凝集エネルギー,加工エネルギー」に改題しました。
「高密度光子」の章の資料は,暫くの間web上では公開しません。セミナー・ウェビナーを受講される際にお配りする資料には含まれます。
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