放送大学番組 「人新世」時代の文化人類学

投稿日: 2020/04/08 3:16:55

この4月から、私が講師の一人として参加した放送大学番組「「人新世」時代の文化人類学」の放映が始まりました。私は第12回「自然と身体の人類学」第13回「イメージと創造性の民族誌」の授業を担当しています(各43分)。

この2回は、『イメージの人類学』(+『映像人類学(シネ・アンスロポロジー)』の箭内担当部分)のテレビ番組版として、企画・構成・執筆しました。もちろん、時間の制約等もあるので、番組の中で表現できたことは上記の本の一部ですが、写真や映像を多用しているので、別のアプローチになりました。

特筆したいのは、第13回に収録したジャン・ルーシュ『イェネンディ、雨を降らせる人々』の映像です。滅多に見られない映像なので、私の仕事とは関係なく、民族誌映画に関心のある方にはぜひご覧いただきたいです。CNRS Images(フランス)のご厚意で、映画のほぼ後半全体に当たる13分近くを日本語字幕付きで収録しています(16:25あたりからの導入コメントを含めて見ていただければと思います)。

この放送大学の番組全体の内容詳細こちらのページをご覧ください。主任講師は大村敬一さんと湖中真哉さんで、講師は私のほか、髙橋絵里香さん、川田牧人さんです。番組のゲストとしては、私の把握している範囲では、箕曲在弘さん(第5回)、久保明教さん(第6回)、モハーチ・ゲルゲイさん(第8回)、川瀬慈さん(第14回)なども出演されています。放送大学の番組としては前例のない形で、クロマキーによるヴァーチャルセットを全面的に使っています(YouTubeでの番組の紹介映像はこちらです)。

チャンネルはBS231とBS232で、放送予定は次の通りです(画像をクリックすれば拡大できます)。なお、残念ですが、2020年4月の第1回の放送(4/4, 4/7)はすでに終了しています。

「人新世」時代の文化人類学-2020年度前半の放映予定