ビブリオバトルです、はじめてチャンプに

Post date: May 5, 2015 2:09:45 PM

先月、奈良県立図書情報館のビブリオバトルに書店員バトラーとして参加しました。数年前に奈良県書店商業組合と図書情報館との話し合いの中からサン・ジョルディの日のイベントとして書店員によるビブリオバトルをやらせていただきました。そのあと図書情報館からのお招きで書店員の部を再度やらせていただいた時の写真がこれ、わたくしが持っている本は坂村健著「TRONからの発想」1987年岩波書店。 今回、右のご案内はタウン誌パープル4月号にイベント案内として掲載されたもの、奈良県立図書情報館で4月18日(土)に一般の部の後に第2部として書店員によるバトルがある、サン・ジョルディの日にちなみテーマは「贈りたい本」と案内されています。自分の写真が載っていることは配達先のフジエダハウスの方から言われるまで気がつきませんでした。実はこの案内にある3回目の図書情報館での書店員によるビブリオバトルにはバトラーとして出場要請のあった6名の書店員が間際まで集まらず、あちこち電話したり助っ人いないかなあとフェイスブックに書き込みをしてみたり、結局は私も出ることにしても5名の書店員の合戦となりました。

今回私の取り上げた本は幸田弘子「朗読の楽しみ」2002光人社。以前に花木元市立図書館館長からおすすめのあった本で、新品では手に入らず古書を買いました。いつそうなったのは知らないのですが黙読が当たり前になっていて学校でも静かに黙読することがよいことのようになっているのか、音読さえしなくなりました。でも、声に出して読むからこそ読みのあいまいさは拒否され、リズム感のある日本語が音として再現される。本というものが今のように安価に入手できる前の時代では本は読みきかされるものであったかもしれない。枕草子や源氏物語が書かれたころは写本であったろう、作者の書いたものが複数の者たちが集まったところで読み語られた風景を想像する。

バトラーの持ち時間は5分、私のバトラーとしての経験は浅く10回にも満たない、得点0を2回経験している。それは無理もないと自分でも納得している。今手に入らないしかもパソコンの専門書みたいなのやドラッカーの読むには重い感じのする論文集とかでは観覧者も読む気にはならないだろう。今回取り上げたこの本はテーマに添って本を探した。黙読を当たり前にしているすべての本読みに贈りたい本であるとして紹介した。チャンプ本に選ばれたことは意外であったがうれしい初体験となった。当分は可能な限りのビブリオバトルに参加していくつもりにしている。