第7回仲裁ADR法学会大会実施報告

第7回仲裁ADR法学会大会は、2011年7月9日(土)午後12時30分より神戸大学六甲台第1キャンパス第2学舎263番教室において開催されました。

当日は130名を超える方々にご参加いただきました。

個別報告およびシンポジウムの内容は、以下の通りです。

1 個別報告(12時30分~15時00分)

(1)中野俊一郎会員(神戸大学)

「米国反トラスト法に基づく請求の仲裁可能性」

(2)入江秀晃会員(九州大学)

「民間調停の実証的研究」

(3)野瀬正治会員(関西学院大学)

「個別労働紛争の企業内外での解決(ADR)促進―実態調査とACASからの示唆―」

2 シンポジウム(15時40分~18時00分)

タイトル 「労使紛争のADR:行政ADR、司法ADR、三者構成ADR」

コーディネーター 菅野和夫会員(日本学士院)

パネリスト 向井仲和美氏(京都府労働委員会使用者委員)

パネリスト 前田瑞恵氏(厚労省京都労働局・主任地方労働基準監察監督官)

また、個別報告終了後、引き続き、神戸大学六甲台第1キャンパス第2学舎263番教室において総会が開催され、

以下の議事が上程されました。

(1)2010年度会計報告について

山本和彦会計担当理事より、配布資料(会計報告書)に基づき、2010年度収支決算報告がありました。

また、梅本吉彦監事より収支決算報告が適正であると認める旨の監査報告がありました。いずれも異議なく承認されました。

(2)理事の交代と新任について

青山善充理事長より、配布資料に基づき、団体の会長・理事長職の変更に伴う理事の交代、及び理事の新任の提案がなされました。

理事の交代としては、(日本弁理士会会長)筒井大和氏から奥山尚一氏に、(日本土地家屋調査士会連合会会長)松岡直武氏から竹内八十二氏に、(一般社団法人日本商事仲裁協会理事長)山本幸助氏から横川浩氏に交代の提案がなされました。任期は前理事の残任期間となります。

また、(日本弁護士連合会ADRセンター委員長)渡部晃氏に新たに理事として就任していただく提案がなされました。

任期は、第3期理事の任期終了時までとなります。

いずれも異議なく承認されました。

(3)学会誌について

青山善充理事長より、学会誌『仲裁とADR』第6号を2011年5月31日に刊行し、各会員に発送した旨の報告がなされました。

第7号については、論説2本、実務の潮流2本、ケース研究2本、海外文献紹介3本、ADR機関だより2本、第7回大会の個別報告3本、シンポジウムの収録を予定していること、また会員による投稿を受け付けていることの報告がなされました。

また、投稿原稿の提出時期について、従来の「11月末」を「10月末」に変更したことが報告されました(『仲裁とADR投稿規程』5)。

いずれも異議なく承認されました。

(4)第8回仲裁ADR法学会について

青山善充理事長より、次回大会(2012年度)については、2012年7月7日(土)に東京大学を開催校とすること、シンポジウムのテーマは大会担当理事を中心に検討していることが報告されました。

また、個別報告を希望する場合の申請締め切り時期について、従来の「11月末」を「10月末」に変更したこと、また審査結果の通知を「1月末まで」に行うことから「1月15日まで」に行うことに変更されたことが報告されました(「仲裁ADR法学会大会個別報告の申請及び審査に関する規程」3及び5)。

いずれも異議なく承認されました。

(5)役員の任期について

会則第9条「理事および監事の任期は、3年とする。」の解釈について、任期の終期が必ずしも明確でないことから、申し合わせ事項として、次のような提案がなされました。

「任期の終期は、3年目の大会終了時とする。ただし、満3年を経過した時点で新理事会が発足しない場合には、新理事会が発足するまでの間、従来の理事会が事務を処理する。」

これを議事録に留めるとともに、学会誌末尾の<学会雑報>に掲載することが承認されました。

*大会終了後、開催校のご厚意により、神戸大学生協食堂「さくら」において、懇親会が開催されました。70名近くの方々にご参加いただきました。