【案件3】みづまろキッズプランの進捗報告について
議 長
次に、案件3、みづまろキッズプランの進捗報告についてでございます。配布資料3をもとに、教育委員会事務局から概要を説明願います。
教育委員会事務局 (資料3「みづまろキッズプランの進捗報告について」の説明)
議 長
教育長を筆頭に、3年このカリキュラム作りを続けていただきまして、ようやく一つの完成系というか、これからしっかりと実施していこうという段階に入っておりますので、ここについて皆さんからご意見ご質問等ございましたら、また、教育長から補足等もあればぜひよろしくお願いいたします。
委 員
みづまろキッズプランについて、毎回ご報告いただいて本当に良い取組を島本町の教育はしているなと思います。やっぱり教員がそれぞれ別々で教えるのではなくて、繋がりの中で教えていくっていうのはとても有意義なものだと思っています。みづまろキッズプランが始まる前に質問をさせていただいたことですが、幼稚園も保育所も公立のみしか入ってないので、できたら次は、私立にまで広げていただいて、私立の保育所でも幼稚園でも小学校には同じように入ってくるので、差があまりできないように、来年度はしていただけたらすごく良いなと感じています。
議 長
ありがとうございます。私もそれは記憶に残っていまして、その時にはいきなり私立の方が入っていただくのは難しいかもしれないですけど、情報提供していくことは必要かなというようなお答えさせていただいたかと思います。そのあたり事務局、今後の方向性や現状をお願いします。
教育委員会事務局
私立の幼稚園、保育所、こども園等との連携についてですが、令和3年度の1年目から定期的に年に1回2回程度ではありますけれども、施設連携の連絡会というのがございますので、その場において各施設長、担当の方と一緒に情報共有をさせていただいていますので一定の理解はいただけているものと思っております。また、本日お配りしている資料の一番下のところに記載させていただいている、島本町保幼小連携推進協議会、こちらも毎年既に実施をしてきている会議にはなるのですが、この中でもみづまろキッズプランに係る取組を来年度からは交流をしていきたいと思っています。この中には私立の職員も含まれておりますので、おのずと連携しながら進めていくことが可能になってくるかなと思っておりますので、引き続き取組をしていきたいと思っております。
委 員
ここに書かれている「実現するためにつけたい三つの力」に日本人と留学生との差がものすごく大きく感じるということをよく聞きます。島本町が幼児から取り組んでおられるというのは非常に力強く感じるところで、国際的な人材も育てていくんじゃないのかなと感じているところです。今後小学校の中学年から高学年または中学校でどういう風に続けていくかということも、細かくご検討していただければ非常に良いんじゃないのかなと感じております。
議 長
今後の方向性といいますか、広げ方といいますか、そのあたり何か事務局として、また教育長としての思いがあれば、お伝えいただければと思います。
教育委員会事務局
今後の方向性というところでございますが、総合的な学習の時間等を活用して、小学校の3年生、そして中学生にかかっても実施というのを考えていきたいなと思っていますし、具体的にどのような取組をしてっていうところは我々ももちろん一緒に考えてはいきますが、各学校で子どもたちと一緒に過ごしていく先生方とともに考えていくということを重要にしたいと思っております。そのためのこの会議体として資料の下から2番目のところに書かせていただいている島本町小中一貫教育推進協議会、ここの場を活用しながら様々な実践について考えていきたいと思っています。すぐに子どもたちの変容というのが見られるというものではないと思っておりますので、そのあたりの変容を看取っていくという視点で、左側の効果検証の方法というところで、児童や生徒自身が振り返っていけるような振り返りシートやアンケートを活用していくところであったり、あとは現在も実施している学力状況調査や、小学校5年生や中学校2年生で主に実施しているすくすくウォッチ、この中の質問紙などでの子どもの回答状況の変容というところで、子どもの変わっていく姿や成長していく姿、この三つの力がどのぐらい育てていくかというものの検証もしていきたいと考えているところでございます。
教 育 長
担当課から、振り返りシートという言葉がありましたが、結局これは自己評価です。明治5年の学制以来、150年間続けられた一斉指導授業、学習形態は本当に変わっていません。問いというのは大人や他者から与えられるもので、評価も大人から与えられるものというのがしみついていると思います。今後ということになると、総合的な学習とも繋がってくると思います。問いを発見できるというのはとても大きな力だと思います。だからそれを見つけ出す力を保育所幼稚園から意識してつけていってほしい。人から与えられたものではなくて、自分の生活にとってとても切実なものとして、問いを発見する力をつけてほしい。ここで三つの力が出てきたので、社会参画力ということでいうと、誰かの幸せのために学問というものがあるんだということを体で身につけて学んでいってほしい。誰かの幸せのためにっていうのが動機になったときに、人は想像力を発揮できると思うので、そういう経験を、中学年高学年そして中学校、総合的な学習を中心にそういう機会が与えられるような単元構成が考えられたらいいなと思っています。それと教育委員の皆さん、学校の方へ出向いていただいて、授業参観していただいたり毎回の教育委員会議では温かい中にも鋭いご意見をいただき、大変感謝しております。
この3年間、就学前を中心に実施研究してきたわけですが、最近思うのは子どもの成長変容も大切なんですけれども、大人、教職員と保育士の成長を望みたいなと思います。大人が変わらないと子どもも変わらないので、先ほど冒頭で申し上げた問いを見つける力であるとか、そういうものが本当に大人の方が必要なんだって思わない限りは、どうしても付け焼刃、形だけのものになってしまうので、そこはこのみづまろキッズプランを通して大人、特に保育所幼稚園の方々が変わられたことがとても大きな成果だと思います。具体例で言うと幼稚園の先生方がビデオに撮っておられるんです。動画でっていうのは、その動画を後で仲間たちと見て分析されているんです。それもわざわざ研修という時間を取るんではなく、隙間時間に職員室で流して、その辺の2、3人でああだこうだと意見交換をしていて、その様子を見ているとまるで遊んでいるようなんです。結局、学問というか学びは遊びの延長線上にあって、それは大人も同じだと思うんです。教材研究であるとか授業研究は
私自身の経験を申し上げると、もう遊びと同じです。義務感とか、しんどいなとか、思ってするものではなく、そのような感覚をこのみづまろキッズプランで大人の側も得てもらえたら大変幸せだと思います。この3年間は就学前低学年がポイントだったんですが、先ほど担当課も申し上げたように、今後中学年高学年にそして中学校、ひいては社会に出てからも通用するような力が、その力ってのは結局幸せになる力なのだと思うんですが、子どもも大人も付けていってもらえたら、3年間終わったから終わりではなくて、継続して続けていっていただきたいなと思います。
委 員
もう今の教育長のご発言の後に特に何か申し上げることはないのですが、今文科省の方でも保幼小の懸け橋プロジェクトがずいぶん言われています。私が入ってる学会の中でも、そこについてはもう学会員自身がまずはそれを知らなければいけないということで研修もしているんですが、それを研修して見れば見るほど、島本でされている、このみづまろキッズプランの取組が本当にそれを先どりしながら形となってあらわれているものだと思っておりますので、これが本当に全国的にも先進的な事例になっていくように願っております。
委 員
令和6年から実際にカリキュラムが実施されていって、アウトプットが始まったからもっと広報というか、対外的にこういう取組を島本町がしているっていうことをたくさんの方に知っていただきたいなと思います。それこそマスコミにも取り上げていただいたりとか、すごく本当に良いことで、島本町いろんな教育のことやってるよねってよく声かけられるんですけど、本当にたくさんの方に知っていただけたらいいなという風に思います。
教 育 長
ぜひお伝えしたいのは、私なんかは理念とか、理想を語る立場なんですが、本当にこれを形にしたのは、担当の者たちで、ゼロから作ったんです。前例を踏襲することができなかったので、本当に一から作り上げて。保育所幼稚園小学校の先生が連携するなんて、まず人間関係を作るところから始めないといけない。保育観も教育観も全く違う中で、それこそ対話する喜びであるとか大切さを実感する場を提供し、ものすごい時間をかけて作り上げてくれたと思うので、そこは紹介しておきたいと思いました。本当に誠実なコツコツとした努力なくしては、ここまで出来なかったと思っていますし、心から感謝しております。
議 長
それではこの案件につきましては以上でよろしいでしょうか。引き続き、みづまろキッズプラン、しっかりと町を挙げて応援をしていきたいと思っておりますので、地元で育った子どもたちが将来、そこに育って幸せだなと思っていただけるように、我々もサポートしていきたいと思います。そうしましたら本日の案件は全て終了いたしましたが、事務局から何か特にありますか。
事 務 局
特にございません。
議 長
では以上をもちまして令和5年度第1回総合教育会議を閉会をいたします。
本日はありがとうございました。
<終了>