清水議長 日程第2、第53号議案 教育委員会教育長の任命につき同意を求めることについてを議題といたします。
これより、本案に対する質疑を行います。
中田議員 町長に伺いたいと思います。
本町は、新年度施策にみづまろキッズプラン・カリキュラムを重要施策として大きく掲げています。中村教育長は、その中心的な役割を担い、また、それを牽引されてきた方であると思います。また、本施策は10年かかると言われているように長期的な取組が必要なものであり、いよいよ、これからという段階において、なぜ、中村教育長を再任されないのか、続投を求めないのか、その理由を伺います。
山田町長 なぜ中村教育長を再任しないのかということでございますけれども、生徒指導事案が学校でありまして、そこに関わる中で、教育長としての立場でもあるにもかかわらず、自らの不適切な言動への反省や、教育現場へ及ぼした影響などに対し、真摯に向き合われなかったことは大変残念であり、そのことによりまして、私との信頼関係がなくなったこと、これが再任をしない主な理由でございます。
以上でございます。
永山議員 私から、伺います。
今、中田議員から質問がありました件、なぜ続投、再任ではないのか、この質問に対して御答弁いただいた、真摯な対応でなかった、信頼関係がなくなったというような御答弁であったと思うんですけれども、続投、再任ではないという点は、今の質問の肝になる部分ですので、ちょっとお答えが抽象的であったかなと思います。なので、補足として伺いたいです。
「信頼関係がなくなった」というのは、具体的に何を指しておっしゃっておられのか。信頼関係が失われたというふうに受け止められた、それはいつ頃の、具体的に何をもってそう感じられたのかということを、まず、補足で聞かせていただきたいと思います。
続けて、私からの質問ということで伺います。3つの点を確認したいと思います。
新しい方をお探しになる際、また、選ばれる際に、山田町長が最も重視された点というのはどういうことだったのか。任命の核心に関わることとして、これをお伺いします。
また、2つ目として、任命権者として、山田町長は今の島本町の教育に必要なことが何であると捉えておられるか。また、それを前提に、教育行政のトップである教育長に望まれることはどのようなことなのか。この二つを伺います。
そして、3つ目の質問として、令和6年度の施政方針では子育て支援と教育の充実、これを挙げておられます。みづまろキッズカリキュラムを施政方針の第1に掲げておられるわけです。このことから、当然、教育長には、これらを牽引していただくにふさわしい方であるという認識、判断をされてのことだと思います。横山氏、これまでの経歴、取り組まれてきたことなど、お任せできると確信が得られたのは、どういったところだったか。これについて、以上について、お聞かせください。
山田町長 まず、何をもって、いつ頃ということでございますけれども、現在、訴訟になっておる案件ですので、詳細はなかなか具体に申し上げることは難しいんですけれども、お答えできる範囲で申し上げますと、皆さん御存じのとおり、私が今回の生徒指導事案に――先ほど申し上げた、関わって、教育長に対して注意という形で、こういう言動がよろしくなかったですよね、ということでお伝えをさせていただいたと。そういう中で、当初、ある程度、御自身も悪い部分があったということで、私と話をする中では申し上げておられました。それは、議員の皆さんに説明をする中で、私もお伝えさせていただいたかと思います。
その後、その注意した内容について、一部、ここは違うというようなことで、書面でいただきました。それに対しては、私としては、町長としては、覆すことはないということで、お返しをしております。
その後、弁護士を通じて文書が届いたり、そういったことがある中で、やはり、そういう過程がいろいろあったことによって、お互いの信頼関係は、もうこれで崩れているなというふうに私は感じておりましたし、弁護士を通じて、そういった文書を送ってくるということに対しては、やはり相手方、中村教育長のほうも、私との1対1の関係の中では解決が図られないと思ってのことだというふうに思います。それは、直接聞いたわけではありませんので、私がそう思っているということでございます。それが、昨年の秋頃のことでございます。
それから、新しく横山氏を人選した中において、教育長として望むことや重視した点などということでございますけれども、着実に、今の島本町の教育行政をしっかりと進めていただける方を選びたいということで人選をしております。それは、横山氏は、これまでも学校現場で教壇に立たれて教員としてもやっておられましたし、校長としても管理職の経験もおありですし、それから、高槻市で教育委員会事務局側として管理職を務めておられたなどの経歴をお持ちであるので、この方であれば、教育行政をしっかりと進めていただけるというふうに感じておりますし、そういった、堅実に進めていただける方ということで重視をして人選をしております。
それから、今の町の教育について必要なこと、というとこら辺にも御質問いただいているかとは思うんですけれども、教育の中身について私がどうこう言うのも、あまりよろしくないのかなというふうなところはありますけれども、やはりみづまろキッズプランというのは進めていただきたいなというところと、あと、その他にも教育行政として抱えている課題とか、これから取り組んでいかなければならないこととしては、本年度の施政方針等にも、予算にも上げておりますとおり体育館のことであったりとか、それから、いつも永山議員にも御指摘をいただいておりますけれども、文化財保護などのことについても、やはり進めていく必要があるというふうには思っておりますし、そういった様々な教育行政のことをしっかりと進めていただけると、それが今後必要なことであるというふうにも、私も感じております。
それから、横山氏に任せられるという、みづまろキッズプラン等と、それをしっかりと任せられるのかといとこら辺かと思いますとけれども、本町でみづまろキッズプラン、これまで中村教育長が3年かけて、しっかりと下地を作っていただいた、基礎のところをしっかりと作っていただいたということはございますので、一定、教育委員会全体として、組織として、これには取り組んでいっているところでございますので、これは引き続き、新しい教育長が来られたとしても、それを推進していただけるものと思っております。
また、私も直接横山氏と話をした際に、島本町では、こういったみづまろキッズプランに取り組んでいますよという話をさせていただいたときに、横山氏も、それには共感をしますと、ぜひ取組は進めたいと思いますということも言って、御理解をいただいておりますので、着実にみづまろキッズプランも推進されていくものというふうに考えております。
以上でございます。
中田議員 幾つもお答えをいただきました。順番に、改めて質問をしていきます。
中村教育長を選ばなかった理由として、真摯な対応がなかったということを先ほど言われました。それについては、あくまで主観的な評価であって、教育長の言い分としては違うことになるという面があることは指摘しておきたいと思います。
それから、信頼関係がなくなったということについて、訴訟に関わらない部分、訴訟に影響しない中での配慮としてお答えいただいた中において、書面、指導、注意した中で、反省をしていると言っていたが、一部違うということを書面でもらった、弁護士を通じて文書が届いた、こういうことから信頼関係がなくなったと判断されたということですが、注意を受けた側が、それに対して異議申立をするということは当然あることかと思います。それを真摯でない、信頼関係がなくなったというのは、あまりにも常識から外れていることかと私は思います。
多様な意見を持つ人が社会を構成しているわけで、当然、意見の違いはあり、その中で冷静に対応、話合いをしたりという中で、代理人を立てることも当然あるかと思います。それを自分と違うからといって、そういうことをして、信頼関係がなくなったというのは、ちょっと理由として説得力がないものであるなということは、今の御答弁を聞いて感じたところです。
それで、また町長に質問したいと思うのですが……、それから永山議員の質疑に対して、どういったところで良いと、お任せできると確信を得られたのかということを言われました。それについて、教育行政を進めていただける方、教育の経験のある方であり、みづまろキッズプランにも共感していただけるということを言われましたが、教育に関わった方であれば、みづまろキッズプランに共感するというのは当たり前――とても良い施策ですので――であり、それは必要条件であって十分条件ではない、そのように考えます。永山議員は、そういうことが聞きたかったわけではないと思います。
で、町長に伺います。みづまろキッズプランが、先ほども進めていただきたいということを言われてました。新年度予算の重要施策でもあります、ということを考えると、教育長というのは、当然みづまろキッズプランを推進していく立場にあり、保・幼・小連携を要とするみづまろキッズプラン・カリキュラムについて、とても造詣が深い方である必要が、このことは本町の教育行政にとって重要なことであると思います。
この点について、中村教育長に関しては、大学院で、まさにこの分野について研究された実績があり、これに関する造詣が深いです。この本施策の要と言っても過言ではない方がおり、また、続投の意思もあるということも聞いています。この中村教育長よりも、横山氏が経歴や実績から見ても、この点において、より適任であるということがあれば、私はこの方を任命するという人事についても理解できるのですが、そこを改めて確認したいです。
質問は2つあります。この横山氏には、保・幼・小連携に関する具体的な経歴が何かあるのでしょうか。2つ目、人選が、今の状態を見ていると、ギリギリに決まったように見える状況で、島本町の目指す教育方針について、人選において十分に議論がなされたのか、検討がなされたのか、伺います。
山田町長 横山氏について、幼児教育や小学校教育について具体的な経歴があるのかというところでございますけれども、直接的には、経歴は議案の裏に書かれているかと思いますけれども、基本的には中学校での勤務が多い方でございましたし、ただ、教育委員会におられるときに、指導部ということですので、幅広く関わってはいらっしゃったのかなというふうには考えております。ただ、直接、幼児教育、小学校教育が専門であるということではないというふうには認識をしております。
それから、島本町の教育方針につきまして、どのぐらい話をしたのかということでございますけれども、横山氏とじっくり話をさせていただいたのは2回ほどございます。
その中で様々な話をしましたけれども、ただ、横山氏も高槻市で教育行政に携わっておられましたので、三島全体として、様々な側面から、この三島地域の教育については、詳しく、それぞれの町や市のことを知っているかどうかまでは分かりませんけれども、三島地域ということで教育行政には携わっておられましたので、そういった意味では、島本町のことも一定理解をいただいているかと思いますし、また、最後の職で清陵学園さんのほうに勤務をしておられますので、そういった意味では島本町の教育については、そこの部分では理解はしていただいているものと考えております。
以上でございます。
永山議員 私からは、今、御答弁いただきましたけれども、教育行政は幅広いということで、みづまろキッズプランだけに留まるものでない、これは当然のことかなと思うんですけれども、やはり、教育方針などについて十分な意見交換ができたのかなというころで、その上での任命なのかということを、私はちょっと疑問に思っている部分があります。
昨日、教育長人事についての説明を受けた際に、横山氏の、幼児教育と中学校という分野の違いはあるにせよ、中学校でのどの科目を担当されていた方でしたかとお尋ねしたときに、これ、即答ができなかった。追って御連絡いただいて、社会科が専門であるということが分かりましたけれども、そもそも経歴見させていただいたときに、教職員をされていた時代、教育委員会にいらっしゃった期間が長く、その前のお話なんですけれども、そのときに、実際、生徒と接するような場面で、何をどう教えておられたかというお話が、専門分野について即答ができないような状態で、慎重な検討、教育観とか、いろいろなことについてお話が十分されたのかなということを少し疑問に思ったところはあります。年度末までに答えを出そうと、急がれたのではないかと疑いたくもなろうかというところです。
みづまろキッズプランは、これは幼児教育、小学校と幼児教育とをつなぐ取組で、いわゆる世間一般で広く言う早期教育とは違う、島本町独自の幼児教育の可能性を広げるものだ、そのように受け止めて、この3年間を見てきました。
そうした観点からは、もちろん、横山氏は素晴らしい経歴と職歴をお持ちの方であるということは十分理解しますけれども、中学教育の現場で長らくお仕事をされていたというキャリアと、このみづまろキッズプラン、みづまろキッズカリキュラム、それとの親和性という点ではどうなのか。幼児教育への造詣の深い方を選択するというのも、1つあったのではないかというふうに考えています。
今一度、任命に当たって、幼児期に関わってこられた、この要素が強く反映されるのが合理的な人選ではないかと考えるので、 今一度、もう1回聞きたいです。
あと、もう1点は、最初の質問の中で不適切云々という話が出ましたけれども、第三者調査委員会による、中村教育長の不適切とされる言動について、結果が出ているのかという点です。教育長人事について、町長が行った厳重注意などの評価、まず、この報告書による事案解明と、その結果が前提であると考えることから、この点を伺います。
そして、3つ目です。そのお答えによってということですけども、その答えが、報告が上がっていることを前提に、それを踏まえて教育長人事に取り組むべきではなかったか。場合によっては、不在の期間を置いてでも、段階、プロセスを丁寧に踏むべきではなかったかと考えますが、この点について、御答弁をお願いします。
山田町長 まず、幼児教育に関わる方のほうが良かったのではないかというような趣旨かと思うんですけれども、今回、人選をするに当たって、そもそもの話ですけれども、もちろん、中村教育長の御功績というものは大きいし、これまでみづまろキッズプランを推進していただいたというところは、私も大変ありがたいというふうなことは思っております。
ただ、もちろん、私もみづまろキッズプランを大事だというふうに掲げてはおりますけれども、やはり行政を運営していく中で、それだけをやっているわけではない――それは先ほど永山議員もおっしゃっていたと思いますけれども――という部分において、やはり信頼、信用のおける方、一緒にしっかりとできる方、堅実に進めていただける方という人選をしていくというものは大事かなというふうに思っておりますので、今回、先ほどから申し上げているとおり、私と、現中村教育長の信頼関係が現状崩れている中で、これを教育行政、それから町長部局と一緒にしっかりとやっていくということは難しいのではないかなというふうに考えている中で、じゃ、次の人選をどうしようというところに至っておりますので、その中で、今回、横山氏を選んだと。
ただ、そこについては幼児教育の経験、実際の現場で教えたとか、そういう経験はないけれども、しっかりと教育行政としては推進していただけるというふうに思い、選んでいるところでございます。
それから、第三者調査委員会についての御質問でございますけれども、昨日、3月25日付で、午前中に最後の委員会がございまして、そこで報告書ということで提出をいただいております。それを私は受け取り、ザッとですけれども、一通り読ませてはいただきました。その中で、昨年の8月31日に私が教育長に対して行った厳重注意等の根拠となる事実や、同9月7日に私から議員の皆様に説明申し上げた内容に関しては、それを覆す内容ではなかったということで捉えております。
また、昨年9月29日の議会の決議文で御指摘された「差異」につきましては、昨年9月15日の民生教育消防常任委員会における中村教育長の答弁には、同9月7日に私が議員の皆様に説明申し上げた内容以外のことについての答弁もあり、また、私が説明をした内容と、教育長が委員会質疑で異なる発言をしたことに対し、事実を明らかにすべきとの議会のご判断であったと受け止めておりますけれども、これにつきましては、後日、報告書の中で個人情報等に係る部分を精査した上で、この報告書を議長のほうに提出をさせていただきたいと考えておりますので、詳細は、そちらを見ていただきたいというふうに思います。
これが、本日のこの審議にかかるまで出せなかったのであれば、空白期間を置いてでも、教育長を選ぶのを待ってはどうかという最後の質問かと思うんですけれども、やはり空白期間を置くことは極力避けたいなというふうな思いもありましたし、現状、もちろん第三者調査委員会の報告はあるにせよ、町としての判断として、現状、教育長に対して注意を行ったこともございますし、その中で私と教育長の信頼関係が破綻している、崩れているというところもございますので、結局は、私としては新たな方を選ぶことが必要であるというふうに考えましたので、空白期間をあえて置くぐらいであれば、しっかりと空白期間ができないように、教育行政を改めて着実に推進していっていただける方にやっていただくのが妥当だというふうに考えて、今回、提案をさせていただいたものでございます。
以上でございます。
中田議員 また、様々にお答えいただきました。1つずつ再質問していきたいと思います。
先ほど、この横山氏に関して、保・幼・小連携についての具体的な経歴があるのかということをお尋ねしましたが、具体的にはお答えいただけず、全般として教育に関わっておられる方だということで、保・幼・小に関しての具体的な経歴はないということだと理解しましたし、それは、そのようにお答えいただきたかったです。
それから、信頼関係がなくなったということを先ほど来言われておりますが、私、先ほど言いましたように、その経緯、一番最初にお答えいただいた経緯をもって、信頼関係がなくなったというのは納得のいく説明ではありません。が、これに関して、なくなったと言うのであれば、町長としては信頼関係を回復する努力というのはされたのか、されたとしたら、それは何なのかということは、これについて改めて伺っておきたいと思います。
それから、第三者委員会の結果についてです。結果は出たと、昨日出て、若干説明いただきましたが、大きな差異があったかどうかについては、また後日説明すると言われました。しかし、どんな結果が出るにしろ、この第三者委員会、わざわざ設置したわけで、この結論が出ていないのに、その結果を待たずに新たな教育長人事をするというのは適切なのかどうか。町行政、教育行政を考えたときに、このような状況で最適な判断が出せるのか、私、議員として判断できるのかというところは大変疑問ですし、不満に思うところです。判断がしかねる、難しいということは、第三者委員会の結果が私たち議会の審議する側に知らされていないということは、教育長人事のこの段において、それは納得しかねるものです。
それから、この報告を待って丁寧に段階を踏むべきではなかったかとの永山議員の質問に対して、空白期間を避けたいということで今回上げた、ということを言われましたが、穴を埋めることが最優先事項となって、穴を開けないことが、形を整えることだけを求めたような意思決定をしたように見えてなりません。この点、大変残念です。
それで質問なのですが、最後の質問です。
町長にお尋ねします。先ほどの質問もお願いしますが、町長、今回の人事案件の選考の在り方について伺います。
この方以外に候補者があったのかどうか、もしくは、この方だけに的を絞って、適任かどうかを検討したのか。それとも、複数の候補者があって、経歴や実績等を検討した上で、この方を選んだのか。この点についてもお尋ねします。
山田町長 まず、信頼関係が崩れたときに回復の努力をされたのかというところでございますけれども、努力と言われると難しいんですけれども、私としては、まず、様々、教育委員会のほうで学校現場等々関係者のヒアリングをされたと。教育委員会から職務代理者のお名前で、町長部局で教育長のヒアリングをしてくださいということでいただいたので、教育長のヒアリングをさせていただいた。その中で、お互い、皆さん、ヒアリングをされた方は、そのヒアリングの内容を、これで間違いはありませんということで署名をされておられるものですが、あります。
それを見て、この部分はお互い、関係者の方がこういう認識を持っておられますよねというところを、事実関係をそれぞれ調べて、そしたら、この部分はちょっと言動よろしくなかったですよねというのがあったので、私としては任命権者として、ここはよろしくなかったですよねというふうなことをさせていただいたということでございますので、それを受け入れてもらえなければ、まず、どうしようもないと言いますか、そこは真摯に受け止めていただきたかったなという部分でございます。
なので、それがまず、最初のその段階で、そこが真摯に受け止めていただけない場合に、どのように信頼回復をしていけばということを言われると、ちょっと難しいんですけれども、もう前提条件として、そこがお互い、もう違う方向を向いているのであれば、回復のしようがないと言いますか、になってしまいますよねというふうな感じで、私は今、受け止めているんですけれども。
ですので、ちょっと、あまり余計なことを言うなといわれるかも知れませんけれども、議場で。
本来であれば、私は中村教育長に続けていただきたかったし、そこで受け止めていただければ、その部分は、私、悪かったですと受け止めていただければ、何とか続投をしてもらえるように、いろんな取組を一緒にやっていきたかったとは思っておりますが、その最初のところを真摯に受け止めていただけなかったということで、もう、そこは私としてもどうしようもないなという結論に至っておりますので、その上で、違う方を選びますということで、今回、新しく横山さんを選ばせていただいて提出させていただいているというところです。
それから、2つ目の質問が、その他に候補者がいたのかということでございますけれども、もちろん、私がこの方いいかなと思うような方もいらっしゃるし、この方、どうですかというような相談があったときに、言っていただいた方もいらっしゃるし、それはもちろん、いろんな方を想定して、その中でお会いした横山さんに話をした中で、この方だったら任せられるなということで選んだという経緯があります。
もちろん、候補者としては複数いました。ただ、こういうのはなかなか難しい問題で、いろんな人に当たりをつけて、いろんな人に、どうですかと言いに行くわけにもいかないですので、こちらのほうで事前に、この人1人というのをまず決めて、その方にお声がけをしにいくということになりますので、それが、一番最初にお話をさせていただいた横山さんが話をする中で引き受けて、最終的に、引き受けてもいいですよと言っていただいたので、その方に決めたということでございます。経緯としては、そのような形です。
以上でございます。
永山議員 ここまで様々に御答弁いただきまして、これはもう新たな質問というよりは最終の確認なんですけれども、信頼関係が崩れたというときに回復の努力をなさいましたか、という先ほどの問いについてなんですけれども、いろいろおっしゃいました、そのときの経緯であるとか、お話しされましたけれども、端的に信頼回復に向けた努力、それは主観的なものも、山田町長としてということで結構ですけども、その回復のための行動をされたかどうかということ、そこの点だけ、ちょっと最終的に分かりにくかったので、そこだけお聞かせください。
山田町長 直接的に具体な努力は、したかしてないかと言われると、してないというほうに近いのかもしれませんけれども、ただ、私としては一緒に、そのために何とか一緒にやりたいということで、いろいろ相談は、直接1対1で話をしたりとかいうことは、中村教育長としております。いろいろ、今、ビラとかにも書かれておりますけれども、そういった中で、いろんな、私が言った内容みたいなことも出ておりますけれども、あれは大体、私の意図してないような捉え方をされておられますけれども、ただ、中村教育長と話をする中では、最初、本人にもぜひ続けて欲しいということも伝えましたし、そのためにどうしていくかというところは、少しは話はしましたけれど、途中から、最終的に弁護士さんを通じて文書を出されたりとか、そういったことになってきた中で、私はもう半ば、ここはお互い方向性が違うんだなということで諦めた部分はございます。それはもちろんあります。
ただ、それまでのお互いの関係の中では、一定、注意したことに対して真摯に受け止めていただいて、じゃ、何とかここから挽回しようということでは思ってはいたというのは事実でございますし、そういった紆余曲折があっての今現状に至っているということはございます。御本人がどう思っておられるかは、直接聞いてはいないので、私のこの答弁に対して、いや、それは違うよとおっしゃるかもしれませんけれども、私の認識としてはそういうことで、今、おります。
以上でございます。
清水議長 他に質疑ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)※山口議員
清水議長 ないようでございますので、質疑を終結いたします。
これより、討論を行います。
まず、本案に反対の方の発言を求めます。
(「なし」と呼ぶ者あり)※山口議員
清水議長 次に、本案に賛成の方の発言を求めます。
(「なし」と呼ぶ者あり)※山口議員
※ここで賛成の戸田議員が挙手し忘れたと発言
清水議長 他に討論ありませんか。
中田議員 第53号議案 教育委員会教育長の任命につき同意を求めることについて、永山、中田として、保留をする立場から討論を行います。
まずもって、今回の教育長人事は極めて異例だということを申し上げたいです。1つには、ここに至るまで繰返し主張してきましたが、必要のない第三者委員会を立てて、あげくに、その結論を待たずに新たな教育長人事が提案されるという形になっている点です。
本町は、新年度の重要施策の1つ目に、みづまろキッズプラン・カリキュラムを掲げているにもかかわらず、その中心となって、これを牽引されてきた、かつ続投の意思のある中村教育長を再任しないという提案になっています。これは、大変理解しにくい状況です。
もう1つあるとすれば、新たな教育長人事についての説明ですね。大体、こういう人事案件に関しては、事前に一定説明があるものですが、その説明自体か昨日の午後遅くであったということもあります。
議員として、質疑に臨む場合は、しっかりとした根拠を持って臨みたいと思っているところですが、そのためには、十分な調査時間が必要だということは言うまでもありません。私の短い7年間の経験上ではありますが、確かに、こういった人事案件が他の案件と比して慎重に出てくるということは理解できるものの、もう少し十分な時間があったと、他の案件については記憶しています。さすがに前日に、しかも午後に、どういった人事になるかというのを聞いたという状況では、今日ここまでの時間で十分な調査・研究をすることはできませんでした。
このような状態で賛否を問われても、責任を持って賛否の表明はできません。様々に事情があるということは察しますが、行政の皆様におかれましては、このようなことがないようにしていただきたいと思います。
話は変わりますが、最大限、好意的に解釈しようとすれば、こうした人事が成り立つためには、2つの条件のいずれかが満たされるべきであると私たちは考えます。
1つは、中村教育長に継続すべきでない強い理由がある場合です。
もう1つは、新たな教育長が中村教育長よりも、重要施策であるみづまろキッズプラン・カリキュラムに関わる保・幼・小連携の分野において、より造詣の深い方を任命する場合です。
この2つのいずれかが満たされていれば、今回の人事案件を賛成する理由になりますし、私はそのつもりで質疑に臨みました。しかしながら、中村教育長が不適任であるという説得力のある説明がなされておらず、信頼関係という極めて主観的な理由しか述べられなかったことから、そして、それについて回復の努力をしたのかという質問を重ねてしたところ、していないというお答えがあったというところから、第1の基準は満たされていないと考えます。この点について、先ほど大変驚きましたが――努力していないという点ですね――一緒にやりたいと言いつつ、どう言おうが行動が伴わなければ、それは口先だけであると言わざるを得ません。この点も、残念に思います。そういう意味で、まず、第1の基準は満たされていないと考えます。そして、第2の基準についても、その条件が満たされる経歴や実績があるという答弁ではなかったと思われました。
最後に、これは重要なことですが、横山氏におかれましては、このような異例な経緯がなければ、私たちとしても特に問題なく賛成することができたという点は強調しておきたいです。しかしながら、このような異例な経緯を伴っていることを考えれば、やはり賛否を明らかにするには慎重になり、通常よりもハードルを上げざるを得ません。横山氏の責任に負うものではない点、大変心苦しいところではありますが、議員の職責として御理解いただきたいところです。
以上、保留の討論とします。
清水議長 他に討論ありませんか。
(「なし」と呼ぶ者あり)※山口議員
清水議長 ないようでございますので、討論を終結いたします。
これより、採決を行います。
第53号議案は、原案のとおり同意することに賛成の方の起立を求めます。
( 全 員 起 立 )※共産党議員は欠席
清水議長 起立全員であります。
よって、第53号議案は、原案のとおり同意することに決定いたしました。
この際、暫時休憩いたします。
(午後2時12分~午後2時30分まで休憩)