日仏女性研究学会
Société franco-japonaise des études sur les femmes
創立:1983年6月19日
創立者: 寺田恕子
賛同者 シモーヌ・ド・ボーヴォワール 他
最新情報/お知らせ
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■国際女性デー記念連続イベント2025『女性と文学 過去/現在/未来』のお知らせ
【ご案内】日仏女性研究学会は、国際女性デーを記念して、「女性と文学」をテーマに2日間にわたる連続イベントを開催します。
3月8日(土)
対談:『日仏の女性たちと文学をめぐって』
桐野夏生(作家)
マルティーヌ・リード(文学研究者、リール第三大学名誉教授)
開催日:2025年3月8日(土)
時間:14:00〜16:30(日本時間)
場所:日仏会館1階ホール
【ディスカッサント】トマ・ガルサン(日仏会館・フランス国立日本研究所)
【司会】吉川佳英子(愛知工業大学)
【開会・閉会の挨拶】西尾治子(日仏女性研究学会 代表)
【主催】日仏女性研究学会
【共催】日仏会館・フランス国立日本研究所
【助成】公益財団法人 日仏会館
日本においても、フランスにおいても、女性たちの存在なくして文学を語ることはできません。女性作家たちは古くから文学の生成にかかわり、寄与してきました。しかし、その功績はしばしば軽んじられ、忘れられ、抹消されてもきました。女性たちが書き、それを公に読まれるものとし、評価を求めた時、そこにはいつでも大きな障壁があったのです。
編集者や出版者として、あるいは読者として、文学の生産と流通、消費と受容とにかかわってきた数多くの女性たちも、重要な存在です。女性たちは、出版、メディア、制度といった〈文学場〉に、あらゆる立場から参画していました。
また、文学作品に表象される女性たちに目を向けてみれば、これまで様々な「女性像」が提示されてきました。それらは、一枚岩ではない多様な女性たちの現実を本当に反映しているでしょうか?作家の性別によって、描かれ方に違いは生じるでしょうか?
女性と文学の〈生〉とをめぐって、作家と研究者それぞれの立場から桐野夏生さんとマルティーヌ・リードさんにご意見をいただき、日本とフランスの状況について比較検討します。
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ご参加の方は、こちらのリンクよりフォームをお送りください。
https://www.mfj.gr.jp/agenda/2025/03/08/2025-03-08_femmes_et_litteratu/index_ja.php
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3月9日(日)
セミナー:『フランスにおける文学史と女性作家』
講演:マルティーヌ・リード(文学研究者、リール第三大学名誉教授)
開催日:2025年3月9日(日)
時間:14:00〜17:00(日本時間)
場所:日仏会館501会議室(定員30名)&オンライン
【ディスカッサント】石川清子(静岡文化芸術大学名誉教授)、宇野木めぐみ(立命館大学)、岡部杏子(学習院大学)、新行内美和(立教大学)、中村彩(立教大学)、西尾治子(日仏女性研究学会代表)、秦佳代(北海道大学大学院)
【主催】日仏女性研究学会
【共催】公益財団法人 日仏会館
フランス文学の研究において、個別の女性作家についての研究は数多くあるものの、女性の文学史の包括的な概説書と呼べるものは長らく存在しませんでした。英語圏では1960年代以降、女性学が学問分野として創設されフェミニズムの言説が研究・教育の対象となり、文学研究においてもそうした視点からの正典の見直しが数十年にわたっておこなわれてきたのに対し、フランス語の文学史の著作の多くは女性作家の貢献を過小評価する傾向にあったためと考えられています。しかし近年、フランス文学研究においてもフェミニズム的視点の導入と女性作家の再評価がようやく進んできています。そのことを端的に示しているのが、フランスとそれ以外のフランス語圏の文学における女性の文学史を初めて包括的に扱った画期的な研究書『女性と文学(Femmes et littérature. Une histoire culturelle)』(2020年、ガリマール社)の刊行です。
本セミナーでは、この著作の編著者であり長年フランスの女性文学を専門に研究を続けてこられたマルティーヌ・リード氏を講師として迎え、この著作の成り立ちと意義、フランスの文学研究における女性の扱いの歴史と現状について、お話いただきます。講師による講演の後には、本書第2巻の邦訳を準備中の7名の日本の研究者をディスカッサントとするラウンドテーブルを予定しています。
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ご参加の方は、こちらのリンクよりフォームをお送りください。
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皆様のご参加をお待ちしております。


■2024年度日仏女性研究学会 交流セミナーのお知らせ
【ご案内】2024年度日仏女性研究学会 交流セミナーを開催いたします。
開催日:2024年12月22日(日)
時間:15:30〜17:30(日本時間)
場所:日仏会館509会議室&オンライン(Zoomミーティング)
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ご参加の方は、こちらのリンクよりフォームをお送りください。
https://forms.gle/uNmDwQmrCZoQHx8x7
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【プログラム】
司会:吉川佳英子(愛知工業大学)
コメント:新行内美和(立教大学)
発表
アンヌ=クレール・カシウス(名古屋外国語大学)
「アニー・エルノー L'Evenement(『事件』)を読む ---翻訳をめぐって」
司会:吉川佳英子(愛知工業大学)
コメント:新行内美和(立教大学)
皆様のご参加をお待ちしております。
■2024年度日仏女性研究学会 会員研究発表会 開催のお知らせ
【ご案内】2024年度日仏女性研究学会 会員研究発表会を開催いたします。
開催日:2024年10月5日(土)
時間:14:00〜16:10(日本時間)
場所:共立女子大学神田一ツ橋キャンパス 本館1140号室(本館)
〒101-8437 東京都千代田区一ツ橋2-2-1(交通アクセス)
およびオンライン(Zoom)
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ご参加の方は、こちらのリンクよりフォームをお送りください。
https://forms.gle/cero4dQhEBLhWyW76
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【プログラム】
研究発表① 中村 彩(立教大学兼任講師)
「女性作家のアンガジュマン――ボーヴォワールとその時代」
研究発表② 谷 虹陽(東京大学大学院総合文化研究科博士課程)
「シモーヌ・ヴェイユにおける注意と共感 ケアの倫理から出発して」
※ タイムスケジュール、発表要旨については、参加申し込みフォームをご覧ください。
参加申し込みは前日までにお願いいたします。
会員以外の方もご参加いただけます。フライヤーを添付いたしますので、広くご案内いただけますと幸いです。
皆様のご参加をお待ちしております。
■日仏女性研究学会「表象の会」 2024年度第1回研究会 開催のお知らせ
【ご案内】2024年度第1回「表象の会」研究会を開催いたします。
「言語的異性装研究への招待:ステファヌ・マラルメ『最新流行』(1874)を例に」
日時:2024年9月14日(土) 13:30〜15:00 場所:東京ウィメンズプラザ第2会議室A& オンライン
〈発表者〉清水 佳暁 (東京大学大学院博士課程・パリ第8大学 博士課程)
〈コメンテーター〉
横田 祐美子(横浜美術大学助教)
〈司会・コーディネーター〉
西尾 治子(日仏女性研究学会代表)
発表要旨
異性が一般的に着用するとされる衣服を身に着けることは「異性装」と呼ばれるが、性の指標となるのがこの場合は衣服であるのに対し、男性が文字言語において異性を装う場合、「女ことば」や役割語を持たないフランス語において文法的性差を超えた何らかの指標は存在するのか。またそうした事象の分析に有効な手法は何か。本発表では、まず言語的異性装の類型を整理し、その上でフランスの詩人ステファヌ・マラルメのファッション雑誌『最新流行』(1874年)を取り上げる。同誌におけるマラルメの女性一人称の文章を男性一人称の文章と比較することで、読者との関係性が文章および語彙の性質に関わる変項であることを示していく。
タイムスケジュール
13:30 - 14:10 研究発表
14:10 - 14:25 コメント
14:30 - 15:00 質疑応答
お申し込みは次のフォームから↓
https://forms.gle/YTGyWP3StJabGpHe6
今回の研究発表は「言語的異性装」という非常に興味深いテーマについてです。
是非ご予定に入れておいていただき、どうぞ奮ってご参加ください。
皆さまのご参加をお待ち申し上げております。
■日仏女性研究学会 女性思想研究会 2024年度第二回研究会開催のお知らせ
【ご案内】女性思想研究会2024年度第2回研究会を開催いたします。
【2024年度第2回女性思想研究会】
日時:2024年7月27日(土) 16:00〜18:00
場所:Zoomミーティング
〈発表者〉
棚沢 直子
「平塚らいてうから高群逸枝へ ––日中・太平洋戦争中に書かれた高群の寄稿文から出発して––」
「高群逸枝を始めて読んだのは数十年前のフランス滞在中である。以後、彼女の日本女性史をかなり読んできたが、それはつねにフランス女性史との比較においてだった。今回、福沢諭吉、植木枝盛、夏目漱石、平塚らいてうと、近代日本における個人思想の形成史を執筆してきたが、最後にたどり着いたのが、高群の戦中の寄稿文である。いろいろ考えさせられたので、その一端を披露したい。」
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ご参加を検討中で未登録の方は、こちらのリンクからお願いいたします。
また、みなさまのご関係で興味をお持ちの方がおられましたら、ご案内いただけますと幸いです。
■日仏女性研究学会 女性思想研究会 2024年度第一回研究会開催のお知らせ
【ご案内】女性思想研究会2024年度第1回研究会を開催いたします。
■2024年4月27日(土)16時~18時
■Zoomミーティング
〈発表者〉
吉田 吏江(翠会ヘルスケアグループ 精神医学研究所)
「がん治療で生じる外見変化に対するケアと医療体制の日仏比較 ~フランスにおけるケアの実践現場から日本への新たな導入~」
〈コメンテーター〉
杉田理恵子(東京家政大学)
※ 発表要旨については、下記の参加申込みフォームおよび添付のフライヤーをご覧ください。
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ご参加の方は、こちらのリンクより登録をお願いいたします。
■令和6年能登半島地震で被災された皆様にお見舞い申し上げます
2024年元旦に北陸を襲った大地震により、能登半島が受けた決定的な打撃が日を追うごとに明らかになっています。
突然の災害により犠牲になられた皆様に、謹んで哀悼の意を表します。
寒さの中で被災された皆様にとって非日常が続く不便さはいかばかりかと胸が痛みます。
日仏女性研究学会運営委員一同、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
すでに周知のことですが、災害時には女性を含む弱者がさらなる困難や被害に遭遇するリスクが高まります。女性であるがゆえに暴力や差別を受けるようなことは、決してあってはなりません。こうした状況を踏まえ、私たちは被災地の復旧と支援に向けた喫緊の対策が不可欠であると考えております。被災された皆様の心理的・物理的な安寧が一刻も早く確保されるよう、政府および関連省庁に迅速かつ的確な対応を求めます。
女性の声やニーズが十分に反映された支援策が即時に実施され、被災地の皆様が安心して生活できる環境が一日も早く再建されますよう、心よりお祈り申し上げます。
2024年1月10日
日仏女性研究学会代表・運営委員一同
ロシアのウクライナ侵攻を受け、日仏女性研究学会有志から以下の通りの声明を発出いたします。

■日本学術会議新会員の任命拒否に対する抗議声明
今般の菅義偉内閣総理大臣による日本学術会議新会員の任命拒否は、憲法が保障する学問の自由を脅かす政治介入です。
日仏女性研究学会は、菅義偉内閣総理大臣に対し強い抗議を表明し、任命拒否の具体的な理由の開示および任命拒否の速やかな撤回を求めます。
2020年10月13日
日仏女性研究学会 運営委員一同・会員有志
代表 西尾治子