2021年度活動内容

交流セミナーを開催いたしました(2021年12月10日)

「シモーヌ・ド・ボーヴォワールへの現代日本のまなざし」(シンポジウム)

本セミナーは在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、東京大学国際高等研究所東京カレッジ、日仏会館・フランス国立日本研究所との共催で開催いたしました。

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会員研究発表会を開催いたしました(2021年9月25日)


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■2021年国際女性デー記念シンポジウムを開催いたしました(2021年3月6日)

モダンガール、時代を牽引した女たち」

(財)日仏会館、日仏会館、フランス国立日本研究所との共催で開催いたしました。


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モダンガール、時代を牽引した女たち

日時 2021年3月6日(土)17:00—20:30(ウエビナーオンライン)

主催 日仏女性研究学会

共催 日仏会館・フランス国立日本研究所

協力 (公財)日仏会館

本シンポジウムでは、第一次世界大戦後の「モダンガール」や太古の昔から「魔女」として疎外されてきた女たちが大衆文化の中でどのように表象されたかを分析します。また、20世紀に独自の世界を生きた日仏の3人の女性それぞれの「モダンガール」的な側面についてジェンダーの視点から5人の登壇者と共に考察します。

プログラム

開会の辞 西尾治子(日仏女性研究学会代表) 

挨拶 ベルナール・トマン(日仏会館・フランス国立日本研究所)

趣旨説明 中山信子(早稲田大学演劇博物館)


第一部 モダンガール、ジェンダー規範を逸脱した女たち[17:15-18:20]

司会 木村信子(東洋大学人間科学総合研究所)

— 基調講演

「1920-30年代の日本の風刺画に見るモダンガール」

 サンドラ・シャール(ストラスブール大学) 

—「≪魔女」にみる日仏の女性表象の変遷―フェミニズムとポップカルチャーをめぐって―」

  新行内美和(日仏女性研究学会)

第二部 モダンガール、新天地を切り拓いた女たち[18:30-20:00]

司会 西尾治子

1.「建築家 早間玲子氏の夢と奮闘」

  吉川佳英子(愛知工業大学)

2.「永瀬清子 詩人のたたかい」

  志田道子(フリーライター)

3.「イレーヌ・ネミロフスキー『孤独のワイン』における自画像」

  秦佳代(北海道大学大学院文学研究科

第三部 登壇者及び参加者との討論会[20:00-20:30]

司会 中山信子


閉会の辞 棚沢直子(フランス研究者)


今回は初のオンライン開催でしたが、多くの方にご参加いただきました。ありがとうございました。

2021年度第39回定期総会開催しました(4月10日)

   

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会員各位                                                             

 平素より本会の活動にご協力を賜り御礼申し上げます。 

新型コロナウィルス感染症の終息が見込めない中、本学会では第39回定期総会をオンラインで4月10日(土)16時30分より18時まで開催をすることに決定いたしました。また総会終了後に会員の皆様との交流会を、18時10分より19時まで予定しております。

つきましては、皆様にお送りした出欠アンケートに必要事項をご記入のうえ4月5日(月)までにご返信下さいますよう、よろしくお願いいたします。昨年に引き続きオンラインでの総会開催となりましたことに、会員の皆様のご理解を頂きたいと思います。なお「第39回定期総会」の報告は「女性情報ファイル」133号(2021年7月発行予定)に掲載を致します。

 会員の皆様におかれましては引き続き新型コロナウイルスにご留意され、ご自愛をください。 

                   日仏女性資料センター・日仏女性研究学会 運営委員会

■第1回「女性思想研究会」を開催いたしました(4月24日)

「家父長制」再考


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2021年度第1回「女性思想研究会」

4月24日(土) 16時〜18時(Zoomオンライン)

題目:「家父長制」再考

報告者:原千砂子

コメンテーター:棚沢直子

1970年代の女性解放運動において盛んに用いられた後、ほとんど耳にすることもなくなっていた「家父長制(父権制)」という言葉が、近時、運動の場などで復活している。

本報告では、女性解放運動において家父長制概念が果たした役割を振り返るとともに、この言葉が現代の女性運動において使用されることの意味を考えてみたい。


■第1回「表象の会」を開催いたしました(5月1日)

「アルジェリアに由来する女性作家-アシア・ ジェバールを中心に-」

「ムスリム現地人の小学校教員組合の機関誌(La Voix des    Humbles, 1922-39)の分析からみるムスリム女性の表象」

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2021年度 第1回「表象の会」フランス語圏の文学における女性の表象

5月1日(土)16h30−18h40(ZOOMオンライン)

使用言語:日本語 参加無料

1.石川 清子 (静岡文化芸術大学名誉教授)16h30-17h10

「アルジェリアに由来する女性作家-アシア・ ジェバールを中心に-」

コメンテーター 元木 淳子 (法政大学教授)

2.マルコ・ソッティーレ (椙山女学園大学准教授)17h10ー17h50 

「ムスリム現地人の小学校教員組合の機関誌(La Voix des    Humbles, 1922-39)の分析からみるムスリム女性の表象」 

コメンテーター  石川清子

3.質疑応答(ディスカッション)18h00−18h40

パネラー  石川清子 マルコ・ソッティーレ

司会進行 元木淳子

司会・コーディネーター 西尾治子 (日仏女性研究学会代表)


発表要旨:

「アルジェリアに由来する女性作家-アシア・ジェバールを中心に-」  

 かつてフランスの植民地だった国の中でアルジェリアはフランスと密接かつ複雑な関係を切り結ぶ最たる国である。徴兵、留学、とりわけ就労のための移民をもとにして、現在のフランスを考察するうえでアルジェリア由来の人や事象を抜きにできない。文学に目を投じると、フランス語マグレブ文学という区分は確かにあるが、アルジェリアはモロッコ、チュニジアなど他のマグレブ諸国と明らかに異なる局面をもつ。130年に及ぶ統治、アルジェリア戦争(1954-1962)、独立後の一党独裁、90年代の内戦など、歴史的、政治的混迷が文学に深く影響している。女性に抑圧的なイスラーム圏の中で女性の書き手も90年以降増えている。本発表ではアルジェリアに由来する女性作家を概観して、そのパイオニア的存在アシア・ジェバール(1936-2015)の営為を紹介する。主に国外を活動の場としたが、アルジェリアは常に作品の主題であった。フランス語で書くことの逆説性、植民地支配と男性支配の二重の抑圧のなかで、ものを書く女性というアイデンティティを終始追求した作家である。


「ムスリム現地人の小学校教員組合の機関誌(La Voix des Humbles, 1922-39)の分析からみるムスリム女性の表象」 

 2019年、アルジェリアの市民運動を取り上げたフランスの国営メディアは、家父長的な勢力に対抗するアルジェリア人女性に焦点を当てた。一方、西洋のフェミニズムが父親の権威からの解放によって特徴づけられるとすれば、アシア・ジェバールとレイラ・セバールのようなアルジェリアの女性作家の文学作品は、父親による女性解放を示している。これらの女性作家の場合、彼女たちの父親がフランスの植民地支配下において「共和国の学校」で教育を受けた教師だったことが重要な点である。本発表は、ムスリム現地人の小学校教員組合の機関誌La Voix des Humblesの分析を通して、戦間期の仏領アルジェリアにおけるムスリム女性の表象を明らかにすることを目的とする。「原住民」(indigène)と差別されていたムスリム現地人の組合活動に着目する本発表は、現代アルジェリアにおけるフェミニズム運動の歴史的原点を探る試みである。

第2回「女性思想研究会」開催いたしました(6月5日)


「フランス現代思想とジェンダー:それはボーヴォワール からはじまった」


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日時:6月5日(土)16-18時  オンライン(Zoom)開催


「フランス現代思想とジェンダー:それはボーヴォワール からはじまった」


発表者:木村信子

コメンテーター:棚沢直子


フランス現代思想は1970年代末頃からアメリカで受容され、ジェンダー・スタディーズを開花させた。ジェンダー概念を最初に提示したボーヴォワールの読み直しも活発になされている。

本発表では、フランス現代思想(ラカン、フーコー、デリダ等)をフランス女性思想家たち(イリガライ、シクスー、クリステヴァ等)はどのように受容し、あるいは拒否したのか、それらが今の私たちに継承させるものは何か、探ってみたい。


■第2回「表象の会」開催いたしました(6月12日)

「津島佑子を読み直す」


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日仏女性研究学会・表象の会 2021年度第2回研究会

2021年6月12日(土) 16時~18時 / オンライン開催(Zoom)

「津島佑子を読み直す」

アンヌ・クレール・カシウス(名古屋外国語大学)

質疑応答・自由討論

概略

本発表では、津島佑子(1947-2016)の後期の作品と2017年以降の批評/評論を考慮しつつ、 短編集『私』(1996)と小説『笑いオオカミ』(2000)を読み直す。 2016年に他界するまで、津島佑子は約半世紀にわたって精力的に執筆を続け、首尾一貫した 前衛的な作品を残した。マイノリティや差別されている人々の声を掬い上げ、日本の社会問題 や隠されがちな歴史を取り上げたり、アジアの先住民族の口承文学によって少数民族を可視化 したりした。国際的にも活躍し、世界中の作家と深い関わりがあった小説家だ。多くの言語に 翻訳されている、日本の代表的な女性作家である。

質疑応答・自由討論では、津島文学についてジェンダーやフェミニズムの問題についてあるいは日仏文学や文化の比較について、カシウス先生を囲んで話し合いました。

■第3回「女性思想研究会」開催いたしました(73日)

「日本の学生たちはなぜ英語をしゃべりたいと思うのか」ー日本の「ソンタク文化」と学生の「他者志向」について


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第3回「女性思想研究会」

日時:2021年7月3日(土)16時より オンライン(Zoom)開催

「日本の学生たちはなぜ英語をしゃべりたいと思うのか」ー日本の「ソンタク文化」と学生の「他者志向」について

発表者:相原征代(北陸大学)


日本には、「ソンタク文化」と呼べるような、社会全体の議論を支配するような傾向が存在する。「ソンタク文化」には「明示的explicit」と「暗示的implicit」なものがあり、「明示的ソンタク文化」は私たちの選択肢そのものに影響を与え、「暗示的ソンタク文化」はその選択をする意識そのものに、われわれの「欲望」そのものに影響を与えると考えられる。今回の発表では、「暗示的なソンタク文化」について、学生へのアンケートから立てた仮説「英語が喋れるようになりたい」理論を説明しながら、その影響について考察する。

※「英語が喋れるようになりたい」理論:「グローバル人間になるべし」という日本社会の「要望」とその実現の難しさ(本当のグローバル人間になれるのはほんの一握り)とに折り合いをつけ、とりあえず「英語をしゃべれるようになりたい」という目標を表現することによって、自分の「欲望」と周りの期待に応えようとする「暗示的ソンタク文化」の作用の一例。


■「女性情報ファイル」133号を発行いたしました。(7月31日)


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2021年7月31日に発行いたしました。

女性情報ファイルに関する情報は、こちらよりご覧いただけます。

2021年度会員研究発表会を開催いたしました(925日)


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【日仏女性研究学会 2021年度会員研究発表会】

日時:2021年9月25日(土) 14時〜16時20分

場所:Zoomミーティング

発表:

① 横田祐美子(立命館大学 助教)「流動する女性的なものーーイリガライにおける言語と物質」(コメンテーター:木村信子)

② 渡辺采香(お茶の水女子大学大学院博士課程後期)「19世紀フランス人作家のエジプト旅行記における異性装の男性ダンサー」(コメンテーター:西尾治子)

■第4回「女性思想研究会」開催いたしました(11月13日)

「ミュージックビデオからみる 日本の「性の抑圧」の構造」


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4回「女性思想研究会」

日時:2021年11月13日(土)16時より オンライン(Zoom)開催

「ミュージックビデオからみる 日本の「性の抑圧」の構造」

発表者:相原征代(北陸大学)


「"Lady Marmalade" は娼婦をテーマにしたミュージックビデオ(MV)、「ヘビーローテーション」は「会いに行けるアイドル」で「恋愛禁止」が規則の(未成年を含む)アイドルグループのMVという、全く異なるミュージックビデオでありながら、どちらも「女性の性」がはっきりと見ることのできるビデオになっている。この二つを比較することによって、日本のエロティシズムの特殊性が浮き彫りになるのでは、というのがこの発表の趣旨である。なぜ「ヘビロテ」のMVはR指定ではないのか、なぜ女の子に「かわいい!」と評価されるのか。

これらの問いのキーワードとして「視線」を挙げ、日本のエロティシズムに隠された「服従」の概念とその結果としての「女性性の抑圧」について考えてみたい。」

交流セミナー「シモーヌ・ド・ボーヴォワールへの現代日本のまなざし」(シンポジウム)を開催いたしました(12月10日)

在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本、東京大学国際高等研究所東京カレッジ、日仏会館・フランス国立日本研究所との共催で開催いたしました。


https://youtu.be/cFY6uNYLFHM 

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シンポジウム「シモーヌ・ド・ボーヴォワールへの現代日本のまなざし」

■日時:12月10日(金)17-20時

■場所:オンライン(Zoom)

■プログラム

基調講演(シルヴィ・ル・ボン・ド・ボーヴォワール氏)

第1部:ボーヴォワールとその著作

第2部:ボーヴォワールと現代社会

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シモーヌ・ド・ボーヴォワールの作品の著作権承継人で哲学者のシルヴィ・ル・ボン・ド・ボーヴォワールが、シモーヌ・ド・ボーヴォワールの未刊の自伝的作品『離れがたき二人』を紹介します。この作品は、少女たちを妻と母の役割にはめ込み自由でものを考える女性となることを禁じようとする世間や、身持ちのよい女性を育てる性と知識の教育に反抗する二人の少女たちを描いています。

ーーーーーー

■登壇者

シルヴィ・ル・ボン・ド・ボーヴォワール

中村 彩(リヨン第2大学文学部博士課程)

井上 たか子(獨協大学名誉教授)

赤藤 詩織(東京大学東京カレッジ特任助教)

林 香里(東京大学理事・副学長)

松尾 亜紀子(エトセトラブックス代表・編集者)

 

司会

吉川 佳英子(愛知工業大学教授、日仏女性研究学会)

■第5回「女性思想研究会」開催いたしました(2022年1月29日)

フランスにおける「交差性(インターセクショナリティ)」概念の受容 ー「普遍主義」との対立をめぐってー


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5回「女性思想研究会」

日時:2022年1月29日(土)16時より オンライン(Zoom)開催

フランスにおける「交差性(インターセクショナリティ)」概念の受容 ー「普遍主義」との対立をめぐってー

発表者:ファヨル入江 容子(ボルドー・モンテーニュ大学)

コメンテーター:棚沢直子


「交差性」とは、<人種>や<性>など、諸要素の複合が生む差別を分析する概念である。近年、フランスでは、この概念の受容に対し反発が起きている。「交差性」は、共和国理念である「普遍主義」-多様性を超え全ての「人間」を一つに統合する理念-を揺るがす思想だというのである。

本発表では、フランスにおける「交差性」概念受容をめぐるこうした言説の思想的背景について、フェミニズム・ジェンダー研究の観点から考察する。

『女性空間』37号を発行いたしました。


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2020年12月に発行いたしました。

『女性空間』に関する情報は、こちらよりご覧いただけます。

国際女性デー記念シンポジウム開催いたしました(2022年3月5日)

「フランスのフェミニズムを再考するー大革命期からパリテ法まで」

日仏会館、フランス国立日本研究所、ジェンダー法政策研究所との共催(財)日仏会館の協力で開催いたしました。

このシンポジウムの様子は以下URLよりご覧頂けます。https://www.youtube.com/watch?v=9msB-mr9Jrc&t=1518s


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「フランスのフェミニズムを再考するー大革命期からパリテ法まで」

日時:2022年3月5日(土) 17時~20時

場所:オンライン(Zoom ウェビナー )

主催:日仏女性研究学会共催:ジェンダー法政策研究所、日仏会館・フランス国立日本研究所

協力:公益財団法人 日仏会館


プログラム

第一部 フランスの女性運動の歴史(17時05 分-18時20分)           

司会:中山信子(早稲田大学演劇博物館)

鳴子 博子(中央大学 社会科学研究所所長・経済学部教授)「フランス革命期における女性の『能動化と排除』」―ヴェルサイユ行進から革命共和女性協会まで―

マルコ・ソッティーレ(椙山女学園大学准教授)「19世紀におけるサン=シモン主義とフェミニズム」―女性サン=シモン主義者の声と活動に着目してー

永澤 桂 (横浜国立大学他非常勤講師)「MLFにおける女性の就業と身体の解放」

第二部 フランスのフェミニズムとパリテの理念(18時20分-18時45分)    

司会: 糠塚康江(東北大学名誉教授)

辻村 みよ子(前明治大学法科大学院ジェンダー法センター長・東北大学名誉教授)「ジェンダー法学的視点から、パリテの理念と意義を考える」                                  


第三部 インタビュー、レジャーヌ・セナック氏に聞く、日仏現代のフェミニズムの諸問題(18時55分-19時30分)                      

司会:新行内美和(日仏女性研究学会)

レジャーヌ・セナック(フランス国立科学研究センターCNRS・パリ政治学院政治学研究センターCevipof研究主任)


第四部 登壇者および参加者との討論・質疑応答 (19時30分―20時 00分)      

司会:西尾治子   

閉会の挨拶:中山信子 





■第3回「表象の会」開催いたしました(7月10日)

「二人のミナをめぐって―津島佑子とマリー・ンディアイ作品における「混血児」の女性」


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第3回「表象の会」

日時:2021年7月10日(土)16時−18時 オンライン(Zoom)開催

「二人のミナをめぐって―津島佑子とマリー・ンディアイ作品における「混血児」の女性」

発表者:今野亜里紗

司会:西尾治子


本発表では、津島佑子(1947-2017)の小説『風よ、空駆ける風よ』(1995[仏訳 2007])と、マリー・ンディアイ(Marie NDiaye : 1967-)の戯曲『パパも食べなきゃ』(Papa doit manger, 2005[邦訳 2013])を中心に、両作家の作品における「混血児」の女性のイメージを比較する。両作家を繋ぐ「土地の移動」「シングルマザー」といった主題、そこにおける米作家・フォークナーからの影響を考察の補助線としながら、日仏文学における同時代的な女性表象の問題を探っていきたい。