2020年度活動内容

■2020年1月28日「女性情報ファイル」130号を発行いたしました


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2019 年、メディアの報道に見る「フェミニシッド」(Féminicide)を巡るフランスの状況」など掲載しております。

詳細はpublicationページをご覧ください。

■2020年6月6日 第38回定期総会(オンライン会議) 開催


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第38回定期総会をオンラインにて開催。

2020年6月6日14時—16時


1.開会の辞 : 木村信子

2.議長・書記の選出 :議長に新行内美和、書記に志田道子を選出

3.総会成立の確認:報告中山信子

総会の出席者は20名、委任状が54通で合計が74となり、会員数117名の半数59を上回るので、総会が成立したことを確認。

4.2019年度活動報告(運営委員会・研究グループ):報告西尾治子

2019年度における当会の実勢、および当会で実施された活動を以下のように報告。全会一致で承認された。

<組織・運営>

1. 会員・組織・運営

・会員総数:117名〔国内会員108 名(一般103名 学生3名 家族割1名 法人1)/在外会員9名(一般6名 学生3名)〕〔入会者:10名(一般8名 学生2名)退会者:9名(一般5名、名簿を整理:不明者3名を削除、逝去1名)

総会定足数:59(会員数117〔2019年3月31日現在〕)×1/2

・運営組織:運営委員会(14名)〔事務局10名:渉外・会計・名簿・定期刊行物・HP・会員ML)〕『女性情報ファイル』担当(3名)『女性空間』編集委員会(5名):会計監査(2名)

・研究グループ:①「女性思想研究会」②「フランス語圏の文学・芸術における女性の表象研究会」③「フランス映画研究会」④ 「19・20世紀フランス女性の生活と意見を知る会」⑤「 現代フランス社会研究会」

<2019年度活動報告>

2.定期刊行物:会報誌:

・『女性空間』第36号(特集:核の時代の個・種・ジェネレーションー私たちの未来をいかに創設するか)を発行(12月)

・ニューズレター情報紙:「女性情報ファイル」第128号(2月)、第129号(7月)を発行

3.企画:

① 2019年3月9日国際女性デー記念シンポジウム:わたしの性を生きる-LGBTI・性的指向&ジェンダー自認」(主催:日仏女性研究学会/共催:日仏会館フランス事務所/協力:公益財団法人日仏会館/後援:在日フランス大使館-アンステイチュ・フランセ日本/助成:竹村和子フェミニズム基金◇総合司会 木村信子(日仏女性研究学会代表)◇開会の辞:坂井セシル(日仏会館フランス事務所所長)◇第1部 司会:髙岡尚子(奈良女子大学)/発表:西尾治子(日仏女性研究学会事務局代表)「日仏ジェンダー史にみる越境する性―「竹次郎」こと「たけ」および「粉屋のジャン」を事例として」、新實五穂(お茶の水女子大学)「19世紀フランスにおける女性と異性装」、◇第2部司会:梅野りんこ(日仏女性研究学会)/発表:吉川佳英子(愛知工業大学)「舞台:ジェンダーを混乱させる空間―シェイクスピア、オペレッタ、宝塚歌劇」、中山信子(早稲田大学演劇博物館)「フランス映画におけるレズビアン表象の歴史 ―『エマニュエル夫人』から『アデル、ブルーは熱い色』まで」◇第3部司会:刀根洋子(和洋女子大学)/発表:杉田理恵子(東京家政大学)「出生時における性別判定の問題―歴史的事例を踏まえて」、ガブリエル・ウーブル(パリ・ディドロ大学)「インターセックス―歴史と新しさ(19-21世紀)の間で」◇ラウンドテーブル 司会:棚沢直子(東洋大学)◇閉会の辞:志田道子(日仏女性研究学会)

② ガブリエル・ウーブル講演会(3月12日、共立女子大学一ッ橋キャンパス)「恋人たちだけにー19世紀フランスの高級娼婦ヴァルテス・ドゥ・ラ・ビーニュの遺言書」司会:辻山ゆき子(共立女子大学)、協力:田口亜紀(共立女子大学)、通訳:西尾治子

③ 2019年度第37回定期総会を開催 (4月6日、日仏会館501号室が予定されていたが、コロナウイルス感染防止対策に従い、オンラインを用いた総会を6月6日に開催する運びとなった)

④ 第13回会員研究発表会(7月13 日新宿文化センター)◇司会:中山信子/発表:押田千明(日仏女性研究学会)「フランス、アメリカ、日本の映画におけるマリー・アントワネ ット表象の比較」◇司会:西尾治子/発表:田戸カンナ(昭和女子大学)「スタール夫人「ミルザ」におけるアフリカのプランテーショ ン」◇司会:刀根洋子/発表:吉田吏江(翠会ヘルスケアグループ精神医学研究所)「女性の健康問題研究において性差的視点が、どのような形で取り入れられてきたかを、労働者の健康問題を取り扱う英文学術誌を利用し 1970 年以降 の変遷を追う」◇司会:岡部杏子/全体討議

⑤日仏シンポジウム(共催)「長寿社会の年金と雇用を考える―国際比較でわかる政策の成功と失敗」(11月16日(土)日仏会館一階ホール)◇総合司会:藤森宮子((日仏女性研究学会)◇報告者:A.-M.ギルマール(パリデカルトソルボンヌ大学名誉教授)・清家篤(日本私立学校振興・共済事業団理事長)・江口隆裕(神奈川大学)

⑥第22回会員交流セミナー:ロッド・マイヨール氏(NHK国際放送ドキュメンタリー担当ディレクター)講演会「日本と『外国人』とメディア」(11月30日新宿文化センター)司会進行:長谷川有紀

4.研究活動:2019年度5つの研究グループが定例研究会等、独自の活動を実施した。

(1)「女性思想研究会」:報告棚沢直子

2020年1月11日土曜日5:30㏘より東京ウイメンズプラザにおいて棚沢直子が「権力関係の起源としての世代」の題で発表した。2020年2月20日発行の『ジェンダー・暴力・権力』(鳴子博子編著 晃洋書房)の決定稿をもとにした発表である。この研究会はこれまで不規則だったが、2020年度から原則として隔月ごとに開催する予定であり、会員の研究の世代継承・世代革新を目的とする。これまでの会員は自分の研究の成果を次代につなげ、新会員はまだ研究ノートの段階でも発表し討議の中でよりよい研究にしていく。残念ながら、新型コロナウィルス蔓延のせいで、次回をいつ開催するか決定できていない。なお「女性思想研究会」メンバーは現在11名。さらに入会の予定あり。

(2)「フランス語圏の文学・芸術における女性の表象研究会」:報告西尾治子

「表象の会」(会員20名)は、東京ウイメンズプラザ会議室にて全4回の研究会を以下の通り開催した。①4月29日:「2019年夏、「映画『コレット』の周辺」(吉川佳英子)、映画『ハーフィス&マーラ』芸術家とその妻をめぐる愛と別れ」(梅野りんこ)②7月20日「ジョルジュ・サンドの『芸術家のコロニー』—ゴンクール兄弟の男性的文学セナ ークルとの対比」(西尾治子)③9月16日:刊行誌『シモーヌ』をめぐって(山田亜紀子)(木村信子)(棚沢直子)、中村・佐野・藤高各氏の論考の紹介(木村信子)、『フェミニシッド』(女性殺し)をめぐるフランスの状況」(中山信子)④12月14日:「『ジュリアン』(グザビエ・ルグラン監督、2017年)映画に見る『フェミニシッド』の表象」(中山信子)、「物語に見る女殺し-ヨーロッパと日本の場合」(梅野りんこ)。次回は4月18日に新行内美和さんおよび丹羽晶子さんの研究発表を予定していたがCovid-19により延期。7月にZOOMオンラインによる研究会開催検討中

(3)「フランス映画研究会」:報告中山信子

2019年度の「フランス映画研究会」を共立女子大学1140教室において、以下の通り開催した。4月27日『愛を綴る女』(Mal de pierres)2016年、ニコール・ガルシア監督、5月25日『かくも長き不在』(Une aussi longue absence)1961年,アンリ・コルピ監督、6月29日『あしたは最高のはじまり』(Demain tout commence)2016年、ユーゴ・ジェラン監督、9月28日『イザベル・アジャ―ニの惑い』(Adolphe)2002年、ブノワ・ジャコ監督、11月2日 『ジュリアン』(Jusqu’à la garde)2017年、グザビエ・ルグラン監督、2020年1月11日 『ルージュの手紙』(Sage femme)2017年、マルタン・プロヴォ監督、2月29日に『昼顔』(Belle de jour 1967年、ルイス・ブニュエル監督)を鑑賞する予定でしたが、コロナウイルス感染拡大により延期。次回の開催期日は未定。(2020.4.10現在)

(4) 「現代フランス社会研究会」:報告小林淳子

メンバーの参会がスケジュールや居住地等により無理なこともあり、5月からメーリングリスト(以下、ML)による活動を実験的に試みることになった。しかし積極的参加は得られず、12月のMLサービス停止をもって、この活動も事実上継続できずにいる。2020年度は規約等にも依拠しながら、活動の在り方、研究グループの存続について方向性を見出したいと考えている。

(5) 「19・20世紀フランス女性の生活と意見を知る会」:報告長谷川イザベル(抄訳及び代読西尾治子)

毎月1回第3木曜日に筆者の自宅で開催。昨年末、ルイーズ・ヴィルモラン著の『ココ・シャネルの生涯』を読了。今年は『ブリジット・マクロンー規範にとらわれない女性』(マエユ・ブラン著、2018年、ポッシュ版)を読み進めている。読書会の他、クレープ・パーティなどのお楽しみ会もあります。参加をご希望の方は、どうぞいらして下さい。

5.2019年度決算及び監査報告:<2019年度決算書> 別添資料、全会一致で承認された

支出担当会計報告志田道子、会計監査報告鳴子博子

6.その他:

運営委員会開催(2月・4月・6月・10月・12月)、

日仏会館・日仏関連学会連絡協議会に出席(6月、12月)

<2019年度活動報告のまとめ>

私たちは、日仏女性資料センター・日仏女性研究学会の重要な活動として①日本とフランスにおける女性研究および女性に関する情報の発信と国際交流の促進②ウェブサイトの充実③活動のための財源の確保を中心に努力を傾注してきた。本年は外部団体の助成金を獲得(「竹村和子フェミニズム基金」、なお1999年~2000年にかけて石橋財団から助成金200万円を得た実績もある)、3月の国際女性デー記念シンポジウムを成功裏に導くことができた。ガブリエル・ウーブル講演会の効果も大きく、多くの新入会員の増加につながった。他方、本会創設者の寺田恕子氏逝去(2019年5月)の悲報の届いた年でもあった。謹んでご冥福をお祈り申し上げたい。⇒全員による黙祷。

「女性情報ファイル」は年に2回情報紙を発行し、本会の活動および日仏女性の情報に関する収集と公開に重要な役割を果たしてきている。この「女性情報ファイル」に加え、今後は、SNSによる情報発信を要とする「IT広報」が、新会員の獲得を視野に入れつつ、広範な情報の収集と伝播拡大を目指すだろう。毎年刊行している『女性空間』は、国立国会図書館のデータベースに登録されている査読つきの学会誌である。とくに若手会員の未来への登竜門としてお役に立てるよう、さらなる充実化を図りたい。毎年欠かさず継続している「総会」「会員研究発表会」「会員交流セミナー」等を通し、会員の皆様のご提案に真摯に耳を傾け、私たちの進むべき道を皆様とともに探っていきたい。

7.  2020年度活動計画案(2020年1月~12月):報告西尾治子、賛成多数で承認された。

○定期刊行物

・会報誌『女性空間』第37号を発行(2020年12月)

・情報ニュース紙『女性情報ファイル』130号、131号を発行(2020年1月/7月)

○企画

国際女性デー記念シンポジウム「女性への暴力:法とつなげる『フェミニシッド』告発デー」(2020年3月7日)

・第39回定期総会開催予定(2021年4月 )

・会員研究発表会開催予定(2020年10月)

・会員交流セミナー開催予定(2020年11月)

・関連団体・機関の企画(本会の目的に合致するもの)に適宜協力

○情報・資料の収集・公開

・既存情報・資料を整理、日仏会館保管庫に収め、希望者に公開

・SNS(学会HP、公式フェイスブック、公式ツイッターなど)を通し女性に関する情報、海外情報などの受発信

○研究活動

・研究グループの活動を支援

・ SNS(学会の公式HP、公式ツイッター、公式フェイスブック)を通じ、国際女性デー記念シンポジウム、研究グループの活動、「情報ファイル」『女性空間』の刊行情報、会員の出版情報を公開

○その他

・運営委員会を年間5回開催:報告を運営委員会MLおよびグーグルドライブに保存。希望する会員にファイルをメールで送付

・ウェブサイト、SNSにより会の活動を紹介

・ 日仏会館・日仏関連諸学会連絡協議会(予定:6月・12月)に出席

・ウェブサイトのさらなる拡充

・新規会員募集に力を入れる

8.「IT広報」の創設について

新運営委員、塚本咲子、永澤桂、丹羽晶子を中心に、新たに運営委員会の役割として「IT広報」を創設する案が賛成多数で承認された。しかし、発信内容、他の団体との連携基準について不安があるとの意見が出席者より出された。

9. 2020年度予算案の審議:<2020年度予算案>別添資料、全会一致で承認された。

報告収入担当会計押田千明

10.2020年度運営委員・会計監査の選出:

運営委員に以下の13人、及び、会計監査に以下の2人が賛成多数で選出された。

運営委員:梅野りんこ、押田千明、木村信子、志田道子、新行内美和、棚沢直子、辻山ゆき子、中山信子、西尾治子、吉川佳英子、

新運営委員:塚本咲子、永澤桂、丹羽晶子

会計監査:佐藤朋子 鳴子博子

11.閉会の辞:西尾治子

■「国際女性デー記念コンサート」経費について

2020年6月27日に開催された第1回運営委員会において、2014年3月に行われた「国際女性デー記念コンサート」は、予算内に収まりましたことを精査確認いたしました。

コンサートにご参加ご尽力いただきました皆さま、誠にありがとうございました。

■2020年7月11日 第一回フランス語圏の文学・芸術における女性の表象研究会 開催

「19世紀女性向けモード誌におけるバレエ表象 ―モード誌 La Sylphideを中心に―」

「殺されたい女」はいない ーマルグリット・デュラス『モデラート・カンタービレ』再読


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日時:7月11日(土)  13:30ー15:30   

場所:Zoom会議

ZOOM担当:永澤桂


司会・コメンテーター吉川佳英子


第一部 研究会

1.「19世紀女性向けモード誌におけるバレエ表象 ―モード誌 La Sylphideを中心に―」  13:30 - 14:00

  丹羽晶子(お茶の水女子大学大学院博士後期課程比較社会文化学専攻 表象芸術論領域)

 

2「殺されたい女」はいない ーマルグリット・デュラス『モデラート・カンタービレ』再読 14:00 - 14:30  

  新行内美和 (日仏女性研究学会)


コーディネーター西尾治子


■2020年7月28日「女性情報ファイル」131を発行いたしました


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2020年7月28日に発行いたしました。

女性情報ファイルに関する情報は、こちらよりご覧いただけます。

■2020年9月5日 第二回フランス語圏の文学・芸術における女性の表象研究会 開催

「19世紀のフランス文学におけるオリエントの踊る女性表象  —エジプトの踊り子、アルメに注目して—」


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日時 9月5日(土)14時より 

場所 ZOOM会議室 

ZOOM担当 新行内美和 


第一部 研究発表会  司会 西尾治子

渡辺采香(お茶の水女子大)「19世紀のフランス文学におけるオリエントの踊る女性表象 —エジプトの踊り子、アルメに注目して—」


第二部 国際女性デー記念シンポジウム検討会  司会 中山信子



「表象の会」ブログ:http://blog.livedoor.jp/porte21-femmes21/

2020年10月24日 会員研究発表会 開催

「魔女を取り戻す―『魔女』の表象とフェミニズム運動をめぐってー」

「絵画で読み解く19世紀後半フランス高級娼婦の表象-エドゥアール・マネ《ナナ》を例に-」


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2020年会員研究発表会のプログラム  

2020年10月24日(土)14:00-15:50 Zoomによるオンライン開催

 

14:00- 14:30 新行内美和「魔女を取り戻す―『魔女』の表象とフェミニズム運動をめぐってー」

(コメンテーター:木村信子)

14:30-15:00  木村美由紀 「絵画で読み解く19世紀後半フランス高級娼婦の表象-エドゥアール・マネ《ナナ》を例に-」

(コメンテーター:西尾治子)

15:00-15:10 休憩

15:10-15:50  全体討議

以上

2020年11月7日 女性思想研究会 開催

アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)への気づき

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2020年11月7日(土) 14:00-16:00にオンライン(Zoom)で

女性思想研究会を開催いたします。

 

タイトル:アンコンシャス・バイアス(無意識の偏見)への気づき

内容

「100年後の日本を考える」という主旨の講演会に参加した。

登壇者は男性しかおらず、誰もそれを疑問に思う人はいなかった。

「無意識に」、未来の社会基盤をつくる場、意思決定の場から女性が排除される日本。男女格差の内的アプローチに不可欠な「アンコンシャス・バイアス」について発表します。

 

発表者:塚本  咲子

女性向けメディア編集者。本年度より日仏女性研究学会に

入会。学生時代は「今の日本には女性差別はほとんどない」と

無知に無邪気に思っていたが、社会人生活5年目となる今は、

大きな誤りであったことを身をもって経験済み。

皆さまから、たくさんのご意見、ご経験を伺いたいです。


担当:棚沢 直子 

何卒よろしくお願いいたします。

■ 2020年12月5日(土)会員交流セミナー 開催

「殺されるのは女か男か?~オペラと浄瑠璃に見る不貞の結末~」


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12月5日(土)14時-16時  オンライン(Zoom)開催 

題:「殺されるのは女か男か?~オペラと浄瑠璃に見る不貞の結末~」


説明文:オペラでは、不貞を犯した女は殺される。名作「カルメン」しかり、「オテロ」しかり。だが近松の姦通物浄瑠璃では、夫の殺しの標的はまず間男である。鎌倉時代に間男は殺しても不貞の妻を殺さなかった日本が、室町、戦国、江戸と時代を下るにつれて、妻を殺すようになるのは、どのような理由からか。そして現代の日本で逃げる女を殺す男が増えているように見えるのはなぜか。西洋とは異なった日本の性におけるメンタリティの歴史と、西洋の影響を受けざるを得なかった近代以後の日本の変容を追いつつ、女性たちに多くの暴力がおよぶ現状を変えるために、新たな視野を獲得したいと思う。 


梅野りんこプロフィール:1971年東京藝術大学音楽学部声楽科卒。1995~2003年横浜市会議員。2005~2010年に通算3年間パリ第12大学留学。2012年横浜国立大学環境情報学府博士課程後期修了。学術博士。

会員交流セミナー担当棚沢直子

■2020年12月 女性空間37号を発行しました

特集「わたしの性を生きる― LGBTI・性的指向・ジェンダー自認」

SPECIAL : Vivre sa sexualité—LGBTI・Orientation sexuelle & identité de genre—


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詳細はpublicationのページをご覧ください。

■2021年1月23日()第4回表象の会(オンライン)開催

「永瀬清子 詩人のたたかい」

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日時  2021年1月23日(土)15時〜16時

 「永瀬清子 詩人のたたかい」 

発表者 志田道子


  大正末期から昭和初期にかけて、日本社会に西欧の文化や思想が浸透し始めたことは広く知られていますが、1923年(大正12年)の関東大震災を機に、近代化の象徴である洋服の着用が推奨され、とくに、断髪、洋装、洋風の化粧に表象される「モダンガール」と呼ばれる「新しい女性」たちが登場しました。

 「モダンガール」という言葉が初めて使われたのは1923年の新聞紙上のことで、同時代の新聞、雑誌などのメディアにより爆発的に増殖し、都市風景の一部となっていったとも言われます。通称「モガ」、蔑称では「毛断ガール」と呼ばれながら、世間の非難や好奇のまなざしと闘い、「職業婦人」として明るく果敢に自立を目指した女性たち。モダニズム文学や当時の社会には、断髪、洋装といった表層のイメージにとどまらない、性差を反映した新時代の女性像が立ち現れてきます。

 「モダンガール」をめぐっては、当時の日本の文化・社会・経済・歴史的文脈やフェミニズム運動・ジェンダー意識の問題あるいは大正デモクラシーとの関連など、多様な議論が想定されます。今回は、志田道子さんが、モガの時代を生きた知られざる詩人「永瀬清子」(1906−1995)についてご発表くださいますが、女性詩人をこれらのテーマに位置づけながら、皆様とご一緒に学び合える勉強会にできればと思います。



第4回表象の会・コーディネーター

表象の会  世話人 西尾治子

■2021年1月23日(女性思想研究会(オンライン)開催

「フランス共和国の標語≪友愛≫の現在―その正確な訳語は?友愛の対象に女性は入るのか?友愛と連帯の関係は?―」

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日時  2021年1月23日(土)16:00~

題目 「フランス共和国の標語≪友愛≫の現在―その正確な訳語は?友愛の対象に女性は入るのか?友愛と連帯の関係は?―」

発表者  棚沢直子


≪友愛≫を出発点に国是とするフランスの基本的価値をさぐり、日本の過去と現在の国是は何なのかを考えました。