研究グループ

■フランス語圏の文学・芸術における女性の表象研究会(2017−)

Groupe d'Études sur la représentation des femmes dans la littérature et l'art francophones(2017-)


【研究会の概要】

「表象の会」では、女性がどのように言語芸術(文学・文芸)、造形芸術(美術)、音響芸術(音楽)総合芸術(演劇・オペラ・映画)と関わっているか、これらの分野で女性たちはどのように表象されているかを中心テーマに据え、大文字の歴史に登場する女性著名人のみならず、人々の思考形式や感覚により形成された心性史に残る知られざる女性たちを取り上げ、総覧的に可視化することを目的とし、年に数回の研究会を開催しています。

なお、「フランス語圏の文学・芸術における女性の表象」研究会(略称「表象の会」)の前身は、「女性作家を読む会」です。2017年、「女性作家を読む会」はこれまで続けてきた10年間の研究活動に終止符を打ち、より大きな視点から女性とジェンダーの問題を取り上げるために「フランス語圏の文学・芸術における女性の表象」研究会(略称「表象の会」)を立ち上げました。また、会専用のMLやブログ「フランス語圏の文学・芸術における女性の表象」を通し、日本およびフランコフォンの女性に関する研究活動を推し進めるとともに、関連する情報の発信に務めています。

【研究会への連絡方法】

参加をご希望の方は、①氏名 ②メールアドレス ③関心分野の3点をお書き添えの上、coquelicot_hj2004@yahoo.co.jpにお申し込み下さい。


【研究会ブログ】

①「表象の会」(通称)に関する情報のほか、②日仏のジェンダー研究について様々な情報を掲載しています。 

http://blog.livedoor.jp/porte21-femmes21/

http://blog.livedoor.jp/porte21-vingtetun/


【2020年度活動報告】

「表象の会」は、全3回のZOOM研究会を以下の通り開催致しました。

(1)2020711日(土)13:30-15:40 ZOOMオンライン

19世紀女性向けモード誌におけるバレエ表象-モード誌La Sylphideを中心に

2. 新行内美和

「『殺されたい女』はいない-マルグリット・デュラス『モデラート・カンタービレ』再読-

(司会・コメンテーター:吉川佳英子)

(2) 202095日(土)14:00-15 :30  ZOOMオンライン

渡辺采香(お茶の水女子大学)「19世紀のフランス文学におけるオリエントの踊る女性表象エジプトの踊り子、アルメに注目して

(司会・コメンテーター:西尾治子)

(3) 2021123日(土)15:00-16:00  ZOOMオンライン

志田道子「永瀬清子 詩人のたたかい」

(司会・コメンテーター:西尾治子)

昨年は3名、本年2名のメンバーが新たに会に加わり、現在の会員数は24名です。

【これまでの活動】

「女性作家を読む会」(2007年〜2017年)は、10年間にわたり、毎年、複数回の定例研究会を開いたほか、下記の4つの講演会を開催いたしました。 

1.講演:オリヴィエ・ベサール=ボンキィ Olivier Bessard=Banquy(ボルドー大学) 

「フランスの知られざるフェミニスト作家、グザヴィエール・ゴーチエ」

日時:2009年2月28日(土)14 時〜17 時

場所:慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎会議室

主催:「女性作家を読む」研究会(日仏女性研究学会):慶應義塾大学「現代フランス社会と女性」研究会 使用言語:フランス語 逐次通訳 

2.講演:ドラ・トーザンDora Tauzan (国際ジャーナリスト)

「ママより女、母より妻、妻より女のフランス/女より妻、妻より母の日本」

日時:2011年9月24日(土)14 時〜17 時 

場所:慶應義塾大学・日吉キャンパス・来往舎会議室 

主催:「女性作家を読む会」(日仏女性研究学会):慶應義塾大学「現代フランス社会と女性」研究会 使用言語:原則としてフランス語 逐次通訳 

https://www.doratauzin.net/images/event/keio_conf_20110924f.pdf

3.講演:ルイ=ソロ・マルティネル氏(東京大学

「シモーヌ・シュヴァルツ=バルト女史の『奇跡のテリュメに雨と風』を読むー創始者となる女性の神話の構築 小説舞台のダイナミズムからヒロインの運命までー」

日時:2012年10月6日 10時半~12時

場所:慶応義塾大学・日吉キャンパス・DB112番教室

主催:「女性作家を読む会」(日仏女性研究学会):慶應義塾大学「現代フランス社会と女性」研究会 使用言語:フランス語 逐次通訳

4. 講演:ブリジット・ディアズ氏Brigitte Diaz(カーン大学・国際ジョルジュ・サンド学会会長) 

「書簡を通してみるフランス19世紀の女性および女性芸術家たち」

日時:2016年5月26日 18時〜20時

場所:日仏会館501号室

主催:「女性作家を読む会」(日仏女性研究学会):日本ジョルジュ・サンド研究会 使用言語:フランス語 逐次通訳

また、2016年には、本研究グループの会員8名が総力を挙げて翻訳した『フランスを目覚めさせた女性たち』をパド・ウイメンズオフィスより出版しました。

https://ci.nii.ac.jp/ncid/BB21025791

■女性思想研究会(2016‐)

【研究会の概要】

この研究会は2016年に設立して以来、不定期で原則年1回開催してきました。2020年度から隔月開催をめざしていましたが、新型コロナ禍の影響により、今年も年1回になってしまいました。来年度からは隔月を目指します。

日仏女性研究学会はまもなく40周年を迎えようとしています。研究生活の長い会員はこれまでの研究概要を女性思想研究会で発表し、新しい会員は現在進行形の研究の素描を発表します。このようにして、研究会メンバーのあいだで、世代継承・世代革新をしながら、現代女性思想の全体像を全員で把握していくことが、この研究会の主要目的です。(文 棚沢 直子)

【2020年度活動報告

2020年11月7日午後2時より、オンライン報告で、塚本咲子「アンコンシャス・バイヤスへの気付き」を開催した。2021年1月23日午後4時より、オンライン報告で、棚沢直子「フランス共和国の標語≪友愛»の現在」を開催した。 

【研究会への連絡方法】

研究会入会のお問い合わせやご不明なことは今年度の幹事である棚沢直子さんにご連絡ください。

naoko.tanasawa@nifty.com

■19・20世紀フランス女性の生活と意見を知る会(1987-) 

Groupe d’études sur la vie et les idées des femmes en France au dix-neuvième et vingtième siècle (1987-) 


【2019年度活動報告】

毎月1回第3木曜日に筆者の自宅で開催しております。昨年末、ルイーズ・ヴィルモラン著の『ココ・シャネルの生涯』を読了しました。今年は『ブリジット・マクロンー規範にとらわれない女性』(マエユ・ブラン著、2018年、ポッシュ版)を読み進めています。読書会の他、クレープ・パーティなどのお楽しみ会もあります。参加をご希望の方は、どうぞいらして下さい。(報告 長谷川 イザベル/抄訳 西尾 治子)

■現代フランス社会研究会 (1984−)

Groupe d’études sur la société française contemporaine (1984-)


【2019年度活動報告】

メンバーの参会がスケジュールや居住地等により無理なこともあり、5月からメーリングリスト(以下、ML)による活動を実験的に試みることになりました。しかし積極的参加は得られず、12月のMLサービス停止をもって、この活動も事実上継続できずにいます。2020年度は規約等にも依拠しながら、活動の在り方、研究グループの存続について方向性を見出したいと考えています。(報告 小林 淳子)

■フランス映画研究会

【2020年度活動報告】

2019年度まで「フランス映画研究会」は共立女子大学で開催していたが、コロナウイルス感染拡大により共立女子大学の施設が使用できなくなったため、2020年度の活動は中止。今年度はコロナ禍の状況を見ながら、何らかの形で映画会を再開する予定。

【2019年度活動報告】

2019年度の「フランス映画研究会」を共立女子大学1140教室において、以下の通り開催いたしました。

4月27日『愛を綴る女』(Mal de pierres)2016年、ニコール・ガルシア監督、5月25日『かくも長き不在』(Une aussi longue absence)1961年,アンリ・コルピ監督、6月29日『あしたは最高のはじまり』(Demain tout commence)2016年、ユーゴ・ジェラン監督、9月28日『イザベル・アジャ―ニの惑い』(Adolphe)2002年、ブノワ・ジャコ監督、11月2日 『ジュリアン』(Jusqu’à la garde)2017年、グザビエ・ルグラン監督、2020年1月11日 『ルージュの手紙』(Sage femme)2017年、マルタン・プロヴォ監督、2月29日に『昼顔』(Belle de jour 1967年、ルイス・ブニュエル監督)を鑑賞する予定でしたが、コロナウイルス感染拡大により延期。次回の開催期日は未定。(2020.4.10現在)(報告 中山 信子)

過去の研究グループ

以下は過去に活動していた研究グループです。


・「女性作家を読む」研究会Groupe d'études sur les écrivaines francophones (2007-2017) 

・フランス社会とジェンダー研究会  Groupe d’études sur la société française et le Genre (2004-2007) 

・パリテ研究会    Groupe d’études sur la parité (1998-2003) 

・『第二の性』を原文で読み直す会 Groupe d'études sur "Le Deuxième Sexe" à partir du texte français (1995- 1997 ) 

・比較産育研究会Groupe de recherche sur l'éducation des enfants (1984-1997 )