2026年03月03日 作成
Raspberry Piでは主にLinuxを使っており日本語入力はFcitc5+Mozcで行っています。また、ARM版Windowsも利用していてMicrosoft IME(MS IME)を使っています。それぞれ問題なく使用できています。本来であればJUSTSYSTEMのATOKを利用したいのですが、Linuxでは使用できず、Windowsでは使用料が必要になることから断念しました。
しかし、日本語入力システムとしてLinuxではMozc、WindowsではMS IMEと異なっているので、同じものにできないかと考えていました。同じものであれば辞書などのデータを有効に活用できるのでは、と思ったからです。
最近(2026年2月)ですが、ARM版Windowsで動作するMozcが開発されていることを次のサイトで知りました。このサイトによるとARM版およびx64版Windowsで使用できるMozcが開発されており、ダウンロードもできるようです。
ARM 版 Windows 対応「Mozc」で Google 日本語入力 を代替する
作者はGoogleの社員ですが、ボランティアでの活動であることからGoogleのサポートはないとのことです。個人の責任で使用することになります。
Windows版Mozcの取得は前述のサイトのとおりですが、取得先は次のサイトです。
CI for Windows · Workflow runs · google/mozc · GitHub
githubになりますが、ダウンロードにはログインが必要になります。私は、Googleアカウントで認証してダウンロードすることができました。表示されたWeb画面で「CI for Windows」をクリックすると次の画面が表示されます。画面下の方にダウンロードするファイルが表示されています。
ログインしないとダウンロードできません
ダウンロードは「Mozc64_arm64.msi」という名前をクリックします。ダウンロードされたファイルはMozc64_arm64.msi.zipという名前で、圧縮されていることがわかります。解凍が必要になりますが、Windowsの機能で解凍することができます。解凍後のファイルはMozc64_arm64.msiとなり、そのままインストールすることが可能になります。
インストールの準備できましたので、実際にインストールしてみます。ところが、下の左側の画面のようなエラーが表示されます。
Windowsのセキュリティの関係でインストールが拒否されています。インストールするには、「詳細情報」をクリックすると下の右側の画面になりますので、「実行」をクリックします。
インストールが始まると、次の画面が表示されます。
その後インストールは唐突に終わりますが、無事にインストールが終わったようです。
画面右下の「J」の記号にマウスカーソルを置くと次のメッセージが表示されます。
メッセージにあるように「Windows」キーと「Space」キーで切り替えを行うと更に次の画面が表示され、Mozcに切り替わったことがわかります。以後はMozcで日本語入力を行うことができるようになります。
しかし、MS IMEが存在することでWindowsを再起動するたびに毎回Mozcに切り替える必要があります。このような煩雑さは、Windowsの設定からMS IMEを削除することで解消できます。方法は、「設定」、「時刻と言語」、「言語と地域」、「オプション」で表示されるキーボード内の「Microsoft IME」の「...」をクリックして削除を行います。
以後は、再起動してもそのままMozcの利用ができるようになります。なお、「MS IME」を元に戻すには、「キーボードの追加」をクリックすることでできます。
Mozcはキーボードの操作方法や変換結果の表示方法などの色々な設定が可能です。各種設定はマウスカーソルをタスクバーの「A」の記号に置くと次の表示が出ますので、マウスで右クリックをして行います。
すると次の画面が表示されます。
設定を行うには「プロパティ」をクリックします。
次の画面が表示されるので、タブを切り替えながら順次設定していきます。
「ATOK」を選択
ユーザー辞書の追加は、この画面で「ユーザ辞書の編集」をクリックして行います
この画面では、「カーソル周辺に入力モードを表示する」のチェックを外して抑制します。
この画面では、「入力履歴からサブジェクト自動表示を有効にする」、「システム辞書からのサブジェクト自動表示を有効にする」のチェックを外します。ここでチェックが付いていると、入力途中で色々な候補が逐次表示され煩わしいので、入力に専念できるように抑制します。
Windows版Mozcではタスクバーに日本語入力の状態をアイコンで表示しますが、デスクトップのモードによっては非常に見にくくなることがあります。下の図のようにダークモードのときは問題ありませんが、通常モードのときは非常に判別しにくくなります。
ダークモードの時
通常モードの時
開発者のおかげでLinuxだけではなくWindowsでもMozcを利用することができるようになりました。同じ設定で、辞書の共有もできると思いますので、非常に有益だと感じます。まだまだ使い始めたばかりですので、もう少し使ってからより有効な使い方などを提案できれば、と思っています。
開発者に感謝です。
以 上