2025年10月23日 作成
2026年01月30日 更新
Raspberry Piでは標準的なOSとして「Raspberry Pi OS」がよく使われています。2025年10月に「Debian trixie(Debian 13)」をベースとした新しいバージョン「Raspberry Pi OS(trixie)」がリリースされました。
早速インストールして使い始めましたがいくつか気になる点があり、改善するにはいくつかの設定が必要なようです。ここではその設定について説明します(Raspberry Pi OSのインストール方法は他のサイトでたくさんありますので、ここでは説明しません)。
私が気になっている点は次のとおりです。
かな漢字変換システムを「fcitx5」と「mozc」に設定すると変換候補の位置がおかしい。
chromiumを起動するたびにkeyringのパスワード入力を求められる。
タスクバーのランチャー設定について
BVM(Botspot Virtual Mashine)では「More RAM」アプリが必要となる。
この問題は、fcitx5とmozcをWayland環境で使用すると発生する問題として以前から認識されています。解決策として、技術評論社の以下のページで「あわしろいくや」さんが説明しています。
Raspberry Pi OSではこの説明を元に以下のコマンドを入力することで改善されます。
$ sudo apt install fcitx5 fcitx5-mozc
$ sudo apt purge im-config
$ mkdir -p ~/.config/autostart
$ cp /usr/share/applications/org.fcitx.Fcitx5.desktop ~/.config/autostart
fcitx5のキーボード設定は、「キーボード:日本語」、「mozc」の順に設定します。
その後、再起動してください。
変換候補の位置がおかしい
修正後、変換候補の位置が正常
以上の設定をしても変換キー(「半/全」キー)を押すと表示される入力メソッドの情報が正しい位置に表示されません。この状態では切り替えるたびに気になるので、これを表示しないように次の設定を行います。Fcitx5の設定において、「グローバルオプション」欄の「入力メソッドを切り替える際に入力メソッドの情報を表示する」を「OFF」にします。
Raspberry Pi OS(trixie)にバージョンアップしてからは、OS起動時に、そしてchromium起動時にkeyringによるパスワード入力を求められるようになりました。煩雑なので改善策を調べてみました。
改善策は次のようになります。
ホームディレクトリの以下のファイルを削除します。
~/.local/share/keyring/Default_Keyring.keyring
これによってOS起動時のkeyringによるパスワード入力が必要なくなります。
またchromiumについても、起動時にkeyringでパスワード入力を求められたら、パスワードを入力せずに「継続」をクリックします、さらに表示されるメッセージについても「継続」をクリックします。これによって次回以降のchromium起動ではパスワード入力は表示されなくなります。
Raspberry Pi OS(trixie)でタスクバーにランチャーを追加するには「~/.config/wf-panel-pi/wf-panel-pi.ini」に次の行を先頭に追加します。
[panel]
launchers=x-www-browser pcmanfm x-terminal-emulator libreoffice-writer libreoffice-calc libreoffice-impress
指定できる名前は「/usr/share/applications」にあるものになります。
Raspberry Pi OSでBVM(Botspot Virtual Mashine)を利用していますが、今までは普通にBVMを使ってWindows 11をインストールして起動することができました。しかし、Raspberry Pi OS(trixie)にバージョンアップしてからはRaspberry Pi 5(8GByte)ではWindows 11を起動すると「メモリ不足」というメッセージが表示されるようになりました。
改善するために、BVMのgithubの説明のように「zram」プログラムを使用した「More RAM」というソフトのインストールが必要になります。
インストール方法は、BVMのgithubの説明にあるように、「Pi-Apps」をインストールした後に起動し、「Tools」メニュー内の「More RAM」を指定してインストールします。
Raspberry Pi OSにおいて、BVMでWindowsを起動して日本語や半角を入力するために「半/全」キーを押下してモードを切り替えますが、その動作がおかしい。半角入力モードから日本語入力モードは正常ですが日本語入力モードから半角入力モードへの移行では2回「半/全」キーを押下する必要がある。
対策としては、「半/全」キーではなく「Alt」+「半/全」キーを用いると正常に動作するようです。
しかし、Ubuntu MATEにおいてBVMでWindowsを起動した場合は問題ないので、Raspberry Pi OS(使用しているqemu)の問題のような気がします。
Raspberry Pi 5でRaspberry Pi OS(trixie)をNVMe SSDにインストールして使ってみましたが、ブート時に不安定で、起動したりしなかったりしていました。そこで、config.txtの最後に以下の行を追加して修正しました。
[pi5]
usb_max_carrent_enable=1
pciex4_reset=0
#NVMe Hat
dtparam=pciex1
dtparam=pciex1_gen=3
# CPU Over Clock
arm_freq=2800
arm_freq_min=600
gpu_freq=920
今回、Raspberry Pi 5でRaspberry Pi OS(trixie)をインストールして使ってみましたが、上記の点を改善することで非常に使い勝手が良くなりました。また、Waylandについても安定しているようで動作もキビキビしています。BVMについてもWindowsのハングアップがなくなり動作も速くなっています。LinuxとWindowsの共存が簡単にでき非常に便利になりました。
好みの問題ですが、デスクトップのデザインをなんとかしたい、パネルにアプリケーションのアイコンを表示したい(解決)、などがあります。少しずつ調べて改善していけたらと思っています。
以 上