1月20日
平成27年4月18日、札幌アスペンホテルにて、道庁、歯科医師会より4先生をお招きして、第32回定時総会記念シンポジウムが開かれます。奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。参加希望者は、直接会場へお越しください。受講料は無料となっております。
北海道子供の歯を守る会 第32回定時総会記念シンポジウム
「北海道のフッ化物洗口の今」
〜北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例制定5年を経過して〜
2009年6月に制定された所謂「8020推進条例」を特徴づけているのは保育所、学校等における集団フッ化物洗口の普及によるむし歯予防の推進に関する規定であります。
条例制定後さまざまな取り組みが実施され、実施市町村が急速に増加しているところでありますが、北海道のフッ化物洗口の現状とこれからの課題を、最前線で実践してきた皆さんにお集まりいただき、熱く語っていただきたいと思います。
日時:平成27年4月18日(土)15:30〜
場所:札幌アスペンホテル 札幌市北区北8条西4丁目
会費:無料 (申し込みは必要ありません)
講演1:フッ化物洗口普及事業の5年間 〜全市町村での実施を目指して〜
新里勝宏先生(北海道保健福祉部健康安全局地域保健課地域保健グループ 主任技師)
講演2:北海道歯科医師会のいままでの取り組みとこれからの課題
松崎弘明先生(北海道歯科医師会 常務理事)
講演3:旭川歯科医師会としての取り組み
加我英史先生(旭川歯科医師会 前副会長)
講演4:札幌歯科医師会の現況報告
大森幹朗先生(札幌歯科医師会 理事)
パネルディスカッション
「もっと、もっとフッ化物洗口を広めよう!」
コーディネーター: 千葉逸朗先生 (北海道医療大学歯学部 教授)
主催:北海道子供の歯を守る会
後援: 北海道歯科医師会 北海道歯科衛生士会
1月20日
平成27年2月14日、北海道歯科医師会館4階第1会議室にて、医療法人S+すずき歯科クリニック理事長の鈴木淳一先生をお招きして、講演会が開かれます。奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。参加希望者は、直接会場へお越しください。受講料は無料となっております。
演題 「予防歯科で歯科医院経営は成り立つのか?!」
講師 医療法人S+すずき歯科クリニック理事長
鈴木淳一先生
日時 平成27年2月14日(土曜日)16:00〜18:00
会費 講演会は無料
主催 北海道子供の歯を守る会
歯科医療の最前線を担っている開業医が、今苦境に立たされています。
治療だけでは世の中の求めに添えない時代になりました。予防を基礎とする診療が地域で求められていることは明らかですが、具体的に予防歯科をオフィスに定着させるには先生の力だけではできません。
とすればスタッフ(歯科衛生士、歯科助手、受付)の力とマネージメントが重要になりそうです。
そのような中で、今回は歯科医院経営を予防歯科の観点から見つめたお話をして頂きます。スタッフの皆様とともにご一緒に参加いただければより効果的な受講ができると思います。
略歴
北海道八雲町生まれ
1985年 北海道大学歯学部卒業
1985年から1990年 北海道大学歯学部第一ほてつ学講座入局
1990年 すずき歯科クリニック開設
1998年 医療法人社団S+ すずき歯科クリニック理事長就任
平成27年2月14日、北海道歯科医師会館で医療法人S+すずき歯科クリニック理事長 鈴木淳一先生をお招きして、講演会が開催されましたわれましたので報告致します。鈴木先生には、予防歯科で歯科医院経営は成り立つのか?!についてご講演いただきました。以下にご講演の内容をご報告します。
当日は本会会員を含む42名にご参加いただき、講演後には質疑応答が行われ、盛会のうちに終了致しました。
歯を削る、詰め物をする、被せものをする、といった診療も必要ではあるが、まずむし歯や歯周病にならなければそのような治療の必要がなくなる、つまりは予防が重要である。しかし、現行の保険制度は疾病保険であり、予防は療養の給付に含まれず、予防の自由診療化が必須である。「健康な人も楽しく通える歯医者さん」をコンセプトとして、初診時には必ずカウンセリングを行い、How toではなくどうなりたいか、誰のために誰がする予防なのかを意識しながら、患者さんが生き甲斐を持って充実した日々が送れることを目指している。そのためには主観的な価値観を知ることが必要であり、患者さんがどんな生活をしているか、どんな不安を持っているか、とにかく患者さん個人に興味を持つことが大事である。
では予防を自由診療で行うためにどのようなことを行っているか。㈰スタッフ間でやることの整理と統一:保険診療ではない分、患者さん負担は大きくなる。そこでスタッフによって内容に差が出ないようにする必要がある。㈪クリーニングメニューの充実:患者さんの選択肢を増やす。㈫定期的に通いやすくする工夫をする。㈬定期ケア中断者へ働きかける。㈭定期ケアがなぜオススメなのかを伝える工夫をする。これらを中心に説明されました。
今後の課題としては、今行っている取り組みの継続、他院との連携、一般市民に対する予防の重要さの啓蒙、そして保険に予防の概念が組み込まれるための活動をするなどを挙げられていました。(中村光一)
5月22日
平成27年4月18日、札幌アスペンホテルで北海道保健福祉部健康安全局地域保健課の新里勝宏先生、北海道歯科医師会常務理事松崎弘明先生、旭川歯科医師会加我英史先生、札幌歯科医師会理事大森幹朗先生をお招きして総会記念シンポジウムが行われましたのでご報告致します。当日は本会会員を含む49名が参加しました。講演後には質疑応答が行われ、盛会のうちに終了致しました
新里先生からは、フッ化物洗口普及事業の5年間?全市町村での実施を目指して?と題して講演いただきました。北海道の8020推進条例に基づく歯・口腔の健康づくりに関する基本的な計画の重点施策の一つである、保育所・小学校等におけるフッ化物洗口の推進の現状や今後の課題についてお話いただきました。
松崎先生からは、北海道歯科医師会のいままでの取り組みとこれからの課題と題して、フッ化物洗口の推進に至った経緯や、シンポジウムやセミナーの開催、ラジオCMやテレビCMの製作について、さらにはこれからの展開として水道水フロリデーションについてもお話いただきました。
加我先生からは旭川歯科医師会としての取り組みと題しまして、旭川がどのような経緯でフッ化物洗口が広まったかを地元の各団体とのやりとりを交えて詳細にわかりやすくお話いただきました。
大森先生からは札幌歯科医師会の現況報告と題しまして、保育園に対するフッ化物洗口の推進事業を中心に札幌歯科医師会としての取り組みについてお話いただきました。(中村光一)
8月25日
平成27年8月23日、札幌パークホテルで神奈川歯科大学大学院歯学研究科社会歯科学講座准教授山本龍生先生をお招きして、第68回北海道歯科学術大会ワークショップ(共催:北海道子供の歯を守る会)が行われました。以下に講演の要旨を紹介いたします。
日本では世界でもトップレベルの長寿国となりました。しかし、男女とも最後の約10年間は要介護に近い状態となり、日常生活に制限が出るといわれています。それを防止して健康寿命を延ばすことが課題となっています。
認知症や骨折・転倒は要介護になる原因のそれぞれ約16%、約12%です。最近の研究で歯が不健康であると、その後に認知症や転倒・骨折になり易いことがわかってきました。その原因として、歯を失うことで咀嚼による脳への刺激が減ったり、栄養素が不足することもありますが、最近注目されているのは、臼歯部の咬合接触を失い、下顎骨が不安定になることで、体のバランス機能も低下し、骨折・転倒を起こしやすくしている可能性です。骨折・転倒がきっかけで寝たきりになると認知症も進行しやすくなります。歯の本数が少ないと、その後に要介護状態になる可能性が高くなることがわかってきたのです。
歯を失う原因の約9割はむし歯と歯周病です。むし歯の予防にはフッ素入りの歯磨き剤による歯みがきやフッ化物洗口を行ってください。歯周病の予防には、歯肉の機械的なブラッシングが重要です。私達の研究で、ブラッシングを通じて歯肉に刺激を与えることで、歯肉の細胞の活性化され、歯周病菌に対する抵抗力が増大することが明らかとなっています。もちろん、歯間ブラシによる歯間部のブラッシングも大切です。
健康寿命を延ばすためにも歯の健康を心がけることが大切です。
8月25日
平成27年9月26日、北海道歯科医師会館にて、医療法人おく小児矯正歯科の奥猛志先生をお招きして第81回会員研修会を開催します。奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。参加希望者は、直接会場へお越しください。受講料は無料となっております。
「根拠に基づく齲蝕予防 リスクが違えば指導も変わる」
—ステファンカーブで一人ひとりのう蝕リスクを「見える化」—
皆さん歯磨き指導とフッ化物塗布だけの定期検診を行っていませんか?
患者さんのう蝕予防に対する意識を高めるには、患者さん自身がう蝕を発症する仕組みやそのリスク因子を理解し、生活習慣を変えていくことが必要です。う蝕のリスク因子となる、う蝕原性菌の酸産生能、酸に対する唾液緩衝能、歯質の強弱などは人によって異なります。そのため、患者さんごとにリスク因子を分析して、総合的な保健指導をすることが有効と考えられます。
今回は、患者さんのリスク因子に応じてステファンカーブがどのように変化するか、そしてそれをもとにどのような指導を行えば良いか解説いたします。
日時:平成27年9月26日(土)17:00〜18:30
会場:北海道歯科医師会館 2F視聴覚室
講師:奥猛志先生(医療法人おく小児矯正歯科)
略歴
昭和61年8月 鹿児島大学 歯学部卒業
平成10年4月 鹿児島大学小児歯科講師
平成23年9月 医療法人おく小児矯正歯科開設
10月2日
平成27年11月21日、TKP札幌ビジネスセンター赤レンガ前にて、北海道医療大学歯学部教授の齋藤正人先生と北海道川上保健所主任技師の丹下貴司先生をお招きし、「8020歯っぴーフォーラム in 札幌」を開催いたします。奮ってご参加いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。参加希望者は、直接会場へお越しください。受講料は無料となっております。
「8020歯っぴーフォーラム in 札幌」
日時 11月21日(土)午後3時30分〜午後5時
会場 TKP札幌ビジネスセンター赤レンガ前 すずらんの間
札幌市中央区北4条西6丁目1 毎日札幌会館5F
参加費 無料
講演1
「なぜハミガキは必要? 〜むし歯予防のための正しい歯の磨き方知っていますか?〜」
齋藤正人先生(北海道医療大学歯学部口腔構造・機能発育学系小児歯科学分野 教授)
そもそも日本人は清潔好きで、毎日の洗顔、食事前谷トイレ後の手洗いインフルエンザなどの流行期にはうがいの慣行など、我々には素晴らしい習慣が数多くあります。また現在では毎日ハミガキを行っている日本人は95%以上に達するといわれ、これは世界的にみて驚くべき数字です。しかし、せっかくここまで普及したハミガキ習慣を意味あるものにしないと、ただの潔癖症といわれかねません。
子供のむし歯は確かに減ってきましたが、10歳代の中頃から30歳代のむし歯はさほど減っていません。成人の80%近くは歯周病に罹っており、80歳で20本歯が存在する8020運動も未だ達成できていません。まだまだ口の中に問題を抱える人は数多くいて、残念ながらハミガキしている人の割合は世界で一番でも、口の中はまだまだ世界一には届きません。
本講演では、毎日のハミガキが意味あるものになるよう、その意義や方法を改めて考えていただき、また、近年その重要性が唱えられている口腔ケアを含め、若年者、成人、高齢者などそれぞれのライフステージにあったハミガキについて、わかりやすくお話ししたいと考えております。
講演2
「北海道歯科保健医療計画(8020歯っぴぃプラン)って何?」
丹下貴司先生(北海道上川保健所主任技師)
北海道では平成21年6月に全国で2番目となる歯科保健医療に関する条例(北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例)が施行され、 この条例に基づき、平成22年4月に第1期の「北海道歯科保健医療推進計画」を策定し、3年間にわたり道民の歯・口腔の健康づくりの施策に取り組んできました。平成25年4月からは第2期の「北海道歯科保健医療推進計画(8020歯っぴぃプラン)」を策定し、乳幼児から成人・高齢期までの各ライフステージと歯科疾患の特性との関連を踏まえた4領域の重点施策を掲げ、80歳になっても20本以上の歯を保ち、生涯にわたって食べる楽しみを享受できる生活の実現を目指して、各種の歯科保健医療施策を実施しています。
今回は、この北海道歯科保健医療推進計画(8020歯っぴぃプラン)についてわかりやすく説明します。
11月22日
平成26年11月21日、TKP札幌ビジネスセンター赤レンガ前にて、北海道医療大学歯学部教授齋藤正人先生と北海道上川保健所主任技師丹下貴司先生をお招きして、道民公開講座「8020歯っピーフォーラムin札幌」が開催されましたので、ご報告いたします。
齋藤先生には「なぜハミガキは必要?〜むし歯予防のための正しい歯の磨き方知っていますか?〜」と題しましてご講演いただきました。丹下先生には「北海道歯科保健医療推進計画(8020歯っぴぃプラン)って何?」と題しましてご講演いただきました。
当日は、小雨がぱらつくなか、本会会員を含む42名にご参加いただき、講演後には質疑応答が行われ、盛会のうちに終了いたしました。
歯磨きは「歯磨けよ」という言葉に代表されるように挨拶言葉になっており、正しい磨き方やその限界などは、あまり知られていません。歯みがきとは、むし歯、歯周病、口臭の原因となる細菌の寄り集まり(プラーク)をはがします。口臭は、「外国人の7割が日本人の口の臭いに不快感」という報告などもありますが、これの背景は欧米人との文化の違いがあります。日本人は体臭には敏感ですが、口臭は気にしない傾向がありますが、欧米人は口臭に敏感で、体臭を気にしない傾向があるのです。またプラークは1mgあたり3〜10億個の細菌が含まれますが、これは糞便の1mgあたり5000万〜3億個よりも多く、やはり、正しい歯磨きが大切ということが分かります。
日本人は1日2回以上歯を磨く人の割合が69%(平成23年歯科疾患実態調査)と世界で最も歯磨きをしているといわれる一方で、むし歯は、まだまだ少なくありません。たとえば8020を目指すうえで逆算すると、12歳のむし歯は1本以下、3歳では0本が必要と見込まれていますが、実際には3歳で0.6本、12歳で1.4本(平成23年歯科疾患実態調査)というのが現実です。歯磨きが普及した日本で、むし歯が十分には減らない理由は、正しい歯磨きとむし歯予防が広まっていないことにあります。たとえば、歯磨きとむし歯には関連がないこと、また甘いものとむし歯にも強い関連がないことが、あまり知られていないことが、影響しているのではないでしょうか。
エビデンスのあるむし歯予防であるフッ化物洗口を実践している佐賀県では、未実施だった1991年には3歳児の平均むし歯本数が全国で最多でしたが、小学区100%中学校50%以上に普及した現在では全国4位と、明らかな効果が表れています。このように虫歯の予防にはフッ化物応用が重要です。歯磨きにおいてフッ化物配合歯磨剤を有効に使う方法には、ダブルブラッシング法、イエテボリテクニックなどが提唱されています。
正しい歯磨きでプラークを落とすことは歯周病に対しても有効です。歯周病は歯と歯茎の境目のプラークが原因となっているため、境目にめがけて歯ブラシを当てることが大切です。また歯と歯の隙間のプラークを落とすにはデンタルフロスが有効です。デンタルフロスが普及しているアメリカでは、歯周病の患者数が、日本の約半分であるといわれています。歯周病対策では、メインテナンスも重要です。定期的に歯医者に通い、歯石除去・クリーニングを受けましょう。
北海道では、「北海道歯・口腔の健康づくり8020推進条例」に基づき、平成22年より北海道歯科保健医療推進計画「8020歯っぴいプラン」を策定し、歯・口腔の健康づくりの施策に取り組んできました。8020運動とは80歳で20本以上の歯を持とう!という運動です。実際のところ成人期の歯・口腔保健の状況として、一人平均現在歯数で評価すると北海道は11.0本(全国14.2本)、また8020達成者の割合は27.3%(全国40.2%)といずれも全国平均を下回っております。
科学的根拠のあるむし歯予防法はフッ化物応用とシーラントがあります。とりわけフッ化物応用によるむし歯予防は、世界保健機関(WHO)、国際歯科連盟(FDI)、国際歯学研究会(IADR)、欧州むし歯研究学会(ORCA)、日本では厚生労働省、日本歯科医師会、日本歯科学会、日本口腔衛生学会、その他米国、英国、カナダ等の数多くの団体・学会・機関により推奨されています。
現在北海道では、基本的目標として、フッ化物(フッ化物塗布、フッ化物洗口、フッ化物配合歯磨剤)の利用を普及させ、むし歯が原因で歯を失うリスクを低下させることを、また数値目標としてむし歯の無い3歳児を85.0%以上に、12歳児のむし歯を1.0本以下に、フッ化物洗う口実施市町村を179市町村にすることを掲げております。
質疑応答では、なぜ北海道ではむし歯が多いのか、なぜ人口の集中している札幌での対策が遅れているのかなど、活発な意見交換がなされました。(南出保)
11月22日
平成27年9月26日、北海道歯科医師会館にて、医療法人おく小児矯正歯科の奥猛志先生をお招きして、第81回会員研修会が開催されましたので、ご報告いたします。
奥先生には「根拠に基づく齲蝕予防 リスクが違えば指導も変わる」—ステファンカーブで一人ひとりのう蝕リスクを「見える化」—と題しましてご講演いただきました。
当日は、本会会員を含む27名にご参加いただき、講演後には質疑応答が行われ、盛会のうちに終了いたしました。
9月26日北海道歯科医師会館で開催されました北海道子供の歯を守る会第81回会員研修会に於いて「根拠に基づくう蝕予防 リスクが違えば指導も変わる ?ステファンカーブで一人ひとりのリスクを「見える化」」との題にて鹿児島市で開業されている医療法人おく小児矯正歯科院長の奥猛志先生に講演していただきました。
おく小児矯正歯科ではオリジナルキャラクター「デンタマン」を掲げデンタランドという設定のもと、(1)リスク検査によるう蝕予防(2)恐くない治療(3)きれいな噛み合せの3つを医院の柱としています。院内には託児室(非常勤の保育士2名)を備えて子育て支援また除菌水やスリッパ廃止ほかの取り組みによる院内感染予防にも力を入れています。患者さまIDによる情報の一元管理を行い「保健指導」=「ステファンカーブの改善」と捉えて独自開発のう蝕食予防ソフト「ステファナリシス」を駆使した「リスクの見える化」により患者さんの口腔内環境の改善に取り組んでいます。
ステファナリシスは食事アンケートや各種酸産生検査によるスコアを入力して患者さんのステファンカーブを1152パターンの中から選び出すものです。スコアは(1)エナメル質の臨界pH(年齢、フッ化物使用状況)(2)ステファンカーブの最高値(オーラルpHテスト)(3)ステファンカーブの最低値(カリオスタット)(4)ステファンカーブの傾き(CAT21)(5)ステファンカーブの波の数(飲食の回数)から構成されます。私もステファンカーブを患者さんの指導に使っていましたがそれは一般的なモデルにすぎず、患者さんが本当に関心を持つのは自分自身のステファンカーブでしょう。ステファナリシスの様に自分自身のステファンカーブ(計算上近似したものであっても)を提示され「フッ化物歯磨剤を使い、間食を1回減らしたら1日の脱灰の割合が40%から15%に減りますよ」などと具体的な行動変容の方法と改善結果を示される事でモチベーション向上に大きな効果が得られると思いました。おく小児矯正歯科でもリスク検査を行った患者さんは1年後の定期健診受診率がリスク検査をしない患者さんと比較して2倍以上の成績を示したとの事です。今回の講演は多くの示唆を私に与えてくれました。(矢口敦久)