2007年2月27日
去る2月27日(火) 11時36〜56分にNHK「ほっからんど北海道」で放映された北海道歯科医師会の川原副会長と村上アナウンサーとの対談「フッ素でむし歯予防」の概要を皆様にご紹介します。
:NHK「ほっからんど北海道」・「フッ素でむし歯予防」で北海道歯科医師会と当会副会長の川原敏幸先生が村上アナと対談
アナ「多くの方が歯磨きをしているにもかかわらずむし歯にかかる人は減りません。むし歯にならない為のフッ素の利用について川原先生お聞きかせ下さい。」
川原「学童の8割が持っているむし歯を予防しょうとすると小さい時から予防をしつづけなければなりません。しかし、歯磨きや砂糖の摂取制限だけではむし歯が減らないということが分かってきています。利用の仕方によって効果に違いがありますが、むし歯を減らすにはフッ素を利用することが世界的に標準的な考え方なのです。」
アナ「ところでフッ素ってどのようなものなのですか。」
川原「何も特別なものではありません。水や海、土の中にも食べ物にもいっぱい含まれていまして、私たちの体の中にもあります。しかし、むし歯予防には足りません。」
アナ「そのフッ素が何故むし歯予防に効果的なのですか。」
川原「3つの作用がありまして、一つは、再石灰化を促進する(酸によって溶かされた歯の表面を修復する)、歯の質を強化し酸に溶かされにくくする、もう一つは、むし歯菌が酸を作るときに必要な酵素の作用を抑制することです。」
アナ「それではフッ素をどのように使っていけば良いのでしょうか。」
川原「フッ素入り歯磨剤など家庭で利用する方法。保育園、幼稚園や学校で実施するフッ化物洗口法など地域で利用する方法。フッ素塗布などの歯科医院や保健所などの専門機関で利用する方法の3つの方法があります。」
アナ「学童の8割がむし歯ということは小さい頃からのむし歯予防が必要なのですね。」
川原「永久歯対策として4歳から13歳までするフッ化物洗口法(うがい)は、毎日やる方法と週1回の方法があり、1分間のブクブクうがいで、50?60%むし歯が予防出来ます。家庭では継続が難しいので、登別市とか伊達市のように学校での集団実施が望ましいのです。」
アナ「確かに集団の施設でやってくれると忘れなくていいですね。」
川原「学校集団を利用することによって、むし歯を予防する意識が違う子供たち全員が恩恵を受け全員が救われる素晴らしい方法だと思います。」
アナ「フッ素塗布を歯科医院や保健所で塗ってもらえるのですか。」
川原「フッ素塗布は年間3から4回くらい塗ってもらえます。また、フッ素入り歯磨剤を使用した後は効果を洗い流さないためにすすぎうがいを2回位にしていただきたい。」
アナ「フッ素は、大人にも有効であるということですから、子供と一緒に私もフッ素でむし歯予防をしてみたいと思います。ありがとうございました。」
2007年3月22日
秋田県におけるフッ化物洗口事業「お口ぶくぶく大作戦」の3年間の事業を総括するシンポジウムが、秋田県と秋田県歯科医師会の主 催で平成19年3月22日(木)13:00-17:00 に秋田市 ルポールみずほ3階「ふようの間」にて開催されました。
当日は、平日の日中の開催にも関わらず、県行政、市町村関係者、学校などの教育関係者、歯科医師会、衛生士会など80名程が参加しました。
プログラムは2部構成で、始めに、これまで秋田県歯科保健大会や、フッ素洗口是か非かの公開討論会などでご提言をいただいた東京歯科大学衛生学 真木吉信教授による講演が行われました。
その後真木教授と、これまで事業を推進してきた秋田県と秋田県歯科医師会、県内でフッ素洗口を先進的に実施している幼稚園、小学校の施設の5名が登壇してシンポジウムでそれぞれの見解を提示されました。
真木教授の講演
フッ化物洗口の安全性と有効性
日本と海外におけるう蝕の方法の相違
㈰フッ化物の利用について、エビデンスの有無など
㈪咬むことの効用「あいなのだ」の解説
㈫フッ化物洗口における医学的反対論と法律的反対論について
㈬フッ化物洗口を反対する論拠の誤りについての解説(WHOの記述、斑状歯とは)
㈭フッ化物洗口の医療経済効果(人口6,000人の町で年間500万円の医療費減少の実例など)
市内の全小学校でのフッ化物洗口の事業化を目指して活動している平鹿歯科医師会からの取り組みが報告されました。
秋田県行政の平成19年度以降の対応として
1.現在「お口ぶくぶく大作戦」を実施している施設の95%が継続実施することとなり、引き続き県で採用している衛生士が巡回指導にあたる。
2.市町村事業としてフッ素洗口を実施する自治体には県から補助金を交付する。
3.フッ素洗口の研修会は継続して実施したい
平成19年1月現在の秋田県内のフッ素洗口実施数
種別 施設数 人数
———————————————–
幼稚園、保育園 94 1901
小学校 10 1960
中学校 2 280
———————————————
合計 106 4101
フッ素洗口事業は故臼井和弘さんの発案で実施され県内に浸透してきま したが、平成17年12月のJR 羽越線の特急いなほ脱 線事故で犠牲となってしまい、今もって大変痛ましい限りです。改めて ご冥福を祈るとともに、彼の遺志を引き継いで、県内の歯科保健の推進、向上に努めていきたいと思います。
秋田の佐藤勤一先生から日Fへの報から
2007年4月21日
テーマ 効果的なむし歯と口臭の予防
北海道大学大学院歯学研究科講師 兼平 孝 先生(60分)
北海道子供の歯を守る会副会長 葭内 顕史先生(40分)
雨模様の中、多くの市民が聴講しました。まず、兼平先生が大変詳しくかつユーモアを交えて市民に関心が高い「口臭につい」て講演し、葭内先生が「WHO=世界保健機関の奨めるむし歯予防法について」スライドと秋田テレビと日本テレビが製作した映像を交えて講演しました。終了後会場からの「なぜ日本でフロリデーションがすすまないのか」という質問に対して「未だ正しい情報が伝えられていないためではないか」と講師から回答がありました。
また、希望者は口臭測定、フッ化物がアメリカのフロリデーション実施濃度とほぼ近い1.3ppm(1.3ピーピーエムとは1トンの水に1.3g)が入った「比田の湯」という市販ペットボトルの飲料水を飲む体験をすることが出来ました。
日時 平成19年4月21日(土)午後2時30分〜4時30分
場所 札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ3F
札幌市男女共同参画センター 大ホール
札幌駅北口真正面 徒歩2分で便利でした。
2007年4月21日
堅田進会長の挨拶、藤川北海道歯科医師会常務理事、鈴木北海道歯科衛生士会会長の来賓祝辞の後、今村議長のもと、総会が開かれ、平成18年度事業報告・決算報告・監査報告、平成19年度事業案・予算案が満場一致で可決されました。
日時 平成19年4月21日(土)午後4時30分〜5時
場所 札幌市北区北8条西3丁目 札幌エルプラザ3F
札幌市男女共同参画センター 大ホール
2007年5月8日
●旅行中に巨大なアイスクリーム食べるオーストラリア人を見ると、むし歯の原因である砂糖を使ったお菓子や飲み物を美味しいと感じる人々から砂糖を取り上げるのはなかなか難しいことを思い知らされる。美味しいお菓子を作るには多くの砂糖が必要であり、人にとって砂糖は大切なエネルギー源の一つである。
WHOは、砂糖をむし歯の大きな原因だと報告「歯は酸度5.4以下で酸に溶ける」
●悪いことに、人の体の中で一番硬い組織である歯の表面のエナメル質は酸に弱く、酸度5.4以下になると唾液の中にエナメル質の結晶成分であるカルシウムやリン酸が溶け出す。これを脱灰という。だが酸性になった唾液が元のほぼ酸度7の中性に戻ると、再石灰化作用が働き、溶出したカルシウムとリン酸を元に戻す。フッ化物はそれを促進させる。
●むし歯予防における「砂糖とフッ化物との関係」について、WHOは次のような報告をしている。「むし歯予防にフッ化物を定期的に適切に利用」し、かつ「砂糖の摂取を制限した時」はむし歯を強力に予防出来る。しかし、「砂糖の摂取を制限した時でもフッ化物を定期的に適切に利用していない場合には、むし歯になる危険性が残る」というものだ。
オーストラリア、砂糖消費量日本の3倍、むし歯3分の1
●この報告が真実である事例は、「オーストラリアでは一人当たりの砂糖の年間消費量が53kgと、日本の3倍であるのに12歳児の一人当たりのむし歯の本数が0.8本と3分の1である。」ことである。
この国では、1953年以降、大都市でむし歯予防の為に水道水1トンに約1gという濃度でフッ化物を供給するフロリデーションという水道事業を普及させ、酸に強い歯を作り、再石灰化作用を促進することでむし歯予防を成功させてきたのだ。
ここでもフッ化物の再石灰化作用は砂糖の脱灰作用を強力に上まわっていることを証明している
2007年6月4日
先日<有機フッ素による水質汚染>について新聞に報じられ、むし歯予防に使用する「無機のフッ化物イオン」と混同する人がいるとか聞くので老婆心ながら解説します。例えば、同じ塩素でも、塩素ガス、食塩、塩酸、塩化ビニールなどあり、同一に論ずることは誤りです。
結論からいうと、水質汚染の有機フッ素化合物のフッ素(有機)とフッ化物洗口の無機のフッ化物イオンとは無関係ですので、むし歯予防のためにフッ化物洗口やフッ素塗布を行っても何ら問題はありません。
米国環境保護局EPA「有機フッ素」水質汚染に懸念
それでは、水質汚染のPFOA/PFOSとは何かというと、パーフルオロオクタン酸、又はペルフルオロオクタン酸ということです。
この有機フッ素の最近の流れは、まず、1990年代に入り、PFOAの有害性が認識され始めました。これを受けて2000年に米国環境保護局EPAでは、PFOAのリスク評価に着手。2006年にPFOAの管理プログラムを公表しています。
PFOAに関連する懸念は何か?
PFOAは環境中で非常に残留性があり、環境中及び一般のアメリカ人の血液中に非常に低濃度で見いだされており、PFOAは動物実験の段階ですが、発達障害やその他の有害な影響を引き起こすことがある。PFOAはまた、人間の体内に長い間残留するように見える。これら要素の全てを総合して、現在見出される濃度で、又は今後PFOAが環境中に放出され続けて将来達するであろう濃度で、PFOAが人間の健康と環境にリスクを及ぼすかどうかを米国環境保護局EPA は早急に調査する必要があると判断しています。
1970年代にロチェスター大学医科歯科学部のドナルド・タブス博士は、彼自身の血液サンプルの精密検査の結果、彼の血中のフッ化物のあるものは有機であり、歯科衛生の目的で公共水道水中に加えられるフッ素化合物のタイプとは無関係であることを報告しています。要するに、有機のフッ素化合物PFOAと歯科領域のフッ化物洗口や地域水道水フロリデーションFMR、CWFとは無関係と考えられます。
米国環境保護局EPA「むし歯予防の無機フッ素」を推奨
その米国環境保護局EPAは、むし歯予防のためにフロリデーション(水道水のフッ化物濃度適正化)を推奨しており、米国ではほとんどの大都市で実施し、国民の約65%が水道水のフッ素イオン濃度が適正にコントロールされたフロリデーションの水を飲用していることから理解出来るように、水質汚染の有機フッ素化合物のフッ素(有機)とむし歯予防為の無機のフッ化物イオンとは全く無関係なのです。
(東北大学歯学部田浦勝彦先生提供資料から)
2007年6月7日
12歳児の虫歯が7年連続で全国一少ない新潟県で、昨年、1人あたりの平均本数が0.99本と、ついに1本を切った。「悲願達成」の背景には、県や歯科医師が続けてきた予防対策がある。そのきっかけは、山あいの小学校で37年前に始まった取り組みだった。
■平均1本以下 弥彦小、37年間 洗口指導
弥彦村立弥彦小では金曜の朝、教室の教卓に紙コップが並べられる。クラスの「フッ素係」が水溶液をつぎ、合図とともに一斉に口に含む。ブクブクブクと1分間。1970年に全国で初めてフッ素うがいを採り入れてから続く光景だ。
学校歯科医として招かれた新潟大学歯学部の境脩・助教授(当時)が、乳歯の虫歯が多いのを知って、フッ素洗口を提案したのが始まりだ。歯のエナメル質にフッ素が取り込まれることで虫歯への抵抗力が強まり、歯が丈夫になるという学説に基づく。
その後、歯肉炎予防、歯磨き指導に加え、83年には保健室内に設置した歯科診療所で治療や虫歯になりやすい歯を覆う処置も開始。70年に1人平均2.27本あった虫歯は、今年0.04本にまで減った。
6年の藤原良太君は「毎日甘いもの食べるけど、歯磨きもしてるから虫歯なんてない」。清野博校長は「健康への影響を気にする声もないではなかったが、こうして結果が出ている。今では他県も含め、年40回くらい視察が来ます」と話す。
県も75年にフッ素洗口の補助制度をつくった。その後、県歯科医師会とともに洗口の普及や検診で虫歯になりそうな子に通院を勧めたり、歯科医師や自治体職員、学校関係者による「子どもの歯を守る会」を立ち上げたりしてきた。全県では、保育園、幼稚園、小・中学校の洗口実施率は44.8%になった。
2007年6月8日
むし歯は、口の中のばい菌が砂糖類を材料に酸を作り、その酸で、歯が溶けていきます。しかし、唾液の中にフッ素があると、酸によって歯が溶けるのを防いでくれます。
現在、欧米や豪州、韓国など世界約60カ国の水道水には、むし歯予防のため適量のフッ素が配合されています。水道水にフッ素が配合されると、その国で作られる加工食品にもフッ素が含まれるようになるので、それらを飲食する事によって、消化器からフッ素が吸収され、血液にのって唾液に出てきます。ゆえに、唾液のフッ素濃度が高くなり、むし歯予防に効果を発揮します。
フッ素は、一般の食品にも含まれており、一番多く摂取する食品は、主食である米やパンからです。しかし、これらから取るフッ素の量では、むし歯予防に足りないので、他から1日に1mgのフッ素を取ることが推奨されています。
日本も、30年前はフッ素入り歯磨剤の普及率は15%前後でしたが、現在、88%まで向上しています。むし歯予防にフッ素の利用を!
佐賀県の掛園 浩先生のホームページから。
2007年6月14日
皆さんこんにちは!新潟県知事の泉田裕彦です。
今週のコラムは、「7年連続日本一!12歳児のむし歯数」をお届けします。
◇7年連続日本一!12歳児のむし歯数
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毎年6月4日から10日は「歯の衛生週間」です。実は新潟県の12歳児のむし歯数が日本一少ないことを、皆さんご存じでしたか?
昨年、新潟県の12歳児の平均むし歯数は0.99本と、ついに1本を下回りました。これは、全国初の快挙です!しかも、“7年連続日本一!”という素晴らしい記録を更新し続けています。
永久歯がほぼ生えそろう12歳児のむし歯数は、子どもの永久歯のむし歯の代表的な指標として、WHO(世界保健機関)など国際的にも広く使われています。
これで、新潟が誇れる“白い”ものが「おいしい米」、「ふわふわの雪」、そして「むし歯のない美しい歯」の3つとなったんじゃないかと思っています。
県がむし歯予防に積極的に取り組み始めてから、昨年で25年が経ちました。この間、治療済みも含めた12歳児のむし歯総本数は1/5以下に減り、むし歯を1本も持っていないお子さんは3倍に増加するなど、驚くほどの成果を挙げてきました。
この快挙が成し遂げられた理由として、3つのことが考えられます。
第1に、歯科医師会と行政が一体となって、全国に先駆けてすすめてきたフッ化物(フッ素)洗口による予防です。
第2は、これも全国的にも珍しいのですが、学校と歯科医院との連携により、そもそもむし歯を作らないようにするという活動を全県下で取り組んできたということです。
そして第3に、県民の皆さんの歯科保健への関心が高まってきたことが挙げられます。
やはり、地域、行政そして医療機関がお互いにうまく連携してきたことが、全国1番のむし歯の少なさを達成し続けてきたのだと思っています。
さらに、大人でも全ての年代で、一人当たりの残っている歯の本数が増えています。特に60歳代と70歳代で大きく増加していて、80歳で20本の歯を残そうという8020(ハチマルニイマル)運動の目標達成に向けて良い方向に進んでいることは、とてもうれしいことです。
むし歯は万病の元とされ、むし歯が無い人は医療費も少なく健康であることが言われています。特に医療費全体を下げることは、社会全体が安心して暮らせる地域社会づくりにもつながるものと、重点的に取り組まなければならない課題と思っています。
これからも生涯を通じた歯科保健対策を進めて、80歳で20本の自分の歯を残すことをぜひ達成し、健康で長生きできる地域作りのため頑張っていきたいと思います。
新潟県田村卓也先生から情報をいただきました。
下図2002年の発表で新潟県は1.42本、2007年発表で0.99本に減少
2007年6月30日
北海道においても未曾有の少子社会を迎える中、子育て支援における母子保健の重要性は年々高まってきています。子ども達が健やかに成長、発育できることは、誰もが共通した願いです。
母子歯科保健領域においても、従来からむし歯予防のための乳幼児歯科健診、歯科保健指導等が取り組まれてきたところですが、近年の母子保健領域においては、母乳育児への考え方の変化や子ども達の食生活を見直す食育の推進等、母子歯科保健指導といえども、歯科領域の考えだけでは適切な指導ができない状況となっています。
このため、今回の研修では、母子保健対策の第一線でご活躍されている小児科医、保健師、栄養士、歯科医師から、各職種の専門家の方々をパネリストとしてお招きし、関係職種で見解が若干異なる事例が報告されている母乳、指しゃぶり、清涼飲料水等をディスカッションをテーマとし、母子歯科保健に関わる幅広い関係職種を対象とした研修を下記のとおり開催しました。
母子歯科保健関係職種の歯科医師、歯科衛生士、保健師、栄養士、学生が多数参加しました。
「今だから問う!母子歯科保健指導最前線
〜指しゃぶり、母乳、スポーツドリンク等を徹底討論〜」
パネリスト
・「母乳はむし歯の原因か? 清涼飲料水はなぜむし歯の原因となるか?」
北海道大学大学院歯学研究科 講師 兼平 孝
・「指しゃぶり、おしゃぶりが咬合に及ぼす影響」
北海道倶知安保健所 主任技師 丹下 貴司
・「母子保健指導の実際」
ながの小児科 院長 長野 省五
・「授乳・離乳の支援ガイド」について
北海道岩見沢保健所 主任保健師 弓野 壽子
・「乳首から固形食まで?子ども達の食育を考える」
北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主査(健康増進)千葉 昌樹
パネルディスカッション
・〜指しゃぶり、母乳、スポーツドリンク等を徹底討論〜
座長 北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主任技師 秋野 憲一
場所 北海道大学学術交流会館(札幌市北区北8条西5丁目 )
日時 6月30日(土)16:30〜18:50
主催 北海道子供の歯を守る会
後援 北海道 (社)北海道歯科医師会 (社)北海道歯科衛生士会
2007年8月3日
石井みどり議員 行動力がある熱血歯科医師です。期待できます。日本歯科医師連盟参与
大久保ゆきしげ議員 長崎県選挙区から選出された未知の人、ホームページからプロフィールを紹介
1966年生・A型 /諫早小、諫早中、諫早高等学校卒。 1994年長崎大学歯学部卒業後、東京、神奈川で歯科医院勤務、97年福岡市博多区で約6年間、町医者として地域歯科医療に携わる。02年小沢一郎政治塾一期生修了、03年長崎県議会諫早選 挙区に初当選、05年衆院選に長崎2区から出馬するも惜敗、06年長崎県議(補選)当選。
「なぜ歯医者を辞めてまで政治を目指すのか」と、よく問われる。日本政治の大転換期に、2足のわらじを履いたまま力を発揮できるほど器用ではない。地域医療10年の経験は、すでに十分、政策提言に生かせるはず。第一、政治家は、子どもの頃から抱いてきた夢なのだ。
幼い頃、家は祖父を中心に町の名士が集まるサロンのようで、碁を打ちながら国会中継を見て政治の話に花が咲く、そんな環境に育った。「テレビで田中角栄総理を見て、将来こんな風になりたいと思いました」。もちろん、ロッキード以前、日本列島改造論華やかなりし頃の話だが。
以来、一途に政治家志望。両親の反対で医療の道を選んだが、胸の灯火は消えず、バブル崩壊後の“失われた10年”を悶々として過ごす。「日本改造計画」を読み、目の前の霧が晴れたと感じたとき、著者・小沢一郎氏の政治塾1期生募集広告に出会う。福岡で歯科医をしながら2年通う間に、夢は実現へ向けての行動へ進化した。
国政の場では、医療と福祉の分野で、ダイナミックにシステム改革に取り組んでいく。
2007年8月11日
「昭和45年に、学校においてフッ化物洗口を実施することで虫歯が抑制できることを実証し、以後、その普及に尽力してきた。子供の歯を守る会事務局、県・市町村への助言や講師派遣を行ってきた。また、保育所・学校における歯科保健データベースを構築した。」ことで受賞しました。
フッ化物洗口によるむし歯予防が認められたことは素晴らしいことです。
今回の受賞者は、10団体、個人6名です。
今回を含めた受賞者総数は、575団体、個人295名、合わせて870件にのぼります。
受賞者には、厚生労働大臣から表彰状を、そして第一生命からは感謝状とともに賞金(団体300万円、個人150万円)が贈られます。
受賞者は贈呈式の翌日、皇居に参内し天皇皇后両陛下の拝謁を賜っております。
贈呈式・拝謁(予定)
贈呈式 平成19年9月25日(火)ホテルオークラ(東京)にて
2007年8月25日
秋田の佐藤勤一からのメールです。
8月24日に、秋田県横手市で東北大学の田浦先生、新潟県福祉保健部の清田先生を講師に招いて「フッ素洗口推進研修会」が開催されました。概略をご報告いたします。
秋田県では平成16年?18年の間、県行政が主体となって、5歳児を対象としたフッ化物洗口事業「お口ぶくぶく大作戦」が実施された。平成19年度からは市町村事業として引き継がれる事になり、県南部の横手市では、地元の横手・ひらか歯科医師会の熱心な働きかけが功を奏して、市の健康作り計画「健康よこて21」のなかで、歯の健康の取り組みとして、園児、児童生徒らに対するフッ素洗口の実施が明記された。フッ化物洗口事業は市議会で可決され、平成19年度から市内の幼稚園・保育所の37施設、小学校25校、 中学校12校の全てを対象に実施される運びとなった。(対象者総数2,080名)
事業化に伴ない、平鹿地域振興局(横手保健所)が主催して「フッ素洗口推進研修会」が8月21日(火) に横手市平鹿生涯学習センターを会場に開催された。当日は県行政・市行政関係者、教育委員会、教職員、歯科医師、歯科衛生士など90名を超える参加が有った。研修会は講演が二題、養護教諭のフッ素洗口実践報告、意見交換会という次第であった。
初めに、「フッ素洗口の有効性と安全性について」と題して東北大学の田浦勝彦先生の講演が行われた。その内訳はフッ素の身体に対する有用性、特にむし歯予防効果や安全性に、フロリデーションなど世界的なフッ化物応用の歴史と実績、また国内でのフッ化物洗口の状況などについて、時には反対論者の意見も交えて、特に安全性については「フッ化物洗口ガイドライン」の紹介と、健康情報の信頼性評価のステップを示しながら情報を正しく判断する事の重要性を強調された。
最後に児童憲章の「すべての児童は適当な栄養と住居と被服が与えられ、疾病と災害から守られる」の文言や、公衆衛生学的なむし歯予防の意義としての“Going upstream!”を紹介された。
次に、「新潟県におけるフッ化物応用の取り組みについて」と題して新潟県福祉保健部健康対策課主査の清田義和先生より講演が行われた。まず初めにさる7月16日に発生した新潟県中越沖地震に際しての、行政、歯科医師会での歯科医療救護体制について説明され、地震当日に歯科医師会に対策本部が設置され、3日後の7月19日には被災地の柏崎市に歯科医療救護所を設置し、僅か3日間のうちに75名の応急処置を行った事や、避難所での口腔ケアーの指導がのべ1,000名以上に対して行われた事が報告されると、会場からは驚嘆の声が上がった。
新潟県では平成18年度に12歳児の一人平均むし歯数が0.99本と、全国で始めて1本を下回った事、におけるフッ化物洗口の実施状況や、子供の歯を守る会の紹介などむし歯予防事業の考え方と実施の方策、費用対効果や成人期における予防効果の持続性などの解説がなされた。さらにフッ化物洗口の開始の地と言える弥彦小学校での永久歯むし歯予防プログラムの内容と、選択的応用シーラントとして学校健診でC0に対して50%に対して歯科医院でシーラント処置がなされている事などが功を奏して、現在学童の9割がカリエスフリーで有る事が紹介された。この中で本年3月に「フッ化物洗口マニュアル」が新潟県歯科保健協会(http://niigata-dhs.com/index.html)から発行されたことが注目された。
意見交換では、主に教職員から、フッ化物洗口実施に際して、時間的な余裕を作る事が困難なことや、学校側に任せきりで、関係組織のバックアップが得られていない現実が有る事、薬剤の管理や調剤の問題点、実施後の学校歯科医側の指導・協力を得たい事などの課題が提起された。研修会は、田浦先生から「みんなの健康をみんなで守ろうという意識が大切ではないか、やれない事を言うよりもどうやれば出来るか、それを考えて知恵を出し合う事こそが行政、教育、医療の「プロ」として必要ではないか。Both winという言葉が有ります。」という総括で締め括られた。願わくはこの研修会が、「お口ぶくぶく大作戦」終了後の秋田で、市町村事業としてのフッ化物洗口の出発点となる事を期待しします。
2007年8月31日
第21号で「8020と医療費との関連調査」の協力医療機関数が8割を超えるご協力をいただいたニュースをお届けしましたが、このほど国保連合会より集計結果について次のとおり連絡がありましたので、お知らせします。
・平均医科点数は残存歯数が少なくなるほど高く、歯が0〜4本の人の 医科点数は20本以上ある人に比べて1.6倍であった。
・欠損補綴治療を必要とする人は、既に補綴治療が済んでいる人に比べて医科点数が10%以上高かった。
・う蝕、歯周病の予防および適切な歯科治療は道民の健康増進・維持に大きく寄与することが示唆された。
※今回の集計結果は国保連合会からのデータに基づき、概集計した結果報告であり、細かい数字などは最終報告書と若干異なることがありえることをご承知おきください。
(データ分析責任者:北海道大学病院 歯科診療センター 講師 兼平 孝)
現在、各調査項目毎の分析が行われています。結果が楽しみなことはもちろんですが、北海道の歯科医療費に係る重要なエビデンスとして今後、様々な有効活用が期待されています!最終報告の連絡があり次第、<速報版>メール配信にてお知らせいたします。
2007年9月15日
佐賀県 掛園先生ホームページから
このガム1枚につきフッ素が最大0.04mg含まれています。お茶からフッ素を抽出しているためフッ素の含有量にバラつきがあります。コーヒーに含まれるカフェインの量にバラつきがあるのと同じです。
韓国や欧米、豪州等の水道水にフッ素が添加されている地区で製造された缶ジュース等には1本(500cc)につき約0.5mgのフッ素が含まれています。
緑茶には、0.1〜0.7ppmのフッ素が含まれているので、フッ素入り缶ジュースに相当する量を緑茶で得ようとすると、お茶700〜5,000ccの飲用が必要です。
従って、むし歯予防に効果(全身作用)があるフッ素の量をこのガムから得ようとすると最低でも25枚以上必要です。(他のガムを噛むより、フッ素入りガムを噛む方が歯には健康的です。)
このガムでも、ある程度むし歯予防効果は得られますが、それだけでは十分ではないので、フッ素入り歯磨剤やフッ素洗口を併用する事を勧めます。
2007年11月3日
平成19年度北海道子供の歯を守る会研修会は盛会裏に終了いたしました。以下概要
北海道においても未曾有の少子社会を迎える中、子どもたちの口の中を守る学校歯科保健が果たす役割は、ますます高まってきています。学校におけるフッ化物洗口については、積極的な働きかけが難しい状況が続いてきました。
このため、今回の研修では、学校歯科保健事業の第一線でご活躍されている専門家の方々をパネリストとしてお招きし、学校におけるフッ化物洗口についてディスカッションする研修会を開催しました。 学校歯科保健に関わっている幅広いご意見をいただきました。
開催日時・平成19年11月3日(土)13:00〜14:30
開催場所 北海道歯科医師会館 札幌市中央区北1条東9丁目11番地
主催 北海道子どもの歯を守る会
後援 社)北海道歯科医師会、社)北海道歯科衛生士会
開催内容
*基調講演 北海道大学大学院歯学研究科教授 森田 学先生
「健康格差を減らすためのフッ化物洗口」
地域・家庭の社会経済的な環境の違いが、う蝕の発生を左右する。この社会経済的な環境の違いを乗り越えて、う蝕の発生を少しでも予防し健康格差を縮める方向に働くのが、学校におけるフッ化物洗口であろう。12歳児の一人平均う蝕経験歯数を都道府県別に比較すると、北海道は「多い方から数えて2番目」であることからも、フッ化物を利用したう蝕予防を学校で実行することを考えてもよいのではないだろうか。一方で、学校でのフッ化物洗口に対するネガティブな意見もあり、学校現場でも混乱しているのではないかと推察する。学校歯科医として、その混乱をどのように収拾するのかも大切な責務であろう。
*事例報告
「登別市での小学校におけるフッ化物洗口事業について」
登別市教育委員会学校教育グループ総括主幹 内藤 繁 先生
「千歳市での保育園、保育所におけるフッ化物洗口事業について」
元千歳市役所健康推進課健康指導係 瀧川 裕子先生
*パネルディスカッション
学校におけるフッ化物洗口を徹底討論しました。
パネリスト
・森田 学先生 (北海道大学大学院歯学研究科 教授)
・内藤 繁先生 (登別市教育委員会 学校教育グループ総括主幹)
・瀧川 裕子先生(元千歳市役所 健康推進課健康推進係 歯科衛生士)
・秋野 憲一先生(北海道保健福祉部保健医療局健康推進課 主任技師)
・大川 晋一先生(札幌歯科医師会学校歯科医会 常任理事)
コーディネーター
・藤川 隆義先生(北海道歯科医師会 常務理事)
2007年11月23日
平成19年11月23日午後2時から4時間、第31回むし歯予防全国大会が、沖縄県男女参画センター「てぃるる」(那覇市)において、日本むし歯予防フッ素推進会議、沖縄県歯科医師会、沖縄県主催で開催された。
テーマは「むし歯ゼロへの近道、フッ化物応用」で、朝日大学歯学部磯崎篤教授の墓調講演及日本歯磨工業会の山本氏、沖縄県福祉部の玻名城歯科医師からの報告、高江洲東京歯科大学名誉教授、沖縄県福祉部の新里歯科医師、具志川歯科診療所の玉城院長の3名のシンポジストによる発表の後、シンポジュウムがあった。。
基調講演では「むし歯予防法は、発生要因から考えて大きく二つに分けられる。㈰むし歯に対して抵抗性の強い歯質をつくる、㈪歯の表面環境を清潔な状態に保つこと、の両者が必要である。むし歯に対する歯質の抵抗性を高めるには、フッ化物による歯質強化を行うこどが必要である。世界の他の先進諸国では、フッ化物応用の普及が進み、むし歯は劇的に減少した。しかし、わが国が依然として、フッ化物普及の遅れが原因であり、フッ化物応用の普及の推進が最擾先課題である」 またンンポジウムではフッ化物応用の普及をいかにすすめるかについて、各々の立場からの提言がなされました。
「掘り返し医療で国民の口腔の健康は獲得されるのですか?」「掘り返し医療という不幸から国民を救い出せるのは、フロリデーションしかありません」という玉城歯科医師の発表に大きな拍手が沸き起こったのは印象的でした。北海道からは、八重樫、葭内夫妻、安彦の4名が参加しました。
詳しくは、日本むし歯予防フッ素推進会議ホームページ、http://www.nponitif.jpをご覧下さい。
2007年12月26日
山形県庄内町のJR羽越線で特急「いなほ14号」が脱線・転覆した事故から25日で2年。事故で亡くなった県職員臼井和弘さん(当時34歳)をしのぶCDの制作が由利本荘市民の手で進められている。白い歯を守るため「フッ素洗口」の普及に心血を注いだ臼井さんと共に活動した歯科医が作詞し、アマチュアバンドに作曲を依頼。「私たちは忘れない あなたがいてくれたことを」と歌詞に思いを込めたCDは来春に完成する予定だ。
臼井さんは、全国最悪レベルだった県内の児童の虫歯罹患(りかん)率を改善するため、2004年度から県の「お口ブクブク大作戦」を展開。虫歯罹患率が高かった由利本荘市の鳥海地域に何度も足を運んだ。
「熱心な人だった」と振り返る同市で開業する歯科医(48)は、虫歯予防を推進する鳥海地域の「元気な歯っこ協議会」のメンバーで、臼井さんと共にフッ素洗口の普及に取り組んだ。今年5月ごろ、「臼井さんの思いを伝えたい」と詩を書いた。「みんなの夢をのせてきらめく輝く白い歯すてきだね(中略)当たり前をいつまでも当たり前にありがとう」。タイトルは、子供たちに歯を大切にしてほしいというメッセージを込め、「まもりたい…永遠に…」と名付けた。
作曲は、鳥海地域を拠点に活動するアマチュアバンド「ホットライン」のリーダーで市職員茅野輝繁さん(49)が担当。10月下旬から本格的に曲を作り始め、12月上旬に、オルゴールの音が静かに響き、サビに向かって徐々に盛り上がっていくスローバラードを完成させた。
歯科医は「自分の体は自分で守る意識を身につけてほしい。それが臼井さんの願い」、茅野さんは「子供から大人まで口ずさめるメロディー。この曲が少しでも虫歯予防につながれば」と話す。2人は市立鳥海中学校の生徒たちに歌ってもらい、CDに録音する構想を練っている。 (2007年12月26日 読売新聞から転載)