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Sep, 2024.
Tiger I 操縦手シールドブロックの内部構造と開閉方法について、Bovington Tank MuseumのTiger 131の写真と、1945年の英軍によるTiger I調査資料、The U.S. Army Armor & Cavalry Collectionの写真を用いて説明します。
Private photo: The driver's visor and the handwheel (lower right) of Tiger 131.
操縦手は操縦手用覘視孔 [driver's visor] の右下に位置するハンドホイール handwheel を回し、visor前面の上下に取り付けられたshield blockを、上下にスライド移動させてvisiorを開閉する。
Driver's visorの構造図説明
上図左は、図右の上端Yから下端Y部分の断面図である。
図左の赤色枠が指す偏心カムは、shield blocks開閉を行う主要部品である。このEccentrics 30mm throwは上下の偏心カムの30mm隙間を示している。
図右の赤線枠には 12 teeth worm wheels mounted on eccentric spindle とあり、垂直方向のウォームシャフト wormshaftの右側に12歯の偏心ウォームギアが噛み合う。
Source: Armour branch report on Firing Trial against German Tiger Pz.Kw.VI. Department of Tank Design Material Division. 4th September, 1945
下写真はTiger IのDriver's visor内部構造。
右下のハンドホイール [handwheel] の回転によって shield blockが開く動き（スライド移動）を説明する。この(1)～(4)の動きによって、ハンドホイールが回転することによって上下のshield blockは、同時かつ同距離でスライド移動することが判る。
(1)ハンドホイール [handwheel] を時計方向へ回す
(2)ギアによってウォームシャフトが回転する。このウォームシャフトに噛み合う12歯の偏心ウォームギアと、ウォームギアに取り付けられた 偏心カム [eccentric cam] が時計方向へ回転する（右側の偏心カムは反時計方向へ）
(3)偏心カムによって下側の shield blockは、下方向へスライド移動する
(4)上側の shield blockは、同時に逆の上方向へスライド移動する
写真出典: The U.S. Army Armor & Cavalry Collection, 2016
偏心カムと 上下のshield blocks(車体内側面)
Eccentric cams and two shield blocks, upper and lower(inside of hull).
写真出典: The U.S. Army Armor & Cavalry Collection, 2016
4つの偏心カム
Four eccentric cams (outside of hull)
写真出典: The internet, unknown.
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