発注:IKOMA360 Toyo Fujita 様
価格
税込18,000円(試作品は税込16,000円)、カメラ、レンズ、三脚は含みません、送料別
直径40mmのローテータ、クリックプレートにより、剛性を向上させたタイプです。
撮影
・72度ステップ水平1周5枚+真上+真下+三脚下(三脚影消し兼用)の8枚撮影
水平クリックストップは36度ステップ10ポイントで、1つ飛ばしで撮影します。
Hugin(パノラマ合成フリーソフト)上のパノラマ最適画素数は13154*6577程度です。
取付
三脚への取付は、大ネジ/小ネジ兼用です。(小ネジの三脚には、付属の変換ネジを使用します。)
カメラ取付用の小ネジ(脱落防止のEリング付き)が付属します。
大きさ、質量
40*149.6*179.3mm、366.0g
分解して、2軸雲台として組み立てると、40mm*85.1mm*168.1mm、263.5g
特徴
ヨー軸(左右回転)、ピッチ軸(上下回転)に、底面(三脚下)撮影用の底面アダプターの回転軸を追加した3軸パノラマ雲台です。回転軸は、クリックストップと適度な摩擦で止まり、回転を固定するネジはありません。底面アダプターも含めて、回して止めて撮影するだけの簡単操作です。
底面アダプターを使用して撮影した画像を利用して、ステッチ時に三脚を消去します。底面アダプターは、屋内、日陰、曇天、夜間など、三脚の影が無い場合に便利です。シャッター速度が遅くなる場合は、ブレ防止のため、2秒タイマーやリモコン等も利用してください。
屋外晴天(三脚の影あり)など、シャッター速度が速く、ブレの心配がない時は、三脚を持ち上げて手持ち撮影するほうが、撮影もステッチも簡単で、撮影ミスも少なくなります。
底面撮影用アームの軸間距離は103.7mmで、底面撮影時のオフセットは207.4mmになります。三脚を207.4mm移動すると、視点ズレのない底面画像を撮影できますが、三脚の形状により、207.4mmの移動では三脚をうまく消去できない場合もあります。移動誤差もあるため、大きめに(300mm程度)移動して撮影すると安心です。
底面アダプターの回転軸には、クリックストップのプランジャーを2個使用して、水平撮影での回転時に底面アダプターが動かないように固定力を高めています。回転軸の予圧調整で摩擦を大きめにすることで、運搬などでの取り回しが良くなります。
対応カメラ、対応レンズ専用です。他のカメラやレンズでは使用できません。
小型軽量で軽快に撮影できます。
手振れ補正を内蔵していないので、撮像センサー位置が移動する心配がありません。(撮像センサー位置が異なる画像が混ざると、パノラマ合成での合わせ精度が劣化します。)
実測質量278.5g、レンズキャップ付きで293g、レンズキャップの直径72.3mm程度です。
レンズキャップの直径が大きいため、パノラマ雲台も大きくなります。
仕様上のレンズ焦点距離は8mmですが、Huginでパノラマ合成したときの焦点距離はTTArtisan7.5mmF2よりも短く、Samyang8mmF2.8と同程度でした。
ZV-E10+7.5mmF3.5(Samyang):パノラマ合成上の焦点距離=7.481mm(フルサイズ換算11.222mm)
ZV-E10+8mmF2.8(Tokina):パノラマ合成上の焦点距離=8.725mm(フルサイズ換算13.087mm)
NEX-5R+8mmF2.8(Samyang):パノラマ合成上の焦点距離=8.875mm(フルサイズ換算13.313mm)
α7+11mmF2.8(TTArtisan):パノラマ合成上の焦点距離=14.621mm(フルサイズ)
ZV-E10+7.5mmF2(TTArtisan):パノラマ合成上の焦点距離=9.898mm(フルサイズ換算14.847mm)
TTArtisan7.5mmF2よりも画角が広いため、1周4枚での撮影も可能ですが、オーバーラップが少なくコントロールポイントの抽出が難しい撮影シーンも考えられ、1周5枚での撮影が安全です。
Hugin上の理想魚眼レンズ(等距離射影)からの誤差が小さく、パノラマ合成作業が楽なレンズです。
短時間のテスト撮影では、逆光耐性は、TTArtisanよりも良さそうに感じました。
Tokina 8mmF2.8と、NPPがほぼ一致する(0.2mmの差)ため、付け替えて使用できます。
撮影:36度ステップ1周10枚*3段+真上+真下+三脚下+三脚影消し=合計34枚
水平回転は36度ステップ10ポイント、上下回転は45度ステップ8ポイントのクリックプレートを使用しています。
最大パノラマ画素数:25288*12644程度
納品前に、車庫前でテスト撮影しました。
底面アダプターを使用して三脚下を撮影しています。
三脚の影消し用に、三脚を大きく(60cmくらい)動かして追加撮影し、9枚を合成しています。
撮影日時
2023年2月21日11:27
撮影場所
愛媛県愛南町、西ノ沢工房の車庫前
設定
RAW、ISO AUTO、F8、1/1000秒
リモコン等を使用せず、カメラのシャッターを手で押して撮影。
RAW現像ソフト
Capture One 22 Express for SONY、無料版
パノラマ合成ソフト
Hugin 2020.0.0(2020-12-12)、無料
パノラマ画像のダウンロード
→ pano_ZVE10_8mmF2.8.jpg (14142*7071画素、36.9MB)
「移築古民家を無料開放していますので、インテリア撮影の練習場として最適です。
底面部は全て底面アームを使用し、股ヌキで三脚を消してます。
設計意図の約20cm(目分量)で移動」