価格
税込11,000円(カメラ、レンズ、三脚は含みません)、送料別
撮影
・90度ステップ水平1周4枚の4枚撮影
・90度ステップ水平1周4枚+真上+真下+三脚下(三脚影消し兼用)の7枚撮影
水平クリックストップは45度ステップ8ポイントで、1つ飛ばしで撮影します。
Hugin(パノラマ合成フリーソフト)上のパノラマ最適画素数は10026*5013程度です。
取付
三脚への取付は小ネジですが、大ネジへの仕様変更も可能です。
カメラネジ(脱落防止のEリング付き)が付属します。
大きさ、質量
176mm*70mm*30mm、174g
特徴
ヨー軸(左右回転)とピッチ軸(上下回転)の2軸パノラマ雲台です。回転軸は、クリックストップと適度な摩擦で止まり、撮影中に回転軸を固定するネジはありません。回して止めて撮影するだけの簡単操作です。回転軸は、皿ネジとスラストボールベアリングで、適度な摩擦が得られます。
対応カメラ、対応レンズ専用です。他のカメラやレンズでは使用できません。
フルサイズ機と比較するとダイナミックレンジが狭くなりますが、小型軽量で軽快に撮影できます。
手振れ補正を内蔵していないので、撮像センサー位置が移動する心配がありません。(撮像センサー位置が異なる画像が混ざると、パノラマ合成での合わせ精度が劣化します。)
マイクロフォーサーズ用レンズですが、マウントアダプター(マイクロフォーサーズ用レンズ→Eマウントカメラ)を付けて使用します。レンズのフードを削ることで、小判型のイメージサークルになり、水平に撮影して真上まで写ります。
「コンバージョン ツール キット for SONY Eマウント 」を使用すると、マウントとフードの両方を交換できます。
真上と真下の画質を気にせず、三脚消しも不要なら、水平4枚で撮影できます。撮像素子の有効エリアが広くなるため、同じ4枚撮影の円周魚眼レンズよりも高画質のパノラマを作成できます。
ゴーストやフレアも比較的優秀で、Hugin上の理想魚眼レンズ(等距離射影)からの誤差が小さく、パノラマ合成作業が楽なレンズですが、画角が広いためか、誤差の大きなコントロールポイントが自動抽出されやすい感触です。
晴天屋外で、三脚下撮影で三脚影消しを兼用するため、カメラの影が同じ場所に落ちないように、手持ちで視点をシフトさせて三脚下を撮影しています。三脚下は視点ズレが大きくなり、コントロールポイントの自動抽出では、三脚下の床板に合わせズレが残ります。
底面合成のとき、手動でコントロールポイントを追加することで、床板の合わせズレを目立たない程度に軽減します。
撮影日時
2015年9月14日12:56:39~12:56:49(11秒間で7枚撮影)
撮影場所
東京都 小笠原村 父島 大村海岸
設定
RAW、ISO100、F8、1/1000秒、太陽光
RAW現像ソフト
Capture One 20 Express for SONY、無料版
パノラマ合成ソフト
Hugin 2019.2.0(2019-12-30)、無料
Hugin用前処理スクリプト(サンプルデータに同梱)
そのままでは扱いにくいHuginですが、前処理スクリプト(VBScript)で、Huginプロジェクトファイルの作成、コントロールポイントの抽出、最適化、初期設定を行うことで、Hugin上での操作を削減できます。
7枚の画像の撮影順(名前順)は、水平90度ステップ右回りで4枚→真上→真下→三脚下(三脚消し/三脚の影消し兼用)に固定です。
[1パノラマ]=[1フォルダ]に画像を分類した後、前処理スクリプトにフォルダをドロップして前処理を実行します。複数のパノラマフォルダの、親フォルダをドロップすれば、まとめてバッチ処理できます。
前処理スクリプトは、カメラとレンズの組み合わせに応じてパラメータ等を最適化していますが、カメラとレンズには個体差があり、最適パラメータを調整する場合など、メモ帳などで編集して利用できます。
パノラマ画像のダウンロード
pano_NEX5R_7mm.jpg (10000*5000画素、22.0MB)
サンプルデータのダウンロード
Data_NEX5R_7mm.zip (75.2MB)
RAW現像したjpeg画像7枚と、前処理スクリプトのセットです。
パノラマ合成の詳細は、同梱の「説明.txt」を参照してください。
レンズフードを削ることで、小判型のイメージサークルになりますが、小判の両側(短辺側)は、レンズフードで少し隠れています。元のレンズキャップを使用するため、フードの削り込みを少なめにした影響です。パノラマ合成では、この部分にスクリプトでマスクを追加して対応しています。レンズフードを大きく削れば、マスクも不要になります。
水平4枚だけ使ってパノラマ合成し、7枚合成と比較することもできます。水平方向の画質は同じで、真上と真下の画質や、三脚消しに差異が発生します。
Huginパノラマ合成デモ(NEX5R+7.5mmF3.5対角魚眼)
サンプルデータを使用した、スクリプトによる前処理と、Huginでのパノラマ合成(水平調整、底面合成、三脚影消しを含む)のデモ動画です。
サンプルデータ同梱の「説明.txt」の補足として、Windows画面のキャプチャー動画を作成しました。
前処理=3分、パノラマ編集作業=6分、ステッチ(合成)=3分程度ですが、動画を編集して、前処理とステッチを早送りしています。
空のコントロールポイント削除、底面合成でのコントロールポイント削除と追加、影消し用のマスク追加のため、作業時間が長くなっています。