価格
税込3,000円(カメラ、レンズ、一脚は含みません)、送料別
撮影
横位置で上7度固定、90度ステップ1周4枚の、合計4枚撮影
回転軸を持たないため、クリックストップもありません。一脚に固定して、一脚ごと回して、90度ごと、と思われる向きで撮影します。画角が広く、90度からのズレは問題ありませんが、回転時に視点がズレないように(回転軸とする一脚がブレないように)注意して撮影します。
Hugin(パノラマ合成フリーソフト)上のパノラマ最適画素数は9070*4535程度です。
取付
一脚への取付は小ネジですが、大ネジへの仕様変更も可能です。
カメラネジ(脱落防止のEリング付き)が付属します。
大きさ、質量
69.7mm*20mm*14mm、23g
特徴
一脚に固定する、シンプルなパノラマプレートです。カメラに合わせた削り込みにより、カメラをしっかりと固定できます。
三脚+1軸/2軸雲台での撮影と比較すると、視点の正確な固定が難しく、合わせ精度が劣化しやすくなります。撮影練習により、ある程度の精度改善も可能ですが、近景での多少のズレを許容して、お気軽に撮影する用途に向いています。
お気軽に撮影しても、スマホなどでの手持ち撮影や、googleのマルチレンズ機材よりも、視点ズレを小さくでき、比較的良好なパノラマを作成できます。
対応カメラ、対応レンズ専用です。他のカメラやレンズでは使用できません。
フルサイズ機と比較するとダイナミックレンジが狭くなりますが、小型軽量で軽快に撮影できます。
手振れ補正を内蔵していないので、撮像センサー位置が移動する心配がありません。(撮像センサー位置が異なる画像が混ざると、パノラマ合成での合わせ精度が劣化します。)
少ない撮影枚数で全周を撮影でき、持ち運び、撮影、合成共に楽で、お気軽に撮影するには最適なレンズです。
優秀なレンズですが、正射影なので、パノラマ合成では周辺画像が引き延ばされ、解像度は不利になります。また、APS-C用の円周魚眼レンズなので、撮像素子の画素数を有効に利用できない点が気になります。
パノラマ合成ソフトHuginでは、レンズタイプに「正射方位」を指定しても、合わせズレやエラーが発生する場合があり、合わせ精度を気にすると手間がかかる印象です。
東京ディズニーシーの夜景パノラマです。
三脚も一脚も禁止のため、0軸雲台(パノラマプレート)を小さな板に付けて、地面に置いて(90度ごとに地面に置きなおして)撮影しています。
視点ズレと正射影の影響により、コントロールポイントの誤差が大きく、最大誤差6程度(通常は3程度)を目標に最適化しています。近景の合わせ精度の劣化により、地面の石畳に乱れが見られます。真下を撮影していないため、真下に四角い穴が開きますが、90度ステップ4枚撮影の方向のズレにより、真下の四角形が歪んでいます。
撮影日時
2014年10月11日21:38:12-21:38:40 (29秒間で4枚を撮影)
撮影場所
千葉県浦安市舞浜 東京ディズニーシー
設定
RAW、ISO100、F値不明、2秒、2秒タイマー使用
RAW現像ソフト
Capture One 20Express for SONY、無料版
パノラマ合成ソフト
Hugin 2019.2.0(2019-12-30)、無料
Hugin用前処理スクリプト(サンプルデータに同梱)
そのままでは扱いにくいHuginですが、前処理スクリプト(VBScript)で、Huginプロジェクトファイルの作成、コントロールポイントの抽出、最適化、初期設定を行うことで、Hugin上での操作を削減できます。
4枚の画像の撮影順(名前順)は、90度ステップ右回りで4枚です。
[1パノラマ]=[1フォルダ]に画像を分類した後、前処理スクリプトにフォルダをドロップして前処理を実行します。複数のパノラマフォルダの、親フォルダをドロップすれば、まとめてバッチ処理できます。
前処理スクリプトは、カメラとレンズの組み合わせに応じてパラメータ等を最適化していますが、カメラとレンズには個体差があり、最適パラメータを調整する場合など、メモ帳などで編集して利用できます。
パノラマ画像のダウンロード
pano_NEX5R_MADOKA_0.jpg (9000x4500、10.8MB)
サンプルデータのダウンロード
Data_NEX5R_MADOKA_0.zip (29.6MB)
RAW現像したjpeg画像4枚と、前処理スクリプトのセットです。
パノラマ合成の詳細は、同梱の「説明.txt」を参照してください。
Huginパノラマ合成デモ(NEX5R+MADOKA全周魚眼)
サンプルデータを使用した、スクリプトによる前処理と、Huginでのパノラマ合成(水平調整を含む)のデモ動画です。
サンプルデータ同梱の「説明.txt」の補足として、Windows画面のキャプチャー動画を作成しました。
前処理=1分、パノラマ編集作業=3分、ステッチ(合成)=2分程度ですが、動画を編集して、前処理とステッチを早送りしています。
お気軽さを優先し、細かい調整を行っていませんが、誤差の大きなコントロールポイントの削除に時間がかかっています。モザイクモード(視点移動)を使えば誤差を小さくできる可能性があります。