価格
税込16,000円(カメラ、レンズ、三脚は含みません)、送料別
直径の大きなレンズに合わせて、カメラアームに段差を付けたことで、価格が1000円高くなっています。
撮影
・72度ステップ水平1周5枚+真上+真下+三脚下(三脚影消し兼用)の8枚撮影
水平クリックストップは36度ステップ10ポイントで、1つ飛ばしで撮影します。
Hugin(パノラマ合成フリーソフト)上のパノラマ最適画素数は15850*7925程度で、ストリートビュー用の高解像度パノラマ(14142*7071)を、少ない枚数で撮影できます。
取付
三脚への取付は、大ネジ/小ネジ兼用です。(小ネジの三脚には、付属の変換ネジを使用します。)
カメラ取付用の小ネジ(脱落防止のEリング付き)が付属します。
大きさ、質量
30.0mm*142.3mm*175.1mm、295g
分解して、2軸雲台として組み立てると、30.0mm*81.6mm*164.1mm、217g
特徴
ヨー軸(左右回転)、ピッチ軸(上下回転)に、底面(三脚下)撮影用の底面アダプターの回転軸を追加した3軸パノラマ雲台です。回転軸は、クリックストップと適度な摩擦で止まり、回転を固定するネジはありません。底面アダプターも含めて、回して止めて撮影するだけの簡単操作です。
底面アダプターを使用して撮影した画像を利用して、ステッチ時に三脚を消去します。底面アダプターは、屋内、日陰、曇天、夜間など、三脚の影が無い場合に便利です。シャッター速度が遅くなる場合は、ブレ防止のため、2秒タイマーやリモコン等も利用してください。
屋外晴天(三脚の影あり)など、シャッター速度が速く、ブレの心配がない時は、三脚を持ち上げて手持ち撮影するほうが、撮影もステッチも簡単で、撮影ミスも少なくなります。
底面撮影用アームの軸間距離は107.4mmで、底面撮影時のオフセットは214.8mmになります。三脚を214.8mm移動すると、視点ズレのない底面画像を撮影できますが、三脚の形状により、214.8mmの移動では三脚をうまく消去できない場合もあります。移動誤差もあるため、大きめに(300mm程度)移動して撮影すると安心です。
底面アダプターの回転軸には、クリックストップのプランジャーを2個使用して、水平撮影での回転時に底面アダプターが動かないように固定力を高めています。回転軸の予圧調整で摩擦を大きめにすることで、運搬などでの取り回しが良くなります。
対応カメラ、対応レンズ専用です。他のカメラやレンズでは使用できません。
小型軽量で軽快に撮影できます。
手振れ補正を内蔵していないので、撮像センサー位置が移動する心配がありません。(撮像センサー位置が異なる画像が混ざると、パノラマ合成での合わせ精度が劣化します。)
実測質量344g、レンズキャップ付きで373g、レンズキャップの直径75mm程度です。
レンズの直径が大きいため、パノラマ雲台も大きくなります。
仕様上のレンズ焦点距離は7.5mmですが、Huginでパノラマ合成したときの焦点距離はSamyang 8mmF2.8よりも長く、TTArtisan 11mmF2.8(フルサイズ)と同等の換算焦点距離です。
ZV-E10+7.5mmF3.5(Samyang):パノラマ合成上の焦点距離=7.481mm(フルサイズ換算11.222mm)
NEX-5R+8mmF2.8(Samyang):パノラマ合成上の焦点距離=8.875mm(フルサイズ換算13.313mm)
α7+11mmF2.8(TTArtisan):パノラマ合成上の焦点距離=14.621mm
ZV-E10+7.5mmF2(TTArtisan):パノラマ合成上の焦点距離=9.898mm(フルサイズ換算14.847mm)
Samyang7.5mmF3.5は小判型のイメージサークルで長辺180度の画角により真上と真下を省略可能ですが、このレンズは対角魚眼なので、真上と真下を省略できません。また、1周を4枚でカバー可能ですが、オーバーラップが少なく、コントロールポイントの抽出が難しくなり、実用上は1周5枚の撮影が必要です。撮影枚数は増えますが、焦点距離が長いため、解像度や画素数では有利になります。
Hugin上の理想魚眼レンズ(等距離射影)からの誤差が小さく、パノラマ合成作業が楽なレンズです。
短時間のテスト撮影では、解像度や逆光耐性は、11mmF2.8(TTArtisan)と同程度に感じました。(解像度は良いが、大きなゴーストが出る場合がありそう)
納品前に、車庫前でテスト撮影しました。
太陽が雲に隠れて、三脚の影がない状態で、三脚下は底面アダプターを使用
撮影日時
2021年12月13日12:24~(30秒間で8枚撮影)、底面アダプターの使用に少し手間取っています。
撮影場所
愛媛県愛南町、西ノ沢工房の車庫前
設定
RAW、ISO100、F8、1/160秒、AEロック
リモコン等を使用せず、カメラのシャッターを手で押して撮影。
RAW現像ソフト
Capture One 22 Express for SONY、無料版
パノラマ合成ソフト
Hugin 2020.0.0(2020-12-12)、無料
Hugin用前処理スクリプト(サンプルデータに同梱)
そのままでは扱いにくいHuginですが、前処理スクリプト(VBScript)で、Huginプロジェクトファイルの作成、コントロールポイントの抽出、最適化、初期設定を行うことで、Hugin上での操作を削減できます。
8枚の画像の撮影順(名前順)は、72度ステップ右回りで5枚→真上→真下→三脚下に固定です。
[1パノラマ]=[1フォルダ]に画像を分類した後、前処理スクリプトにフォルダをドロップして前処理を実行します。複数のパノラマフォルダの、親フォルダをドロップすれば、まとめてバッチ処理できます。
前処理スクリプトは、カメラとレンズの組み合わせに応じてパラメータ等を最適化していますが、カメラとレンズには個体差があり、最適パラメータを調整する場合など、メモ帳などで編集して利用できます。
パノラマ画像のダウンロード
→ pano_ZVE10_7mmF2.jpg (14142*7071画素、32.3MB)
サンプルデータのダウンロード
→ DataZVE10_7mmF2.zip(139MB)
Jpeg画像8枚、前処理スクリプト、Huginプロジェクトファイルのセットです。
パノラマ合成の詳細は、同梱の「説明.txt」を参照してください。