Travel 2004②

ボホール・ボストン+NY・ロンドン+ベニス

<フィリピン:ボホール>

'04年9月3~10日 by Kanさん@Makati

赴任前からHP見てました!といつも嬉しいメールをくださるKANさんからのボホール旅行記!フィリピンの海に魅せられたKANさんの旅とは…。

***

旅行日程: 9月3日:バリカサグ島沖にてダイビング/ 9月4日:バリカサグ島沖にてダイビング/ 9月5日:バリカサグ島沖にてダイビング

9月6日:パングラオ島へ移動/ 9月7日:パングラオ島沖でダイビング/ 9月8日:チョコレート・ヒルズ見学

9月9日:タルシエ(猿)見学/ 9月10日:マニラに戻る

ほとんどダイビングに時間を費やしたたびでした。とはいえ潜ったのは6本のみでしたが、これがスバラシかった!そう、ボホール島はダイビングのメッカでもあるんです。正確にいうと、ボホール島の周囲にある島々の沖に、素晴らしいダイビング・スポットがいくつもある、ということです。最初の4日間を過ごしたバリカサグ島という小さい島は、特に有名なスポットのようです。(……友人にそう薦められ行ってきました)

マニラからボホールへの飛行機は一日2本出ています。私たちが3日(木)に乗ったのは午前9時の便でした。ボホールまでは空路で一時間弱。あっという間でした。ボホール本島で一番大きな街(といっても小さい町だけど)タグビラランのそばの空港についたのが10時過ぎ。ここから車で20分で港に到着、そこからバンカー・ボートで約一時間でバリカサグ島だから、お昼前にはリゾートに着くね~楽勝・楽勝とナメていた私たち。でも人生ってそんな簡単にはいかないものですね……

PAL(フィリピン航空)は国際的な評価は微妙なところでありますが、国内では「一番マシ」と言われている航空会社なわけでして、まあ一流のサービスは望めないのですが、最低限のことはちゃんとやる―というのが私の中での評価だったんですが……。

タグビララン空港(新しいのを工事しているため、相当シンプルな仮の空港)に到着、荷物も出てきたし、出発準備OK。しかしうちのひとの姿が見えない。よく目を凝らして見ると、怖ーい顔で空港の職員に文句をたれているあの人は私の連れではありませんか!

そう。彼のスーツケースが到着していなかったのです。こっちは焦っているのに、フィリピン人の空港職員さんたちはのんびり構えている……なぜだ!?(答え:それがフィリピンのひとの性格だから??) まあまあ、お客さん落ち着いて…となだめられ、職員さんと私たちは空港二階のPALオフィスへ。マニラに問い合わせると、彼の荷物はどうやら積み忘れられていたらしく、まだマニラにあります、とのこと。電話してくれた職員さん、にこにこして「よかったねー!夕方の便で持ってきてくれるって!」だって。って、よかったの?もちろん無くなってなかったのはよかったけど、それじゃ夕方遅くまで、着替えも何も手元にないってことー?

しかし、なぜこんなことが起きたのでしょう。理由はおそらく……こういうこと。小さめのスーツケースだったので機内に持ち込むつもりで、チェックインしなかった彼の荷物。ところが、乗り込む直前のボディチェックの時にそんなの持ち込んじゃダメ、と言われたんです。チェックイン・カウンターではいいって言われたのにね…。で、またカウンターにわざわざ戻って、荷物を預けた。しかしカウンターの職員さんは朝の出発便にのせることを忘れた?それとも出発時間が迫っていたから間に合わなかった?真相は闇の中ですが、休暇のスタートから怒ってばかりじゃ何なので、腑に落ちないけどまあ良しとしよう、ということに。私の荷物とダイビング道具だけ持って、とりあえずリゾートに向かいました。

空港からミニバンに乗って港まで行き(約20分)、そこからバンカー・ボートに乗ってバリカサグ島へ。バリカサグはほんとに小さな、地図によっては載っていないこともあるぐらいの島です。しかしダイビングをする方なら、聞いたことのある方がいらっしゃるかもしれませんね。

ボートに乗って島まで一時間ということだったのですが、ボートに乗ってからの始めの20分くらいは、水はキレイだけど海草だらけ……という感じで、どうなんだろう?と思っていたのですが、だんだん水が濃いブルーになり、海底が白砂の部分が現れて、まるで藍色の海に現れた白い道をボートが渡っていくみたいな、幻想的ともいえる風景になりました。

約一時間後にバリカサグ島に到着。しかし到着したはいいが、リゾート(というほどのモノでもない)には誰もいない。スタッフは二・三人いることはいるが、客がぜんぜんいない。20以上部屋(カバナ)があり、4・50人の客なら平気で収容できそうなリゾートなのに。やっと出てきた受付のスタッフに聞いてみると、「ああ、そう。客はあなたたちだけよ。」ここはこの島唯一のリゾートなのに、客は私たちだけ?平日とはいえ金曜なのに?超人気ダイブスポットなのに?

部屋に案内され――まあ、部屋はフィリピンでは普通レベルの部屋で、ダイビング・リゾートだし、あまり期待してなかったのでいいんですが、私たちのカバナのすぐ傍で、にーちゃんたちがなんか工事してるし。うるさいし。窓を開けようもんなら、みんなすっごいじろじろ見てくる~。ほかの部屋全部開いてるんだから、もうちょっと静かでプライバシーのあるところに入れてくれよな~と思いつつもとにかくお腹が空いていたので、レストラン(というよりは「食堂」って雰囲気)へ。

よくあるフィリピン風の料理(ビーフンとか、お魚とか)を食べ、デザートに何か、と思い、メニューにある「フルーツ・プラッター(盛り合わせ)」を頼もうとしたところ、ウェイターさんがこう言います。「今、島に、フルーツはマンゴとパイナップルしかないので、その二つだけでいいですか」。そりゃ、しょうがないからいいですよ。お願いします。でも心の中では「うーん、地球のさい果てに来ちゃったのかも―」と思ってしまいました!

食後うとうと一時間ほど休んだあと、海に繰り出しました。海ってこんな色だっけ?と思わずにいられないほどきれいな藍色。BLUEってこういう色なのね~と感激。朝早く起きたこと&ダイビングをして疲れていたこともあり、その夜は9時ごろには眠ってしまいました。(ちなみにマニラの空港に置きざりにされていたらしいいうちの人のスーツケースはこの日の夜に島に無事着きました。着替えが無くて不便だったけど、半日の我慢だったし、ダイビング道具は手元にあったし・・で不幸中の幸いってとこかな・・)

翌日は2ダイブしました。島で何をやってたか、っていうと、ダイブして、休憩して、ダイブして。その繰り返し。さすがに土曜ということもあり、他の客もぽつぽつと現われ始めました。日本人3人くらいのグループ、ドイツ人の14・5人の団体ダイバー。人気(ひとけ)がなく寂しかった島が、ちょっと賑わってきたのはいいんですが、思わぬ落とし穴が。

「パイナップルジュースください」とウェイターさんにお願いしたら、「パイナップルはもうありません」って……。あのドイツ人たちが全部飲んじゃったに違いない!しかもここのマンゴは熟れ過ぎなのか、おいしくない……

そんな素朴な島の食堂のメニューには、デザートに甘いものなんて無く、ひたすらフルーツ・プラッターだけ。しかも「フルーツ盛り合わせ」のはずなのにマンゴーだけ!朝のコーヒーはネスカフェのインスタント・コーヒー。本物のミルクなんてないから、これまたネスカフェのパウダー・・(ケミカルなものいっぱい入ってそう)

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今回の旅行の後半3泊はANANYANAという、パングラオ島(ボホールにくっついてる島)のリゾートで過ごしました。前半のバリカサグ島のリゾートに比べると、部屋の環境も、サービスも、ずーっとハイレベル。ここがあまりに気に入ったので、本当は誰にも教えず秘密にしておきたいぐらい。

このリゾートは収容可能なゲストは10組まで、というこじんまりしたプライベート・リゾートなのですが、私はそのあまり大きくないところがとても気に入りました。現在はオフ・シーズンであることもあって、私どもを含めて4組しかゲストはいませんでしたが、それぐらいだとお互いに親近感も出てきて、食事の時には挨拶を交わすようになるし、ちょっとしたお喋りを楽しむこともできたし。

このリゾートの目の前にあるビーチは、プライベート・ビーチで個人の所有地なので、物売りの人々などが集まってこないのもよかった。自分のやりたいこと――読書だったり、お昼寝だったり――を心おきなく楽しむことが出来ました。

特筆すべきはここのレストランの食事でしょう。西洋の料理の影響を受けたアジアン・キュイジーヌとでも言いましょうか。何を食べても美味しかったなぁ。メニューのネーミングも楽しい。英国風の朝ごはんはBRITISH TABLOID、アメリカ風の朝ごはんはAMERICAN BEAUTY。そしてイタリア風のカリカリの薄い生地のピザも“絶品”でした。

一泊US$100、日本の感覚でいけば安いけれど、こちらの感覚ではそれなりにちゃんとしたリゾート。部屋のインテリアも南国風の、シンプルだけど温かみのあるスタイル。ベッドはたっぷりとしたサイズで、このマットレスがしっかりしたいいマットレスで毎日ぐっすりと眠れてうれしかった。(バリカサグの宿のベッドが柔らかすぎて、背中が痛くなってしまったので)

このリゾートを心地よいと思った理由には、食べ物やサービスのよさにくわえて、エコ・フレンドリーな環境であったということがいえます。

あえてそうしているのかどうかは分からないのですが、こちらの部屋にはプラスチックのものが見当たらない。家具は木や竹を使った温かみのあるもの。それから、例えばシャンプーや、せっけんも、バナナの葉でくるんであったり、木のシャンプー入れに入れてあったり。本当に小さな小さなことで、そんなことで「いいアイデア!」と感心する私を見て、パートナーは「そんなことぜんぜん、気にも止めなかった」と言ってました。が、小さなことでも積もれば山となります。ゲストが来るたびに、あのよくある小さなプラスチックのシャンプー容器が作られ、捨てられ、それが何万回と繰り返されているんですよね。それを思えば、何度でも使える木の入れ物にシャンプー液を毎回つぎたしていく。せっけんの包み紙も、バナナの葉を使えば、資源のむだにならないし、ごみも出ない(自然に帰っていくわけだし)。

とても静かで、マニラの喧騒から逃れてきた私たちにはぴったりの落ち着いたリゾートでした。絶対また来ます!とリゾートの従業員さんと約束してきたので(笑)近いうちにまたこのリゾートを訪れたいですね。

<アメリカ:行くまでが大変でしたの旅!>

'04年8月26日~9月05日 ボストン+NY by linlin

有名デザイナーやアーティストによるAPPLE
世界貿易センターから移動されたオブジェ。Sep.11のすさまじさを感じさせてくれる。

今回は、旅先でよりも、その出発前のトラブルで、「旅行キャンセル?」の危機でした。

いえいえ、なんてことなく、自分の体調不良だったんですが、高熱により意識を2・3分失いまして…。とにかく熱のために体がだるかったので、椅子の上で足を上げて(=体育座り)をしていたわけです。で、気が付いたら床の上で、体が硬直している感じ。どうやら一瞬意識を失い、床に落ちたらしい。両膝に青あざが出来、たんこぶにはならなかったものの、おでこも触ると痛い。そんな状況下にありながらも、「マカティーメディカルの救急に連れて行くのだけは止めて~!」と訴えた私でありました。(住んでる人なら分かるよね?この気持ち)しかし、その3日後にはアメリカに旅立ったのでした。

さて、今回の旅はボストンとニューヨーク。7年前にも同じコースで旅行に行っているのですが、今回は友人の結婚式に出席のため。(そうでなければ、ヨーロッパ旅行から2ヶ月もたたないこの時期に、アメリカに向かわないでしょぅ?)

旅行の目的が目的だけに、旅程を変更できない旅行でしたが、なんとNYでの滞在が共和党大会に大当たり!街中にポリスがあふれ、きっとひったくりなどの被害は、期間中かなり減っただろうなぁと思うほど。大会が夕方以降の時間だったようで、連日夕方から道路規制がされるわけですが、日が暮れてからまでは歩き回る旅ではなかったので、個人的には問題なし。

街中や空港での警備はそうとうだろうと思っていたのですが、入国審査も特別なことがなくクリア。しかし、手荷物チェックは厳しく、うっかりPCをカバンから出さずにいたら、「ちょっとこっちへ!」。「あ、PCなの…」とカバンから出そうとすると、「触らないで!」ちょっと面倒。

それから…街中の警備は、この程度でいいの?という感想かな。だって、これならマカティの街中の方がよっぽど厳しい。ショッピングモールやホテルを出入りするのも、手荷物のチェックが全くないし、銃をもった警備の人もいないし。テロのあとのアメリカってどんな感じかと思っていたのですが、想像していたほど煩わしいものではありませんでした。

そうだ!ここで今回の旅の唯一の文句を!

アメリカ行きの飛行機は、スーツケースの鍵を開けとけとか、貴重品は全て手荷物にとか、「本当のホントに?」というルールを押し付けられたわけですが、実際は成田空港にいる係員さえも、ちゃんと把握していないと思うのです。

まず、鍵については…、「鍵はかけないほうがいいんですね?」との質問に「ダイレクトでアメリカに入られる場合は、ちゃんと鍵をしても大丈夫です。鍵を開けるように言われたらあければいいし、ただ、呼び出しが聞こえないときがあるので、開けといた方がいいのですが」と言ったんです!荷物チェックのお姉さんは!

実際は間違え!私たちが荷物を受け取るときには、すでに開けられた後。よりによって私のスーツケースは鍵を開けやすく(簡単に出来るわけじゃないようだけど、壊さなくても開く…とほほ)、飛行機に乗るたびに開けられてました!ちなみに、成田空港でも選ばれし私のスーツケースは開けられました。

ちなみにというか、案の定と言うか、スーツケースを開けられて、物を取られるという被害もかなり報告されているようです。そりゃそうだ!

ま、スーツケースの鍵については、「鍵をしないように」としつこく宣伝していたので、ここは「係員の話を鵜呑みにした私が悪かった」としても、腹立たしいのはカメラのフィルム。一昔前は、フィルムは手荷物。それも特別な袋に入れて…と言っていたではありませんか。それが最近は「このX線はフィルムには問題ありません」のような張り紙が大きくしてある状態。なので、気にせずにスーツケースに。そしてチェックインのカウンターで初めて「アメリカに行かれる方に」という説明書を手にしたのでした。そしたら…「アメリカのX線はとても強力なので、カメラのフィルムは手荷物にしてください」ですって。 絶句!

これから結婚式の写真を撮ろうと言う時に、もしかしたら駄目になってるフィルムは使えないでしょ?で、頭にきてNYの空港でトランジットの時にゴミ箱に!そしてボストンで調達(友達に買ってきてもらいました)

今回の旅行での愉快な出来事は・…NYで、とあるビルで起こりました。

場所はトランプタワー。タワーレコードがあるのを見つけて、ビルに入り、まずは地下1階でDVDを物色。マニラで買ったリージョンフリーのDVD器のおかげでアメリカでもDVDを見て回る楽しみがあるわけです。(でも…、マニラだと、もうビデオを探すのは至難の業なんだけど、アメリカはまだまだビデオが全盛。)

その後、2階のスターバックスで「くまチェック」。ボストンで、「ボストンレッドソックス」のスタバくま(=アメリカ限定ベアリスタのメジャーリーグシリーズのくまちゃん)を買えたので、NYではヤンキーズとメッツの2つが手に入るかもと期待は大!(でも、本当は随分前に発売されている品なので、もうないだろうと思ってたけど…)。そしたら、なんと、NY限定のくまちゃん発見で、ニコニコ!自由の女神のくまちゃんです!(それも、古くなったからか半額!)

そして・・・エスカレーターで1階に戻ると、ガードに囲まれた随分と胸板の厚い男が・・・。そう、シュワルツネッがーではありませんか!

昨日、共和党大会で演説したのはテレビでも見てたので、知ってましたが、おお、近距離!あわててカメラでパチリ。万年筆でも買ってたようで、お店のガラス越しの写真です。 その後、トランプさんも来て、大声で笑いながら握手。トランプさんの写真?それは撮らなかったわ。

今回は、このシュワルツネッガー発見がビックニュース。久々のアメリカ食事情は…相変わらずで、一番美味しかったのは日本食店。ボストンでは2日も連続で同じ寿司屋に行ってしまった。ニューヨークは、日本人サラリーマンが足繁く通ってそうな(でも、高いぞ!)日本食レストランが美味しかったかな。しかし、そういうところで働いている日本人スタッフって、どうしてああも横柄な態度なんだろうかぁ?!

<英国+イタリア:トラブル遭遇連発の旅>

'04年6月29日~7月10日 ロンドン+ベニスにて by linlin

何年も続けて同じ場所に旅行に行く場合、特に街だと、変化が少なく退屈することもあるのですが、懲りもせずにまたロンドンに行って来ました。いつものようにカメラを2つ持ち、地図片手に歩き回るわけですが、今回は「ここの店もよ~し!」「看板も同じ!」と、まるで指差し確認をして歩いていました。

今回は珍しく、ロンドン以外の土地にも出かけました。飛行機はマニラからキャセイを使用、マニラ発香港経由でロンドンへ。ロンドンからベニスは英国航空でガトウィック空港からベニス往復です。ちなみにキャセイですが、ちょうどキャンペーンで新聞にも広告が出ていた時期ですが、なんと、そのキャンペーンよりもローカルの旅行社が出してくれた費用の方が安いという、なんとも説明のつかない価格でチケットをGET。

今回の旅では、移動の時間がいつもより多いから、そういうトラブルにぶつかったわけではないと思うのですが…。交通機関のトラブルに何度も巻き込まれました。

<交通トラブル>

*タクシー編

まずは、ロンドン到着日からtube(地下鉄)の24時間スト。だから駅からのタクシーが、朝の通勤のために行列。おまけにタクシーの運転手はSofitelホテルを勘違いして、他のホテルに連れて行かれ、時間とお金のロス。途中で、「あ、こっちの道から回りこむんだ」と安心して座ってたのが間違いでした。「道はタクシーの運転手に聞け」というのが常識のイギリスで、違うホテルに連れて行かれるなんて!

実は、タクシーに関しては、もう1回驚いたことが。歩いてだって10分かそこらの距離の移動でしたが、荷物も多いのでタクシーに乗ったのです。で、ホテルの名前を告げると、とりあえずスタートしたのですが、「あれ?ここ曲がらないんだ?」と思ったら、「そこだっけ?」と聞いてくる始末。「そうじゃなくて、あの通りの向こう側」というと「しょっちゅうホテルの名前が変わるからね」と言い訳。私が知る限り、少なくともここ15年変わってないのになぁ。タクシー運転手の質がかなり低下しているようです。

次!ベニスから戻ってきた日が空港のスト(=荷物の仕分けの人のストだったらしい)。ただ、コレに関しては、ガトイック空港では、全く問題なしというよりは、普段より早くスーツケースが出てきたかも!

さらに、同じ日、ロンドン中心地でのフォーミュラー1のパレードのため、リージェントストリートにかかる全ての道路がその日の朝10時から夜まで通行止め。

つまり、ロンドン市内、まさに目抜き通りを全てcloseし、Fomula 1のイベントがあったんです。私たちがロンドンに辿り着いたのが午後7時過ぎだったと思うけど、Victoriaの駅でTAXI乗ったら、「ピカデリー?」と何度も聞き返すので、まさかピカデリーを知らない運転手?と焦ったら、そうではなくて…。ホテルの前のピカデリー通りも全てクローズ。ま、イベント自体はもう終了してたんだけど、道は歩行者天国状態なわけです。で、リッツホテルの近くぐらいからスーツケースをガラガラ引いてメリディアンまで到着。人の流れに逆行して動いたので、もう、大変でした。しかし、到着が午前とか、午後1でなくてよかった!ロンドンでFomula 1をやりたいらしいけど・・・そんなときに当たったら旅行者はパニックでしょうね。ホテルの位置がわからない人はどうするんだろう?

*飛行機編

そして…、最大のスト(?)と思い、焦りまくったのが、イギリス全土での空港スト。BBCのBreaking Newsで”空港のスト!”の見出しの文字を見てしまったのです。それも帰国の1日前。なんせ、去年はBAが1週間もストをし、空港に寝泊りした人が出たぐらいですから。去年も丁度自分がロンドンにいる時で、ホント焦りましたが、キャセイ利用だったので事なきを得ました。そして、今回のニュース。どうも街中(の、旅行者が焦ってるふうではなく、おかしいと思ったのですが)実はスト解除のニュースでした。ああ驚いた。

以上はすべて個人的ではないトラブル。そして、今回はロンドン往復の飛行機内でも座席争いが繰り広げられました。いつも、ちゃんと通路側の席をキープし、安心して乗ってるというのに!

まず「行き」。飛行機は、一番前の列(前に壁があることはあるけど)の通路側という、一番ベストなポジションだったのに、乳飲み子と2・3歳ぐらいの子供つれの(イギリス人?)カップルに無理やりどかされ、もう少しで狭いところの真ん中に入れられるところでした。結局、反対側の一番前の列の真ん中になったのですが。

そのカップル、3席おさえてはあったものの、1席だけが1番前の列の窓際。ほか2席が普通の席の真ん中と通路側だったわけ。もちろん1番前の方が、子供づれにはいいので、その1席を足がかりに、真ん中の人をまずはどけ・・・自分たちのところの通路側と変わってくれるように頼んだのね。そりゃ、子連れが隣にこられるよりは、普通の席でも通路側ならハッピーだもの。

私ははじめ、そのカップルは2席だと思い、うわ・・・13時間、この4名様と私は一緒?と思って、悲しんでたら、今度は私にも代われというわけ。「通路側じゃないと嫌だ」と動く気配を見せなかったら、まるで悪者扱い。スチワーデスが「後ろに通路側があるから・・・」というので、「本当に?」といいつつ席を立ち・・・(だって、満席なのに廊下側があいてるはずないじゃないの?!)結局なし!

その隙に、カップルの旦那が私の席に座っちゃって、私は立ちんぼ。スチワーデスも困り果ててたら、とにかく一番前の列で(しかし、真ん中)いいかと言うのね。もちろん、スチワーデスには「私はねぇ、通路側を何ヶ月前からキープしたと思うわけ!」と文句はいったものの、そのカップルは動く気配も「Thank you」さえもいわないわけで・・・仕方なく13時間真ん中の席でした。

一番前の列なので、トイレなど、自由に立てましたが、やはり真ん中だと寝るのも不自由。さらに、そこの列は通路側の男性がベジタリアン、窓際の女性も・・・やはり特別食。さすがに私は「肉」を頼めなかった。

というわけで、しょっぱなから腹立たしい始まりでしたが、飛行機は予定よりも1時間も早くヒースローに到着。機長が「早朝の到着でご不便をおかけします」とアナウンスしたほどでした。到着時、5時前の気温が16度。日中が23度の予定。

そしてロンドンからマニラまでの帰り。香港までのフライト。行き有ることは帰りも? 待合室の段階で、やな予感はしてました。だって小学生だか中学生ぐらいの子達がいっぱい!お願いだから、近くの席にこないで~~~っと思ってたら、私は彼らのど真ん中!

まず、席に着こうとした瞬間、わ足しの横の席のモジモジした男の子2人+前の列の窓際の男の子が’中国語で’「○△×…」。どう考えても「僕たちは友達同士なので、前に一人いる窓際の席の子と席を替わってくれませんか」との申し出。さすがに中国語ではお返事できないので、「ゴメンね、でも通路側じゃないと嫌なの」と英語でこたえると、「うわぁ!中国系じゃなかったんだ!」という驚きの表情とともにあきらめてくれました。結果的には、私のお隣の男の子2人は、十数時間ほとんど寝てましたが。

そして、しばらくすると…他の場所から女の子が来て、私の腕をつつき中国語でまくし立てるのです。私の席の通路挟んだところに友達が1列…4人いて、そのそばに来たいから席を替われと(中国語なので、たぶんですけど)。さっきの男の子に比べて、なんてふてぶてしい態度!で、私もヘッドフォンをとることも、声を出すこともせずにゼスチャーでNO!

何ヶ月も前から通路側を予約してても、こんな目に合うとは油断なりません。そもそも「通路側がとれなければ、その便に乗らない」ほどの準備の私なのに!長距離便の場合は、重要なポイントだと思いません?

しかし、スチワーデス(あ、フライトアテンダントですか?)も気の毒。この帰りの子供たち。とくに女の子たちは、乗るなりカップラーメンを要求。さらには、食事のトレイが片付く前にもカップラーメン(アジアの人はカップラーメン大好きだからねぇ)。さすがのスチワーデスも「今か?!」と睨んでましたが、効果なし。お客様は選べないので大変だなぁ。

さて、飛行機やタクシーに乗るためにヨーロッパまで出かけたのではないので、ここらで今回の旅行の感想を少し!

<気候>

7月のロンドンは、緯度の関係で到着時の朝5時も明るかったけど、夜も10時ちかくまで明るく、夜がのんびり楽しめる感じです。ただ、気温が上でも20度ぐらいなので、寒いかな。みやげ物屋で安いフリースのパーカーを買って着てました。ただ、日中は日が照れば半袖でもいいぐらいなのに、ほんの30分後にはカーディガンにコート、2枚も重ね着する人がいるほどの気温の変化。汗をかいたと思ったら、急にさむくなったりで大変です。

ベニスはロンドンよりはずっと暖かく、日中はTシャツ一枚。日が暮れても、薄手の長袖を羽織る程度で、歩き回るにはもってこいの気候でした。

<ベニス> …やっと現地の感想!

夜10時過ぎにベニス到着でしたが、なんと空港のExchangeが全てクローズ!信じがたいことに両替ができない!ガトウィックで両替しようとしたのですが、そこではポンドからユーロしかしてくれないということで、ドルや円を受け付けてくれなかったのです。その場でまずはポンドにして、それからユーロと言う手はありましたが、手数料をダブルで払うのもなんだし…で、空港にないわけないじゃないと、そのまま飛行機に。

ベニスの空港からホテルまでは水上タクシーを使ったのですが、これまたキャッシュしか受け付けなくて、パニック!結局空港に1つだけあるというATMの場所を教えてもらい、クレジットカードでのキャッシング。EUになってからというもの、深夜まではExchangeが開いてないわけです。ああ、ビックリした!

水上タクシーは、30分で80ユーロと高く、2人で貸しきるにはもったいないものでした。さらに残念なことに、もちろん日は暮れてるし天気が悪く、水しぶきはすごいし、波がたかくて船が上下しっぱなし。景色を楽しむこともなく、暗がりを進んでいったのでした。(遠くに見える道路?の明かりが、気味悪い感じでした)

そして、次の日のホテルの朝食のビュッフェがなんと50ユーロ!28ユーロのコンチネンタルのビュッフェがないわけじゃないの!でも、なんの説明もないから、みな、普通にビュフェを食べるじゃない?そしたら、たとえばヨーグルトに手を出した瞬間に50ユーロなの。これもひどいでしょ?それに・・・ホテルのミニバーなんか、ジュースも何もかも(安くても)8ユーロ!BUT、街中ではミネラルが500mlで1.5ユーロ前後でしたが。やっぱりベニスは朝食つきの宿泊がお勧めなのかしらねぇ。

マニラのお金持ちの人に聞いた話によると、ベニスでもフィリピン人が多く働いていて、ホテルの厨房にも大概いるらしいのです。だから、どこでもフィリピン料理が楽しめていい!との感想。恐るべしフィリピン人!ニューカレドニアのホテルのレストランで会ったときもビックリだったしなぁ。そうそう、テレビで見てたんだけど、北朝鮮の観光地にいたバンドもフィリピン人だった!

さらに、ホテルのサービスの低下と言えば…、たとえばムラノに行く方法も、工場からのピックアップの方しか薦めないの。もちろん高い!それでいて、船着場の場所もなかなか地図を出して教えず、「ここから乗れるけど、遠い!」「そこから30分以上も船でかかる」というわけ。実際は、船着場なんて、10分も歩けばたどり着くところ!

で、ムラノから戻ったとき、同じコンシェルジェが「どうだった?」みたいに言うから、「ノンストップの船で25分だったし、簡単にいけるじゃないの!」と、ちょっと睨んでコメントしときました。このホテル(Europa+Regina)が、いつからWestinグループにはいったか知らないけど、おそらく昔のままのマネージメントなんだと思います。レセプションとかもイタリア人しかいないし(ま、英語は話すには話すけどね)。だから、もっとちゃんと本部から人が入るべきですね。おそらく、予約などの部分だけ提携したのかもしれないなぁ。でもでも、場所はすごくいいし、建物は古いだろうけど天井の高い、趣のある部屋。ちゃんと整備されてて、そういう面はGOODでした。

街中は人だらけ。こんなに物価の高いところに観光に来る人の気が知れない・・・けど、確かに古い建物や教会にそのまま残る古い絵など、街ごと美術館という特異な場所ではあります。とはいえ、街中にも安い(ま、それほど美味しいわけではないけど)レストランテやトラットリアはあるので、そんなところでパスタを食べたり、昼はピザを買ってきたりしました。もちろん50ユーロの朝食は1度きりにしました。夕食でも、街中のレストランなら2人で50ユーロ程度で済みますから!

え?ゴンドラに乗ったのかって?そんな高いもの乗るわけないじゃない!でも、乗り場でも日本人の団体旅行の人たちだらけ。団体なら、まだ個人負担が小さくてすむけど、数人で乗ったら大変です。それに、すぐぼられるらしい。

ゴンドラこぎのおじさんたちは、皆シマシマのシャツを着ていい感じですが、約半数のこぎ手は片手に携帯。歌ってくれるんじゃないのぉ!?ガッカリ!


<ロンドン>

とにかく7月のロンドンは10月11月なみの気候で、風は強いし、雨もあり、急に涼しくなりました(日中17度ぐらい)。

今回の旅行は、ちょうどEURO2004(サッカー)やWimbledonの時期で、もちろんBBCで生放送。PUBでの応援も激しく、街中スポーツを楽しんでる感じです。

今年は舞台を見る予定もたてていなかったので、もっぱら街中を歩きまわって過ごしました。ちょうどダイアナさんのメモリアルの噴水がハイドパークでオープンになったので、それまたブラブラ見に行ったのですが、見つからなかった!広い公園なんだから、ちゃんと案内板に書いといてくれないと!

今回の旅程は、真ん中にベニス滞在を入れてしまったため、tube+busの1weekパスは買わずに1日券を利用して動きました。いつもは、tubuの駅でチケットを買っているのですが、もともと移動はバスの方が多いので、バス専用の(その方が安い!)の1日券を買って使ってました。去年はなかったと思うのですが、バスストップにバス券の自動販売機が設置されるようになってました。でも、見るからにコインを食われて終わりだなという雰囲気。だから、目の前で他人が購入に成功していない限りは危ないなぁと思ってたら、案の定、朝からその器械を叩きまくり、怒っているオジサン発見。やっぱねぇ!コインを入れるときは、せめて小額からがいいみたい!

そうそう、去年リージェント(lowerの方)にスーパーが出来たので、ホテル暮らしの旅行者にも便利になりました!朝早くから夜遅くまでやってるので、ほんと助かります。一人旅なら食事を間に合わすことも出来るし!ただ、観光客には邪魔(目障り?)かな? 最近は冷蔵庫が部屋にないホテルや、自分の物を入れるスペースがほとんどない冷蔵庫の部屋も多いから、ちょっと不便。でも、コンビニやスーパーがあちこちにあるので、節約の旅にはありがたいです。

食べる方では、コベントガーデン近くの(パリのパン屋?)、日本でも人気のPaulにも行って来ましたよ。たまには美味しいサンドイッチもいいね。(高いけど)マニラでは味わえないフランスパンの食感を楽しめました。

それから、やはりコベントのロイヤルオペラの中のレストランもなかなか素敵ですよ!昼間のトイレとしても貴重な場所だし!

マニラからの旅行だと、ロンドンのものはどれも高いので、ペソはもちろん、円換算もすることなく、ポンドで考えて買い物をするようにしています。7月の後半からならサマーセールの時期なので、割引率を考えると買い物も楽しめると言うものです。