Travel 2004①

台北・ボホール・ペナン・アマンプロ

<台湾:事件発生!>

'04年5月7日~11日 美味しい美味しい台北に4泊 by linlin

『台湾に行こう』『女性に優しい台湾』キャンペーンをテレビでみながら、「香港と同じでしょ?」と嘯いてた私が悪うございました!個人的キャンペーンを張ることにした私のキャッチは「香港より楽しい!美味しい!台湾」ってかんじです。

まず、今回の旅行の最大の難関は、朝7時発のフィリピンエアに乗るということ。もともと朝便なんて考えられない私が、7時の便ですから大騒ぎ。でもね、朝が弱いということは夜は強いのです。だから、4時半に家を出るのも、「そう、深夜に出発!」と思えばいいわけ。自分で自分を暗示にかけて、なんとかなりました!でもね、出発が早く、時差のない国にいったのに、「まるで時差ぼけ」。初めの2日間がとんでもなく長く感じました。(ちなみにWESTINは、午前10時ごろのチェックインも応じてくれて、すぐに部屋に入れました。Starwood会員のおかげかな?)

<交通>

英語が通じないことにかなりの恐怖を感じていた私は、ガイドブックで空港から市内への移動方法をしっかり学習していたのですが、台北空港でホテルバスがないということが判明。なんでも、リムジンサービスはベンツが1800元、次が1300元。タクシーなら1000元前後と分かっていたので、それならとカウンターから離れたとたん、’運転手’という人たちが日本語で声をかけてきました。「1000でいきます」とのこと。間違いなく、リムジンサービスのところの運転手さん。車種を確認したら、小さめだけど、アメリカ車ということで、交渉成立!車はきれいな室内で快適!(帰りも呼んでくれればホテルに行きます!といわれましたが、普通にホテルからタクシーで空港に戻りました。乗る前に料金を確認し、1200元ジャスト!)

街中の移動は、タクシーが断然便利。タクシーの運転手にも英語は通じないけど、MRTで変なところに降りたらその方が大変。タクシーを使うなら、必ず書くものを用意し、漢字で行き先を書けばOKです。(なんせ、ホテル名も漢字じゃないと通じないので、絶対に筆談が必要です!)

観光や食事(レストラン)への移動なら、100元弱でたいがい何処へでもいけますので!

<食事>

着くなり、そして帰るまで、ずっと無茶無茶食べまくりました。B級グルメなら安いものね。(その状態を予測し、ジムで運動しようと水着ももって行きましたが、歩き回るのと食べるので、もう運動する気力・体力はなくて、後はホテルでゴロゴロです)

ダイエットのダのテンテンさえも忘れて食べて食べて食べまくったのですが、なんせ時間が足りない!だって~、各種中華料理を食べるでしょ?それに、エッグタルトとか大福みたいなのものも食べるでしょ?それでいて食後に杏仁豆腐も食べるでしょ・・・。もう、大変でした!

下のほうで滞在中の食日記を紹介しておきましたが、何冊ものガイドブックからの情報からのチョイスで決めた場所ばかりで、予定外の場所は1つもありません。前にもどこかの国の時に書きましたが、「食は"るるぶ"がはずさない!」というのが我が家の合言葉!るるぶで紹介されてる小さな路上店(それも汚っくても…失礼!)でも、美味しいのですから!

夜市でも水餃子にトライ。フィリピンでは衛生上(+フィリピンの油に私は弱いため)決して屋台では食べないのですが、ここでは見るからにおいしそう。そして、安い!「言葉も出来ないよそ者が来た」と、お店の人の不親切さもすごい!指差しでオーダーし、想像していた量の約3倍の量がきたけど、これがベロリと平らげられるほどの美味しさ!(これは"歩く台北"からの情報。現地情報はかなり詳しくて1冊あると便利!)

遼寧街夜市(ここの夜市は食べ物屋ばかり)。右は大きなスイカです

<買い物>

香港ほどではありませんが、台湾の物価も(マニラから行った私たちには)高い。雑貨や衣料品は高くて手が出ない感じでした。台湾からマニラに遊びに来た友人が買い物を楽しんでた理由がよくわかった!でも、滞在中に假日玉市(週末だけの翡翠を中心としたマーケット)で携帯ストラップになるような中国結びのものをいくつも買いこみました。1つ50元とか100程度。(街中のショップでは見つけられない価格です!)。

日本のデパートや東急ハンズ、紀伊国屋書店までそろう台北。「日本から担いでくるものなんて、何もないじゃない!」というのが感想。さらに、予想してなかった(個人的に嬉しい)買い物ができたのです!微風広場の中のパリミキ(紀伊国屋書店の前)でワンディーアクビュー(使い捨てコンタクトレンズ)を発見。1箱700元。マニラではChibaVisionなど日本よりかなり安く手に入るのですが、残念ながら日本と同じBC(目のカーブ)のものがないのです。ま、使えなくはないけど!さらにマニラではワンデーアキュビューは1箱1800ペソという高値。台湾で、自分にあったカーブのコンタクトが、この値段で手に入るというのはありがたい話です!

そこで、「あるだけ買うぞ!」と思ったら・・・2箱しか在庫がなかった、を買いました。マニラ同様、検診無しで買えます!(ここでカードを使ったことが、後々役立つのだ!)

日本の食品の充実振りは言うまでもないのですが、雑貨までも手に入るのですね。親光三越前の雑貨安売り店で文房具(名刺カード)を買いました。日本の価格からは考えられない安さ。それも定価50元が40元でした!そのとなりにはDAISOのショップ(50元ショップ)も!

<その他>

街は・・・きれいという感じじゃないけど、まあ、汚くはないという程度。でも、(香港よりも)危ない感じがしなかった。タクシーの運転手が、やたら落ち着きなく窓の外を見るので、おかしなドライバーの車に乗ったのかと思ったら、オートバイが車に混じって動くので、それを用心しての行動でした。フィリピンほどの渋滞じゃないけど、バイクは危なくて。でも、現地の人は慣れっこみたい。

街を歩いていて、とってもおかしかったのが、この歩行者用の信号。日本と同じように、赤なら人が立ち止まってる姿(上段)。青は歩いている姿(下段)ですが、この青の時に上の赤いところに残りの秒数がでます。さらに、歩いている人の足がしっかり動くのです(=歩いている!)。さらにさらに笑えるのが、のこり7秒になると早足になる!こんなの初めてみた!

<土産>

やっぱり「からすみ」は伍中行かな。お店のおじさんは、日本語を少し話すけど、押し付けがましくなく、親切!

台湾のウーロン茶は、どれも飲み安いので、お土産の定番としてやはりお勧め。

<事件>

さ~って、久々にTravelのTroubleにふさわしいネタが起こってしまいました。「これ、書く?」との問いに「書かないわけないでしょ!」

そう、事件がおきたのです。

なんとタクシーに財布を忘れたのです。もちろん、車を降りて気づくなり「なんてことを・・・」とお連れ様はしゃがみこんだわけです。タクシーでホテルの近くまで戻り、そのまま夜市に行こうか、それとも一度ホテルに戻ろうかといいながら、直前に「やっぱ、降りよう!」と降りたから…らしい。

しかし、こういう大変な時って、自分が当事者でないと、結構冷静なもの。とにかくホテルに戻り、コンシェルジェに相談。初めに応対してくれた女性から、「ホテルの入り口にあるセキュリティーカメラでタクシーのナンバーを見てみましょう」といわれたけど、なんせ、ホテルの角で降りてるから、その手もだめ。

「タクシーは黄色!」と言ったら、「全部タクシーは黄色です!」といわれ…。私だって知ってたけど、念のためだったんだけど。

その女性が、「あきらめた方がいいかも…」と目で訴えていたとき、もう一人男性がやってきて「パスポートは入ってないね?」と最悪の事態かどうかの確認をし、その後、「じゃあ、警察無線を使ってもらって、タクシーを追跡しましょう!」といってくれたのです。何処から乗って、何処で降りたか。その時間は?など、なんども説明。財布の色・形は聞かれたけど、中身の金額は一度も聞かれなかった。

いざ、カードを止めようと思っても、クレジットカード番号なんて覚えてないですよね。ちゃんとメモを持ち歩いている人、どのぐらいいるかしら?それが、丁度、前日にコンタクトレンズをそのクレジットカードで買っていたのです。レシートに全ての番号が明記されていて、ラッキー!普段は最後の4桁が****になってないレシートをもらうと、「なんて無用心な!」と思ってたのにね。

カードはVISAだから、台湾のセンターで止められるのかと思ったら、そのカードを発行しているフィリピンの銀行に連絡しないと駄目ということで、まずはレセプションでフィリピンの連絡番号を調べてもらいました。クレジットカードって、確かに裏にお客様連絡電話番号があるんだけど、それってフリーダイヤルだから外国からは通じないんですよね。で、番号を調べてもらい、直接本人確認を受けてからカードを無効にしたわけです。

なんせ、ちょうどフィリピンは3連休だから、なかなか電話もつながらなくて、やきもきしましたが、なんとか1時間以内に連絡取れたのでした。

そして、ホテルの人の大活躍で、タクシーを降りてから1時間半後には4000元抜かれた財布(カード入り)がホテルに届いたのでした。もちろん、そのお金をドライバーが抜いたのか、それとも何番目かのお客が抜いたのかは分かりませんが、お財布が戻っただけでも気分は大違い!台湾警察の威力を思い知りました!

この財布、旅行用のお財布の方で、残金は5000元弱(15000円ぐらい)だったけど、クレジットカードとホテルのカードキーが入ってて・・・。そんなの普通出てくる?マニラだったらありえない。(カードの被害も結果的にゼロでした!)

というわけで、残りの滞在時間を暗い気持ちで過ごすのかと思ってたら、即解決。気を取り直して食べまくったのでした。こんなことなら、ジェードマーケットで、無茶苦茶沢山のお土産買っとけば良かった(=つまり、財布の現金が減るので)、と思わなくもないけど、十分買ったしね。だから今回の事件は、不幸中の幸いという結末でした。

あと、本当にWESTINホテルにしといてよかった。せっかくの台湾だからと、中国系のホテルも考えたんですが、ホテル内ではリラックスして過ごしたいと、英語の完璧に通じるホテルを選んだのです。もちろん、すごく上手な英語というわけじゃないけど(お互い様なのでOK)、一応レセプションやゲストリレーション、ドアボーイも英語を理解するしね。私の英語も無駄じゃなかったわ!

事件の次の日、夜勤明けのコンシェルジェの女性がつつつーっとよってきて、耳元で「お金ちゃんと入ってた?」と聞くではありませんか。「大きなお札は4枚抜かれてた」と話すと、残念そうな顔。こういうのって、欧米にあるホテルじゃないよね。お客に個人的に話しかけるなんてないでしょ?なんだか「同じアジア人だものね!」と、仲間意識を感じ、暖かい気分になったのでした。事件以来、遅番のドアボーイ・コンシェルジェ・レセプションの全員と顔見知りとなり、会うたびにちょっと照れくさい気分でした。

<食日記> 朝ごはんの記録がないのは、ホテルで食べたわけではなく、朝は部屋で紅茶+前日にコンビニで買った菓子パンで終わらせているため。

5月8日(土)

昼: 林東芳牛肉麺 (大150・小120元)

おやつ: 微風広場の小南門傅統豆花 豆花+紅豆湯 45元

夜: 欣葉 (台湾料理) 豚角煮、牡蠣入玉子焼き、ビーフン、野菜、えびのコロッケ

5月9日(日)

昼: 京兆尹 (宮廷精進料理) きのこのラーメン、小豆のおかゆ、春巻き、杏仁豆腐

おやつ: 金檳 エッグタルト、大福

夜: 京鼎櫻 (鼎泰豊にいた料理人が開いた店) 小籠包(120元)、牛肉麺、えび麺、小豆小籠包

5月10日(月)

昼: 鼎泰豊 小籠包(170)、蝦餃蒸、坦々麺

おやつ: 鼎軒欧式西點 (ホテルの近くのパン屋) エッグタルト(16元)

夜:遼寧街夜市の又一村餃子 水餃子(1つ4元)×10個たいらげる。

夜食: 易牙居 杏仁豆腐

5月11日(火)

昼:兄弟大飯店(ブラザーホテル) 飲茶:デザートには?黄包(カスタード饅)

*これだけ食べまくったわけですが…残念ながら焼き餃子の店と四川料理の店に行く暇がなくて。でも、そろそろ胃腸がお疲れだったので、このぐらいの期間が限界かな?おなかを壊す前に元気にマニラに戻りました!

<フィリピン:ターシャに会い、'ニモ'のいる海を楽しんだ旅>

'04年4月7日~11日 ボホールのパングラオ島に4泊 by linlin

国内旅行をほとんどしない私が、「アレグレ(セブ)」の次に選んだのが、この「ボホール」。ただ、朝の弱い私には、水曜日発+日曜日帰りのフィリピンエア以外には考えられず、行く機会があるかどうか…と思っていたのですが、今年のイースターがドンピシャでそのスケジュール。迷わずボホール行きが決定となりました。

ボホールとは、マニラから飛行機で約1時間。ここのいいところは、飛行場からリゾートまでが、(どこでも)だいたい車で20分程度の移動で済むというところ。この条件が揃わないと、なかなか出かける気にならないものです。

飛行機からの風景。右は’緑の’チョコレートヒルズ

今回の宿泊はPanglao Island Nature Resort。比較的新しい施設で、レストランの評判も良く、もちろんプライベートビーチあり!全てのバンガローにジャグジーがついているというのも宣伝文句の一つ。それにつられて決めたのですが…。

リゾートまでは快適なドライブ。ラスト5分強がガタガタ道でしたが、それまではスムーズ。レセプションでチェックインを済ますと、すぐに部屋までカートで送ってくれます。荷物を部屋に入れたとき…ちょっと嫌な予感が。ジャグジーが屋外であることは知っていたのですが、シャワーとトイレも部屋の=バンガローの外なのです。だから…、夜おトイレにはいけない状況が。(バンガロー全てが同じ作りだとは思えませんが、海に面した1軒1軒が独立しているバンガローはおそらく…)

トイレが外だからといって、「お化けが出るから行きたくない!」とは申しません。でも、私の泊まったバンガローにはトッコーが住んでたのです。それも確認できただけでも2匹。トッコーは、「トッコー・トッコー」と夜大きな声で鳴く、大~きなトカゲです。初日の晩に鳴き始めたときには、その声の大きさに「部屋の中にいる?」かとビクビクして眠れなかったほどですから。とはいえ、トッコーは、悪いことをするわけではありませんが…。

体調30cmほど。

ただ、海の色。砂浜の白さ(実際は、ホワイトサンドではなく、ちょっと粘土質の白い土)+空の青さに感激なのでした。マニラから、リゾートに出かけてますが(実際は海は少ないけど)、そのどこよりも海はきれいなわけで、海外からダイバーが押し寄せる理由を実感しました。

左:海側から見たリゾート。 右:リゾートの前にある人工の島

ボホールといえば、「チョコレートヒルズ」と「ターシャ」が有名ですが、ホテルでのオプショナルツアーの高いこと!いくら半日観光で全てを回るとはいえ、3人までは一人2000ペソ!ターシャツアーも一人1850pとフィリピンの、それも地方の物価からすると考えられない価格!

そこで(暑さもあり)、’緑の’チョコレートヒルズは、飛行機でパイロットが教えてくれたときに上空から見たので、それでクリア!?

絶対会いたいターシャは…、レセプションでタクシーを呼んでもらい、3時間1500pで交渉成立!実際は暑いので、ターシャだけ見て帰ってきたので2時間もかからず戻りましたけどね。

そう、「ターシャ!」世界一小さいメガネ猿。小さいから可愛らしいのですが、指先には吸盤があり、尻尾はミミズのように長く、顔はまるで年寄りのような…。部位を一つ一つみると可愛くはないのです。夜行性のターシャは、昼はじっと枝に止まっているのですが、観光化し、餌付けされているため愛想がいいターシャーがいるところもあるようです。

ターシャの大きさが分かりますか?(一番右の写真はのバックはTシャツの胸のマークです。)

私が行ったのはロボック川くだりの基地があるところで、人の出入りが多いせいか、触れるのは禁止。もともと4匹の野生から増やしたというターシャは、ただいま17匹。別の場所で飼われている子供を抱いたお母さんターシャも見せてもらえましたが、係りの人が差し出したコオロギを、あの吸盤の手でガシっとつかみ、むしゃむしゃ食べてる姿は、可愛いとは言いがたいものでした。

寝ているターシャは、ますますお婆さん顔。ちっと背中を人差し指で触ってみると、目がスーーっと開いて、大きな目が見えました。が、触った瞬間’Don't touch Please!’といわれてしまいました。ちゃんと監視してたのね? ’Sorry!’

アイランドホッピングもツアーでは一人1000p前後。(ちなみに、ホエール・ウオッチングは5月からだそうです)。別に数多くの島を楽しみたいわけではないし、朝、決められた時間の集合も嫌だったので、これまたホテルでプライベートボートをチャーター(1時間500p)。リゾート近くのサンクチュアリーまで行ってもらい、そこでシュノーケリングを楽しんだのでした。その場所は保護区なので、一人200pの料金を払いましたが、テーブルサンゴの多い場所で、そのサンゴ、熱帯魚の多さに感激。約4メートル下の海底まではっきり見える透明度でした。ホテルからのボートに係りが2人。サンクチュアリーでの監視員が2人。つまり、プカプカ魚を見ている私たちのために、大人が4人も待機してくれていたというわけ。こんな贅沢はフィリピンでしか味わえないでしょ?

監視員のおじさんたち。魚の多い場所まで連れて行ってくれます

そんなこんなで、大満足の第2回国内旅行でした!ボホールは本当にお勧め!

(注意:フィリピンのリゾートでは、部屋にエアコンがあるか? シャワーはお湯がでるか?などの確認をお忘れなく!)


<ペナン:やっぱりタイのリゾートの方が…?>

'04年1月21日~25日 by Shokoさん@台湾

今回の旅行はチャイニーズニューイヤーにあわせての家族旅行で、マレーシアのペナンへ行きました。スケジュールどおりの事が運ばないのは、アジア共通の悩み…。

いきなり愚痴で始まりますが、まずはホテルについて。

泊まったホテルはシャングリラ・ゴールデンサンズ。お隣のシャングリラ・ラサ・サヤンに比べると、星が一つ減りファミリー向けのホテルという感じでした。レセプションの男の人達、感じはいいのですが全く使えない人ばかり。何たってチェックインはとうに終わらせているのに部屋に入るまで1時間、何度も「まだですか?」と聞いても「待て」。仕方なしに食事して帰ってきても何の説明もないまま「待て」なので夫はいきなり怒って抗議、慌てて部屋のカードを渡す、そんなホテルでした。

(名誉の為に・・・女の人達は処理も機転も多少早い印象でした。思えばあれが波乱の幕開けだったのかも。)

ホテルのプールで1日中過ごすには、のんびり~でとてもよかったのですが、ビーチは(知ってたけれど)透明度がなく、何頭もの馬がいて客引きが乗馬に誘い…、彼方此方に馬糞!が落ちているのです。子供達と貝殻を探すというよりも、歩くだけで緊張の連続。台湾の野良犬の糞からやっと逃れたと思っていたところに・・・

そこで少し沖に行けばキレイな海をみられるだろうと、ビーチ沿いにあるツアーデスクで1日無人島にシュノーケリングを申し込むことに。

当日は旧正月の大量の人込みでカウンターも大混乱。申し込んでいたツアーでない、ちょっと安い船にのせられた上、バッフェと言われていたランチがBoxに。説明と違うと抗議していたらそのランチBoxも数が足りず家族全員ランチはなし!シュノーケルやライフジャケットもやっと確保したけれど、壊れていたり汚くて着ける気もなし。

この辺から気持ちは最低。食べるものも何も持ってこなかった自分を反省・・・けれどもっと驚くべきことが!

桟橋で同じ船に乗る人達と待っていても、一向に船がやってこない・・・ナント船が迎えに来る途中でガス欠して3時間遅れで、やっと迎えにきたと思ったら今度は夕方になり波は高く桟橋はつかえなくなり、小舟に乗って海上迄行き乗船。

元々ホテルに戻っているはずだった夕方6時半に島を出発し、サンセット&ムーンライトクルーズにて港に戻って来た時は本当にホッと一息。ホテルについたのは夜の9時半、朝7時半に出発し長い長~い拘束時間に子供達はもとより私達もグッタリ・・・。 美しい海でのシュノーケリングや魚の餌付けは夢と消えました。肉体的な疲れよりも、いつ帰れるかわからない緊張が一番辛く感じ、初めてのシュノーケリング体験だったというのに、もう一生やらない!と心に決めさせてくれた事件でした。

次の日、「ビーチのツアーデスクの男に抗議だけでもしないと気が済まない!」と夫が息巻いて行ったら、あっさり差額分を返してくれたとか。(そんなところでツアーを申し込んだのが間違いだったのか、旧正月のせいなのか?)

街にでなかったので買物は殆どなく、夜市で素敵な額に入った絵だけ高価だったけれど記念に購入。食事はイタリアンとワイン、それにマレーシア料理、ステーキなど台湾より美味しくて堪能しました。勿論Tiger Beerも。それだけでも感謝しないと!ちょっとはいいことありました。

でも…来年はやっぱりThaiのリゾートに決めよう・・・と密かに考えているところです。


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<フィリピン:リッチな気分に浸る!>

'04年1月19日~23日 アマンプロ3泊+マカティ1泊の旅 by aleaさん (マカティの滞在記は「マニラ滞在記」のところで紹介しています。)

私がフィリピンに行こうと思った最初のきっかけは、アマンプロに行きたかったからです。前からぼんやり行きたいとは思っていたのですが、リゾートだけでなく、せっかく来たのだからその国の街もうろつきたいと思っていた私には、マニラはかなり怖い街というイメージでした。でも、linlinさんのHPを見て、マニラが思った以上に都会なんだということを知り、私でも行けるかも・・・なんて思ったのです。日本を離れればどの国だって危険はいっぱい。マニラだけが特別なんてこともないかな・・・と。

結局、アマンプロとマカティの滞在中、何事も無く無事に過ごし、楽しい時間をすごせました。

まずは、フィリピンでの第一歩、マニラの空港での話しですが、入国審査を終え、出口を出ていきなり立ち往生してしまいました。アマンプロのスタッフが見当たらなかったのです。実は、私たち夫婦は今までに2回も送迎が来ないことがあって、自力でホテルに向かうという事態に陥ったことがあります。

『今回もかな~、もしかしてターミナル1の方で待ってたりして・・・(^^ゞ』なんて話してると、遠くからエンジのポロシャツを着たスタッフが走ってきました。手には“AMANPURO”とブルーの文字でプリントされた紙を持って。でも…、『なんで制服白じゃないんだ~?他のアマンは上着白なのに~。しかも、ピックアップ用のボードは、他のアマンではちゃんと木枠がついた仰々しいボードなのに、紙って・・・この人本物かな~?』なんてひとり不信感を募らせてました。

その後、車で国際空港から15分ほどの小型旅客機専用のエアポートに隣接したアマンのオフィスに向かいました。車窓からマニラの街は、よく見るアジア独特の風情に混じってやたら目にする日本車に少し驚きましたが、他のアジアの国に比べて、それほども危険さや貧しさは感じませんでした。

アマンプロのマニラオフィスは、ちょうどエルニドのオフィスの向かい側でした。あまり大したことはないと聞いていたので、期待してなかった分、かえって豪華に見えました。全体的に木を贅沢に使った内装で、アマンダリやホテル・ボラボラの客室にある藤の椅子に似た、背中まですっぽり収まる大きな藤の椅子が置かれています。

その椅子に腰掛けてゆっくりお茶をを飲む前に、やらなければいけないことがあります。そう、それは『恐怖の体重測定!!!w( ̄▽ ̄;)w』 しかも体重計は、懐かしい小学校の身体測定に使っていたような、あの顔よりも大きくて、表からも裏からも誰からもひと目でわかる重さがわかっちゃう、あのタイプの体重計です。

一応、ひとり20kgまでという名目のスーツケースをまず量り、その後、手荷物を持って自分も量ります。実は私の手荷物、カメラ機材&書物で7kgほどあったので、冷や汗( ̄_ ̄;) 周りの人たちは見て見ぬふりをするという暗黙のマナーのもとで体重測定は行われるのですが、ダンナにはそんなこと通用しません。

測定後、ちょっとブルーになりつつ席に着き、頼んだカラマンシージュースを飲みながら、出発の時を待ちます。スタッフの方はとても親切で、飲み物のお代わりやおつまみをだしてくれたり、笑顔もとてもさわやかでした。国際線のリコンファームも、言わなくてもここでやってくれます。

飛行中、機体は結構揺れました。私は飛行機大好きなので、そうも気にはならなかったのですが、ダンナは無口でした。

客席から操縦席が丸見えなので、近くで見たい人は、早めに乗せてもらった方がいいかも。私たちは早く降りれるように一番最後に乗ったので、ドアの横でした。この席は他に比べて寒いです。アマンプロ行きのセスナは、行きは飛行機の左席から、帰りは右席からパマリカン島が見えます。シャッターチャンスが非常に短く、本気で狙わないとカメラに収めにくいですけどね。

1時間のフライトの後、パマリカン島に到着すると、GM夫妻から一人づつ歓迎の挨拶を受け、1組づつ迎えのカートに乗り、各部屋に向かいます。その間、スタッフにひとことも名前を告げないまま部屋に案内されるので、マニラのスタッフから、すでにゲストの服装・特徴、もしかしたら降りてくる順番までも予測して報告がされているんだと思います。私はGMが去年までいらしたグレッグ・リドル氏だと思っていただけに、今のGM、SHANE&KAREN夫妻の登場にちょっと戸惑い、用意した挨拶をちゃんと言えなくて残念でした。

憧れていた部屋は、あまりにも下調べしすぎていて、外壁と玄関までの小道以外はすべて見たことのある景色でした。だから、見て感動と言うよりも、自分が実際この部屋にいることに感動しました。アマンプロにはめずらしくテレビがあって、ライブラリーには貸し出し用DVDもあって、何かDVDを持っていっても良かったな~って思いました。

アマンプロで一番気に入った景色と言えば、クラブハウスからビーチクラブ横の小道を抜けていくときに木々の間から徐々に見えてくる、ブルートパーズのようなマリンブルーの海です。ビーチカシ-タからビーチに向かう小道を歩いているときもそうですが、晴天で紫外線をいっぱいに浴びた輝くような淡いブルーと、さらにその向うに重なる濃いブルーの2層になった海が少しづつ目の前に広がっていく光景を見ていると、ずっと探していた南の島をやっと発見した気分になります。

ビーチクラブはメインビーチのすぐ後ろにあって、その高台からのビーチ眺めは息をのむ素晴らしさで、アマンのHPや雑誌等で見慣れた美しい風景だったのですが、私が想像していたよりも小さいものでした。でも、ゲスト数が少ない分、いっぱいになることはありませんでした。ただ、太陽が傾き、空が少しづつオレンジ色を帯びてくると、どこからともなく人々がビーチクラブに集まって、一日の終わりを見届けます。私はこの時間になると水際でとびっきり小さな貝殻を拾い始め、スタッフに見せると、『朝に探した方がもっと見つかるよ』と言われながらも、毎日この時間になぜかせっせと探していました。

今回メインプールは子供たちの遊び場でした。ちょうどチャイニーズ・ニュー・イヤーにかかる日程でアマンプロに滞在したものですから、日本人のお子様連れが1組、アジア系のお子様連れが2組、ヨーロピアン系が2組、朝から大賑わいです。私たち大人はプールサラやサンデッキでページをめくり、横目でチラチラ子供たちのワンパクぶりに頬を緩めていました。アマンで子供が騒ぐのはちょっと、とお思いの方も中にはいらっしゃるのかもしれないですが、青い空の下で元気に遊ぶ子供の声を聞くのはいいものです。しかも、スタッフの目が行き届いているので、親たちも安心してゆっくりできそうです。

プールサラは3つしかないということもあって早い者勝ちです。私たちはたまたま初日早起きしたせいで、高台のひとつをおさえることができ、夕方までゴロゴロしてました。でも、プールサラ以外は常にガラガラで、みんなどこにいるんだろうと思うくらいです。2日目のディナーではプールサラのひとつにテーブルをセットしてもらい、ちょっとしたロマンティックなディナーになる予定でした。が、風が強くて・・・。せっかくのディナー用ワンピに途中からタオルを羽織ってのお食事。私たちが選んだ高台のサラは、よく風が抜けるようです。サラへのテーブルセッティングは昼間に頼んだ方が良さそうです。私は5時くらいに頼んだので、2~3時間ほど時間が欲しいと言われました。

島の敷地はとても広く、最初のうちは自分の部屋にたどり着くのも一苦労。島の端から端まで探検したら、カートで1時間くらいかかります。

3日目の夕方に、SOUTHERN TIPに行ってみました。ここは島の最南端にあるビーチで、ビーチカシータの一番南側№29近くのPICNIC RETREAT前でカートを止め、木が生い茂る小道をしばらく歩きます。ビーチに出てからSOUTHERN TIPまでもかなりありました。ここは、パラソルとか日を避けるものがまったくないので、こちらにこられる方は、しっかり日焼け対策を考えて行かれた方がいいと思います。そして、帰り道は暗くならないうちにJUNGLE PATH(小道)を戻らないと道がクネクネしていて危険かもしれません。

島の東側WIND SURF HUTも素敵なビーチでした。私たちが昼過ぎに行ったときには、男組(ゲイカップル)が好位置をキープしていて、ちょっと入りづらくてほんの数分で引き返してしまいましたが、ここもお勧めです。

アマンプロでの食事は、ディナーでは、定番のメニュー以外に、日替わりで前菜・メイン3品、デザートが2品プラスされたメニューが昼間に届けられます。私たちも日替わりメニューを頼みました。初日はメインにローストダッグとグリルラム、それ以外にアジアンテイストのスープを二人でひとつ頼み、それだけでお腹いっぱいです。

2日目には、メインにローストチキンとテンダーローインステーキ、前菜にマグロのたたきが入ったフィリピンテイストのサラダ(キニラウ)を食べました。このキニラウは、残念ながら初めてアマンで食べられない料理となりました。とにかく辛い(>_<)。見た目とは大違いで半分でギブアップ。その後chiliと書かれたものは注文しなくなりました。(注意:キニラウは青唐辛子が入るため、確かに辛めですが、生魚を酢で〆たもので、日本の鯵のマリネに近いものです。by linlin)

他はどれもとてもおいしく、特にテンダーローインステーキの味付けは抜群で、定番メニューにないのが残念でした。ダンナの方は、ランチに食べた中華風焼きそばがおいしかったらしく、しきりに褒めてました。

ビーチクラブでのバーベキューディナーも3日目に挑戦しました。8時からの予約をしたのですが、行ってみると、ビックリo(^^)o。18テーブルほどの席がすべて満席。普段の食事でも同じ時間帯にレストランで食べているのは4~5組だったのに。

バーベキューは、ビーフ・チキン・いか・タイガーパラワンえび・ロブスター・かにがビーチサイドで焼かれ、サラダ類やコーンスープ・デザート(プラムのタルト、ガトーショコラ、ティラミス)・フルーツなどがビュッフェになっています。

ビュッフェになると、沢山の料理を見てるだけでお腹いっぱいになってしまう私は、アマンといえども、ディナーでビュッフェは避けておくべきでした(^^ゞ。

でも、ダンナはバクバク食べていたので、結果的に良かったのかもしれません。ただ、普段家事をしている私にとっては、やはりひと皿づつスタッフに運んでもらうのが、旅の何よりの幸せであり、贅沢。

絶対に頼もうと思っていたランチでのピクニックバスケット(頼んでおくと、バスケットに食器類とランチを詰めて持ってきてくれる)ですが、いざ現地にいると、あまりに晴天続きで、日焼け嫌いな私は、炎天下で食べるのも気が引けて・・・、だからと言って、自分のビーチカシータ前のビーチで食べるのなら、エアコンの効いた部屋で食べた方がいいかな~なんて現実的なことを思ってると、最終日まで頼めずに終わってしまいました(^^ゞ

最後に、これからアマンプロを楽しもうという方のために、料金面が確認できて参考になるかと思い、食事のメニューを撮ってきました。linlinは、「マカティでの滞在前にアマンプロへ行ってきてよかったね」(=価格が高いから)と言っていましたが、食事代はアマンプロはアマンリゾートの中では安いほうだと思います。毎日1~2便、セスナ機がマニラ=アマンプロ間で飛んでいるので、食料の調達がし易いんだと思います。アマンプロがフィリピンにあるということを、頭から外してもらえると気にならないのではないでしょうか。

バリにある3つのアマン(ヌサ・ダリ・キラ)なんかも、もっと物価の安い国のはずなのに、アマンプロより高かったように記憶しています。(特にタヒチ!)

ランチメニューは部屋のメニュー表にはありませんでしたので撮れませんでしたが、確かお昼に食べたピザが760ペソ、ペンネ550ペソ、広東風焼きそばが550ペソでした。

ワインは1,200ペソ~であったと記憶しています。グラスワインも1,200ペソ~で4種類ほどでした。カクテル類は300~400ペソ

メニューの通貨はすべてペソです。価格にはすべて税金10%+サービス料10%がかかります。「アマンプロ・ディナーメニュー」へ

とにかく思い返してみて、絵に描いたようなロケーションに身をおいていることが、信じがたいくらいとても幸せでした。心残りなのかどうかは自分でもわからないのですが、アマンプロにいた4日間で私が海につかったのはくるぶしまででした。あまりに美しく海の色に、ただ見ているだけでそれ以上のものは必要なかったのだと思います。

シュノーケリングセット1式は今度行くときは置いていこうと思います。

そして、私たちはマカティもとても気に入りました。何も危険な目に会わなかったからこんなのんきなことを言っていられるのかもしれないですけど、大好きです!

正直、アマンプロもマニラもまったく時間が足りなく感じました。今度は、マニラ2泊アマンプロ3泊で考えてみようかと思います。