Travel 2003②

ニューカレドニア、オーストラリア、ポーランド

<ニューカレドニア+オーストラリア:南半球でのクリスマス!>

'03年12月22日~'04年1月1日 ヌメアとシドニーでも食べてきました! by linlin

アジアに住んでいると、「1回はモルジブかバリに行きたいねぇ」というのが合言葉。街派のlinlinですが、なんせマニラに何年も住んでいるとローカルの人と同じ温度感になっているので、年末に寒いところには行けないのです。だから…、クリスマス休暇の予約は「早めに抑えねば!」と活き込んでいたのですが…。すでにモルジブのホテルなどを調べたときは、アウト!あそこはリピーターが多いみたいですね。そこで、バリ!と思ったけど、ジャカルタのマリオットホテルがやられた時点で、イマイチ気が進まない。(実は、バリ島での爆弾事件の後、2度はないだろうとマニラからバリにでかけた外国人(特にアメリカ人)が多かったんですけどね…。)

そんな中、アジアンリゾートの雑誌をペラペラめくっていると、白い砂浜のページが目に留まったではありませんか。それも、その雑誌では紹介されているわけではない、旅行社の広告ページ。日本から週何便もの"直行便"があるというニューカレドニア。

「これだ!」と思ったのはいいけど、「で、どこ?どうやって行くの?」。南半球なら、大概シンガポール航空でいけるだろうと思ったんだけど、駄目。成田からなら直行便なのに…、フィリピンからだとブリスベンかシドニー経由。それも、そこからニューカレドニアのヌメアまでの便が1日1便あるなし。

(後日談:それが最良の手かどうかは不明だけど、グアムからニューカレドニア直行という便があるのね!これって、ダブルリゾートでよさそう!!)

行くのに苦労することがわかっても、きれいな広告ページを見てしまった私は、「ココ!」と決めてしまったのでした。航空チケット購入に際し、旅行社の手違いもあり乗り継ぎのロスが大きかったのですが、ま、2度目のシドニーを十分に楽しめ…食べつくしてきました。

シドニーは結局、前1泊、後ろ2泊の計3泊。ホテルを2箇所ロケーションを考えて決めたので、それぞで近場の市場へ行って新鮮な海老やタコを食べたり、モール内の現地では有名なデリに通い、サンドイッチをほおばったり!(どこ行っても、食べてばかり?)

そうそう、オーストラリアの入国の荷物検査の厳しさは昔からですが(カップラーメンの卵や肉さえ駄目)、前にもまして意地悪くなってきましたよ。だって、X線を通して探しているのは、どうみても食料。飴やチョコなど、旅行する人なら持ち歩いて当たり前のものじゃない?それを「申告書にはNOと書いてある!」とNo Declearに並んでいる全員に対してやるわけです。もちろん、長い行列ができ、時間はかかる!機内でもらったチョコ1つ、クラッカー1つでもそうだから、ほんとあきれちゃうわ。「危険物を見つけるための手荷物検査じゃないの~!」といってやりたかった。だから、2度目の入国の際は、はじめからDeclareに並び「はい、この飴玉です!」と手に握ったものを目の前に差し出すと、それで終了。だって、Declareの方は、待ち時間もほとんどなく、それにカウンターにはX線装置がないんだから

これはシドニーの市場。各種海老は茹でてあるので、まさに美味そう。

ペリカンって珍しいと思ったけど、あのニモにも出てるよね!手前はカモメ!

ニューカレドニアのヌメアには、空港到着が深夜。ガイドブックによると、なんと「深夜には空港にタクシーがあまりいない」と書いてあるし、それにお高い。どう調べても、バスの送迎をやっている会社は1つしか見つからず、要予約とかいてあります。「そんな馬鹿な…」と思いつつ、空港の建物を出ると…「うゎ、本当だ!タクシーがいない!」

あわてて予約客の名前を確認している人を捕まえ「バスサービス?予約なくてもいい?いい?いい?」と英語で質問。…その英語でというのがみそで、やっぱりフランス語じゃないと、イマイチ通じてないみたい。もう、手振り、英語、日本語のチャンポン!ここでバスにのれなかったら大変です!

結局、シドニーからの便が着く時間に合わせてバスが2・3台待っていてくれて、なんとかシートをget!

ほとんど明かりのない道を、ぶんぶんバスが走っていきます。ヌメアの端っこの方のホテル(メリディアン)だったので、到着まで丸々1時間。遠い道のりでした。ホテルにたどり着いたのが1AM。さすがにのっけから体調を崩しました。(昼間、シドニーで動き回って日射病だったかも…)。

それでも、のんびりしたスケジュールだったので、半日やそこら寝込んでも大丈夫!いつもながらの、ダラダラした旅です。

まず、一言でニューカレドニアを表現すると、「パンがうまい!」です。これで即、理解してくれる人は、「お互い美味しくないパン食べてるんだ…」と慰めあいたい。そう、マカティでも、日本人のやってる、ローカルよりずっと高いパン屋以外は「美味しい」とは言いがたい。ベトナムに行ったとき、やはり「パンが美味しい!」「ロールケーキが美味しい」「シュークリームが美味しい!」と思ったのと同じです。そう、フランスの味だからです。

ニューカレドニアは、公用語がフランス語であることは分かっていたのですが、あそこは「フランス」だったんですよね。だから、日本で言う紀伊国屋か明治屋みたいな、ヌメアにある唯一?の大きなスーパーでは、フランス直輸入の食品が所狭しと並べられているわけです。なにげなく「牡蠣は毎週○曜日」みたいに書いてあるのを読んだのですが、それってフランスから持ってくるんだ!

各種パテの缶詰もありましたが、どうやら牛やラムなどの肉類も空輸みたいです。このスーパーがあれば、暮らしていけるなぁと思うほど充実してました。

スーパーの魚売り場

朝は苦手な私ですが、ギリギリセーフ?(5時から11時)で市場も見学!フィリピンの美味しいフルーツに慣れているので、「感動もの!」というような果物には出会いませんでしたが、野菜も肉も、パンや簡単な揚げ物などのお惣菜が揃ってました!

日本からのツアーの日程をチェックしてみると、「市場でカフェオレ!」なんて書いてあって、どんなモダンな市場、そしてカフェかと思ったけど…、ま、フィリピンのよりはずっときれいで安心してブラブラできるところでしたが、ここのカフェオレが料金に入ってても…って感じ。ただ、このカフェオレ、高いんです!(値段は失念。でも、特別美味しいわけでもないし。でも、頼んじゃうんだな…)

毎日ホテルでの食事では飽きてしまうし、高いので、街のレストランに毎日のように行きました。情報は、ガイドブックではなくて、ホテルで入手した無料のタウン情報誌。とはいえ、広告を出してるところが紹介されているという程度の情報。でも、もともと沢山のチョイスがあるわけじゃないので、ガマン。ホテルから'フランス語’で予約してもらうと、グラスワインのサービスがつくところもありました。ラッキー!

大ハズレのところはなかったけど、「涙が出るほど美味しいフレンチ」には出会わなかったなぁ。フレンチなので、「そこまで…?」というおしゃれをしてきた日本人観光客にであったりしますが、なんせフィリピン同様南の国だし、下手するとテラスの(アウトドア)の場合もあるので、服装は涼しく気軽なものがいいと思います。(5星のレストランでも)

丁度クリスマス時期だったので、「フランス製品のクリスマスセール!」と行くまでは期待していたのですが、現地に入ると「なんで、島国のリゾートまで来てブランド物!」と、一軒も見て回ることなくすごしました。だから…ニューカレドニアのクリスマスセール情報は残念ならがなし。

自分のために買ったのは…下の2つ。

小さなカップはメリディアンの売店で購入。ココ以外では出会わなかったデザインです。そう、市場に行くまでは気づかなかったけど、ニューカレドニアの現地の人って、こういうムームーを着てて、大きくて太った感じのおばちゃんたちが多いのです。夕方になると、海辺を大勢散歩しているのは…きっと「健康のために歩こう!」運動があるに違いない!街ではムームー専門店がいくつもありましたよ。デザインって、いろいろあるのかしら?

そして…、行く前からガイドブックにマーカーをつけてチェックしていたのが、このNIAOULI(ニアウリ)。葉の成分に殺菌・解熱・駆虫など、漢方の薬並みに効果があるといわれているハーブで、ニューカレドニアでは昔から万能薬として使われていたらしい。ただ、す~っとする臭いとは程遠く、どよんだ臭い。これは表現できないなぁ。決していいにおいではないが、嗅ぎたいという物ではない。コップにお湯を入れ、数滴エッセンスを垂らすといいとあったので、即エッセンスを購入し、部屋の中でためしたが、体調が良くなり、「効いた!」とは言いがたい。でも…、こういうのって、好き!確かに虫刺されには効いた!

シロップやリキュール、ボンボンなど口に入れるものもあったが、アロマ用のエッセンスの他、鼻詰まりを防ぎ、筋肉痛や皮膚の炎症に良いというクリームと、かゆみや虫刺されにいいという直接肌につけられるローションを購入。珍しいものだが、なんせ臭いがにおいなので、お土産にはしなかった。

エッセンスをホテルで早々と買ったわけだが、街で見たら、かなり安い!やっぱりホテルではぼられるんだと嘆いていたら…、なんと箱の大きさは同じなのだが、安いほうは、中のボトルが小さいことが判明!なんか詐欺っぽい!

いつもの事ながら、食べることばかり書いていますが、ニューカレドニアといっても、私の行ったのは国際空港のあるグランデール島の首都ヌメアのみ。だから、「天国に一番近い島はどうだった?」と聞かれても困るし、おとなりのイル・デ・パンさえも行かなかったので、ほかの島のことは分かりません。ただ…、ヌメアでは、真っ白い砂浜、青い海という具合にはいかなかったかな。ボラカイの方が、ホワイト・サンドだといわれそう。でも、南の国でありながら、フランスの食・文化を楽しめ、大満足の旅でした。ただ…、マニラからというのではなく、日本からの旅行にお勧め!

<オーストラリア:1900キロドライブの旅>

'03年9月28日―10月4日 シドニーからゴールドコーストへの旅 by りんごsan@シドニー

オーストラリアの国内線はカンタスの独占状態で高いのでそうそう乗れない。でも子供の学校は10週間行くと2週間の休みになるという国を挙げてのホリデームード。というわけで、お金はないが休みはある私達むけの旅・・・それはドライブ旅行。でも距離がハンパじゃないので、シドニーから途中1泊でゴールドコースト・サーファーズパラダイスまで行ってきました。1日7時間×2日で14時間。1日13時間飛ばして一気に行く人もいるらしい。

*オーストラリアの動物ファミリー

シドニーを出発し30分ほどハイウェイを走るとそこは一本道のワイルドライフ。子供達は「おかあさんといっしょ」の∮オーストラリアの動物ファミリー∮に出てくる動物を見るのを楽しみに!カンガルーもウォンバットもエミューもいた。確かに・・・。

でもみんな車に轢かれて死んでいる・・・・ガーン!

夜行性なので道路に夜中にヒョコヒョコ出てきて轢かれるらしい。こちらにはフロントにカンガルーよけのバーをつけている車があるけれど伊達じゃなかったのねと深く納得しました。

私達も朝7時ごろに時速100kで走っている時に横断してくるカンガルーに遭遇!運良くあたらなかったけれど怖かったです。

(つづく)

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<ポーランド:5大世界遺産めぐりの旅>

'03年8月15日~22日 by Junes

場所柄個人旅行は難しいと感じ(ポーランド語が話せない)今回は大手のツアーに参加。

成田~ワルシャワ~ルブリン~ザモシチ~クラクフ~オフィシエンチム~ヴィエリチカ~クラクフ~ワルシャワ という全くポーランドオンリーの5大世界遺産をめぐる6泊8日の旅。正直いってポーランドの印象としてはアウシュビッツとショパンしかなく、5大遺産があるなんて知らないくらい無知でした。


ルブリン~ザモシチ

午前中は移動の疲れの影響であまりルブリンに関しては印象なし・・ただ途中で発見した「ルブリン収容所」跡を眺めたときようやくポーランドに来たのだと実感。ザモシチは小さな田舎町で美しい街並みだった。

街行く人から(ポーランド語で)「どこから来たんですか?」と質問されることが多かった。それだけ日本人が観光に来る事が珍しいらしい。私もポーランド人のお兄さんから「一緒に写真にうつってください」とまで言われてしまった。ちょっと嬉しかった(笑)

ガイドさん情報だと時々子供が後をつけてきてアッカンベーをするみたいに目を細くするけど、それはバカにしているのでなく「僕も日本人だよ!」という意味でするポーズなので怒らないで下さい・・・という事だった。でも、、、本当かなぁ???


クラクフ・オフィシエンチム・ヴィエリチカ

町として世界最初に世界遺産に指定されたクラクフはさすがに都会!かなりの人で賑わっていた。ザモシチでも感動していたけどここはまた別の意味で感動。ただ、今まで行ったヨーロッパの街並みと全然変わらないかもしれない。

何故今回こんなにポーランド行きに拘ったかというと、オフィシエンチム(アウシュビッツ)に行きたかったから。意外にも今回のツアー参加者の大体は、ここがメインだったらしい。当日カンカン照りの暑い日、アウシュビッツ収容所(博物館)はまるで大学のキャンパスのようだった。収容された人々の遺品(髪・眼鏡・鞄等)が並べられて、それらを眺めている時はそれ程感じなかったが、さすがにガス室の中や地下室に入っていくと気分が重くなってきた。

昼間でも暗いガス室の中に入り、当時収容された人々は一体どんな気持ちで入っていったのだろうか・・・という気持ちで一杯になった。アンネ・フランクも収容されていたというビルケナウ収容所にも行った。家畜同然に扱われ、それでも残存者がいたという事が信じられないくらい。もしここに来たのがどんより曇った天気や冬だったら、あまりに現実味があり過ぎて恐怖をずっと感じていただろう。本当はもっと書きたいけど是非足を運んで各自で感じて欲しい。


ヴィエリチカ

岩塩採掘場に行く。一番のメインは全て岩塩でできた礼拝堂。ここを撮影する時は有料です。それだけ価値のある場所。地下に8人乗りでかなり雰囲気のあるエレベーターで降りる時は真っ暗闇で非常に怖かった。(多分アウシュビッツの立ち牢を思い出してしまった人が多いのだろう)


ワルシャワ

第一印象は「近代的!」だった。今まで私が思い描いていたワルシャワじゃない!数年前にいったチェコやハンガリーの方がそれらしい趣があったかな。(もっともその時はヴィザが必要だったけど今は不要)ワルシャワはほとんど破壊されて復元した街なので新しい・・というイメージが残った。ショパンの生家に行きミニコンサートで旅行は終了。


食事について

ロシア&ドイツ料理を足して2で割った感じ。前菜(酢漬け野菜かボルシチ)、メイン(肉、魚を揚げた物など)&必ずジャガイモ、洗練されていないケーキの順。メインには日本と違って砂糖など甘味をいれないのでその分最後には甘いケーキがでてくるとの事。どこの店でもケーキは似たり寄ったり。今までの歴史的背景からいってパリのような洗練されたデザートを望むのは無理。

親日家が多い

今まで他のヨーロッパ各地を旅行してきたけれど今回のように周りの人の目が暖かかったのは意外だった。子供の時より学校で「日本は良い国、素晴らしい」と教育されているからだろうとの事(現地のガイドさん情報)。理由として、あれだけ苦しめられたロシアを相手に勝利した極東の島国、第二次世界大戦以降敗戦国にも関わらずあれだけの復興を遂げた国、有名メーカー(電化製品)の国。

物価

今回ツアーだったのでほとんどお金を使っていないので実感がないが、やっぱり安い。小銭は用意していた方が無難。トイレチップが1ズロッティ(約30円)かかることもあり。勿論ただの場所もあるからその時にもよるが、印象としてはトイレチップが高い所ほどあんまりキレイなトイレじゃなかった!(金返せ!)と言いたい。

お土産

琥珀が有名。ポーランドの人はお守りとして身につけるというくらい。どこの場所でも琥珀ショップがあります。ワルシャワの旧市街のお店は他と比べて高いです。でもそれだけ品質はいい。お菓子はあまり有名なものはありません。「ジンジャーブレッド」という地元のスーパーで売っている庶民のお菓子は有名。これは結構好き好きが分かれるかもしれませんね。渡す相手によっては空港の免税店で買った方がいいかもしれません。

治安について

ヨーロッパの中では治安は1,2番くらいよいそうです。ただしスリには要注意!です。非常に残念な事にツアーの人が置き引きに遭ってしまいました。各地旅行をしている人でしたが「1秒の油断」が招いてしまった、と後悔されていました。とにかく要注意です!