Travel 2001

ロンドン・セブ・ホーチミン

<イングランド+アイルランド:>

2001年7月5日~16日、ロンドン+ダブリンにて by linlin

3年ぶりのロンドンです!何度も行ってるし、目新しいこともないけど、やっぱり一番好きな街だから、ひとりでニヤニヤしながら歩きまわってました。

マニラからはBAで香港経由(香港での乗り換えはなし、待ち時間1時間:機外に出ることも可)行きが16時間半、帰りが15時間半。長いフライトです。乗り物嫌いの私は、乗ってる間中生きた心地がしないんだけど(「なら、行くな!」といつも突っ込まれるんだけどね)、酔い止めと胃腸薬の飲みどおしで、ちょっとロレリながらも何とかクリアー。でも・・・成田空港に2時間近く前に、それも朝便でヨーロッパに行くことを思えば、フライトの出発時間の2時間半前に家を車で出ればいい訳で、ここからのほうが実は楽チンです。


ただ…、マニラ空港発の飛行機は、目的地が国内外に関係なく(私が利用するときはかなりの確率)で遅れます。今回は、これまた凄かった。まずは、マカティが停電。(この前,セブに行ったときもそうだった!)なおかつ、台風接近で、豪雨+強風。今日飛ぶんだろうか?と思いながらも空港へ向かったのでした。

そしたら、なんと出発予定時刻が、定刻の"1時間前"。そんなのアリでしょうか?雨で道路の渋滞だってひどくなってるはずだから、遅れてくる人がかなり出てもおかしくない天候だというのに!

空港ビルをぶらぶらする時間もなく(もともと買いたいような物は売ってないけど)、待合室に。一時間前に出発するって事は、もう搭乗し始めないとならない時刻です。でも…、来ない人がいるからか、天候のせいか、ちっともアナウンスがありません。で、一時間前に、「やっぱり定刻の出発になります」ですって。定刻なのに一時間余計に待たされる感じです。

その30分後、やつと機内に!香港から乗ってくる人が多いのか?けっこう空いてて助かった~って思って離陸を待ってたら、今度はキャプテンからのアナウンス。なんでも、電気系統にトラブル発生で、30分ぐらいかかるとか。「またか!」という感じ。でも、マニラでちゃんと直せるんだろうか?機体ごと変えたほうが安全では…と思ったぐらいです。途中、機内の電気を全て消したりして、なんか不安。そのうち、なんと「夕食を召し上がれ!」と、飛んでもいない飛行機のなかで食事タイム。結局2時間ぐらいかかってから出発でした。ま、ヨーロッパ線なので、かなり時間は取り戻しましたが…、なんでいつも私が!って気分でした。

そんなフライトは、日本人は私以外はいないので、マニラ空港ではもちろんタガログ語、機内では中国語で話しかけられ。中国語の新聞を「いらない!」って断ったら、遠慮してると思われて、しつこいので「私は中国人じゃない!」と宣言したぐらいです。


ロンドンは、マニラ在住の私には寒かった!上が20度。ダブリンは15度。それに雨・風。長袖のTシャツに綿ニットのカーディガン、さらに厚めのウインドーブレーカー。首にはしっかりスカーフ。

初めて行ったダブリンは、天気が悪く楽しみにしていたPUBも、お目当ての看板がないし、ダブリンを基点にウォーキングにでかけたりする人にはいいだろうけど、都市のみ3日間の滞在というのはお勧めできない。HPから予約したB&Bもハズレ。狭いし煙草臭いし。ちょっとガッカリ。

ロンドンのミュージカルは、HPで事前に予約が出来たのですね。知らなかった!(今回初めて利用)。ライオンキングとオペラ座の怪人、レミゼラブルを見てきました。便利な制度だけど、もし、足の便のいいホテルに泊まってなかったら、これは厄介かも。舞台の始まる1時間半前までにチケットのピックアップをしないといけないんだけど、どうやら劇場に届くのは舞台当日。オペラ座の怪人などは12時半までチケットがエージェントから届かなかったし。

あと、久々のロンドンで驚いたのは、ミレニアムのお祝いで馬鹿でかい観覧車(上の写真のロンドンアイ:大きさが分かる写真は追ってupします。少々お待ちを)とかドームを立てたり、橋をかけたり(これは設計ミスで、ただいま修理中)は知ってたけど、3年前とTube(地下鉄)の路線が違っていて…実際乗ってから気づいた、ビックリ。聞いてないよ~って感じだった。Westminster駅なんかも、近未来系って感じの駅に生まれ変わってたし。ただ、手を加えた駅は、連絡や出口までが、凄く長くなってて、やっぱり天気が良ければバスがいいなぁ!

いつもトラベルカードでTubeとBusを乗り継いで動くのですが、Tubeだけの回数券に加えてバス用の回数券も出たのですね。滞在期間が短く、それほど動き回らないし、友達と一緒というのなら、これは便利。

2001年は、トラベルカードは、1dayが4ポンド。週末2日間が6ポンド。1週間が18.90ポンド。バスパスは、1dayが2ポンド。1週間で9.50ポンド。Tubeの回数券(Carnet)は10枚で11.50ポンド。Busの回数券(Saver)は6枚で3.90ポンド。

それから、Heathrow Expressも初めて利用。空港からパディントン駅まで12ポンド、約15分。(BAのターミナルからだと20分かな)タクシーで何分かかるかわからず、40ポンドから取られるよりは、いいかな。それに、カードでも購入できるので便利。一人なら絶対!

もちろん、荷物が少なければTubeでトコトコいけばいいけど、いくら安くてもスーツケースぶら下げてではきついしねぇ。

ヒースローエクスプレスにお客をとられたタクシーは苦戦中。二人以上での移動なら、交渉で空港まで30ポンドでOKというタクシーもいます。タクシーでパディントンまで行く時間と費用を考えると、早朝や土日の移動なら、まだまだタクシーが便利なようです。

そうそう、乗り物といえば、今回1つ発見。マニラに住み、タイやベトナムなどに遊びに行ってると、何の違和感もなく通りすぎてしまうところでしたが…「まてよ、ココはロンドンだ!」

そんなんです、トライシクル・時には3輪だけではなく4輪の人力車(rickshaw)が街中を走っているではありませんか。ま、街中といっても、私が見かけたのはコベントガーデン周辺の、いってみれば車の少ないところですが。1998に結成されたPedicab Companyで、'99ごろからSOHOで活動し始めたということです。運転手には女性もいます。どの運転手もトレーニングを積んだプロだと言うことですが…なんせ自転車ですから、安全なんだか、危ないんだか・・・。

non profit social businessということで、大気汚染の激しいロンドンで、環境にやさしい乗り物をというのがそもそもの始まりのようです。料金は不明。ま、観光客相手ですから…。興味のある人で、幸運にも出会ったらお試しあれ。この団体はバグバグという名前ですが、儲かりそうなら、それを真似たグループがどんどん出てくる事でしょう。交通ルールとの問題で、裁判にもなったりしたようですが、今のところ違反はないということです。

ロンドンの街は、アメリカのコーヒー屋だらけ。スターバックスだけではなく、各社すごい数。さらに、サンドイッチ屋やベーグル屋がすごく増えていた気がします。コンビニやスーパーでも、サラダからお惣菜、フルーツまで小さなパックに入ったものがあり、どうやら朝も、昼も、仕事帰りの夜も、こういうのを食べている人が多いらしい。旅行者には便利だし、ありがたいけど、生活している人は、これでいいのだろうか?

しかし…サンドイッチの量も多いし、いつもおなかいっぱいだったなぁ。

昔からの街並みを残した形で、チェーン店が入っているところが多いので、まだ良しとしないといけないけど、PUBの看板が取り外され、文字だけのあっけないものになつてたりすると、本当にガッカリ。新開発地域などは、どこの国だかわからないような建物ばかりだし。ロンドン好きとしては、ちょっと淋しい感じ。


ちょうどロンドンはバーゲンが始まった所だったんだけど、マニラ価格に慣れきっている私には、サンドイッチ1つも高く感じるほどでした。もう、買い物楽しめないかも…。外国でのセール期間中にありがちなサービスで、いくら以上の買い物のお客様に○○進呈というのがありますよね。今回、リバティーでの買い物で、この○○が「長傘」だったのです。お店の人曰く「100ポンド相当のリバティープリントの傘」と得意げですが、こんなのスーツケースに入らない!何か小さなものに代えてもらえないかと交渉しましたが、「短い傘はない!」との返事。「そうじゃなくて…!」と言ったものの、答えは変わらず。仕方ないので頑張って手荷物で下げてきました。リバティープリントは歓迎だけど、ハンカチかポーチ程度にしてくれればいいのに。融通のきかない店だ!

帰りのフライトは、あっという間でした。だって、隣りに座っていた若いフィリピン人のカップルの女性が、乗るなりワインで気分が悪くなり、「この子、これから10数時間、どう持ちこたえるんだろう…」と思っただけで、私の方が冷や汗。こっちがトイレから戻ってきたらシック袋が膨らんでて、さらに私は緊張!「ワインは無料ですか?」とスチワーデスさんに聞いてた時から、いやな予感がしたのよね…。

<フィリピン:初めての国内旅行>

2001年4月7日~10日、セブのアレグレビーチにて by linlin

私のHPはリゾートは扱わず、MAKATIを中心とした生活情報ページを目指しています!…と言っていたのだけれど、自分が旅行に行ってしまってはしかたない。どこのコーナーで紹介しようか迷いましたが、今回もやっぱりトラブルがあった旅なので、ココにしました。たまには海もいいかなって、写真入です。(リゾートの建物の写真は、アレグレのオフィシャルページからのものです。)

イースター前の連休を利用してセブのアレグレというビーチリゾートに行って来ました。

実は、はじめての国内旅行、そして・・・フィリピンエアに乗るのもはじめて!


4月7日、10時過ぎに空港へ向かいました…、が、その日は朝から停電。あとで聞いたところによると、午前3時半から停電。復旧したのは夕方とか・・・。

怒ってみても始まらないので、とにかくおとなしく1時間半待ってセブへ。(フィリピンエアのマニラの空港ビルは新しくてきれいで、Goodです)

セブの空港には、アレグレの看板を持った人が空港にいましたが「名前を掲げて待ってる」とマニラの旅行社から言われていたので、その人には絶対にこちらから名前を告げず、逆に「誰を待ってるのか?」と聞いてみました。そしたら、答えられない!

マニラの国際空港で、迎えが来ているにもかかわらず、違う車に乗りこみ、地方に連れていかれて殺された事件が去年あったので、空港での出迎えは神経を使うんです。

結局は、フィリピンエアの到着の遅れのためか、名前を書いた紙をもったドライバーがちょうどいなくて、トラブっただけでしたが・・・リゾートのマネージャー宛のレターにはきっちり書いてきました!

空港からアレグレまでは、車で丸2時間かかりました。行きはよいよい、帰りはどっと疲れた・・・というのが感想です。

他のHPを覗いてたら、1時間ちょっとで着いたという人もいたし、道が悪いので酔い止めが必要という情報もありましたが…、今回は土曜日の午後だと2時間。イースターホリディー前の平日(火曜日)は1時間半かかりました。

これがアレグレ・ビーチリゾート

写真で、茶色い屋根のところが、このリゾートのレストラン。中央の奥に見える水色の部分がホテルのプールです。

レストランのところは、海岸線よりかなり高くなっているので、建物の中ではなく、外で食事をすれば、海が見渡せ、良い感じでした。あちこちに蚊取り線香がおかれている程度だけど、それほど蚊は気になりませんでしたよ。


これがプールサイド。おきまりのブーゲンビリアがきれいでした。

(外国から来たら、この南国っぽい雰囲気がうれしいんだろうな~っと思いつつ、そういえば、韓国からのカップル?は、どうもこのプールサイドが気に入ったようで、昼も夜もこの近くのテーブルで食べてたなぁ。)

でも、夜、レストランの外の席で食べてたら…大きなトカゲを発見。ヤモリは家にもでるので多少大きくても驚かないけど、かなり厚みのある大きなトカゲで、顔もデカく、ドッキリ。こんなのが家に出たらいやだなぁ!

ホテルは、「アジアンリゾート」なんていう日本の雑誌を読みすぎていたせいか、期待しすぎてました。たしかに、それなりの高級リゾートかもしれないけど、この程度のサービスなら、大手のホテルだってきっちりしているし!雑誌の紹介は、一番最高のお部屋の紹介なので、実際に利用するところとは、ちょっと違うんですよね。ジャグジーを楽しみにしてたら、ふつうの小さいバスタブだったし。

と、ちょっと期待が大きすぎたと友人に感想を漏らしたら、「違うのよ、他が海の家もどきが多いのよ!」と教えられました。彼女いわく「だって、バスタブあったでしょ?バスローブあったでしょ?ドライヤーも!コーヒーメーカーも!」…確かに。

フィリピンのリゾートは、外国のものとはレベルが違うようで、そういえば「クーラーがあるかどうか」もチェックポイントでした!

でもでも、海は大満足。海の色が日本とは違うし、午後になれば、背の立つ範囲でサンゴが見れて、魚がいて!

だって、珊瑚を見たのは初めてだったんだもの!

午前中は、波も強めであまり遠くまで行けないし、それほど透明感もないのですが、午後になると潮が引き波も穏やかになってきます。

はじめ、「あ、ウニがいた!とげが長くて回りに魚がいる!」と思ったとたん、きれいなサンゴを次々発見。ちかくにはイソギンチャクもふわふわしていて、魚が見え隠れしています。

午後中、プカプカ浮きながら魚を追っかけていたので、おかげで波酔い状態でしたが・・・。

ちなみに、大きくてカラフルなヒトデはかなり浅いところにもいます。あと、最終日に浅いところでクラゲにも遭遇。さすがに数十センチのところで、ぷかぷかされると怖い!あれだけ大き目のクラゲはなかなかお目にかかれないと思うけど、チクッとやられた感じ。

セブの空港から、さらに2時間という場所にのかかわらず、このリゾートも日本からの観光客が多い!それも若造が多くて、ちょっと恥ずかしい。だって、いくらガイドブックに「チップはほとんど必要ない」とあったとしても、レストランの楽団つまりは流し)に2曲も3曲もやらせて、いっしょに騒いどいてチップもないなんて・・・。

で、他のお客のことはさておき、各部屋は、Cabanasとよばれるコテージで、2件長屋という感じ。室内は天井が高く、藁?ぶきの屋根です。バスルームは大理石。ツインのベットは大きめで、ゆったり。…でも、ダニにやられた気がするけど。

ま、それなりに贅沢な部屋で、のんびりお風呂タイムも楽しめました。ただ、レストランは1箇所で、昼も夜も同じメニューだし、どうしてもローカルの食事としてココナツオイルを使うものが多いので、マニラから持っていったカップラーメンが活躍しました。

今回の旅行は、部屋よりなにより、海に魅せられた旅でした!

帰りは、セブ5時発の飛行機。アレグレを1時半には出て、空港に向かいました。

3時過ぎに到着するなり、帰りもフィリピンエアは1時間半遅れということを知り、さすがに怒り、無謀にも「フィリピンエアのチケットでセブパシフィックに乗せろ!」と駄目もとで言ってみました。

マニラ・セブ間は、タイムテーブルで言うと1時間10分、つまりは1時間弱の飛行時間です。それを1時間半も遅れるなんて!

でも・・・この無謀な行為が大当たりだったんです。フィリピンエアのチケットを払い戻し、セブパシフィックに乗るというのが普通の手順ですが、フィリピンエアのオフィスに行ったら「これはマニラの旅行社でしかリファンドできない」と言われ、マニラの旅行社に電話しても担当者はつかまらず・・・。駄目でも、もう疲れたとセブパシフィックのチケットを買いにいったら、10分前まで「たくさんあるよ~」って行ってたのに、全席ソールドアウトだとオフィスのお姉さんが言うではありませんか!

で、カウンターの、たくさんあるよ~って言ったお兄ちゃんに「もう売れちゃったって言ってたよ!」って言ったら、そんなことない!と調べてくれて・・・。結局、1時間半遅れになったフィリピンエアが、その残りの座席を押さえたことが判明。

またまたフィリピンエアのカウンターに戻り交渉。でも、リファンドをしてから来いのいってんばり。でもでも、そこで粘ると・・・カウンターの奥の部屋に来いと言い出して、スーパーバイザーの女性に「マニラに早く帰りたいんだ!」と言ったとたん、「OK」とチケットを受け取り、それと現金を持たせて若いスタッフがセブパシフィックへ。

で、ちょっと時間がかかったものの、無事に5時のセブパシフィックのエアチケットを手にし、なんとリファンドの差額までしっかり手にしたのでした。フィリピンは何でもありの国だとは思ってたけど、アリでした。

VIP用に押さえたと思われる他社のシートですが、「外国人」に弱いのかな?、そんな無茶な~っということも、言ってみる価値ありです。ふ~疲れた。よく、乗り継ぎ便に間に合わなくて1泊したなんていう人もいますが、とにかく駄目もとでゴネてみることをお勧め。行きならともかく、帰りは休日を終え疲れ果ててるわけだし、そんな状態で何時間もあの空港にいるのは辛ら過ぎます

ただ…そのセブパシフィック(国内線専用の会社)ですが、よく事故も起こすので「私は乗らない!」と言う人も多いです。それでも、フィリピンエアよりセブ行きの本数が多いし、安いので人気はあります。(が…、マニラの国内線の空港ビルは、出来れば利用したくない雰囲気の施設なので、外国人には評判悪いです。)

飛行機も小さく、右2列、左3列のみ。フレンドリーな会社なので、たった1時間のフライト中、おやつ(スナックと缶ジュース:おかわり可)が出るだけではなく、ゲームタイムもあるんです。ビンゴをやったり、「一番○○な**を持ってる人」にTシャツをくれたり。ちなみに、私のフライトでは「一番長い口紅を持ってる人」と「一番長いベルトを持ってる人」でした。つまらなそうにして、ゲームに参加しないと、「具合悪いのか?」と心配してくれるらしいし…。

今度乗る時には、おニューの口紅もって行こうっと!


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<ベトナム:美味し~い旅>

2000年12月30日~2001年1月4日、ホーチミンにて by linlin

今年の年末年始は、ベトナムへ行ってきました。やっぱりマニラからだと、いくら時間があっても寒いところに行く気にならないので、近場で温度差の少ないところ・・・ということで今回の旅先はベトナムのホーチミン。

貨物ターミナルの爆弾テロを物ともせず、ベトナム航空は定刻の出発でもちろん定刻着。1列が6席(3・3)の小さい飛行機で、イヤホンすらないけど、2時間だから我慢です。ここで発見。3席続きの座席は、なぜか真ん中が広い!食事は機内食としてはGood。スチワーデスさんはもちろんアオザイです。

空港からホテルまでは30分。でも、それは「渋滞」の中の時間なので、距離としては短い感じ。マニラとは異なる渋滞で、道路中にバイクが走っていて、車はまばら。そういうと、どんな田舎道を想像するでしょうが、片側2車線の舗装された立派な道路です。そうそう、帰国日のホテルから空港へ向かう時、空港の敷地内に入ったのかな?という地点で、警察に止められました。何か交通違反をしたらしいんだけど、すぐに現地ガイドがバインダーに小銭(というか小額のお札)をはさんでドライバーに渡し、それをポリスに。で、事無きを得て、すぐに再出発し、空港へ。ベトナムでも袖の下は有効なようです。

ものすごいバイクの数は、車が高いこともありますが、70cc以下のバイクは免許がいらないそうで、道のあちこちに「貸しバイク屋」があります。

さらに、客を乗せて走っているバイク(見た目には全く分からない)も多いみたいだし。今まで、この光景を誰からも聞いていなかったのが、不思議なぐらいです。中国の光景で、みんなが自転車をこいでいるのをTVで見かけますよね?それのバイク版だと思えばいいと思います。

観光客用のシクロという自転車式人力車がありますが、それは評判が悪いので、ほとんどの人は避けるようです。でも、大きい欧米人を乗せて走っている姿を街中で何度も見掛けました。観光客を見ると、手を挙げながら寄って来て、「NO!」と言ってもしばらくは並走します。ま、代金をふっかけられたにしても、物価の違いからすれば大した金額ではないのですが、乾季でも日中は暑いし、バイクの排気ガスがすごいし、どちらにしてもお勧めはできません。

バイクの多さと同じぐらい、現地に行って初めて知らされたのは・・・、物乞いの人に奇形の人が多い事。日中の数時間しか街中を歩いていないのに、あれだけの数に出会うという事は、かなりの人がそういう情況なんだと思います。手や足のない人、短い人、足が裏返っていて(まるでヨガ)の人・・・・あ、その彼は物乞いではなくて道に座り込んで遊んでたんでした。

「戦争」というのは、親の世代の、それも子どもの頃の出来事という認識しかなかった私ですが、でも、ここでは、私と同年代の人は、戦争の記憶がハッキリあるという事。たった20数年前に戦争がおわったという事実を、現地に行くまで意識していませんでした。

実は、バイクの多さにも戦争は関係しているそうで、戦争が終ってすぐにベビーブームだったそうです。だから、23前後の若い人の人口が多く、バイクも多いということ。なるほどです。

「私はコミニストです」という、年老いた女性とも話をしました。フランスで働いていた事もあり、弁護士でもあるインテリの彼女は、60年代には国会議員だったとか。戦争が終ると同時に、自宅を改造してフレンチレストランを始めたそうです。

そこで食事をしたのですが、まさにタイムスリップした感じで、古い洋館の書斎がレストラン。食事を始めた頃オーナーである彼女が出て来て、隣りのテーブルに座り、ゆっくりと話を始めます。オーナーは、何か国語かを話しますが、電話で予約を入れた時は、(別の女性から)「フランス語はできますか?」といわれ絶句でした。

以上が、ホーチミン滞在で印象深かった点です。

これは、ホーチミンの中央郵便局。

24時間OPENで、なんと元旦ももちろんやってました。

建物の中の正面・中央にあるのはホーチミンの大きな写真です。

ちょうど、パリのオルセー美術館のような、ヨーロッパの駅を思わせる感じの館内です。

ショッピングベトナム料理についても、感想を少し。

ドンコイ通りは日本人観光客が多かった!それも関西から。(いえ、いいんですけどね)

マニラから来ている私としては、アジアンテイストの小物なんていって、雑誌で取り上げられているようなものは、いくら安くても見飽きてるし・・・。ベトナムシルクでオーダーの洋服を作るという目的がないなら、買い物に関しては「マニラに来た方がいろいろあるよ!」という感じ。確かに、マニラよりさらに物価は安いけど、小さな刺繍してある袋(2枚でUS$1)とか、刺繍付きのサンダル2~6ドルなんて、たくさん買ってどうするんだ?って感じ。(もちろん、日本人の人は大きな袋を提げて歩き回ってましたけどね)お土産には、安いし小さいし軽いからいいけど、それだけかな。

TXTという国営デパートは、最近のガイドブックでも紹介されているので日本人客も多かった様に思います。確かに安いものもありますが「るるぶで紹介された店」なんて大きく宣伝しといて、街中よりもかなり高い店もありました。「ベトナムは値切るものよ」とガイドブックをうのみにしてると、恥をかく事も。最近、やたら値切られるからか”FIXED PRICE”とわざわざ書いている店もあります。原則としては、値札がついているものに関しては、値切らないというのがルールのようです。

だから・・・、ベトナムで買ったものといえば、食品以外は「Saigon」の文字の入ったTシャツ(2ドル程度)とか、TIN TIN in VietnamのTシャツなどを何枚か買った程度かな。安くても、made in Vietnamですから、クオリティーが・・・。

あと、英語を勉強している人には嬉しい事を発見。外国の本やテキストを専門に扱っている本屋があり、Printed in CHINAの英語のテキストなどすごく安くてに入ります。辞書も結構揃っていましたよ!

それから、日本のガイドブックにも紹介されているので、わざわざ出掛ける人がいるかもしれないので、2つのローカルマーケットについても、少し触れておきます。CHO BEN THANH(ベンタイ市場)とCHO BINH TAY(ビンタイ市場)です。ベンタイの方が、街中なので、行き易いと思いますが、なんせ2つとも発音が似ているので、タクシーには文字で示した方が安全です。マニラのローカル市場と同じ様に、とっても活気にあふれていて、食べるところも(マニラよりもずっと)美味しそうなにおいがプンプンしています。

日曜雑貨もたくさんありますが、「これだ!」というものはなく、賑やかさを楽しむと良いと思います。マニラとちがって、ここには乾物がたくさんありました。もちろん、フレッシュなフルーツ、野菜もたくさんおいてありましたが、果物の乾物の多さには驚きました。そうそう、ここには柿のドライなもの・・・日本で言う「干し柿」がありました。でも、干し方が面白いのですが・・・きっと吊るしてないと思うのだけど、真上から押えた形での乾物です。

ビンタイの方は、街中から遠く、チャロンのチャイナタウンにあります。時間のない人はわざわざ行く事はないと思いますが・・・、こちらの方が、より「問屋」という感じで、ばら売りが少ないかも。ただ、もしここまで足を伸ばしたなら、チョロンの活気を覗いて欲しい!ニワトリやアヒルが生きたまま売っていて、バイクの後ろに山ほどぶら下げて走っている光景が見られます。この光景は、初めて!チャイニーズ系の食に対する執着は、スゴイ!

(左はチョロンの街並み・・・ってあんまり見えませんねぇ。バイクに山積みされたアヒルやニワトリの写真を撮りたかったんだけど、市場近くでカメラを取り出すのをためらってしまったのでした。暑くて歩くのがヤットだったし)

何といっても、ベトナム料理の美味しさと、その安さには感激です。

一流レストランといわれるところです、ディナーでさえ、一人1500円とかかりません。さらに、そのへんの「清潔?」と思うような屋台の延長・・・フィリピンにもよくある、ローカルの人が行くような店でも、PHO(ベトナムラーメン)が、美味しいじゃありませんか!

本当は、ベトナムラーメンを頼むと、「これは、食べ物?」と聞きたくなる程の「葉っぱ」が、別のお皿に出てきますが、それさえ入れなければOK。もともと香草の苦手な私でもOKです。

他のベトナム料理も、「生春巻き」以外は、私でもOK。「揚げ春巻き」がとても美味しかった!でも、食べ過ぎると(中は挽肉ですから)あとでゲップがでます。


あとは、フランスが入ってたので、街のあちこちで売っている「フランスパン」が、とっても美味しい!ガイドブックでも評判と書いてあった「ニューラン」(写真右)というところに何度も通いましたが、タイプとしては、日本のポンパドールのバケットと同じ硬さ、同じ大きさ。良く見ると、パン生地に白ゴマがはいっています。これが秘密でしょうが、とくにバターやオイルが違うとは思えませんが、風味がある感じ。とにかくフランスパンやそのサンドイッチは美味しいです。さらに、そういうパン屋+惣菜屋のような店のロールケーキなどのスポンジも美味しい。この美味しさは、フランスさまさまです。

それに比べて・・・フィリピンはトホホです。

え?食べてばかりじゃないかって?その通り。気温は、マニラと同じぐらいだったのですが、日中、自分の足で歩き回る為、暑いし、酸かれ果て、お昼を食べて戻ってからは、ほとんど夕食まで寝てました。プールにもいったけど、そりゃ、欧米や日本から来た人には、暑くてプールがいいかもしれないけど、プールに夕方から入るには、乾季から来た私には寒くて。

だから、2001年の年は「寝正月」で始まりました