Travel '99

オーストラリア

<オーストラリア:クリスマス&年越し>

'99年12月25日~2000年月1日、メルボルン+シドニーにて by linlin

行ってきました、初めての南半球。「暖かいところでのクリスマスや新年はいかが?」と聞かれたけど…、マニラより涼しくて快適だったのよね。8日間のうち、暑かったのは1日だけ。あとは、曇りが多く、雨も降ったし、ウインドブレーカーが離せなかったぐらいだもの。

まずは、メルボルン。オーストラリアへ行ったことがある人も、なかなかメルボルンって行かない様ですね。でも…、あの世界最小のリトルペンギン(=フェアリーペンギン)のパレードを見るために是非訪れて欲しいところです。

ペンギンが見れるのは、フィリップアイランドという島で、日没とともに身長30センチあまりのペンギンが、よちよちしながらグループを作って上陸してきます。12月25日の時で、日没が9時。それを1時間以上前からコンクリの石段に腰をおろし、ひたすら待つのです。12月は初夏のはずだけど、夜はやっぱり寒くて、長袖のTシャツに綿ニットのセーター、さらにウインドブレーカーを着てても寒いのです。でも、そこを絶えれば、この素晴らしい光景が見れるのです。

小さい子供は「待つ」事が苦手だから、子連れにはきついかも。でも、本当にアジアはもちろん、欧米からも観光客が押し掛けます。で、じっと待つ。寒くても待つ。

暮れてくるとすぐに波打ち際に影がチラチラ。メルボルン行きのというよりオーストラリア行きの第一目的が、このペンギンパレードだったので、しっかり双眼鏡も持っていたので、「あ、あそこに1グループ」「お、あっちのとグループが一緒になった!」といちいち騒ぎつつ、近づいてくるのを待ちます。

とにかく小さいので、外敵から身を守るため、群れを成して動きます。この時期は、巣に子供が待っていて、巣で子供のお守りをしているのがオス、明方から日没まで餌を捜し、パレードして戻ってくるのがメスだそうです。


(GrayLine旅行社のパンフレットより)

海岸から砂浜を、急ぎ足で(のつもりだろうが、結構ゆっくり)森の方へ帰って行きます。草むらに消えてからも、時々立ち止りつつも丘を上がって行き、巣へ戻ります。ウェーウェーと大きな声で鳴きあい、相手を確認しているようです。ペンギンって、やっぱり「鳥」だったんですよね。だって…、どんどん上陸して来て、そこら中、「小鳥屋」のにおいがして、かなり臭くなりました。

寒さもあり、10時ごろにはビジターセンターに戻り、バスで市内に戻りました。ホテルに戻ったのは12時過ぎ。24日にマニラを出てから、そのまま25日にツアーに出たので、長い長い1日でした。

でもでも、ペンギンパレードは絶対お勧め!

(注意) ペンギンパレードの撮影は(カメラ、ビデオ、etc.)全面的に禁止されています。去年までは、フラッシュをたかなければOKだったそうですが、夜の撮影のためルールを守らない人が多く、一切禁止となったそうです。日がある内に、家族でビデオを撮っていても係員が注意するぐらいです。

2000年1月1日に、悲しいニュースが飛込みました。フィリップ島の、まさにペンギンが上陸するところに重油(?)が流れ込み、数匹のペンギンが死亡、50羽以上が治療(洗浄)を受けました。

(The Sydney Morning Heraldより)


メルボルン滞在では、ペンギンの他にも、カンガルーの餌付けの出来る所や、コアラを野生の状態で観察出来る所(・・・、ただ、高い木の上だけどね)があり、馴染みはあるけど、実際近くで見たことのない動物とふれあうチャンスがいっぱいです! カンガルーの写真は、1dayツアー詳細ページを見てね!


メルボルンの街は、まさに”イギリスチック”移動もトラムで簡単だし、物価も安い!ちょうど26日からはクリスマスセールで街中大バーゲン!アウトレット街が、さらにセール。この時期のメルボルンはとってもお勧めだ~!

シドニーは、やはり大都市なので、メルボルンとは全く違う雰囲気。でも、どことなくヨーロッパの街並みを想わせたりする建物も多いし、英国同様、パブも多い。夕方から地元の若者で凄い賑わい。こちらは、ライブが多く、無名のミュージシャンがパブやミュージックホールから有名になることも多いとか。

で、旅行はまず遠くまで移動し、最短で帰国することにしていたので、たまたまシドニーで年を越すことになったのですが…、こんなに派手で盛大な年越しをする場所だとは知りませんでした。

(写真は Asahi新聞のHPより)

テレビや新聞で見ましたか?あの(日本の)花火。

31日の9時から10分、年越しの12時から30分の花火を。31日は、オペラハウスの所やダーリングハーバーなど、各所にステージが設けられ、朝からコンサート。


夕方になるにつれて、オペラハウスやハーバーブリッジ周辺はものすごい人。みんな缶ビールを箱で準備、おつまみから、しっかりした夕食までがっちり準備していて、夕方から宴会です。日本人はアルコールに弱いから、同じようにやったら、12時には酔っ払いの山でしょうが…。

感心したのは、翌日の街の清掃です。ビールの匂いは、時間がたっても、なかなかとれず、臭いものですが、午前中で、目立つところは清掃が終了。公園のベンチも、しっかり水洗いです。この街がきれいなわけが分かりました。

ホテルも2ケ所とも大満足。文句無しの旅行となりました。

そうそう、何事もなく、楽しく過ごしたオーストラリアでしたが、たった1週間のうち、メルボルンとシドニーの両方で無銭飲食者に遭遇。メルボルンはカジノのあるクラウンホテルの中のシーフードレストラン。

カウンターでお隣だったおじさんは、はじめから酔っ払い風でお店のオーナーも付きっ切りでケア。いやな予感で、お店の女の子が「もう少し、間を空けましょうか?」と聞いてくれた程。(もちろん、椅子2つ分除けさせてもらった!)

結局お金が足りずにジャンパーとかを脱いでみせてたけど・・・。そこはカジノの中のお店。大柄のオーナーが何を言ったかは知れないけど、最後は握手をしてその男を帰しました。警察でも呼ぶのかと思ってたけどね。「2度と来るんじゃねぇぞ。分かってるんだろうな!」とでも笑顔で言ったのかな?

シドニーでは、これまた人気のイタリアンの店。カジュアルなところで、パスタやピザを味わう所。(有名スポーツ選手も数多く来ているらしく、写真がずらり)

そこで、若者のグループが2階から降りてきたのだが、背の高く、強そうな店員のお兄ちゃんが、客の1人を捕まえている。女の子が「私の友達を放してよ!」と騒いでいて、酔っ払いかと思って見ていたのだが、店から追い出すのではなく、しっかりと捕まえている。結局、店の外で、近くのポリスステーションから駆けつけた警官に捕まり、長時間何か調べられていた…。オーストラリアって、多いのかな?