HDT280

HEAVY DUTY TERMINAL

Android搭載

HDT280は、AndroidOSを搭載した堅牢型・多機能端末。タッチパネルを搭載し、直感的な操作性を実現します。4GBの大容量メモリを実装し、SDカードをデュアル搭載、様々な使用方法に対応できます。現場・ビジネスシーンに応じた多種多様なアプリケーションが動作し、ユーザが開発した独自アプリケーションにより、HDT280を専用マシンとしてカスタマイズできます。

Androidは元々ネットワークやクラウドへの接続を前提として作られているため、ネットワーク型のシステム・アプリケーションの構築に最適です。

HDT280の概要(動画)

HDT280標準搭載GNSS計測アプリケーション⇒ Smart-GPMate(スマート・ジーピーメイト)

堅牢性

現場でのヘビーデューティな環境を前提とした堅牢設計。建設土木重機や、生産工場、倉庫、屋外建造物、海洋上など環境要件の厳しい現場での高信頼性クライアント端末として利用を想定。米国国防総省の軍用規格(MIL-STD810G) 耐振動・耐衝撃性能に準拠し、IP67の防水規格だけでなく、海上・沿岸での環境も想定し、塩水噴霧規格(ASTM B-117)にも準拠。

振動試験

衝撃試験

防水試験(IPX7)

現場ニーズ機能性

  • 警報お知らせLED、大音量スピーカ(80dB)
  • 屋外視認性を重視した高輝度モニタ(1000cd/m2)
  • 幅広い動作電圧(DC 10.8V~36V)、
  • 内蔵バッテリ(3.5時間駆動)による安定した電源供給
  • 物理キー搭載でタッチパネル操作に不安な状況にも対応可能
  • パネル取付穴も装備

警報お知らせLED (イメージ)

GNSS FUNCTION

センチメートルオーダーの測量を可能にする高精度L1-RTK GNSSモジュールを2基搭載。

全地球航法衛星システム(GPS / GLONASS / Beidou / SBAS / QZSS)に対応。

デメリットを改善したL1-RTK GNSS

従来L1測位でデメリットとなっていた初期化時間、サイクルスリップからの復帰時間を大幅に改善。L1+L2測位に比べ、コストパフォーマンスの高いRTK GNSSマシンとして利用できます。本体にLTEモジュールを搭載しているため、単体でネットワーク型RTK測位を可能にします。

初期化時間 ※1

L1、L2定点比較 ※2

サイクルスリップからの復帰時間 ※3

L1 RTK 高さ(24時間) ※4

※ 表記数値は、当社の実験によるもので性能を保証するものではありません。

※1 10回平均 HDT280: Base/Rover GPS+BeiDou 2周波: Base-VRS/Rover-L2 GPS+GLONASS

※2 L1RTK: GPS+BeiDou L1VRS: GPS+GLONASS L1+L2VRS

※3 10回平均 HDT280: Base-VRS/Rover-HDT GPS+GLONASS 2周波: Base-VRS/Rover-L2 GPS+GLONASS

※4 L1RTK: GPS+BeiDou

W-GNSS コンパス

2基のRTK GNSSにより、高精度GNSSコンパスとして動作。移動体進行方向の計測、大型構造物・作業船などの位置誘導、クレーンを搭載した特殊船・車両での先端位置の測位など、今まで複数機材(PC、受信機、無線等)で実現していたシステムを、HDT280単体で様々なシーンに活用できます。

重機など移動体の方位を計測

大型作業船誘導などで、船体の姿勢状態を計測

クレーン船の現在位置、クレーン先端の座標管理

外部GNSSアンテナ (オプション)

SENSOR NETWORK / CLOUD

HDT280は、i-constructionで必要とされる産業機械・重機・各種センサーとの接続性、クラウドネットワークとの接続性を重視して設計されています。

i-construction

土木施工におけるマシンガイダンス、締固め施工後の3D出来高データ計測においては、施工重機との高い接続性やオペレーターの使いやすい操作性が求められます。HDT280では、これらの機能を重機へビルトインもしくは後付けで実現できます。

⇒「SmartRoller」クラウド型転圧管理システム

⇒「SmartPile」地盤改良管理システム

LTE クラウド接続

5-band LTEモジュールを標準装備し、常時クラウド接続環境を提供。LTEは、内蔵アンテナのほか屋外アンテナにも対応し、設置自由度を拡大。 さらにWi-Fi(802.11 b/g/n)/Bluetooth4.0+LEの通信機能も搭載し、あらゆるセンサー・デバイスを集約し高性能なIoTセントラル・デバイスとしてシステムに組み込まれます。

インターフェイス


・RS-232C/ RS-422/イーサネット/ CAN/ USB/ GNSS/ LTEは、すべて防水コネクタ仕様。

・イーサネットはPoE出力可能により、ケーブル1本でネットワークカメラに接続。

・携帯電波が弱い設置場所でも、LTE外部アンテナ(オプション)を接続。

GNSS受信機性能証明書(HDT280/AR170)

主な仕様

形式

HDT280

プラットフォーム

Android 5.0

CPU

Freescale、1GHz、クアッドコア

メモリ


RAM4GB

ROM32GB

表示機能


ディスプレイ

10.1インチワイド 1000cd/m^2

解像度

1024×600

タッチパネル

静電容量方式

対応無線規格


3G:W-CDMA 800/1700/2100

4G:LTE 700/800/1500/1700/2100

無線機能


無線LAN

IEEE 802.11b/g/n

Bluetooth

V4.0+LE Dual mode

内蔵アンテナ

LTE/3G、GNSS、Wifi、Bluetooth

インターフェース

キーパッド(電源、HOME、+、-、ENTER、BACK)

USB(TypeA)ポート×2(前面、背面)

SIMカードスロット×1 (Micro)

microSDHCメモリーカード×2

RS232Cポート×1

RS422ポート×1

イーサネットポート(PoE対応)×1

NMEA2000(CAN)ポート×1

GNSS外部アンテナポート×2(内蔵GNSS用外部アンテナ)

3G/LTE用外付けアンテナポート×1(内部アンテナとの切り替え式)

サウンド機能

スピーカー内蔵

マイク内蔵

搭載センサー

GNSS(GPS/GLONASS/Beidou/SBAS/QZSS)

※GNSSはLTE内蔵GNSS、RTKGNSSモジュール×2搭載

加速度センサ、ジャイロセンサ、コンパス、照度センサー

本体カラー

筐体(ブラック)、化粧パネル(ホワイト)

サイズ

351(幅)×220(高さ)×76(奥行き)

質量

2.7kg

耐環境性能

IP67準拠

振動・衝撃(MIL-STD810G準拠)

動作温度範囲

-15°~55°

電源

外部電源または内蔵バッテリー

外部電源範囲

+10.8~36V、5A

バッテリー容量

5200mAh

バッテリー駆動時間

約3.5時間(省電力動作モード時)

付属品

保護カバー、取扱説明書、電源ケーブル

※製品の外観・仕様は予告なく、変更になる場合があります。ご了承ください。

HDT280標準搭載アプリケーション

Smart-GPMate for HDT280 (スマート・ジーピーメイト)

GNSS計測アプリケーション

Smart-GPMate for HDT280は、HDT280に標準搭載されたアプリケーションです。HDT280内蔵の1周波RTK-GNSSを使用したネットワーク型RTK-GNSS(Ntrip)で簡易的な計測を行うことが可能です。

計測は単点計測または逆打ち誘導の簡易計測を行うことができます。また、衛星配置や信号強度の確認もできます。

システム構成例

RINQアプリケーションからNMEAデータを取得(オプション)

HDT280関連製品/システム(オプション)

HDT280を使用したクラウド型の転圧管理システムです。今まで複数あった使用機材がHDT280端末1台に集約されます。

「SmartPile」地盤改良管理システム

HDT280向けアプリケーション。「SmartPile」起動時に設定データをダウンロード。オペレータは設定データに従って操作するだけで杭打ち作業を遂行できます。

不要な干渉信号を防ぐ測量級の防水アンテナ。陸上や海上でのアプリケーションを高精度でサポートします。

「RINQ」(1周波GNSS補正情報配信サービス)

RINQ(RTCM Internet Neo Query)は、HDT280向けの1周波GNSS補正情報配信サービスです。

HDT280をGNSS補正情報の配信ステーションとして利用できます。