Livox LiDAR テスト計測

DJIから発売されました、レーザーライダー DJI LIVOX HRIZONのデモ機を入手致しましたのでテスト計測を行いました。

本体のスペックは、 詳細ページをご確認ください。

自動運転技術を含めた5G技術の運用のために開発された商品となりますが、もちろん機構としてはレーザースキャナーであるため、いわゆる点群取得用ツールとしての活用も可能なはず!と考えテストしてみました。

LIVOXテスト計測無事終了! (6/3更新)

1スキャン15秒で角度を変えながら計6スキャンしました。

計測時間90秒!TSによる座標測定15分!!

LIVOXアプリの方では、到達距離が200メートルというのもわかります。データをLAS出力して福井CPさんのTRENDPOINTで座標変換を行い合成してみました。座標測定が甘かったため少し誤差は大きめですが充分な点群となりました。現場での電源の問題などいろいろありますが、据置のレーザーとしてだけでなくドローンへの搭載や重機、カートや農機等の自動運転制御など、運用を考えれば面白い機械になりそうです。

LIVOX動画

bandicam 2020-06-03 12-41-37-445.mp4

トレンドポイント合成後動画

bandicam 2020-06-03 12-36-23-353.mp4

トレンドポイント座標変換動画

tpzahyo.mp4

商品としてはこれですべてです。

左から、電源アダプタ・接続ボックス・ライダー本体です。ライダー本体は手のひらサイズです!

PCにデータを取り込みますが、PCとは有線LAN接続となります。

測定原理についてはLivox LiDAR商品ページをご覧ください。

初回テスト

今回は弊社大阪支店より前方遠景、真下の道路、前方近景の3パターンで計測してみました。

各々、計測時間は20秒です。

①前方遠景

今回はカメラ用三脚に設置して計測を行いました。

スキャナから見える画像はこんな感じになります。

20秒スキャンして出来た点群データの画像がこちら

LIVOX計測アプリでの表示。近いビルまでの距離が25メートル、遠方のビルまでの距離が180メートルとなります。しっかりと点群データが取得できています。

データをLASファイルに変換し、福井コンピュータさんのトレンドポイントで表示させてみました。

ポイント数が388万点、20秒計測なので空間の抜けはありますが、充分取得できています。

こちらの点群データは下記URLでご覧いただけます。

②真下の道路

このような形で、真下の道路を計測してみました。


こちらも20秒スキャンして出来た点群データの画像がこちら

LIVOX計測アプリでの表示。弊社大阪支店は地上からの高度は約30メートルになります。

データをLASファイルに変換し、福井コンピュータさんのトレンドポイントで表示させてみました。

ポイント数が540万点、20秒計測なのでほぼスペック通りの計測点数となっています。

こちらの点群データは下記URLでご覧いただけます。

③最後に、正面のビルをメインに計測してみました。

こちらも20秒スキャンして出来た点群データの画像がこちら

近距離点群データ(約25メートル)となりますが、構造物の窓枠の形や看板の文字まで認識出来、地上型レーザースキャナと比較しても遜色ないようなデータとなっています。

まだまだ検証を必要とする場面がありますが、この価格でこれだけのデータが取得できるのかという感想です。特徴として、計測時間を増やすことで穴がどんどん埋まっていくような機構になっているので、30秒、1分程度計測すればさらに良いデータになると思います。

自動運転だけでなく、MMS分野への応用や、もちろんドローンへの搭載を含めて様々な検証を進めていく予定ですので、ご興味おありの方はお問い合わせください!

下のお問い合わせフォームよりお気軽にどうぞ