Android SDK - Hello World

(2014.9.29)

Windowsにeclipse(android sdk付)をインストールし,Androidで動くHello Worldアプリを作り,Playストアで公開するまで。先にこの記事の流れを読んだほうが,読みやすいかも知れません。

Java SDKのダウンロード&インストール

  • 「JDK」をキーワードにして,google(http://www.google.co.jp/)検索し,「Java SE Downloads」というタイトルのORACLEのダウンロードサイトからJDKをダウンロードし,PCにインストールする。

  • JDKのパスを調べる。 [スタート]-[コンピュータ]をクリックして,[(C:)]-[Program Files]-[Java]-[jdk...]-[bin]の順にダブルクリックしてフォルダに入り,アドレス欄左端のフォルダアイコンをクリックする。C:¥Program Files¥Java¥jdk1.7.0_02¥binのように反転表示される。これがJDKのパス。右クリックしてコピーする。

  • JDKのパスの設定。[スタート]から[コンピュータ]を右クリックし,[プロパティ]-[システムの詳細設定]をクリックする。そして[詳細設定]-[環境変数]をクリックし,システム環境変数のPathを選び,[編集]ボタンを押して,変数値の末尾に ; と入力してからパスを貼り付ける。

Eclipse ADT with Android SDKのダウンロード

AndroidアプリはJava言語で作成する。アプリを作成するためのSDK(Software Development Kit)は,http://developer.android.com/sdk/ から[Download Eclipse ADT with the Android SDK for Windows]をクリックしてzipファイルをダウンロードする(注: ADT とはAndroid Developer Tools)。

zipファルを展開し,展開したフォルダをc:\などに配置する。フォルダ内のeclipse.exeをダブルクリックすれば,eclipseは起動するので,ショートカットをデスクトップなどに張っておく。

Eclipseの設定

  1. 文字コードをUTF-8にする。[Window]-[Preferences]-[General]-[Workspace]の[Text file encoding]を[other]-[UTF-8]にし,[OK]。

  2. 必要なAndroid SDKをダウンロードする。以下を選択して[Install packages]をクリック。ダウンロード,インストールにはかなり時間がかかる。

    • [Window]-[Android SDK Manager]で,開発したいAndroidのバージョン(例えば4.0.3など)の[SDK Platform], [xxx System Image]をチェックする。

    • また[Exiras]の[Android Support Repository], [Android Support Library], [Google USB Driver], [Intel x86 Emulator Accelerator]もチェックする。

    • 初めからついていたチェックは外さない。

  3. AVD(Android Virtual Devices)作成。開発対象Android端末のAVD(エミュレーター)を作成する。

    • まず,[Device Definitions]タブで[Create Device]をクリックしてDeviceを作成する。

    • 次に[AVD]タブで,[Create]をクリックして,AVDを作成する。[Device]は先に作成したものを選ぶ。AVDは非常に重いので,[CPU/ABI]は[Intel Atom (x86)],[RAM]は768MB以下にし,[Use Host GPU]をチェックする。[Internal Storage]や[SD Card]は1GB以下にしたほうがよい。

    • AVDを作成したら[Start]をクリックしてAVDを起動しておく(起動に非常に時間がかかる)。

Hello Worldアプリ

[File]-[New]-[other]-[Android]-[Android Application Project]をクリックし[Next]。そして,以下のように入れて何度か[Next],最後に[Finish]。

Creates a new Android Application

  • [Application Name]:アプリの名前 Helloとする。

  • [Project Name]:Helloとする。

  • [Package Name]:出来上がるJavaパッケージの名前。com.exampleの部分をcom.fkdなどと変えておく。将来Playストアにアプリをアップロードする際に,com.exampleでは「パッケージ名の重複」というエラーが出て,アップできなくなる。

  • [Minimum Required SDK]:対応するAndroidの最小バージョン。4.0以降にしておいた方が簡単。

  • [Target SDK]:開発するAndroidのバージョン。4.4までにしておいた方が簡単。ここでは私の実機が4.2なので4.2とする。

  • [Compile with]:コンパイラのバージョン。同上。

  • [Theme]:そのままでよい。noneでもよい。

Configure Project

  • [Create custom launcher icon]のチェックをはずす。

エミュレータまたは実機で動かす

[Project]-[Build Automatically]がチェックされているので,すぐに,エミュレータで動作する。

  • [Run]-[Run Configuration]をクリックする。左の枠から[Hello]を選ぶと,HelloというConfigurationができる。

  • [Android]タブで,[Launch Action]を[Launch]にしてcom.fkd.hello.MainActivityを選ぶ。

  • [Target]タブで,[Launch on all compatible devices/AVD's]を選ぶ。起動されているAVDまたはUSB接続されている実機でアプリが動作する。

    • 実機を接続する時は,実機で[menu]-[設定]-[セキュリティ]-[提供元不明のアプリ],[menu]-[設定]-[開発者向けオプション]-[USBデバッグ]と[スリープモードにしない]にチェックを入れておく。AVDは閉じておく。

  • [Apply],[Run]の順にクリック。

  • エミュレータ又は実機でアプリが動作する。

  • アプリを終了する。

(注)Android 4.2から「開発者向けオプション」が隠されたのでそれを復活する。[設定]-[端末情報]の[ビルド番号]を連続タップすると,「これでデベロッパーになりました!」と表示され「開発者向けオプション」が復活する。

アイコンの設定,文字の変更

eclipse画面の左に表示されているPackage Explorerを使って,アイコンや文字を変更してみる。

(アイコンの変更)

  • Package Explorer [Hello]-[res]-[drawable-hdpi]を右クリックして[import],[General]-[File System]で[Next],From Directoryの[Brows]で画像のあるディレクトリを選び,右側の枠から必要な画像ファイルをチェックして[Finish]をクリック。

  • 画像ファイル名は[a-z0-9_.]でなければならない。また,Playストアにアップする時はpngファイルでないとエラーがでる。

  • Package Explorer [Hello]-[AndroidManifest.xml]をダブルクリックし,[Icon]を[Brows]して上でインポートした画像をクリックして[OK]。そして,[File]-[Save]。

(文字の変更)

  • Package Explorer [Hello]-[res]-[layout]-[activity_main.xml]をダブルクリックすると,アプリのレイアウトが表示される。Hello worldという文字をクリックすると右側の[Propaties]枠にTextとして@string/hello_worldが使われている事が表示される。そこで,

  • Package Explorer [Hello]-[res]-[values]-[strings.xml]をダブルクリックし,[hello_world(String)をクリックして,[value*]を例えば「ようこそJavaへ」に変更する。そして,[File]-[Save]。

apkの作成

  • Package Explorer [Hello]をクリックし,[File]-[Export]。[Android]-[Export Android Application]をクリックして[Next]。もう一度[Next]。

  • Keystore selectionで,[Create new keystore]を選び,[Brows]でキーストア(作者の署名をつけるための公開鍵ファイル)を決める。後で移動できるので場所はマイドキュメント,ファイル名はfukuda_keyのように入れて[開く]。パスワードを決めて[password]と[Confirm]に入れ,[Next]

  • すでにキーストアを作ってあれば[Use existing keystore]を選んで,パスワードを入れて[Finish]。

  • Key Creationで以下のように入れて[Next]。

    • Alias: 作者の別名(Playストアに表示される) kilin

    • Password: 先とおなじもの

    • Confirm: 先とおなじもの

    • Validity (years): 50

    • First and Last Name: Hiroshi FUKUDA

    • Organizational Unit: 省略(入れたらPlayストア登録でエラーが出た)

    • Organization: Kitasato University

    • City or Locality: 省略(入れたらPlayストア登録でエラーが出た)

    • Satate or Province: Tokyo

    • Country Code (XX): 81

  • Destination APK Fileで[Brows]をクリックして,場所を適当に選んで,ファイル名にHelloと入れ[保存]。そして[Finish]

apkを実機で動かす

  • 実機の[menu]-[設定]-[セキュリティ]-[提供元不明のアプリ]にチェックを入れておく。

  • メールに作成したapkを添付して,自分のアドレスへ送る。

  • 実機のメーラーで添付されたapkをタップしてインストールする。メーラーでインストールできない場合は,apkを保存して,ESファイルエクスプローラなどで,保存したapkをタップすればインストールできる。

Palyストアにアップする

Google Play デベロッパー ヘルプセンター(https://support.google.com/googleplay/android-developer/)を見れば特に困難なくアプリをPlayストアにアップできます。要は

  • Gmailアドレスを作る(既に使っているアドレスでもOK)

  • Googleに25$支払う。同じ署名(上で作成したキーストア)で何本でもアプリを公開できる。

参考

  1. Androd環境構築(Windows版) Android SDKとEclipseのインストール(http://techfun.cc/android/windows-android-sdk-install.html) 2014.9