LaTeX for Windows
(2009.4.8-2024.3.4)
TeX Live + TeXstudio (2016-)
LuaLaTeX
日本語の使えるPDFLaTeXとしてLuaLaTeXを使う。LuaLaTeXは日本語も使えるPDFLaTeXの後継。海外では,dviファイルを経由しないPDFLaTeXが一般的に使われている。日本では,dviファイルを経由するupLaTeXが使われるが,私は,なるべくLuaLaTeXを使いたい。
TeXstudioでLuaLaTeXを使うには,[オプション]-[TeXStudioの設定]を以下のように修正(LuaLaTeXで日本語ファイル名が使えるように設定する)
[コマンド]のLuaLaTeXを, lualatex.exe -cmdx -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex にして,[現在のショートカット]をF6にする(任意。F6には規定でコンパイルが割り当てられているが,こちらに変更しておくと便利)。
[高度なオプションの表示]をチェックして,[ツールバー]の右側の枠から,[すべてのメニュー]-[ツール]-[コマンド]-[LuaLaTex]を選び,左側の枠は[ツール]にして➡で,ツールバーにLuaLaTeXボタンを表示するようにする。
パッケージ
\usepackage[pdfencoding=auto,bookmarksdepth=subsubsection]{hyperref} pdf ファイルに目次のしおりがつく
\usepackage{amsmath,amssymb} ∵など使いそうなシンボルが使える
\usepackage{bm} 数式の中で使う太字
\usepackage{graphicx} 図を挿入するのに必要
\usepackage{multirow}
upLaTeXからLuaLaTeXへの乗り換え方
pLaTeXのソースファイルをLuaLaTeX用に変更するには,
documentclassにltをつけ
jsarticle -> ltjsarticle
jsbook -> ltjsbook
jsreport -> ltjreport
documentclass,\usepackage{graphicx}のオプション[dvipdfmx]を削除
日本語関連の文字幅,zwやzhを\zw → \zw,zh → \zhとする。
読み込むepsファイルはpdfファイルに変換する。
upLaTeX
TeXLiveで使える統合エディタTeXstudioが高機能で使いやすい。
TeXstudioでupLaTeXを使うには,[オプション]-[TeXStudioの設定]を以下のように修正(参考サイト)
[コマンド] LaTeXを,uplatex.exe -no-guess-input-enc -kanji=utf8 -synctex=1 -interaction=nonstopmode %.tex
[コマンド] DviPdfを,dvipdfmx.exe %.dvi
[ツールバー] ツールバーにPDFLaTeXボタンを表示しておく。
英語はPDFLaTeXで,日本語はupLaTeXでコンパイルする。
TeXインストーラ3 (2008-)
WindowsでLaTeX 2εを使う.(環境) Windows XP, Windows 7
インストール:
阿部紀行氏作TeXインストーラ3を使ってTeX をインストール
http://www.math.sci.hokudai.ac.jp/~abenori/soft/index.htmlにある「TeXインストーラ3 0.81 r2」をクリックしてダウンロード.zipファイルを展開して以下の点に注意して,abtexinstフォルダのabtexinst.exeをダブルクリックしてインストール.
・Ghostscript (ゴーストスクリプト)の設定画面で「All Users」をチェック.
・日本語を選択できない言語の選択画面では「English」を選ぶ.
Winshellのインストール
www.winshell.deからwinshellインストーラをダウンロードしインストール.以下の点に注意して,デフォルトでインストール.
・言語の設定画面でJapaneseを選択.
もしパッチがあれば,インストールが終了後,パッチをあてる.
Winshellを起動して日本語が使えるように設定.
[オプション]-[TeX関連プログラム設定]を以下のように修正.-は変更不要.
プログラム名 exeファイル名 コマンドライン
DVI -> PS dvipsk -
PDFView "C:\Program Files\Ghostgum\gsview\gsview32.exe" -
[オプション]-[ユーザ指定プログラム]を以下のように修正.-は変更不要.
プログラム名 exeファイル名 コマンドライン 注
dvipdfmx dvipdfmx "%s" [LaTeXを先に実行]だけチェック
[オプション]-[表示]-[ユーザ設定]の[カテゴリ]を[ユーザ指定プログラム]にして,ツールバーに[divpdfmx]ボタンを作る.
[オプション]-[フォント]を以下のように修正.-は変更不要.
フォント サイズ スクリプト エンコーディング
文書 Terminal 10 日本語 Shift-JIS
プロジェクト窓 MS UI Gothic* 8 日本語 -
*Windows 7ではメイリオ
使い方:
WinShellを起動して使う.日本語混じりのファイルではPDFLaTeXは残念ながら使えないのでdivpdfmxを使う.
メモ:
プリアンプルで
\usepackage{ccaption} % (continued)
と宣言すると,図や表を2つ以上に分けることができる.
\begin{figure}
(図の前半)
\caption{図の説明}
\end{figure}
\begin{figure}
(ここに図の後半を入れる。)
\contcaption{(continued)}
\end{figure}
で,はじめの図も,次の図も同じ図番号がつく.
参考
TeXのインストール(Windows)(http://www.clas.kitasato-u.ac.jp/~fujiwara/installTeXWin/) 2009.3現在
「WinShell」セットアップマニュアル(http://www.iplab.cs.tsukuba.ac.jp/~ishihara/winshell_install.htm) 2009.3現在
論文執筆に役立つLaTeXの基礎(http://www.fluidlab.naoe.t.u-tokyo.ac.jp/~minnie/TeX/index.html.ja)2010.2現在
それ以前
pLaTeX2ε for Windows Another Manual (2000-)
pLaTeX2ε for Windows Another Manualの付属DVD。pLaTeX2εの実行環境を構築できる,pTeX2.1.8の実行環境を完全収録した基本キット。
WinTeX (1994-)
Windows (3.1 - 95)で動くLaTeX統合環境WinTeX。インプレス社の書籍「TeX for Windows ―縦組み対応 日本語 TeX 統合環境―」付属のCD-ROMに入っている。
ASCII日本語TeX (1991-)
LaTeXをはじめて使ったのは1991年頃だったと思う。PC9081のMS-DOSで動くASCII日本語LaTeX。
TeX以前
1989年に博士論文を執筆した時は,まだTeXを使っていなかった。MS-DOSの一太郎という有名なワープロで書いた。