Xperia A (SO-04E)
(2013.11.07-2015.10.4)
他のXperiaたちはこちら:Xperia Ray (SO-03C),Xperia SX (SO-05D), Xperia A (SO-04E.10.3.1.B.0.256)
このXperia Aは2015年10月にGPSが壊れて使えなくなりました。新しく買ったXperia Z3CではAndroPlus氏の発見によりroot化は不要になりました。
SO-04E白ロム
Android携帯Xperia A(SO-04E)白ロムを4万円くらいで買うことができる。これにMVNOのSIMを挿入して,説明書通りにモバイルネットワークのアクセスポイント名を設定すれば使えるが,以下のroot化,System Update, セルスタンバイ対策,テザリング対策をしたほうがベター。以前より作業が格段に簡単になりました。
準備
Sony MobileのサポートページからSUS(自分が使ったのはUpdate_Service_Setup-2.14.5.201403281437.exe)をダウンロードしてPC(自分の場合はWindows 7 64bit)にインストールする。
Flash tools(自分が使ったのはflashtool-0.9.15.0-windows.exe)をPCにインストールする。
SO-04E_10.1.1.D.2.26_docomo.ftf を入手しておく(方法はここ)。このファイルがあれば,端末を作業初期状態に戻せる。
JDK(Java開発キット)とAndroid SDKとPCにインストールする。(参考:Android SDKのインストール方法のまとめ)
Flash_toolsでPCにUSBドライバをインストールする。(方法はここ)
Android 4.2 Jelly Bean (10.3.1.B.2.13)
Xperiaは,gmailアカウントを設定し,データ通信ができる状態までセットアップしておく。そして,[設定]-[端末情報]-[ソフトウェア更新]と[Androidのアップデート]でシステムをアップデートする。何度かアップデートしてAndroidのバージョンが4.2.2,ビルド番号が10.3.1.B.2.13になったらやめる。もう一度アップデートするとビルド番号が10.3.1.B.2.42になるが,これはrootが難しいのでビルド番号10.3.1.B.2.13でアップデーはやめる。
開発者向けオプションの復活
Android 4.2から「開発者向けオプション」が隠されたのでそれを復活する。[設定]-[端末情報]の[ビルド番号]を連続タップすると,「これでデベロッパーになりました!」と表示され「開発者向けオプション」が復活する。
1クリックroot化
セルスタンバイ対策,テザリング対策にはAndroidのroot権限をとっておく必要がある。これはキューブ実験室のツールを使って1クリックでできる。
PCのSUSとFlash toolsを終了する。
1クリックルート化キット rootkitXperia_20140719.xip を入手しPCで解凍。
Xperiaで[menu]-[設定]-[セキュリティ]-[提供元不明のアプリ],[menu]-[設定]-[開発者向けオプション]-[USBデバッグ]と[スリープモードにしない]にチェックを入れる。
Xperiaの電源をいれPCとUSBケーブルで接続しする。
コマンドプロンプトでadb devicesと打ち込んでXXXXXXX deviceと表示されることを確認。
解凍した1クリックルート化キットのinstall.batを管理者権限で実行(コマンドプロンプトを管理者権限で開いて,installと打ち込む)。
Xperiaが一度再起動し,root化完了。XperiaにSuperSUというアプリがインストールされていれば成功。
セルスタンバイ対策(SMS付SIMでは不要)
SMS/音声通話付きのSIMではこの対策は不要。ビルド番号10.3.1.B.0.256についての対策はここ。
テザリング対策
MVNOのSIMでテザリングできるようにする。SQLite Editorを使えば簡単。Wifiだけでなくbluetooth(ブルートゥース)テザリングもできるようになります。
XperiaにSQLite Editor(\230)をインストール。
ESファイルエクスプローラでRootエクスプローラー機能をONにして,/data/data/com.android.providers.settings/のdatabases/フォルダをsdカードにコピー。これは修正前のバックアップ。
次に,databasesのsettings.dbをsdカードにコピーして,SQLlite Editorを起動してそのファイルを開き,globalをタップし,tether_dun_apn行を削除し,tether_dun_requiredのvalueを0にする。
修正したsettings.dbをESファイルエクスプローラで元の場所/data/data/com.android.providers.settings/databases/に上書きコピーする。そして,長押ししてプロパティでパーミッションをrw-rw---, Owner=system, Group=systemにする。
Xperiaを再起動。
使わないアプリをアンインストール
準備:Google PlayからXperiaにTitaniumBackup ★ root(無料アプリ)をインストールする。使わないアプリで,Xperiaの[メニュー]-[設定]-[アプリ]で無効化できないものは,TitaniumBackupでバックアップをとって,アンインストールするとよい。必要なら同アプリでリストアできる。不要アプリは例えばここを参考。
Android デバイス マネージャー
MNOのスマートフォンを使っていれば,万が一端末を失くしたりしても,MNOに連絡すれば,遠隔操作で端末のロックやデータ消去を行ってくれる。MVNOにはそのような手取り足取りのサービスは無いので,対策を考えておく必要がある。
Android の場合,端末のアプリメニューで[Google設定]にある[Android デバイスマネージャー]をONにしておけば,ホームページhttps://www.google.com/android/devicemanager から所有する端末の所在を調べ,ロックしたりデータを消去したりできるので,この対策は必ず行っておいたほうがよい。
IP電話
FusionのIP-Phone SMARTが安い(基本料金0円,固定へも携帯へも8.4円/30秒)。SIPアプリ:
CSipSimple:頻繁にアップデートされるうちにChiffonより電池を食わなくなったらしい。LTE待ち受のバッテリの減り方は2.0%/h。2013.11から使っている。自分はFusionの公式アプリSMARTalkより断然よいと思う。設定:ネットワーク→コネクションキープアライブをすべて600に。メディア→エコーキャンセルのチェックをはずす。メディア→コーデックをFusionで使えるものに変更。さらに,/system/etc/init.d/ にここに掲載されている「30秒に一度com.csipsimpleに関するプロセスの優先順位を-17(killされない順位)にずっと変更し続ける」スクリプトをパーミッションを755にして置く。
この端末は電池を取り換えられるので,予備電池を持って歩けば,電池の減りはあまり気にならないでしょう。ネット上では節電のために取り消し線で消した設定を推奨している方が多いですが,自分は特に効果を感じなかったので,この設定はしていません。
SIPアプリ設定の参考:Fusion IP-Phone SMARTで2013.1現在利用できるコーデックは帯域の小さい方から順にSpeex(8kHz), iLBC, GSM, G711μ-law(PCMU), G.722。Speex(8kHz)はSMARTalkの選択肢にはないが,CSipSimpleでは使った方が良い(通話が途切れにくくなる)気がする。
なお,Fusion IP-Phone SMARTが着信しない(使えない)MVNOがあるようですが,IIJmioではちゃんと使えます。
初期化
作業に失敗してどうしようも無い時は,AndroidをAndroid 4.1 (10.1.1.D.2.26)に初期化する。
SO-04E_10.1.1.D.2.26_docomo.ftf をPCのFlashToolのfirmwaresフォルダにコピーする。
Flash Tool(flashtool64)を起動して,稲妻マークのボタンをクリックする。
Mode Selectorが出てくるので[Flashmode]を選択し,[Flash]をクリックする。
[Fiemware Selection]が出てくるので、SO-04E_10.1.1.D.2.26を選択する。
USBケーブルを挿すようにうながすダイアログボックスが出てくるので,Xperiaの電源を切って,ボリュームダウンボタンを押しながらPCとUSBケーブルで接続する。
しばし待つ。
USBケーブルを抜いて,Xperiaを起動してウイザードに従って基本設定をおこなう。
参考
【Xperia】各機種ワンクリックroot取得【Z SO-02E / A SO-04E / UL SOL22 等】 2014.4
Xperia A(SO-04E)をroot化&セルスタンバイ対策 2013.11
[FRAMEWORK ONLY!] Xposed - ROM modding without modifying APKs (2.3.1)(10.10.2013) - xda-developers 2013.11
Android + docomo MVNO データ通信専用 SIM のセルスタンバイ&アンテナピクト問題対策 Xposed モジュール 2013.11
【NX・acro HD】ftfファイルを作る 2013.3
セルスタンバイ問題とは 2013.3
テザリングのAPN強制変更の解除 2013.4 (この記事のコメントを参考にした)