Xperia SX (SO-05D)
(2013.3-2014.5.3)
SO-05D白ロム
アマゾンなどでAndroid携帯Xperia SX(SO-05D)白ロムを4万円くらいで買うことができる。これにMVNOのSIMを挿入して,説明書通りにモバイルネットワークのアクセスポイント名を設定すれば使えるが,以下のroot化,System Update, セルスタンバイ対策,テザリング対策をしたほうがベター。2013.9.18のJelly Bean(Android 4.1)へのバージョンアップで,root化のなどの作業量が,それ以前のバージョンICS(4.0)に比べて随分楽になった。またバッテリーの持ちも良くなった気がする。
準備
Sony MobileのサポートページからSUS(自分が使ったのはUpdate_Service_Setup-2.14.5.201403281437.exe)をダウンロードしてPC(自分の場合はWindows 7 64bit)にインストールする。
JDK(Java開発キット)とAndroid SDKをインストールしておく。(参考:Windows PCにAndroid SDKを導入する http://arkdroid.info/036/)
Flash tools(自分が使ったのはflashtool-0.9.15.0-windows.exe)をPCにインストールする。
SO-05D_7.0.D.1.117_NTTdocomo.ftfを入手しておく。このファイルがあれば,端末を白ロムを買った時の状態に戻せる。
Android 4.1 Jelly Bean (9.1.C.1.103)
Xperiaは,gmailアカウントを設定し,データ通信ができる状態までセットアップしておく。設定-端末情報-[ソフトウェア更新]と[Androidのアップデート]でシステムをアップデートする。するとAndroidのバージョンが4.1.2,ビルドバージョンが9.1.C.1.103になる。
1クリックroot化
セルスタンバイ対策,テザリング対策にはAndroidのroot権限をとっておく必要がある。これは1クリックでできる。
SUSとFlash toolsは終了する。
1クリックルート化キット rootkitZ_20131112.zip を入手し解凍。
Xperiaで[menu]-[設定]-[セキュリティ]-[提供元不明のアプリ],[menu]-[設定]-[開発者向けオプション]-[USBデバッグ]と[スリープモードにしない]にチェックを入れる。
Xperiaの電源をいれPCとUSBケーブルで接続し,
解凍した1クリックルート化キットのinstall.batを管理者権限で実行(コマンドプロンプトを管理者権限で開いて,installと打ち込む)。
端末が一度再起動し,root化完了。SuperSUというアプリがインストールされていれば成功。
セルスタンバイ対策
セルスタンバイ対策をすると,電波アイコンと,[メニュー]-[設定]-[電池]が正しく表示されるようになる。Xperia SXの時に比べてXposedインストーラーとモジュールを使うのでとても簡単。
Xperiaのブラウザで [FRAMEWORK ONLY!] Xposed - ROM modding without modifying APKs (2.5.1)(12.04.2014) - xda-developers からXposed Installerのapk, latest.apkをダウンロードする。そして,ダウンロード完了のメッセージをタップしてインストールする。「Xposedインストーラ」というアプリがインストールされる。アプリを起動して[フレームワーク]->[インストール/更新]をタップしてアプリを更新する。
Android + docomo MVNO データ通信専用 SIM のセルスタンバイ&アンテナピクト問題対策 Xposed モジュール から,対策Xposedモジュール(DocomoSimPatcherXXXXXXXX.apk, rooted な Android 4.0.3 ~ 4.3 用) をダウンロードして,インストール。
Xposedインストーラーを起動して [モジュール] をタップし docomo MVNO Dataonly-SIM Patcher の左にチェックを付ける。そして,アプリを終了してからXperiaを再起動。
テザリング対策
MVNOのSIMでテザリングできるようにする。
XperiaにSQLite Editor(\230)とESファイルエクスプローラ(無料)をインストール。
ESファイルエクスプローラでRootエクスプローラー機能をONにして,/data/data/com.android.providers.settings/のdatabases/フォルダをsdカードにコピー。これは修正前のバックアップ。
次に,databasesのsettings.dbをsdカードにコピーして,SQLlite Editorを起動してそのファイルを開き,systemをタップし,tether_dun_apn行を削除し,tether_dun_requiredのvalueを0にする。
修正したsettings.dbをESファイルエクスプローラで元の場所/data/data/com.android.providers.settings/databases/に上書きコピーする。そして,長押ししてプロパティでパーミッションをrw-rw---, Owner=system, Group=systemにする。
Xperiaを再起動。
使わないアプリを無効化/アンインストール
準備:Google PlayからXperiaにTitaniumBackup ★ root(無料アプリ)をインストールする。使わないアプリで,Xperiaの[メニュー]-[設定]-[アプリ]で無効化できないものは,TitaniumBackupでバックアップをとって,アンインストールするとよい。必要なら同アプリでリストアできる。
Android デバイス マネージャー
MNOのスマートフォンを使っていれば,万が一端末を失くしたりしても,MNOに連絡すれば,遠隔操作で端末のロックやデータ消去を行ってくれる。MVNOにはそのような手取り足取りのサービスは無いので,対策を考えておく必要がある。
Android の場合,端末のアプリメニューで[Google設定]にある[Android デバイスマネージャー]をONにしておけば,ホームページhttps://www.google.com/android/devicemanager から所有する端末の所在を調べ,ロックしたりデータを消去したりできるので,この対策は必ず行っておいたほうがよい。
Hotmailの設定
Android標準のメールアプリを使ってhotmail(Windows live mail)を受信するには,次のように設定する。hotmailの連絡帳などもAndroidの連絡帳として使えるようになる。
端末の[設定]にある[+ アカウントを追加]をタップ。
[Exchange ActiveSync]をタップ。
Eメールアドレス(xxx@hotmail.comなど)とパスワードを入力して[次へ]。
ドメイン\ユーザ名にメールアドレスの@以下を追加(\xxx@hotmail.comなどとなる)。
サーバーをhotmail.comからm.hotmail.comに変更。
IP電話
FusionのIP-Phone SMARTが安い(基本料金0円,固定へも携帯へも8.4円/30秒)。SIPアプリ:
CSipSimple:頻繁にアップデートされるうちにChiffonより電池を食わなくなったらしい。LTE待ち受のバッテリの減り方はX.X%/h。2013.11から使っている。自分はFusionの公式アプリSMARTalkより断然よいと思う。設定:ネットワーク→コネクションキープアライブをすべて600に。メディア→エコーキャンセルのチェックをはずす。メディア→コーデックをFusionで使えるものに変更。さらに,/system/etc/init.d/ にここに掲載されている「30秒に一度com.csipsimpleに関するプロセスの優先順位を-17(killされない順位)にずっと変更し続ける」スクリプトをパーミッションを755にして置く。
この端末は電池を取り換えられるので,予備電池を持って歩けば,どちらも,電池の減りはあまり気にならないでしょう。ネット上では節電のために取り消し線で消した設定を推奨している方が多いですが,自分は特に効果を感じなかったので,この設定はしていません。
SIPアプリ設定の参考:Fusion IP-Phone SMARTで2013.1現在利用できるコーデックは帯域の小さい方から順にSpeex(8kHz), iLBC, GSM, G711μ-law(PCMU), G.722。なお,Speex(8kHz)はFUSION IP-Phone SMART専用アプリの選択肢にないので使わないほうがよいのかもしれません。
なお,ネット上の情報通りIIJmioでは,Fusion IP-Phone SMARTやLTEがちゃんと使えます。
初期化
作業に失敗したり,何らかの理由で白ロムを買った時の状態に戻したいときは,以下の手順で,SO-05D_7.0.D.1.117_NTTdocomo.ftfを導入すればよい。
SO-05D_7.0.D.1.117_NTTdocomo.ftfをFlashToolのfirmwaresフォルダにコピーする。
Flash Tool(flashtool64)を起動して,稲妻マークのボタンをクリックする。
Mode Selectorが出てくるので[Flashmode]を選択し,[OK]をクリックする。
[Fiemware Selection]が出てくるので、SO-05D_7.0.D.1.117を選択する。
USBケーブルを挿すようにうながすダイアログボックスが出てくるので,Xperiaの電源を切って,ボリュームダウンボタンを押しながらPCとUSBケーブルで接続する。
しばし待つ。
USBケーブルを抜いて,Xperiaを起動してウイザードに従って基本設定をおこなう。
参考
【Xperia】各機種ワンクリックroot取得【Z SO-02E / A SO-04E / UL SOL22 等】 2014.4
【NX・acro HD】ftfファイルを作る 2013.3
セルスタンバイ問題とは 2013.3
テザリングのAPN強制変更の解除 2013.4 (この記事のコメントを参考にした)
【Androidスマホのコツ】Microsoftの新メールサービス「Outlook.com」をAndroidでプッシュ受信する設定(http://octoba.net/archives/20130220-android-tips-outlook.html)2014.5