連続ツイート『アウトサイダー・サイエンスについて』を転載します。

2019.03.09

以下は今日の弘学研 @gugakuken (Twitterアカウント)からの連続ツイートです(2019年3月9日)。


まだ文章にまとめて発信できる段階ではないのですが、私が構想している弘学革命のいくつかある柱のうちの一つ、『アウトサイダー・サイエンス』『サイエンス・ブリュット』)について、今日は簡単につぶやきます。 #アウトサイダー・サイエンス #サイエンス・ブリュット

『アウトサイダー・サイエンス』、あるいは『サイエンス・ブリュット』とは、「アウトサイダー・アート」、「アール・ブリュット」からヒントを得て着想したもので、定義としては『科学や学問に関する教育を受けていない者による科学研究・学問探究の活動』という意味です。

アウトサイダー・サイエンス(サイエンス・ブリュット)は、具体的には、学校や大学で教育を受けていない(受けられない)者、例えば、不登校の人やひきこもりの人、障害者(特に精神障害者)、経済的・社会的弱者といった人々が科学研究や学問に取り組むことの可能性を示唆します。

学校や大学の正規の教育を受けていない、受けられない人々の中にも科学や学問に関心を持つ人は一定数いるはずであり、これらの人々が科学研究・学問探究に取り組むことで楽しみや喜びを得ることができます。また、他者と関わる社会参加の機会になり、成果を挙げ人類に貢献する可能性もあります。

科学史家のトーマス・クーンは『科学革命の構造』で、通常科学が変則事例を発見し、異常科学の状態となった時、正規の科学教育が機能しなくなる点を指摘しています。科学の歴史を見ると、この時、新しいパラダイムを発明し、科学革命を実現するのは正規の科学教育から外れている人間です。

つまり、異なる視点を持つアウトサイダーの独創性が科学革命を実現してきたというのが歴史的事実です。この科学史の知見を実践に活かし、今必要とされている21世紀の科学革命の実現を加速しようという試みが、弘学革命の柱の一つ、『アウトサイダー・サイエンス』なのです。

アウトサイダー・サイエンスの実践で重要となるのはITです。全国、全世界に散らばって孵化を待つ何千、何万のアウトサイダー・サイエンティストの卵たちが、インターネットやツイッター、SNSを使ってオンラインで繋がり、研究を過程の段階から共有して、弘学革命を共創するのです。

以上がアウトサイダー・サイエンスによる弘学革命の概要です。私は弘学者の一人として、また、統合失調症という精神障害を抱え、大学を中退したアウトサイダー・サイエンティストの一人として、弘学革命の実現に向け、アウトサイダー・サイエンスの試みを始めたいと思います。

私にはコミュニケーションやマネージメントの才覚はありません。実験も極度に不得手で大学を中退しました。しかし、それでも『学問したい』という思いで、独学で理論研究に取り組み、得られた結果をウェブサイトやツイッターで発信するという現在のスタイルに辿り着きました。

学校や大学で教育を受けていない、受けられない人にも『学問する』という選択肢を示したいと私は考えています。私にできるのは、今の所、科学革命研究のアイデアを出すことと、弘学の思索と実践を通して得られた学問論を示すことだけですが、共に学問する仲間が増えていくと嬉しいです。

#アウトサイダー・サイエンス ( #サイエンス・ブリュット )の試みに賛同する方、科学研究・学問探究に興味がある不登校、ひきこもり、障害者、困窮者の方、#21世紀の科学革命 、 #弘学革命 に参加しようという方はぜひ声を掛けてください。共に弘学革命を実現しましょう!