二足歩行ロボット

二足歩行ロボット


最近,ソフトバンクが市販予定の家庭用ヒト型ロボットが話題になっている.感情認識を重視したパーソナルロボットとのことである(価格は20万円程度).ネット情報では,学習したことをクラウドへ集約し解析,周囲の空気を読みながら対応を判断,行動すると書かれている.通信会社だけにネットワークの利用を前提にした開発と思われるが,通信料金等はまだ明らかにされていない.社長が自らテレビ出演したニュースの生出演で,動かないというハプニングがあった.出演拒否かと思ったが,故障だったようだ.前途多難な感じがしないでもなかったが,かえってアナログ(人間)的でよかったのかもしれない.

ところで,2007年,玩具メーカーから二足歩行ロボットOmnibot 17μ i-SOBOTが家庭用として市販された.2008年の「北海道洞爺湖サミット」で各国の参加者におみやげとしてプレゼントされると聞き,コンピュータ制御の勉強?のため,さっそく購入した.2008年7月末に購入以来,現在もちゃんと動いているので紹介したい.

当時,「世界で最小の量産されている人型ロボット」としてギネス世界記録の認定を受けた.

身長16.5センチの小柄ながら,関節部分に17個のサーボモータを搭載し,赤外線リモコンや音声コマンドを介して制御することができる.

10個の単語やフレーズを認識することができ,200程度の事前にプログラムされたアクションがあり,さらにリモコンを介してユーザによる追加のプログラミングを可能にしている.

電池は,単4形ニッケル水素電池(1.2V)を3本使用するが,eneloopを用いると意外と長持ちする(1時間程度).コントローラーは単3形乾電池3本で未だ交換したことがない.


操作モード

・リモートコントロールモード 約150の短い動作

・スペシャルアクションモード 体操,ギター演奏,プラダンス,太極拳等のまとまった動作(18アクション)

・ボイスコントロールモード 呼び掛け(名前),前後進,左右旋回,挨拶,かっこいいね,何か面白いことして,危ない等の簡単な会話(10個)

・プログラムモード 短いアクションを繋いで,メモリー(3個)に記憶させ,呼び出す(各80アクション)

・ジョイスチックによる操作 前身,後退,回転等をリモート制御


プログラムモードでは,登録済みのアクションを繋いでまとまった動作を作り,記憶させ,実行させることが可能になっている.パソコンで一連の操作を記憶させ,再現させるのと似たような方式である.また,赤外線通信可能な携帯などを用いたトイプログラミングが可能である.


動画

ジャイロセンサーで姿勢を補正するため,バランスをとるのは上手だが,足場が悪いとたまには転んでしまう.

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体操

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倒れても起き上がる

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ニワトリのまね

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「こんにちは」の呼び掛けに対して,「こんにちは,私と楽しく遊びましょう」と応える.

音声出力が大きく録音不調

後継機種として,カメラを搭載した留守番ロボットが開発中と聞いたことがあるが,発売させなかったようだ.現在,犬型ロボットの予約を受け付けている.

資料

英文マニュアル(日本語マニュアルがPDFとして準備されていない)

PLUS ROBOT連動企画 - i-SOBOTに「秘書ロボット」機能を

(2014.6.28)