これは農業1年目に当時流行っていた、もち麦を植えて発芽が始まったときの様子。結果は完全に失敗でした。肥料不足。土ができていない。田の水分が多すぎ、過湿です。
麦失敗をうけて、エル字型に深さ60cm、長さ100mの水路を圃場内に掘りました。排水をよくするためです
田が乾いて、小松菜、成功。大根、成功。白菜、失敗。里芋、成功。などなど。
丸尾牧場の堆肥がいいと聞けば、堆肥をばらまく立派な機械で何台も撒いてもらい、もみ殻がいいと聞けば、営農組合に頼んで20立米ほど投入したり、土作りに、あれから5年。いろいろな作物を作りましたが、おおむねいえるのは、数限りない失敗の連続という結果でした。
ハスを咲かせたくてこの田にプラスチックの仕切り板を埋め込んでポンプで水をいれ、このように咲かせました。朝咲くのですが、たいへんきれいで大満足でした。当デイサービスに来ていた通称100歳ばあちゃんがいくつも咲いた蓮を見て、すごく喜んだのを思い出します。何か別のものを見ていた気がします。
そのうち青い蓮を咲かせたくなり、怪しげな中国発送の種を手に入れて試みました。中国には光るめだかが泳いでいる。これは遺伝子操作で作られた事実です。青い蓮もあるかもしれないとおもったのです。
30年蓮をやったが、青い蓮はみたことがない。という先人の言葉があります。
青い蓮はできにくいものなのかもしれません。真っ赤な蓮が咲いたのは中国の種だったかもしれません。ただ、それも翌年には咲きませんでした。
〇 なぜここにハスを植えるのか
基本的にはこの田でハスは無理ですが、ホーム画面に国土地理院の地図を掲載しています。500%まで拡大しますと清水山に217mの文字が見えます。向かいの大鷹山は201m、高さ200m超えの清水山から地図でいうと300mほど離れたところなので、地元にくわしい方の言うには伏流水の湧き出しがあるということです。
私の子供のころには、五反溝という水の湧き出し口が源泉である溝が現在のこの田のあたりを流れていました。その場所には今でも水神様が祭られています。鉄を含んでいたので底が赤く、クレソンがぎっしり生えていました。コンクリートで仕切られた用水路がこのページの画像にあります。それが新しい五反溝です。コンクリートで切られていても第一農園の北西の角のあたりがほんの一部常に湿っているのはいくつもある伏流水の湧き出しがその近くにもあるのでしょう。これを利用しない手はありません。掘れば井戸になるでしょうが、今は要らない。
清水山には鉱山の跡があり、久しぶりに行ってみたとおっしゃる方がおられます。銅がとれたそうです。そういえば子供の頃、大鷹山で遊んでいいたときに水晶を拾いました。千種川には石英脈のかけらがたまに丸石となってころがっています。そのなかにときどき晶洞があるものがあり、歯のように水晶がならんでいます。田にハスはそのようなものです。ちょっとしたたのしみ。
ハスはポットでも栽培しています。80リッターで十分咲きます。5つあります。
これはレモンの花です。ものすごくよい香りがします。赤穂市の北部では温室でないと咲きません。最近思うのですが、その土地にあった作物でないと継続が難しい。レモンは温室内に4株あるのでせっかくですから今後も育てますが、無理やりに土地にあわないものを育てるべきではないとおもうようになりました。
今年は第一農園では米を作ります。水路などはつぶしてしまわず、区切って稲作し
圃場をリセットするつもりです。
その際
体力勝負でたとえ、「ひとせ」でも自然乾燥するつもりです。
はぜかけ乾燥米はたいへんおいしいそうです。子供のころ食べていたと思うのですが、覚えていません。
※ ひとせ とは一反の十分の一 約30坪 99㎡
たるきとハゼ足を入手しないと、今はどこにもありません。先日、残っていたらあげるよ、と言っていただいたのですが、見てみると長年使っていないせいで虫がはいってしまっていました。
ヒノキ丸太の細いのをどこかで探してこないといけません。
クボタグラノバ、好調です左に見えるのが
五反溝です。
速く走ると早く終わるのですが、寒い中、冬曇りの空の下を、ゆっくり走って、ローターもゆっくり回します。空気と土を混ぜるわけで、なかなか混ざらない