共通勉強会(2022年度)
●開催日時 :2022年2月17日 19時30分〜 (オンライン開催)
アメリカとフランスの手引きをもとに日本版の手引きに必要な内容を考える。
勉強会資料(抜粋)
1.アメリカ版『学生向けサバイバー手引き』の資料紹介
「サバイバーからサバイバーへ」
Tips for Survivors, From Survivors
URL : https://www.equalrights.org/survivor-toolkit-introduction/
「サバイバーのためのセルフケア」
Self-Care for Survivors
URL : https://www.equalrights.org/self-care-for-survivors/
アメリカ版紹介スライド抜粋
2.フランス版『実践的ガイド』紹介
『高等教育と研究におけるセクシャルハラスメント—情報収集と自己防衛のための実践的ガイド』 2020年第3版
Le haracèlement sexuel dans l’enseignement supérieur et la recherche guide pratique pour s'informer et se défendre
URL:http://clasches.fr/wp-content/uploads/2020/09/Brochure-Web-20201.pdf
『高等教育と研究におけるセクシャルハラスメント—機関用手引き』2017年版
Le harcèlement sexuel dans l’enseignement supérieur et la recherche Vade-mecum à l’usage des établissements
URL:http://clasches.fr/wp-content/uploads/2017/07/Vade-mecum.pdf
フランス版紹介スライド抜粋
●開催日時 :2022年9月15日 18時00分〜 (対面開催)
勉強会の一部資料
●開催日時 :2022年10月5日 17時00分〜 (オンライン開催)
ワークショップ型勉強会
「女性のモヤモヤ経験を伝える:フェミニズム哲学の概念を手がかりに」
当日の議論(流れ)
・冒頭で、モヤモヤした体験を語ることのデメリット(剝奪感を深める・敵対意識を生む)を確認し、その上で、個人の対応を合理的に考え、社会改善の実践につなげていくことで、建設的場を目指すことを確認した。
・解説者から最初に「シス男性からの認識的搾取」の説明があったことから、男女参加者のあいだで、問題が共有され意識されているという安心感をもてた。
→男性参加者がいると女性が話しにくいかもしれないという懸念もあったが、実際は「マジョリティ側は何をできるか、マイノリティ側がどう男性側に伝えていくか」という具体的改善活動も多角的に提案し合え、有益だった。
・用語解説の後、参加者から「この理解でいいか」「こういう場面で使っていいか」といった質問をし、用語の正確な理解、定着を目指した。
・参加者が順番に自分のモヤモヤした状況を説明、「証言の黙殺」「ダブルバインド」等の用語を使って、問題を捉えた。
・個人対応・制度対応の観点から、改善策を全員で考え、提案し合った。
・ただちに大元の問題解決はできない一方で、こうしたモヤモヤ体験を「おかしいもの」として概念化し共有する場から、変えていける可能性があることを話し合った。
・第2回開催を予定。
※「女性のモヤモヤした経験を伝える」会第2弾開催予定あり
勉強会を開催するにあたっての趣旨説明
●開催日時 :2022年12月20日 (オンライン開催)
講師: 池田弘乃さん 「トランスジェンダー問題と女性問題」
▶勉強会目的
日本のアカデミアでは女性活躍という標語が掲げられることが多くなってきたが、男女二分法を前提とした制度上の限界もまた様々に見られている(女子大、女性限定公募etc.)。トランスジェンダー問題そのものは決して最近の問題ではないが、社会課題としての女性問題に焦点を合わせる時、どうしてもトランス問題理解が “二の次”になってしまいがちになる。また、当事者感覚が薄いシスジェンダーは、近時耳目を集めるような問題に注意を向けてしまい(トランス女性のお手洗い利用etc.)、マイノリティ差別という本質的な問題から目を逸らしがちなようにも思われる。
こうした傾向を踏まえ、勉強会を通じて、まずトランスジェンダーの基礎知識を得て、実践的問題への適切な態度・見方を考えたい。また、対立を生まない言葉遣いやアプローチについても実際に検討したい。
●開催日時 :2023年3月7日 (オンライン開催)
話題提供: 仁井田典子さん
▶ワークショップ目的
自衛&自己点検をして、仕事を公正かつ円滑化する。
▶対象者
1) 研究者・創作者(広い意味でのアカデミアで仕事をする人)
原稿執筆や作品制作、講師等、単発の仕事を請けるフリーランス的な側面があり。→安定的職にない弱い立場だと、不利な条件を押し付けられたり、不当な対価を求められることも。
2) 非常勤の立場の方
職場のハラスメント研修を受ける機会がない場合も→仕事相手とトラブルを起こさないために、自分自身も気をつけることを事前に知る。
3) 学生の方
職業経験がまだ浅いまま責任ある教員の立場になることに不安があり。→ありうる事例・対処法を学び、自分にあった指針を考えます。
▶目標
1)自衛&自己点検のための行動指針(決意文)・防止宣言を作る準備
2)公にハラスメント防止・対策措置を促進していくことでアカデミア全体の健全な環境作りに繋げていく