インタビュー記事 「教員だって、キャンパスセクハラの犠牲者だ」(2022年5月13日発行)


 複数の教員から聞き取った内容をもとに、セクハラの対応に迫られる大学教員の厳しい現状をお伝えします。個人特定を避け、典型的な状況を伝えるという目的のため、「A教授のケース」として事実を改変してあります。


 A教授は、同僚が起こした問題の処理に大事な研究時間を奪われ、被害学生の支援で心にも負担を抱え、あげくは加害教授に逆怨みまでされています――


 聞き取った教員の一人であるX教授(現職)の生の声も掲載。(聞き手・文責:H.)



 ※学生の方への注意書きが下記にありますので、被害当事者の方は、先にそちらをお読みください。

大学教員だってキャンパスセクハラの犠牲者だ.pdf

※学生当事者の方へ・注意書き

  被害学生の方が本記事を読むと、「自分達こそ学費を払った上で被害を受けているのに、給料もらって業務している教員が犠牲者とは、どこまで自分達を貶めるんだ! 教員だったら、心を病んで休職したって、立場は保障されているじゃないかそれに比べて自分は・・・」と、辛くなってしまうかもしれません。当事者の方はこの記事は読まれない方がいいかもしれません。

  本記事を載せることで、立場の違う者同士の苦しみを比べさせ、誰かに辛い思いをさせたいわけではありませんし、本ウェブサイトは、あくまで被害学生側に立つために、様々な情報を発信してます。

  キャンパスセクハラは、それぞれの立場に固有の苦しみを生むこと、本当に多くの害を生み出すこと、その構造を変える必要あることを訴えたいと思って、この記事を公開したので、どうかその趣旨をご理解ください。

 また、学生がこの記事を読むと、「教員側の気持ち」が分かってしまって、余計に心の余裕がなくなる可能性があります。でも、被害に遭っている学生側が、「先生も大変だから・・・」という風には、決して思わないでください。学生側に、我慢のしわ寄せがいくのは、100%間違っています。変えるべきは、加害教員や放置されている現状です。早く被害者が救われるべきです。そのために、本記事によって、全員がステークホルダーであること訴えたいと思います。

 ▶次号予告 「大学職員だって、キャンパスセクハラの犠牲者だ」