著者 野中 郁次郎
4 5つ星のうち 40 カスタマーレビュー
ダウンロード 知識創造企業 Ebook PDF - 商品説明 一般に、日本企業は多くの欧米人から見ると非常にわかりにくい存在であるといわれている。それは、非常に効率的というわけではないし、企業家精神に富んでいるのでもない。また、自由奔放でもない。それなのに国際市場のなかで着実に力をつけ、国際競争力を高めてきている。 なぜ、日本企業は成功したのだろうか。本書はそんな疑問に明確な答えを与えている。端的に言えば、「組織的知識創造」の技能・技術によって日本企業は国際社会のなかで成功してきたと指摘しているのだ。では、「組織的知識創造」とは何か。それは、新しい知識を作り出し、それを組織全体に広め、製品やサービス、あるいは業務システムに具体化する組織全体の能力のことであり、その根本における重要な要素は、組織の最も普遍的な要素である「人間知」というわけである。「人間知」はギリシャ古代以来、常に認識論(知識論)の中心となる課題であった。ここ数年、社会経済学者のピーター・ドラッカーやアルビン・トフラーが、経営資源やパワーとしての知識の重要性を訴えているが、本書では、「人間知」を2種類に分けている。1つは「形式知」と呼ばれるもので、文法にのっとった文章や数字的表現、技術仕様、マニュアルなどに見られる形式言語によって表現されるものである。もう1つは、これが組織的知識想像のなかで最も重要なファクターなのだが、「暗黙知」と言われる形式言語では表現できない知識である。これは、人間の集団行動にとってきわめて重要な要素であると著者は指摘する。暗黙知とは、人間ひとりひとりの体験に基づく個人的な知識であり、信念、ものの見方、直観、価値システムといった無形の要素を含んだものである。 しかし、きわめて重要な要素であったにもかかわらず、経営資源のなかで暗黙知はこれまで無視されてきた。だが、この形式知と暗黙知が相互作用することこそが企業の知識創造のキーポイントであり、組織的知識創造とは、この2つの知の相互作用によるスパイラル・プロセスである。個人の知識と組織全体とは相互に作用しあうことが重要であり、そうすることによって新しいイノベーションの開発につながり、競争優位に立つことができる。それこそが短期間に日本企業が国際社会のなかで成功した要因なのである。 本書は、日本を代表する自動車や家電メーカーなどがなぜ国際社会のなかで成功したのかを「知識」という側面から分析し、企業組織における知識の捉え方や考え方を根本的に変更するよう求めている。そして、企業組織による知識創造こそが日本企業の国際競争力の最も重要な源泉であるとする本書は、長引く不況にあえぐ企業経営者やビジネスマンに、日本的経営の良さを改めて感じさせてくれるものである。(辻 秀雄) 内容紹介 これからはどんな企業も「知識創造」をしていかなければ生き残れない。『エコノミスト』等世界の一流誌が絶賛した、世界に誇りうる日本人による初の「経営理論」。 内容(「BOOK」データベースより) 世界に示した初の日本発「経営理論」。 内容(「MARC」データベースより) 情報処理パラダイムに代わり、「知識想像」というコンセプトで組織のマネジメントのすべての分野を再検討・再構築。新たな経営学パラダイムを提唱する、経営理論のフロンティアとも言える書。
以下は、知識創造企業で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 本書では、暗黙知から形式知、そして形式知から暗黙知へとループさせるSECI(セキ)サイクルを実現した企業を紹介し、実践的なアプローチに悩むナレッジーワーカーに大きな光明を与えています。紹介されている企業は、ホンダ、シャープ、花王、キャタピラ三菱、日産と重軽工業がうまくバランスされていますが、一読して感じるのは、「業種に拘わらず乗り越えなければならないハードルはほとんど同じ」という点です。一人ひとりが脳みそに蓄えている暗黙知の総量が如何に大きなモノで、それを共有化する事がどれだけ企業を変革するのかに驚きつつ、この考え方を自社で展開した場合の未来像を想像するだけで、ワクワクしてくる良書です。内容的には、「知識創造の方法論」を先に読んでおくと理解が深まると思います。 最近の教育が形式、マニュアル、標準化に片寄り過ぎで、日本における人付き合い、コミュニケーションによって身につける暗黙知の重要性を再認識できた。 Tags:知識創造企業PDFダウンロード知識創造企業PDF知識創造企業のePub知識創造企業ダウンロード知識創造企業オーディオブック知識創造企業ダウンロードブック知識創造企業発売日知識創造企業試し読み知識創造企業ネタバレ知識創造企業amazon知識創造企業download知識創造企業kindle