著者 石光 勝
3.8 5つ星のうち 11 カスタマーレビュー
ダウンロード通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)PDF amazon - 内容紹介 一八世紀、ベンジャミン・フランクリンが考案したビジネス「通信販売」。それは誕生以来、常に右肩上がりの成長を続けてきた稀有な産業である。不況知らずの秘密はどこにあるのか。「西部開拓時代には、銃も扱っていた」「千趣会はこけしから始まった」「テレビ通販の稼ぎ時は深夜0時」「健康器具にクレームが来ない理由」等々、トリビアを織り交ぜながら業界の歴史と未来を俯瞰。一億総通販時代、必読の一冊。 出版社からのコメント 『通販 「不況知らず」の業界研究』は、ストレートなタイトルが示す通り、通信販売業界を俯瞰できる本です。いまや国民の9割以上が利用したころがあるというほど、身近な存在ですが、一方でその歴史や舞台裏は知られていません。本書には、「へえ」と思うような通販トリビアが詰まっていますので、その一部を並べてみます。○アメリカで通販会社が誕生したのは19世紀だが、その前世紀にはベンジャミン・フランクリンが書籍の通販を手がけていた。○健康器具へのクレームは意外と少ない。理由は効果がわかる前に、大抵の人がやめてしまうから。○通販業界のトップ企業、千趣会の原点は、大阪御堂筋界隈のOLさん相手に始めた月1回のこけし頒布会。社名の由来も「こけし千体趣味蒐集の会」を縮めたもの。○ラジオの通販は意外に堅調で、宝石などもよく売れる。商品は見えなくても、お馴染みのパーソナリティの人柄を信じて買う人が多いので。○中国では自動車も通販の人気商品。クライスラーが1時間で100台売れたことも。 夜中の通販番組を見る目が変わること間違いなし。もちろんビジネスに役立つヒントも満載です。 内容(「BOOK」データベースより) 一八世紀、ベンジャミン・フランクリンが考案したビジネス「通信販売」。それは誕生以来、常に右肩上がりの成長を続けてきた稀有な産業である。不況知らずの秘密はどこにあるのか。「西部開拓時代には、銃も扱っていた」「千趣会はこけしから始まった」「テレビ通販の稼ぎ時は深夜0時」「健康器具にクレームが来ない理由」等々、トリビアを織り交ぜながら業界の歴史と未来を俯瞰。一億総通販時代、必読の一冊。 著者について 石光勝一九三四(昭和九)年、東京都生まれ。メディア・コンサルタント。テレビ東京常務取締役を経て系列の通販会社社長。著書に『テレビ番外地』など 柿尾正之(かきおまさゆき)一九五四年(昭和二九)年千葉県生まれ。(社)日本通信販売協会理事・主幹研究員。日本ダイレクトマーケティング学会理事。早稲田大学客員准教授。 著者略歴 (「BOOK著者紹介情報」より) 石光/勝 1934(昭和9)年東京都生まれ。メディア・コンサルタント。テレビ東京常務取締役を経て系列の通販会社社長 柿尾/正之 1954(昭和29)年千葉県生まれ。(社)日本通信販売協会理事。日本ダイレクトマーケティング学会理事。早稲田大学客員准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです) About this Title はじめに 新聞やテレビの経済ニュースでは「前年比割れ」「対前月比減」を報じるものが少なくありません。特に大不況以降は、電機業界、自動車業界、そして百貨店、スーパー等の小売業界の動向を伝える際には、必ずといっていいほどこうした要素が含まれています。しかし、誕生以来ほぼ順調に伸びてきていて、大不況の最中でも伸びている産業があります。それが通信販売です。2008年度の通販業界の総売り上げは、日本通信販売協会の調べによると4兆1400億円に達しています。小売業全体の売り上げがここ5年連続してマイナス成長をつづけているのに、前年度比6.7%と好調そのものです。 小売業全体のシェアでも、通販は3.06%を占めるに至りました。百貨店の7.1%、コンビニエンスストアの5・9%と比べると、まだまだ低いシェアには違いありません。しかし毎年着実に0・2%近い成長をつづけていることは特記に価します。低迷する小売市場のなかで一人気を吐いているわけです。通販協会が調査を始めた83年度には、通販の売上高はまだ6860億円。小売市場のシェアも0.72%だったのだから、大した躍進と言えます。新聞やテレビの経済ニュースでは、どうしても暗いニュースのほうが大きく扱われる傾向にありますが、景気の波と関係なく伸び続けている市場がここにあるのです。もちろん、まだまだ通販には様々な問題や偏見もつきまといます。通販が好きか、嫌いか。通販を信用しているか、胡散臭いと思うか。このへんの質問の答えは、あなた自身はもちろん、まわりの人たちを見回しても、はっきり二分されるに違いありません。マニアもどきにはまっている人がいるかと思えば、毛嫌いというか、根強い拒否反応を抱いている人も少なくありません。09年に同協会がおこなった「通販の利用状況」の調査に、こんな興味深い結果がでていました。通販を利用したことがある人は調査対象の90・4%、一度も利用したことがない人は8.8%。それぞれに今後通販を利用するかどうかきいたところ、利用経験者では60・8%の人が利用する予定があると答え、さらに34・4%もの人が予定はないが利用してもよいと答えている。つまり9割以上が今後も通販を利用しようと考えているのです。一方、通販の未経験者はというと、今後利用すると答えた人は7.0%ですが、予定はないが利用してもよいと答えた人は53.9%と半数を超えています。この数値を01年以降の調査結果と比べてみると、食わず嫌いの人は急速に減りつつあります。 また、1年間に1回以上通販を利用した人の割合は64.3%と優に過半数を超えています。世帯の利用率では79.7%に達し、4世帯に3世帯は通販を利用している勘定になる。つまり、好むと好まざるにかかわらず、通販はすでに立派な市民権を得ているわけです。その背景には、通販の商品や販売方法が次第に信用を得て広く認知されるようになってきたことはもちろんですが、それとは別に、社会的背景とメディアの革新があります。まず社会的背景でいえば、少子高齢化、女性の社会進出、買物スタイルの二極化があげられます。少子高齢化については多くを説明する必要はないでしょう。平均寿命が延びる一方、老人だけの核家族が増えています。この人たちにとって買い物は大仕事であり、通販は極めて有用な解決策なのです。現に通販の利用者のなかで高年齢層の占める割合は年々増えつつあります。女性の社会進出と通販の関係には二つの側面があります。買物をする時間の少ない仕事を持っている女性たちが通販を活用することと、家庭にいながら外向きの欲求を満たす手段として通販を利用することの二つです。先の「利用状況調査」でも、女性の通販利用率は72.0%もあり、特に30代では84.4%に達していることをみてもよく分かります。このことはまた、買い物スタイルの二極化にもつながります。つまり、趣味嗜好を重んじるショッピングはじっくりと時間をかけて楽しみ、差別性の少ない実用品の購入は通販ですまそうという使い分けです。同じ調査でも、通販を利用する理由として、「商品価格が納得できる」「カタログが送られてくる」に次いで、「買い物に行く時間が節約できる」という回答が多くなっています。メディアの革新と通販の進捗の関係も見逃せません。印刷物を郵送するカタログから始まって、テレビ、インターネット、ケータイと新しいメディアが出現するたびに、通販は飛躍的に発展してきました。それは通販が新しいメディアを利用したのはもちろんですが、同時に新しいメディアにとって通販が必要不可欠なコンテンツだったからです。その辺は本文のなかで詳しく触れるとして、ケータイの通販に関する興味深い新聞記事(日経MJ07年10月17日)がありました。ケータイの日進月歩は、感心するというより、もう呆れると言ったほうがいいでしょう。カメラやワンセグや音楽配信の機能はあっという間に当たり前のことになったし、薄さやデザインの競争も、追いかける身としては有難迷惑なくらいです。そこへもってきて、ケータイ会社のサービス合戦とくるから尚のことです。当然ながら、そのケータイを使った通販もまた大賑わいになります。記事によると、この急激な伸びのなかには、15歳以下の女子小中学生の利用者が急速に増えていることがあるとあります。たとえば商品単価200円から300円の指輪やネックレスをケータイ通販でまとめ買いする小中学生がさほど珍しくはなく、その平均の購入額は2000円ほど。支払方法は半分以上が代引きだが、実際は玄関先で母親が支払うケースが多いのだそうです。これを読んだ時は正直驚きましたが、今ではこの話以上におじさんたちが想像もしなかった風景が、身近な家庭生活のなかでごく日常的に繰り広げられています。つまり自分だけはアンチ通販派で通そうとしても、思わぬところから通販に侵食されているかもしれないのです。そんな時代がやってきているとしたら、一度皆して「通販とはなにか」を考えてみる必要がありそうです。そこで通販の誕生から現代、そして未来までを俯瞰します。その発展のドラマは実に面白く、また様々なビジネスモデルのヒントになりうるものであると考えています。なお、本文は筆者両名が原稿をやり取りしながら、融合させる形でまとめたものです。そのためそれぞれの体験に基づく箇所も、どちらのものか明示していません。文字通りの「共著」とご理解ください。 続きを見る
以下は、通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)で最も役立つレビューの一部です。この本を買うか読むかを決める前に、これを検討する必要があるかもしれません。 通販といってもカタログ通販、テレビショッピング、ネット通販とさまざま。ジャパネット、セシール、ピーチジョンなどの企業戦略を具体的に書いています。業界をまとめた著書は珍しいので、助かります。でも、通販の歴史はカタログハウスの斎藤駿社長の著書の引きうつしのような印象があります。通販で扱う商品はどうあればいいのかを考えている人は斎藤さんの著書も読んではいかがでしょう。 どうしても小売業では傍流のように思われる通販業界だが、短い歴史でここまで独自の発展を遂げていたとは、正直意外だった。他のサービス業にも役に立つノウハウも知ることができて良かった。 Tags:通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)PDFダウンロード通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)PDF通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)のePub通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)ダウンロード通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)オーディオブック通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)ダウンロードブック通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)発売日通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)試し読み通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)ネタバレ通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)amazon通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)download通販―「不況知らず」の業界研究 (新潮新書)kindle