2015-09-07

スマートウォッチに求められる機能

各社スマートウォッチを発売していますが、ソニー以外はスマートフォンのリモコン拡張となっているみたいです。スマートフォンの開発部隊がスマートウォッチを作くった無難な形態なんだと思います。ソニーは大幅に機能を削って万歩計と着信案内をのこし携帯電話時代のお財布ケータイ機能をつけてきました。これも過去にあったものを取捨選択した結果なのだと思います。

新しい製品を発想する時は全く異なる分野から越境的に飛躍する場合と、現在あるものから演繹的に機能を拡大していく場合がありますが、今回は越境的な発想ではなく演繹的な話をしたいと思います。

演繹の出発点である「現在あるもの」の見方をはっきりさせればあるべきスマートウォッチのあり方が見えてきます。今の製品はスマートフォンありきで発想していますが、「いつも持ち歩いているもの」という出発点からスタートしてはどうかという話です。

いつも持ち歩くものを書き出すと時計、財布、万歩計、鍵、メガネ、補聴器でしょうか。最初の2、3個は現在の商品にもついているものです。最後の2個は特定の方が使うものですが、それが必要ないひとも使いたくなるような身体以上の拡張機能を実現したら意義があります。

鍵、メガネ、補聴器についてこんなものがあるのではないかというものを書きます。

金属棒状の鍵とスマートウォッチと通信して鍵を使った時間を記録整理すると今鍵が閉まっているのか開いているのか解ります。また位置情報がわかれば鍵の閉め忘れを知らせることが出来ます。

メガネ

カメラで撮った映像を文字盤面に表示する形で望遠と顕微鏡と色盲補助をおこないます。望遠は近視、顕微鏡は遠視の補助になります。本物のメガネのようにつねに用いるのではなく駅の案内板をみるとか手元の紙を確認するとか数十秒の使用を想定しています。

補聴器

ベルト部分を耳に当てるか、骨伝導で頭に当てて聞きます。音量確保以外に、周波数シフトが出来そうです。

書き出してみると、たいしたものではないように思えますが、これらの機能をつねに持ち歩いていざというときに使えるということに意義があります。特にメガネ関係はどうしても必要となる場面があるのではないかとおもいます。