原初の神
心理学で習いますが、人は人間関係で親的立ち位置になったり子供的立ち位置になったりします。合理性が判断できにくいことがらは親的立ち位置の言うことに従います。かんたんなことでは昼飯どこに行くかとか、難しい話では地域のどこら辺を住居や畑にして、どのように道を作るのかとかということを決めるときにやくに立ちます。
親子関係は本当の家族から地域を広げながら階層的に広がっていきますが最終的にはどこに行き着くのでしょうか?
親が人である場合は王様でしょうが、王様を置かない組織の場合は預言者が神を想定して組織を動かすことになります。預言者は神のもとにおいて他の人と平等です。こうして平等というものが発生します。
つまり、平等性を保ちながら組織を動かすためには神の存在が必要になってくるわけです。これが原初の神と言えます。その神は後にいろんな解釈が加えられて今の超常現象てきな何かになったのだと思います。
現在、すべての人が信じる信じないは別にして神というものを知っていますが、その理由は、神が存在しない組織は統制がうまくいかず存続しないため存在する組織のみが生き残った結果だと思います。
つまり、本能的な人間関係が神の存在を必要とするのです。
日本では神を信じる人は少ないのですが、その理由は歴史的に最終的な親である天皇がいて預言者である幕府があったから神が必要なかったからだとおもわれますが、その期間以外(以前)ではやはり神が必要だったからだとおもいます。
現在は世界的に民主化が進んでいますが、それを安定化させるためには神の存在が再び必要になりつつあるのかもしれません。